2022/12/23(金) - 17:05
ウィリエールの日本国内担当者"キット北村"さんから今年も試乗会レポートが届きました。2022年も続くコロナ禍に振り回されながらも、各ディーラーや他業種とのコラボで賑やかな試乗会を開催した様子を紹介します。現在の輪界の状況が垣間見えます。
キット北村さん(左)と不死鳥と呼ばれた元・競輪選手:ビチ・プリモ・パッソ店長の市田佳寿浩さん(右) (c)キット北村シクロワイアード読者の皆様、今年も残すところあとわずかになりました。
2022年コロナウィルス3年目も終わりを告げようとしておりますが、きっと後世を振り返った時にコロナウィルス問題よりも、世界に深く傷を残すであろうロシア‐ウクライナ戦争が起こってしまいました。この戦争によりコロナウィルスで混乱した世界経済はより混迷を極め、自転車部品調達の更なる悪化を引き起こしました。イタリア本社からの補修部品の発送が半年以上遅延したり、カーボン・アルミ・鉄製品の価格高騰がコロナウィルス問題の時以上に深刻となりました。また他方では自転車レースや自転車イベントも徐々に復活し、『3年ぶりの開催!』というキーワードもよく目にしました。
今年の試乗会のテーマはずばり『3つのコラボ その先へ』です。去年から続く試乗会テーマ:『3つのコラボ』に、高校の同級生の営む酒蔵で生まれた『獺祭 磨き その先へ』という銘柄の誕生ストーリーが、まさに今年の試乗会テーマだと私の中で合体。昨年の試乗会行脚で掲げたテーマである『3つのコラボ』の先へと道を進めました。しかし、実際は思うように先へと進めず2022年は道半ばで終了しました。
コラボ その先へ①
同業他社とのコラボ(自転車ブランドだけでなく、シューズメーカーや栄養補助食品メーカーともコラボ)をより強化
同業他社完成車ブランドとのコラボだけでなく、自転車にまつわるアイテムメーカーとのコラボを行い、幅を広げてみました。去年は余裕が全く無く、せっかくライバル他社とコラボしたのにライバルのセールストークなど勉強出来ませんでした、しかし、今年は試乗会時に弊社スタッフを増やし、試乗会の時に余裕が出来たので、ライバル他社の接客姿勢やセールストークの勉強をさせてもらいました。特にトライアスロンのカリスマ:『シーポ』の田中社長のトライアスロン愛とカリスマ性には大変感銘を受けました。
コラボ その先へ道②
飲食店とのコラボ(サイクリストが立ち寄る飲食店での試乗会)をより強化
今年、飲食店とのコラボは上手く行きませんでした。非常事態宣言ではなかったものの、各都道府県独自のコロナウィルス対策が発令し、飲食店で行う試乗会スペースが借りられなくなってしまいました。
コラボ その先へ③
地方の自転車イベントや道の駅とのコラボ(サイクリストが立ち寄り、自治体と繋がり、今後大きな自転車イベントに広がる可能性のある試乗会)をより強化
ツール・ド・ひろしま安芸高田に完全プライベートで参加した安芸高田市の石丸伸二市長!サイクリストでトライアスリートの市長さんがいるのは心強いですね。 (c)キット北村
高梁ヒルクライムに参加した高梁市の近藤隆則市長(真ん中右)と岡山県の伊原木隆太知事(真ん中左)!市長さんも県知事さんも高梁ヒルクライムに情熱を注いでおられます。 (c)キット北村
毎年、出展している地方の自転車イベントですが、スポーツ自転車に理解のある県知事さんや市長さんがプライベートでそのイベントに参加しておられました。きっとそういった自治体はサイクリストに優しい自治体なのだろうと思います。スポーツ自転車と自転車イベントをやってくれる自治体の発展を考え、一緒にサイクリングしながら意見交換をさせて頂きました。
また、地方自治体の運営する道の駅とのコラボも去年よりも更に強化。日本全国、地方財政は苦しいところが多いと思いますが、来年以降も引き続き自転車イベントや道の駅で地方の活性化が出来るように盛り上げて行きたいと思います。
試乗会レポート
1月~2月 関東エリアにて開催予定が・・・
2022年の試乗会初めはウィリエールコンセプトストアのプントロッソ東京さん、桐生市のサイクルショップタジマさん、松戸市のセオサイクル新松戸さんからスタートするはずでした。しかし、沖縄県、広島県‐山口県の米軍基地を起点としたコロナウィルス‐オミクロン株の台頭によって、飲食店とのコラボも考えていた試乗会が中止に…。年末年始は地元広島に帰省しておりましたが、まさかこんなにすごい勢いでオミクロン株の感染が広がって行くなんて思ってもいませんでした。
『2021年末には感染者も減り、2022年2~3月にはGo toトラベル再開か?』とも噂されていたのに、また窮屈な生活に逆戻りです。オミクロン株はランチタイムに良く利用する近所の中華料理屋さんやお好み焼き屋さんにも直撃し、いよいよ自分の周りにコロナウィルスが接近してきたと感じました。
3月 愛知・静岡エリアにて
3月:2022年の試乗会は安城市のリーフさんからスタート!強風に煽られて、ウィリエールテントが凧のように飛んで行ったので焦りました! (c)キット北村
3月:ウィリエールのハイエンドモデルユーザーの多いアルファワークスさん。最近シクロクロスにはまってる宗野店長さんが自転車底無し沼に誘ってくれます。 (c)キット北村
2022年の試乗会初めは愛知県のリーフさん。いつ来ても広大な安城市はサイクリストに優しい道がいっぱいです。試乗会前後でミドルグレードのゼロSLの複数台の納品!ありがたや~。試乗会前日季節外れの大雨で、試乗会当日はカラリと晴れたのですが、突風が吹き荒れ、田んぼの水路までテントが飛ばされ、テントの骨組みがひん曲がってしまいました。
愛知県から静岡県のアルファワークスさんへ移動しました。コロナ禍がこんなに続くなんて思ってもいなかったので、“再度イタリアのウィリエール本社での研修に行けない…”と失意のアルファワークス店長。その上、突如始まったロシア‐ウクライナの戦争でヨーロッパ情勢が更に怪しいので、渡欧するのは当分控えた方が良さそうだ。試乗会の方は、過去4年の試乗会でウィリエールを購入してくださったお客様達が勢ぞろいしてくれました。ありがたい事です。
4月 滋賀・愛知・富山エリアにて
4月:シーポさん、ノースウェーブさんと一緒にキヨシ商会主催の合同試乗会を河西イチゴ園さんで開催! (c)キット北村
4月上旬、昨夏に大成功した河西イチゴ農園での滋賀県のキヨシ商会試乗会、今年はイチゴ狩りの出来る春先で試乗会を行いました。去年が大繁盛の試乗会だったので、今年はキヨシ商会さんの計らいで、トライアスロンのカリスマ『シーポ』さんとウインクレルが扱っている『ノースウェーブ』さんとコラボして試乗会をすることに!
地方出張で毎朝お客さんとトレーニングするシーポの田中社長。そのカリスマ性は積み重ねたトライアスロン愛から来るもの。常に全国行脚し、行く先々でランニングを行い、シーポライダーと交流する田中社長の営業スタイルは、決して真似できるものでは無いが大変勉強になりました。
参考HP:甘く香るイチゴ 河西いちご園
4月:トライアスロン愛に満ちたシーポの田中社長の接客トークに興味津々です! (c)キット北村
4月:ノースウェーブシューズの松本さんの丁寧な接客に好印象です! (c)キット北村
4月:去年は夏だったので食べられませんでしたが、今年は河西イチゴ園の生イチゴが食べられました! (c)キット北村
4月:生イチゴのマリトッツォ。食べ比べた結果、チョコ味が私の一番オススメです。 (c)キット北村
翌日は愛知県のニコーで試乗会。あいにくの雨の中、展示メインの試乗会に。“軽量バイクのゼロSLRをどうしても試乗して購入の決断をしたい!”というお客様と高校生2人組が雨の中、熱心に試乗された。去年と一昨年に試乗会でウィリエールを購入してくださったお客様が大雨の中で挨拶に来られました。ありがたや~。
時折降る土砂降りで試乗会は閑散としていましたが、高級車の注文は何とか取れたのでトホホな状態は何とか免れました。雨の試乗会となったお店さんにはいつも申し訳ない気持ちになりますね。
4月:今年の試乗会でほぼ試乗出来なかったのは名古屋のワタキ商工ニコーさんだけでした。ニコーさんすみません、雨雲を連れて来てしまいました! (c)キット北村
4月:ニコーさん店内に鎮座するマルコ・パンターニのレプリカバイク。ユーザー様の自転車ですがゴルゴ13のように私、狙っています! (c)キット北村
4月下旬、待ちに待ったゴールデンウィークに突入!しかし、まだコロナウィルスの状況落ち着かない富山県でしたので、サイクルショップクラカワでの試乗会は走行会という形に。昨年、日直商会の『デローザ』さんと『KHS』さんと弊社の計3社で2021年クラカワ合同試乗会を企画しましたがあえなく中止。今年は走行会という形にはなりましたが『デローザ』さんとコラボし、何とか開催することが出来ました。
当初の予定では5月1日だけでしたが、荒天が予想されたので急遽4月30日から走行会を開催。“何故走行会になったのか?” と申しますと部品の入荷状況が厳しく完成車の納品までにかなりの時間を要するので、試乗会で注文が取れたとしても納期トラブルが起こる可能性が高かったからでした。その点を理解してくださるサイクルショップクラカワのお客さんだけの走行会となりました。
4月:デローザさんと初のコラボ走行会!イタリアンブランド好きな富山っ子が集まってくれました! (c)キット北村
ウィリエールの自転車を貸しだして遠くまで行く走行会は試乗会とはまた違った営業的感触があり、今後はこのような試乗会の形もありなのかもしれないと思いました。
『デローザ』の試乗車ラインナップは人気のSKピニンファリーナやメラクと充実のラインナップ!実は日直商会の営業さんが持ってきた商品で、一番気になったのはクラシファイドなる内装変速ホイールでした。フロント変速のデメリットを無くすことが出来るという飛び道具に興味津々。走行会が終って感じたのは、『デローザ』ブランドの認知度でした。
4月:走行会では試乗車に乗って、大沢野総合運動公園まで走りました。 (c)キット北村
ウィリエールは110年以上の歴史がありながら、日本に正規代理店が出来て僅か15年。日本に『デローザ』ブランドが輸入されたのは何と51年前!老舗イタリアンブランドの日本販売51年の歴史はやはり積み重ねてきた認知度の違いを感じました。接客トークを聞いていて、大変勉強になりました
5月 愛知・福井にて
5月:最近ウィリエールのグラベルバイクのジェナで爆走中の小川店長。完全内蔵フレームの音鳴りやハンドリング不具合の調整はお手の物です。 (c)キット北村
5月:例年通りの場所になってしまった白崎サイクル&ビチ・プリモ・パッソ合同試乗会です。 (c)キット北村
テックスポーツカミハギでの試乗会、“小川店長が近い将来に独立する”という事でテックスポーツカミハギでの試乗会もいつまで出来るのだろう?と考える。職人のカミハギ社長と陽気な奥様と小川店長との絶妙なトリオが近い将来終わりを迎えると想像すると寂しいです。現在、職人のカミハギ社長の情熱は、ケーブルの完全内蔵化が主流になってきたロードバイクのフレーム内部での音鳴りやハンドリングに影響の出ない細やかな気配りに注がれています。小川店長にはそのカミハギ社長の職人魂を継いで大きく羽ばたいて頂きたいと願います。
愛知県から福井県へと移動し、毎年恒例の福井の白崎サイクルさん&ビチ・プリモ・パッソさんの合同試乗会。去年、鯖江市にある『うちの葡萄』さんというオシャレなカフェで試乗会をやるアイディアが出たので、2022年の試乗会をカフェで行う下準備をしていたのですが、福井県独自の『福井県感染拡大特別警報』が発せられていたため、『うちの葡萄』での試乗会開催は急遽断念。来年こそはぜひおしゃれなカフェで試乗会を開催したい!
5月:久しぶりに白崎サイクルの奥様お手製のスイーツを堪能しました。 (c)キット北村
5月:オシャレな『うちの葡萄』さんに訪問!来年はぜひ試乗会をやりたいですね。 (c)キット北村
5月:4年前のプライベート福井旅行でお世話になった鯖江駅観光案内所。それ以来ウィリエールのカタログを置いて頂いております。 (c)キット北村
何とか地域密着したかった私はめげずに、鯖江駅併設の鯖江観光案内所にウィリエールのカタログを置いてもらいました。例年通りに白崎サイクル駐車場で行った試乗会では、コロナで自粛していた奥様の手作りスイーツが復活し去年より華やかに!部品が足らずフレームでの販売が中心となりましたが、福井県の方々の優しさに触れた試乗会でした。
参考URL:https://www.instagram.com/uchino_budo/?utm_medium=copy_link
7月 関東にて
夏だというのにコロナウィルス感染者は全然減りませんでしたが、ウィリエールコンセプトストアのプントロッソ東京とつくば市のハイバイクで試乗会を行いました。プントロッソ東京試乗会ではRGTエンタープライズが扱っている『ソールスター、Q36.5』さんとコラボして試乗会をすることに。猛暑の中、沢山のお客さんが来てくれました。『ソールスター、Q36.5』のセールスマン:デイビッドさんは強烈なキャラクターを持った方で、独特な営業スタイルで商品の注文をどんどん取っていくのを感心して見ていました。
7月:ソールスター・Q36.5 さんと一緒にプントロッソ東京主催の合同試乗会を2日間開催。 (c)キット北村
7月:ソールスター・Q36.5 のデイビッドさんは強烈なキャラクターの持ち主でした。 (c)キット北村
7月:酷暑の中、つくば市のハイバイクさんでの試乗会は面白い外国人さんもご来場してくれました。 (c)キット北村
7月:初めての250走路のヴェロドローム、どんな施設なのか?興味津々です。 (c)キット北村
東京都内からつくば市へ移動しハイバイクでの試乗会は酷暑で1日4リットルは水分を摂りましたね。ハイバイクでは弱虫ペダルのキャラクター:葦木場拓斗の大ファンの女性が“葦木場選手と同じカラーリングのウィリエールが欲しい”とカスタムカラーにペイントされた事に喜びを感じました。
つくばでの試乗会終了後、プロロゴのサドルがピスト6というカテゴリーの競輪レースでの競争車部品認定を得たので、最新のヴェロドローム:ティップスタードームに初来訪。入り口でコロナウィルスのチェックが行われ、陰性の証明が出るまではドキドキしました!千葉競輪場は自分の知っている競輪場のイメージとは全く異なるおしゃれなヴェロドロームで、トラック競技がより盛んになるだろうと思いました。
7月:木製の走路、煌めく光線、最新のヴェロドロームはトラック・競輪選手の風を感じる設計。 (c)キット北村
参考URL:https://www.pist6.com/
9月 広島県、群馬県、千葉県にて
9月上旬、昨年に続き『道の駅・三矢の里あきたかた』での試乗会、去年に引き続き安佐南区のプログレスと西区に移転されたエルカミーノサイクルの店長2人に手伝ってもらって開催。大盛況であった去年の試乗会以降、道の駅に立ち寄るサイクリストのお客さんも増えたようで道の駅の事務所スタッフさんの対応もよりフレンドリーに(笑)。少し天候が悪かったせいもあり、去年よりは来店者は少なかったのですが試乗会は盛況に終わりました。
9月:道の駅・三矢の里あきたかたとのコラボ試乗会は、エルカミーノサイクルさんとサイクルショッププログレスさんの共同主催でした! (c)キット北村
9月:道の駅・三矢の里あきたかたの黒田駅長と小田店長の9月のお勧めは、日本酒やシャインマスカットでした! (c)キット北村
9月:道の駅・三矢の里あきたかたの併設のアイスクリーム屋さん:縄文アイス!私のオススメは古代米・向原酒造の神の蔵・えびす茶のトリプルコンボです。 (c)キット北村
“今年は何を買って大阪に帰ろう?”と道の駅・三ツ矢の里あきたかた黒田駅長と小田店長に相談した所、向原酒造のお酒各種とシャインマスカットを紹介されました。また去年少量しか購入できなかった安芸高田市のレンコンは大量に確保。またジェラート好きの私は、道の駅内にあるアイスクリーム屋:縄文アイスさんで“古代米の縄文アイス、向原酒造の大吟醸:神の蔵、えびす茶”のトリプルコンボを注文し大満足!試乗会の疲れも吹っ飛びました。
翌日、『道の駅・三矢の里あきたかた』からほど近い郷野小学校で水害やコロナで4年ぶりの開催となった『第5回ツール・ド・ひろしま安芸高田』。このイベントは安芸高田市を巡る110kmのグルメライドイベントです。実はこの大会実行委員の兼光茂洋氏とは30年来の付き合いで、兼光夫婦は2人ともウィリエールに乗ってくれているのです!そういった御縁で参加者200人弱と小規模なイベントではありますがブース出展し、参加者と共にグルメライドを半分だけ堪能しました。
9月:水害やコロナを乗り越えて、ようやく開催できたツール・ド・ひろしま安芸高田!運営もゴールした参加者も皆誇らしい顔ですね。 (c)キット北村
9月:安芸高田市歴史民俗博物館副館長の秋本哲治氏がスタートの銅鑼ではなく法螺貝を吹く! (c)キット北村
さて、スタート・ゴール地点の郷野小学校は2019年に廃校になった歴史的建造物。昭和10年に建てられた木造校舎はノスタルジックで大変美しい建築です。大変趣のある校舎なので改装して、ホテルにしたり、レストランにしたらとても良い雰囲気になりそうです。そんな美しい学校の校庭に参加者が集まり、スタートの法螺貝の音を待つことに!安芸高田市歴史民俗博物館副館長の秋本哲治氏が戦国武将風の格好をしてスタートの法螺貝を吹くのでした。実を言うと、秋本氏は中学・高校の同級生で今や毛利元就と山城の研究でその名を轟かせている男であります。
参考URL:https://mitsuyanosato.com/、https://tourdeakitakata.com/、安芸高田市歴史民俗博物館
9月:寒空の中、群馬県のサイクルショップタジマでの試乗会です。雨予報だったので、お客さんの入りは悪かったですが試乗会中は何とか天気が持ちました。 (c)キット北村
9月:セオサイクル新松戸店さんで2日間試乗会を開催。台風が過ぎ去り2日目はキレイな青空でした! (c)キット北村
9月下旬、3連休を利用して1月に出来なかった桐生市のサイクルショップタジマさん、松戸市のセオサイクル新松戸さんでの試乗会です。台風予報だったのでどうなることやらだったのですが、何とか開催出来ました!開催するまで2年もかかってしまいましたので感無量でした。天気もちょうど3連休の真ん中2日目に台風が近くを通過したので、その日だけは強風に煽られてお客さんは皆無でしたが、最終日はビックリするくらいの澄み切った青空で沢山のお客さんが試乗して下さいました。
10月 岡山県、石川県にて
10月上旬、水害やコロナで3年ぶりの開催となった『第10回高梁ヒルクライム』。参加者が少なくなることを予想していましたが、節目の第10回大会という事もあり、参加者900人弱と3年ぶりのイベントとしてはまずまず。久しぶりの大会を盛り上げるため、また大会参加者で困っている人へのサポート、そしてもちろんウィリエールの宣伝のため、大会前日の登録受付日にウェーブバイクス試乗会を高梁ヒルクライム会場で行いました。
10月:毎秋恒例のウェーブバイクス試乗会は第10回大会の高梁ヒルクライムに合わせて、ヒルクライム前日に大会会場で試乗会を行いました。 (c)キット北村
10月:高梁ヒルクライムは総社市のウェーブバイクスのスタッフ・ユーザーさんがボランティアで大会をサポート!皆さんお疲れさまでした。 (c)キット北村
10月:高梁ヒルクライムの魅力は地元の人の応援です!温かい掛け声に毎年参戦したくなりますよ! (c)キット北村
高梁ヒルクライムのコースは、長い区間をフロントアウターで登りきれる比較的緩い傾斜のヒルクライム。初心者や私のような体重がかなり重く登りが大嫌いな方でも、ボチボチ登れる稀有なコース。女性や初心者にもこのヒルクライムイベントは苦しくないので、イベントデビューに躊躇している方は、ぜひ高梁ヒルクライムでデビューしてもらいたい。
また高梁ヒルクライムには他のイベントには負けない大きな魅力があります。それは“来年もまた来てね~”と応援してくれる腰の曲がった80代後半のおばあちゃんや大会を盛り上げてくれる高梁市のボランティアスタッフのおばちゃん達です。都会ではなかなかない人と人との触れ合いに魅せられ、24歳の方が高梁ヒルクライムをきっかけに高梁市に移住されたというお話を聞きました!レースだけでは無い魅力がこの高梁ヒルクライムにはあると思うし、毎年大会を盛り上げるために出展している身としては嬉しいお話でした。
参考URL:ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会
10月:今年の北陸ウィリエールライド初日は能登島1周です! (c)キット北村
10月:北陸ウィリエールライドの2日目のスタートはパワースポットの見附島! (c)キット北村
10月:奥能登は車も少なく、風光明媚で走りやすいです!コンビニはほとんどありませんが、要所要所でカフェやレストランや道の駅があるのでサイクリングに最適でした! (c)キット北村
10月中旬、毎年恒例の北陸ウィリエールライド2022は能登半島!昨年は幹事のサイクルショップクラカワさんが落車によるケガで入院されたために中止となってしまったため能登半島へリベンジです!初日は少数精鋭メンバーで能登島1周後に大宴会。2日目には北陸エリアの豪華メンバーで奥能登を走りました。夕方ごろから雨予報だったので雨が降る前にゴールしなければなりません。風光明媚な景色に舌鼓を打ちながらも先を急いだライドでした。“出川哲郎の充電させてくれませんか?”で同じコースが出ていたので、テレビ番組で下見。おかげで道に迷う事も無く雨が降り出すギリギリでゴール出来ました。
11月 まさかのツール・ド・フランスさいたまクリテリウム出張
11月:ヴィンチェンツォ・ニバリ選手と初対面!フィリッポ・ポッツァート選手と同じく引退記念に獺祭を送りました! (c)キット北村
11月:4台だけですがアスタナのバイクが並ぶと画になりますね。来年のジロ・デ・イタリアではずらりと並んだチームバイクを見たいものですね。 (c)キット北村
11月:ヴィンチェンツォ・ニバリ選手は過密スケジュールで大変そうでした。今後はMTBにも挑戦するらしいです。 (c)キット北村
10月上旬にアスタナ・カザフスタンの来日が各メディアからアナウンスされたが、11月上旬は実家のリフォームの立ち合いに行かねばならないので、このイベントに行く予定はありませんでした。しかし、10月中旬、突然ウィリエール本社から“ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムにヴィンチェンツォ・ニバリ選手が行くのでミーティングの席を用意している。ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに行け!”とのメールが届く。
“天下のツール・ド・フランスだからセキュリティーは大変厳しいだろう、埼玉に行っても会えないのではなかろうか?”との疑念を持っていたので断りたかったが、どうもウィリエールの提案は断れないようなので、急遽プライベートの予定を大幅に変更!会えるかどうかの確証もないままにヴィンチェンツォ・ニバリ選手に会うという名目で初めてのツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに訪問。
11月:さいたまスーパーアリーナを埋め尽くすロードレースファンの熱気は圧巻でした! (c)キット北村
予想通りセキュリティーは厳重で、アスタナ・カザフスタンチーム側から現地オーガナイザーに許可を得る形で30分間だけ会う事が出来ました。“もし会えなかったら何しに埼玉まで来たのか?”とずっと会えない心配をしていたので、とりあえず会えて安心しました。
大会当日、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを初めて観戦。さいたま新都心という街のど真ん中で、このような大規模な自転車イベント、正直規模の大きさに大変驚きました。今まで観戦する機会がありませんでしたが、ヴィンチェンツォ・ニバリ選手と会えた事は別として、このイベントを知れただけでも十分に出張の価値がありました。
参考URL:ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月下旬は毎秋恒例の九州出張です。
11月:メリダさん、レイクシューズさん、メダリストさんと一緒に行った道の駅・阿蘇とのコラボ試乗会は、クロスロードバイシクルさんと大藪サイクルさんとヤーボーさんの共同主催でした! (c)キット北村
昨年から温めていた道の駅・阿蘇での試乗会。サイクルツーリズムの盛り上がりを見せる阿蘇エリアは憧れでした!2022年『道の駅・阿蘇』での試乗会がついに敢行出来ました!試乗会会場が広かったため、クロスロードバイシクルさんの計らいで『メリダ』さんと『メダリスト』さん、そして10年前にウィリエールのオリジナルシューズCX401を作ってくれた御縁で『レイクシューズ』さんの計3社と2日間コラボ試乗会を開催しました。
試乗会スタート時から『レイクシューズ』さんのアイテムのド派手な靴に興味津々。カラフルなデザインをオリジナルで作れるそうで、右靴・左靴でデザインや配色を変える事も可能!また足の大きさの左右差がある人のために、ミドルグレード以上のモデル(一部対象外)の靴で右と左で異なるサイズの注文が出来るらしい!このアイディアはウィリエールの販売に何か応用出来そうな気がしました。
11月:道の駅・阿蘇の下城駅長と看板娘の荒川さんとミンミンさんのお勧めは、阿蘇のあか牛丼弁当やクラフトビール、そして馬肉マン等、お勧めは山盛りでした! (c)キット北村
11月:レイクシューズの中川さんによる“カスタムカラーやオリジナルデザイン”のシューズを説明に興味津々な女性サイクリストの皆さん! (c)キット北村
11月:私もイベントで長距離走る時にお世話になっているメダリストのクエン酸チャージ! (c)キット北村
11月:試乗車の数が集まらない中、頑張っていたメリダの山元さん!完成車や価格の勉強をさせてもらいました。 (c)キット北村
阿蘇の試乗会は初日が大雨だったので、美味しい阿蘇グルメを探しに道の駅・阿蘇館内へ逃亡。店内は開店と同時に満員御礼!特にお弁当コーナーと新鮮野菜・果物コーナーには人だかりが出来ていました。道の駅・阿蘇の下城駅長と看板娘の荒川さんとミンミンさんのお勧めは、阿蘇のあか牛丼弁当やクラフトビール、馬肉マンやたかな漬けなどいっぱいです!阿蘇の台地で作られた野菜は大変評判で野菜コーナーには大雨だというのに、お客さんでごった返していました。
2日目は快晴とはなりませんでしたが、試乗会中に雨は降らず沢山のお客さんが大分、宮崎、熊本、福岡、佐賀から来て下さり、感謝感謝でした。ウィリエールの服を着た“くまモン”も来てくれましたよ!サイクリングには抜群のロケーションなので、今度はプライベートで阿蘇に走りに行きたいと思います!
参考URL:道の駅 阿蘇 | ASO田園空間博物館
11月:今年最後の試乗会はレイクシューズさんと一緒に長崎県大村市のサイクルフレンドタカタでした。 (c)キット北村
熊本県から長崎県のサイクルフレンドタカタさんへ移動しました。サイクルフレンドタカタの田方店長は今年で自転車屋さんを継がれて20年、お店が45周年とメモリアルイヤーでした。お店には従業員の猫4匹と社長犬1匹がいて、動物好きにはたまらないアニマルセラピーなサイクルショップです。阿蘇に続き『レイクシューズ』さんとコラボ試乗会を行い、今年最後の試乗会を無事に終えました。
2023年開催される試乗会の目玉が、去年に続き大幅に遅延…(汗)
大幅に開発が遅れて、2022年12月にようやくローンチされたグランツーリズモSLR! (c)ウィリエール
去年に続き新型モデルの入荷が停滞。その上、新車発表が9月のはずだったのに何と12月下旬に遅延!さて、2023年今年度の試乗会の目玉は新型ハイエンド石畳&ブルべ対応のグランツーリズモSLRです。チェント10NDRの後継バイクがようやく登場しました。
チェント10NDRからバージョンアップポイントは、フレームの素材がフィランテSLRやゼロSLRと同じ60トンカーボン+リキッドクリスタルポリマーとなり、リヤダンパーがアクティフレックス2.0にバージョンアップし、フレームのエアロ化、ケーブルの完全内蔵化を果たしました。
2023年アスタナカザフスタンを継続してサポートするウィリエール社
若きカザフスタンチャンピオンのエフゲニー・フェドロフ選手がU-23世界チャンピオンを獲得! (c)ウィリエール
ウィリエール・ピレリMTBチームのシモーネ・アヴォンデット選手がイタリアにU-23世界チャンピオンジャージをもたらす。 (c)ウィリエール
アンバウンドグラベルを制したオランダ人のイヴァ―ル・スリック選手、おかげでレイブSLRの認知度が急激にアップ! (c)ウィリエール
2022年、今年こそは大活躍する予定だったアスタナカザフスタン。ヴィンチェンツォ・ニバリ選手が最後のジロ・デ・イタリアで総合4位に入り、U-23カテゴリーでエフゲニー・フェドロフ選手が世界チャンピオンを獲得したものの、目立った大きな勝利がチームに無く去年に続き目立たない一年でした。
しかしMTBではパリ五輪を目指しているウィリエール・ピレリMTBチームのシモーネ・アヴォンデット選手がU-23カテゴリーで世界チャンピオン、世界最高峰のアンバウンドグラベルで優勝したイヴァ―ル・スリック選手が優勝とウィリエールのオフロード部門は輝かしい成績を残しました。
イタリアの英雄:ヴィンチェンツォ・ニバリ選手も遂に引退。ツールドフランスさいたまクリテリウムの引退会見も良かったですね。 (c)ウィリエール
最後に・・・
今年は公私ともに苦しい1年で、溜め息をつく事ばかりでした。本当に少しだけですが良い事もありました。シクロワイアード綾野編集長がフィランテSLRに、そしてJTBスポーツステーションの小川敬博氏がジェナでウィリエールファミリーに仲間入り!
シクロワイアード綾野編集長はフィランテSLRのスペシャルカラーに! (c)キット北村
JTBスポーツステーションの小川敬博氏はグラベルバイクのジェナに! (c)キット北村
何人かの自転車友達から、“5大モニュメントを制する旅は再開するの?”という言葉も投げかけられたので、落ち込んだ気持ちを盛り上げて、ぜひ来年こそはロンド・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベで止まっていた5大モニュメントを制する旅を再開出来たらと思います。また、来年はもっとウィリエールの魅力が伝わる楽しい試乗会になると思いますので、皆様ぜひご参加ください。次の試乗会は1月下旬のワイズロードスポーツバイクデモ&クロチェリスタ試乗会になります!よろしくお願いします。
過去試乗会が行われていないエリアでも、ぜひお近くのウィリエール販売店に試乗会のリクエストをぜひお問い合わせしてみてくださいね。
それでは皆様良いお年をお迎えください…
それでは皆様良いお年をお迎えください。年末年始は獺祭で乾杯 (c)キット北村
Text & Photo : Keisuke "Kitto" Kitamura

2022年コロナウィルス3年目も終わりを告げようとしておりますが、きっと後世を振り返った時にコロナウィルス問題よりも、世界に深く傷を残すであろうロシア‐ウクライナ戦争が起こってしまいました。この戦争によりコロナウィルスで混乱した世界経済はより混迷を極め、自転車部品調達の更なる悪化を引き起こしました。イタリア本社からの補修部品の発送が半年以上遅延したり、カーボン・アルミ・鉄製品の価格高騰がコロナウィルス問題の時以上に深刻となりました。また他方では自転車レースや自転車イベントも徐々に復活し、『3年ぶりの開催!』というキーワードもよく目にしました。
今年の試乗会のテーマはずばり『3つのコラボ その先へ』です。去年から続く試乗会テーマ:『3つのコラボ』に、高校の同級生の営む酒蔵で生まれた『獺祭 磨き その先へ』という銘柄の誕生ストーリーが、まさに今年の試乗会テーマだと私の中で合体。昨年の試乗会行脚で掲げたテーマである『3つのコラボ』の先へと道を進めました。しかし、実際は思うように先へと進めず2022年は道半ばで終了しました。
コラボ その先へ①
同業他社とのコラボ(自転車ブランドだけでなく、シューズメーカーや栄養補助食品メーカーともコラボ)をより強化
同業他社完成車ブランドとのコラボだけでなく、自転車にまつわるアイテムメーカーとのコラボを行い、幅を広げてみました。去年は余裕が全く無く、せっかくライバル他社とコラボしたのにライバルのセールストークなど勉強出来ませんでした、しかし、今年は試乗会時に弊社スタッフを増やし、試乗会の時に余裕が出来たので、ライバル他社の接客姿勢やセールストークの勉強をさせてもらいました。特にトライアスロンのカリスマ:『シーポ』の田中社長のトライアスロン愛とカリスマ性には大変感銘を受けました。
コラボ その先へ道②
飲食店とのコラボ(サイクリストが立ち寄る飲食店での試乗会)をより強化
今年、飲食店とのコラボは上手く行きませんでした。非常事態宣言ではなかったものの、各都道府県独自のコロナウィルス対策が発令し、飲食店で行う試乗会スペースが借りられなくなってしまいました。
コラボ その先へ③
地方の自転車イベントや道の駅とのコラボ(サイクリストが立ち寄り、自治体と繋がり、今後大きな自転車イベントに広がる可能性のある試乗会)をより強化


毎年、出展している地方の自転車イベントですが、スポーツ自転車に理解のある県知事さんや市長さんがプライベートでそのイベントに参加しておられました。きっとそういった自治体はサイクリストに優しい自治体なのだろうと思います。スポーツ自転車と自転車イベントをやってくれる自治体の発展を考え、一緒にサイクリングしながら意見交換をさせて頂きました。
また、地方自治体の運営する道の駅とのコラボも去年よりも更に強化。日本全国、地方財政は苦しいところが多いと思いますが、来年以降も引き続き自転車イベントや道の駅で地方の活性化が出来るように盛り上げて行きたいと思います。
試乗会レポート
1月~2月 関東エリアにて開催予定が・・・
2022年の試乗会初めはウィリエールコンセプトストアのプントロッソ東京さん、桐生市のサイクルショップタジマさん、松戸市のセオサイクル新松戸さんからスタートするはずでした。しかし、沖縄県、広島県‐山口県の米軍基地を起点としたコロナウィルス‐オミクロン株の台頭によって、飲食店とのコラボも考えていた試乗会が中止に…。年末年始は地元広島に帰省しておりましたが、まさかこんなにすごい勢いでオミクロン株の感染が広がって行くなんて思ってもいませんでした。
『2021年末には感染者も減り、2022年2~3月にはGo toトラベル再開か?』とも噂されていたのに、また窮屈な生活に逆戻りです。オミクロン株はランチタイムに良く利用する近所の中華料理屋さんやお好み焼き屋さんにも直撃し、いよいよ自分の周りにコロナウィルスが接近してきたと感じました。
3月 愛知・静岡エリアにて


2022年の試乗会初めは愛知県のリーフさん。いつ来ても広大な安城市はサイクリストに優しい道がいっぱいです。試乗会前後でミドルグレードのゼロSLの複数台の納品!ありがたや~。試乗会前日季節外れの大雨で、試乗会当日はカラリと晴れたのですが、突風が吹き荒れ、田んぼの水路までテントが飛ばされ、テントの骨組みがひん曲がってしまいました。
愛知県から静岡県のアルファワークスさんへ移動しました。コロナ禍がこんなに続くなんて思ってもいなかったので、“再度イタリアのウィリエール本社での研修に行けない…”と失意のアルファワークス店長。その上、突如始まったロシア‐ウクライナの戦争でヨーロッパ情勢が更に怪しいので、渡欧するのは当分控えた方が良さそうだ。試乗会の方は、過去4年の試乗会でウィリエールを購入してくださったお客様達が勢ぞろいしてくれました。ありがたい事です。
4月 滋賀・愛知・富山エリアにて

4月上旬、昨夏に大成功した河西イチゴ農園での滋賀県のキヨシ商会試乗会、今年はイチゴ狩りの出来る春先で試乗会を行いました。去年が大繁盛の試乗会だったので、今年はキヨシ商会さんの計らいで、トライアスロンのカリスマ『シーポ』さんとウインクレルが扱っている『ノースウェーブ』さんとコラボして試乗会をすることに!
地方出張で毎朝お客さんとトレーニングするシーポの田中社長。そのカリスマ性は積み重ねたトライアスロン愛から来るもの。常に全国行脚し、行く先々でランニングを行い、シーポライダーと交流する田中社長の営業スタイルは、決して真似できるものでは無いが大変勉強になりました。
参考HP:甘く香るイチゴ 河西いちご園




翌日は愛知県のニコーで試乗会。あいにくの雨の中、展示メインの試乗会に。“軽量バイクのゼロSLRをどうしても試乗して購入の決断をしたい!”というお客様と高校生2人組が雨の中、熱心に試乗された。去年と一昨年に試乗会でウィリエールを購入してくださったお客様が大雨の中で挨拶に来られました。ありがたや~。
時折降る土砂降りで試乗会は閑散としていましたが、高級車の注文は何とか取れたのでトホホな状態は何とか免れました。雨の試乗会となったお店さんにはいつも申し訳ない気持ちになりますね。


4月下旬、待ちに待ったゴールデンウィークに突入!しかし、まだコロナウィルスの状況落ち着かない富山県でしたので、サイクルショップクラカワでの試乗会は走行会という形に。昨年、日直商会の『デローザ』さんと『KHS』さんと弊社の計3社で2021年クラカワ合同試乗会を企画しましたがあえなく中止。今年は走行会という形にはなりましたが『デローザ』さんとコラボし、何とか開催することが出来ました。
当初の予定では5月1日だけでしたが、荒天が予想されたので急遽4月30日から走行会を開催。“何故走行会になったのか?” と申しますと部品の入荷状況が厳しく完成車の納品までにかなりの時間を要するので、試乗会で注文が取れたとしても納期トラブルが起こる可能性が高かったからでした。その点を理解してくださるサイクルショップクラカワのお客さんだけの走行会となりました。

ウィリエールの自転車を貸しだして遠くまで行く走行会は試乗会とはまた違った営業的感触があり、今後はこのような試乗会の形もありなのかもしれないと思いました。
『デローザ』の試乗車ラインナップは人気のSKピニンファリーナやメラクと充実のラインナップ!実は日直商会の営業さんが持ってきた商品で、一番気になったのはクラシファイドなる内装変速ホイールでした。フロント変速のデメリットを無くすことが出来るという飛び道具に興味津々。走行会が終って感じたのは、『デローザ』ブランドの認知度でした。

ウィリエールは110年以上の歴史がありながら、日本に正規代理店が出来て僅か15年。日本に『デローザ』ブランドが輸入されたのは何と51年前!老舗イタリアンブランドの日本販売51年の歴史はやはり積み重ねてきた認知度の違いを感じました。接客トークを聞いていて、大変勉強になりました
5月 愛知・福井にて


テックスポーツカミハギでの試乗会、“小川店長が近い将来に独立する”という事でテックスポーツカミハギでの試乗会もいつまで出来るのだろう?と考える。職人のカミハギ社長と陽気な奥様と小川店長との絶妙なトリオが近い将来終わりを迎えると想像すると寂しいです。現在、職人のカミハギ社長の情熱は、ケーブルの完全内蔵化が主流になってきたロードバイクのフレーム内部での音鳴りやハンドリングに影響の出ない細やかな気配りに注がれています。小川店長にはそのカミハギ社長の職人魂を継いで大きく羽ばたいて頂きたいと願います。
愛知県から福井県へと移動し、毎年恒例の福井の白崎サイクルさん&ビチ・プリモ・パッソさんの合同試乗会。去年、鯖江市にある『うちの葡萄』さんというオシャレなカフェで試乗会をやるアイディアが出たので、2022年の試乗会をカフェで行う下準備をしていたのですが、福井県独自の『福井県感染拡大特別警報』が発せられていたため、『うちの葡萄』での試乗会開催は急遽断念。来年こそはぜひおしゃれなカフェで試乗会を開催したい!



何とか地域密着したかった私はめげずに、鯖江駅併設の鯖江観光案内所にウィリエールのカタログを置いてもらいました。例年通りに白崎サイクル駐車場で行った試乗会では、コロナで自粛していた奥様の手作りスイーツが復活し去年より華やかに!部品が足らずフレームでの販売が中心となりましたが、福井県の方々の優しさに触れた試乗会でした。
参考URL:https://www.instagram.com/uchino_budo/?utm_medium=copy_link
7月 関東にて
夏だというのにコロナウィルス感染者は全然減りませんでしたが、ウィリエールコンセプトストアのプントロッソ東京とつくば市のハイバイクで試乗会を行いました。プントロッソ東京試乗会ではRGTエンタープライズが扱っている『ソールスター、Q36.5』さんとコラボして試乗会をすることに。猛暑の中、沢山のお客さんが来てくれました。『ソールスター、Q36.5』のセールスマン:デイビッドさんは強烈なキャラクターを持った方で、独特な営業スタイルで商品の注文をどんどん取っていくのを感心して見ていました。




東京都内からつくば市へ移動しハイバイクでの試乗会は酷暑で1日4リットルは水分を摂りましたね。ハイバイクでは弱虫ペダルのキャラクター:葦木場拓斗の大ファンの女性が“葦木場選手と同じカラーリングのウィリエールが欲しい”とカスタムカラーにペイントされた事に喜びを感じました。
つくばでの試乗会終了後、プロロゴのサドルがピスト6というカテゴリーの競輪レースでの競争車部品認定を得たので、最新のヴェロドローム:ティップスタードームに初来訪。入り口でコロナウィルスのチェックが行われ、陰性の証明が出るまではドキドキしました!千葉競輪場は自分の知っている競輪場のイメージとは全く異なるおしゃれなヴェロドロームで、トラック競技がより盛んになるだろうと思いました。

参考URL:https://www.pist6.com/
9月 広島県、群馬県、千葉県にて
9月上旬、昨年に続き『道の駅・三矢の里あきたかた』での試乗会、去年に引き続き安佐南区のプログレスと西区に移転されたエルカミーノサイクルの店長2人に手伝ってもらって開催。大盛況であった去年の試乗会以降、道の駅に立ち寄るサイクリストのお客さんも増えたようで道の駅の事務所スタッフさんの対応もよりフレンドリーに(笑)。少し天候が悪かったせいもあり、去年よりは来店者は少なかったのですが試乗会は盛況に終わりました。



“今年は何を買って大阪に帰ろう?”と道の駅・三ツ矢の里あきたかた黒田駅長と小田店長に相談した所、向原酒造のお酒各種とシャインマスカットを紹介されました。また去年少量しか購入できなかった安芸高田市のレンコンは大量に確保。またジェラート好きの私は、道の駅内にあるアイスクリーム屋:縄文アイスさんで“古代米の縄文アイス、向原酒造の大吟醸:神の蔵、えびす茶”のトリプルコンボを注文し大満足!試乗会の疲れも吹っ飛びました。
翌日、『道の駅・三矢の里あきたかた』からほど近い郷野小学校で水害やコロナで4年ぶりの開催となった『第5回ツール・ド・ひろしま安芸高田』。このイベントは安芸高田市を巡る110kmのグルメライドイベントです。実はこの大会実行委員の兼光茂洋氏とは30年来の付き合いで、兼光夫婦は2人ともウィリエールに乗ってくれているのです!そういった御縁で参加者200人弱と小規模なイベントではありますがブース出展し、参加者と共にグルメライドを半分だけ堪能しました。


さて、スタート・ゴール地点の郷野小学校は2019年に廃校になった歴史的建造物。昭和10年に建てられた木造校舎はノスタルジックで大変美しい建築です。大変趣のある校舎なので改装して、ホテルにしたり、レストランにしたらとても良い雰囲気になりそうです。そんな美しい学校の校庭に参加者が集まり、スタートの法螺貝の音を待つことに!安芸高田市歴史民俗博物館副館長の秋本哲治氏が戦国武将風の格好をしてスタートの法螺貝を吹くのでした。実を言うと、秋本氏は中学・高校の同級生で今や毛利元就と山城の研究でその名を轟かせている男であります。
参考URL:https://mitsuyanosato.com/、https://tourdeakitakata.com/、安芸高田市歴史民俗博物館


9月下旬、3連休を利用して1月に出来なかった桐生市のサイクルショップタジマさん、松戸市のセオサイクル新松戸さんでの試乗会です。台風予報だったのでどうなることやらだったのですが、何とか開催出来ました!開催するまで2年もかかってしまいましたので感無量でした。天気もちょうど3連休の真ん中2日目に台風が近くを通過したので、その日だけは強風に煽られてお客さんは皆無でしたが、最終日はビックリするくらいの澄み切った青空で沢山のお客さんが試乗して下さいました。
10月 岡山県、石川県にて
10月上旬、水害やコロナで3年ぶりの開催となった『第10回高梁ヒルクライム』。参加者が少なくなることを予想していましたが、節目の第10回大会という事もあり、参加者900人弱と3年ぶりのイベントとしてはまずまず。久しぶりの大会を盛り上げるため、また大会参加者で困っている人へのサポート、そしてもちろんウィリエールの宣伝のため、大会前日の登録受付日にウェーブバイクス試乗会を高梁ヒルクライム会場で行いました。



高梁ヒルクライムのコースは、長い区間をフロントアウターで登りきれる比較的緩い傾斜のヒルクライム。初心者や私のような体重がかなり重く登りが大嫌いな方でも、ボチボチ登れる稀有なコース。女性や初心者にもこのヒルクライムイベントは苦しくないので、イベントデビューに躊躇している方は、ぜひ高梁ヒルクライムでデビューしてもらいたい。
また高梁ヒルクライムには他のイベントには負けない大きな魅力があります。それは“来年もまた来てね~”と応援してくれる腰の曲がった80代後半のおばあちゃんや大会を盛り上げてくれる高梁市のボランティアスタッフのおばちゃん達です。都会ではなかなかない人と人との触れ合いに魅せられ、24歳の方が高梁ヒルクライムをきっかけに高梁市に移住されたというお話を聞きました!レースだけでは無い魅力がこの高梁ヒルクライムにはあると思うし、毎年大会を盛り上げるために出展している身としては嬉しいお話でした。
参考URL:ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会



10月中旬、毎年恒例の北陸ウィリエールライド2022は能登半島!昨年は幹事のサイクルショップクラカワさんが落車によるケガで入院されたために中止となってしまったため能登半島へリベンジです!初日は少数精鋭メンバーで能登島1周後に大宴会。2日目には北陸エリアの豪華メンバーで奥能登を走りました。夕方ごろから雨予報だったので雨が降る前にゴールしなければなりません。風光明媚な景色に舌鼓を打ちながらも先を急いだライドでした。“出川哲郎の充電させてくれませんか?”で同じコースが出ていたので、テレビ番組で下見。おかげで道に迷う事も無く雨が降り出すギリギリでゴール出来ました。
11月 まさかのツール・ド・フランスさいたまクリテリウム出張



10月上旬にアスタナ・カザフスタンの来日が各メディアからアナウンスされたが、11月上旬は実家のリフォームの立ち合いに行かねばならないので、このイベントに行く予定はありませんでした。しかし、10月中旬、突然ウィリエール本社から“ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムにヴィンチェンツォ・ニバリ選手が行くのでミーティングの席を用意している。ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに行け!”とのメールが届く。
“天下のツール・ド・フランスだからセキュリティーは大変厳しいだろう、埼玉に行っても会えないのではなかろうか?”との疑念を持っていたので断りたかったが、どうもウィリエールの提案は断れないようなので、急遽プライベートの予定を大幅に変更!会えるかどうかの確証もないままにヴィンチェンツォ・ニバリ選手に会うという名目で初めてのツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに訪問。

予想通りセキュリティーは厳重で、アスタナ・カザフスタンチーム側から現地オーガナイザーに許可を得る形で30分間だけ会う事が出来ました。“もし会えなかったら何しに埼玉まで来たのか?”とずっと会えない心配をしていたので、とりあえず会えて安心しました。
大会当日、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを初めて観戦。さいたま新都心という街のど真ん中で、このような大規模な自転車イベント、正直規模の大きさに大変驚きました。今まで観戦する機会がありませんでしたが、ヴィンチェンツォ・ニバリ選手と会えた事は別として、このイベントを知れただけでも十分に出張の価値がありました。
参考URL:ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月下旬は毎秋恒例の九州出張です。

昨年から温めていた道の駅・阿蘇での試乗会。サイクルツーリズムの盛り上がりを見せる阿蘇エリアは憧れでした!2022年『道の駅・阿蘇』での試乗会がついに敢行出来ました!試乗会会場が広かったため、クロスロードバイシクルさんの計らいで『メリダ』さんと『メダリスト』さん、そして10年前にウィリエールのオリジナルシューズCX401を作ってくれた御縁で『レイクシューズ』さんの計3社と2日間コラボ試乗会を開催しました。
試乗会スタート時から『レイクシューズ』さんのアイテムのド派手な靴に興味津々。カラフルなデザインをオリジナルで作れるそうで、右靴・左靴でデザインや配色を変える事も可能!また足の大きさの左右差がある人のために、ミドルグレード以上のモデル(一部対象外)の靴で右と左で異なるサイズの注文が出来るらしい!このアイディアはウィリエールの販売に何か応用出来そうな気がしました。




阿蘇の試乗会は初日が大雨だったので、美味しい阿蘇グルメを探しに道の駅・阿蘇館内へ逃亡。店内は開店と同時に満員御礼!特にお弁当コーナーと新鮮野菜・果物コーナーには人だかりが出来ていました。道の駅・阿蘇の下城駅長と看板娘の荒川さんとミンミンさんのお勧めは、阿蘇のあか牛丼弁当やクラフトビール、馬肉マンやたかな漬けなどいっぱいです!阿蘇の台地で作られた野菜は大変評判で野菜コーナーには大雨だというのに、お客さんでごった返していました。
2日目は快晴とはなりませんでしたが、試乗会中に雨は降らず沢山のお客さんが大分、宮崎、熊本、福岡、佐賀から来て下さり、感謝感謝でした。ウィリエールの服を着た“くまモン”も来てくれましたよ!サイクリングには抜群のロケーションなので、今度はプライベートで阿蘇に走りに行きたいと思います!
参考URL:道の駅 阿蘇 | ASO田園空間博物館

熊本県から長崎県のサイクルフレンドタカタさんへ移動しました。サイクルフレンドタカタの田方店長は今年で自転車屋さんを継がれて20年、お店が45周年とメモリアルイヤーでした。お店には従業員の猫4匹と社長犬1匹がいて、動物好きにはたまらないアニマルセラピーなサイクルショップです。阿蘇に続き『レイクシューズ』さんとコラボ試乗会を行い、今年最後の試乗会を無事に終えました。
2023年開催される試乗会の目玉が、去年に続き大幅に遅延…(汗)

去年に続き新型モデルの入荷が停滞。その上、新車発表が9月のはずだったのに何と12月下旬に遅延!さて、2023年今年度の試乗会の目玉は新型ハイエンド石畳&ブルべ対応のグランツーリズモSLRです。チェント10NDRの後継バイクがようやく登場しました。
チェント10NDRからバージョンアップポイントは、フレームの素材がフィランテSLRやゼロSLRと同じ60トンカーボン+リキッドクリスタルポリマーとなり、リヤダンパーがアクティフレックス2.0にバージョンアップし、フレームのエアロ化、ケーブルの完全内蔵化を果たしました。
2023年アスタナカザフスタンを継続してサポートするウィリエール社



2022年、今年こそは大活躍する予定だったアスタナカザフスタン。ヴィンチェンツォ・ニバリ選手が最後のジロ・デ・イタリアで総合4位に入り、U-23カテゴリーでエフゲニー・フェドロフ選手が世界チャンピオンを獲得したものの、目立った大きな勝利がチームに無く去年に続き目立たない一年でした。
しかしMTBではパリ五輪を目指しているウィリエール・ピレリMTBチームのシモーネ・アヴォンデット選手がU-23カテゴリーで世界チャンピオン、世界最高峰のアンバウンドグラベルで優勝したイヴァ―ル・スリック選手が優勝とウィリエールのオフロード部門は輝かしい成績を残しました。

最後に・・・
今年は公私ともに苦しい1年で、溜め息をつく事ばかりでした。本当に少しだけですが良い事もありました。シクロワイアード綾野編集長がフィランテSLRに、そしてJTBスポーツステーションの小川敬博氏がジェナでウィリエールファミリーに仲間入り!


何人かの自転車友達から、“5大モニュメントを制する旅は再開するの?”という言葉も投げかけられたので、落ち込んだ気持ちを盛り上げて、ぜひ来年こそはロンド・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベで止まっていた5大モニュメントを制する旅を再開出来たらと思います。また、来年はもっとウィリエールの魅力が伝わる楽しい試乗会になると思いますので、皆様ぜひご参加ください。次の試乗会は1月下旬のワイズロードスポーツバイクデモ&クロチェリスタ試乗会になります!よろしくお願いします。
過去試乗会が行われていないエリアでも、ぜひお近くのウィリエール販売店に試乗会のリクエストをぜひお問い合わせしてみてくださいね。
それでは皆様良いお年をお迎えください…

Text & Photo : Keisuke "Kitto" Kitamura
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