2022/11/12(土) - 18:15
今年も野辺山は滝沢牧場で「Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山」が開催。好天のドライコンディションのもと開催された、一般カテゴリーのレースの模様を紹介します。
真っ青な空の下、八ヶ岳連峰を望む滝沢牧場で「Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山」が開幕。標高1375m地点の高地を舞台に今年もカウベルの音が広大な牧草地に響き渡った。
今年は11月12日(土)、13日(日)の2日間開催、昨年は感染症対策で惜しくも取りやめとなった大人気のフードブースも復活。レース、応援、カウベル、物販、グルメ、そして滝沢牧場の動物たち。ツール・ド・おきなわと開催日が重なりこそしたものの、「本来の野辺山シクロクロス」初日を(無いのは泥だけ?)、レーサーも、応援の方々も全員が思いっきり楽しんだ。
雲ひとつない晴天によってコースコンディションは完全ドライ。凍結による路面の緩みもない、昨年よりも一層ハイスピード+ワンミスがスリップダウンに直結する、気の抜けないレースが最終レースの男子エリートレースまで続くこととなった。
朝8時の第一レースは、昨年までC4(カテゴリー4)と呼ばれていた男子エリートカテゴリー4。序盤は長岩泰生(ROND CX TEAM)がリードを築いていたものの、「最後尾スタートだし、テクニックはないので舗装路の登りでぶち抜くしかないと思っていた」と言う木下翔平(コムリン)が追いつき、最終周回の登りでやはりアタックして独走に。「なんとかテクニックで食い下がりたかった」と悔やむ長岩を引き離してこの日の勝者第一号に輝いた。
続くのは男子エリートカテゴリー3(旧C3)と男子マスターズ35歳以上&40歳以上の混走レース。C3は今季既にこのカテゴリーで3勝している成田光志(Dream Seeker jr. Racing Team)がスタートこそミスしたものの、その後は安定した走りで圧勝した。
ユースカテゴリー(15歳)ゆえ昇格対象外のMTB選手がレースを支配。このカテゴリーでは3〜5位が同じく昇格対象外となったため、2位の澤井千洋(SNEL)ほか、竹林智也(Buccaneer。)と加藤稜太朗(MIVRO)がC2への昇格権利を得ている。1分の時差スタートとなったマスターズ35+40は一枝淳二(Makio’s bike)が制した。
また、マスターズでは50歳以上カテゴリーで守屋清国(SPADE ACE.CX TEAM)が、60歳以上カテゴリーで原野博明(エキップナカムラ)が、女子で小林真清(Team Soleil悠)がそれぞれ勝利。女子エリートカテゴリー2+3では仲谷あい(貧脚組)が表彰台のてっぺんを掴み取った。
名物の「キャニオン(溝越え)」を含むロングコースを使うC2レースでは逆転劇が起こる。2周目までは宮本秋哉(AX cyclocross team)が独走していたものの、2022年から弱虫ペダルサイクリングチームの一員となった五十嵐洸太が猛烈に追い上げ、舗装路登りでアタック。必死に食らいつこうと試みた宮本を引き離した。
「ロードトレーニングの一環として取り組み始めましたが、高校生以来のカテゴリー1です。明日からは(織田)聖さんと戦うことになるので頑張りたい」と言う五十嵐と、「悔しい6割嬉しい4割」と笑顔を見せた宮本の二人が昇格切符を掴む。3位は最後尾から追い上げ続けた高校2年生の高橋壮(サガミレーシング)で「明日はジュニアレースに出場するので優勝したい」と話した。
ベテラン世代の精鋭のツワモノが揃う「男子スーパーマスターズ1(旧CM1)」では「去年は土曜日2位、日曜日はパンクだったのでリベンジを狙っていた。絶対勝ちたかった」と振り返る生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)がレースを圧倒。「全日本より野辺山を狙って調整した」と言う通りのぶっちぎりペースで特大カウベルを掴み取った。2位は國分圭二(Mt.HASE321)で、3位は池本真也(和光機器-BIORACER)だった。
男女エリートカテゴリーのレポートは別記事で紹介します。
リザルトはAJOCC(日本シクロクロス競技主催者連盟)のRapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山リザルトページを確認してほしい。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji/Rapha+弱虫ペダル Super Cross Nobeyama
真っ青な空の下、八ヶ岳連峰を望む滝沢牧場で「Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山」が開幕。標高1375m地点の高地を舞台に今年もカウベルの音が広大な牧草地に響き渡った。
今年は11月12日(土)、13日(日)の2日間開催、昨年は感染症対策で惜しくも取りやめとなった大人気のフードブースも復活。レース、応援、カウベル、物販、グルメ、そして滝沢牧場の動物たち。ツール・ド・おきなわと開催日が重なりこそしたものの、「本来の野辺山シクロクロス」初日を(無いのは泥だけ?)、レーサーも、応援の方々も全員が思いっきり楽しんだ。
雲ひとつない晴天によってコースコンディションは完全ドライ。凍結による路面の緩みもない、昨年よりも一層ハイスピード+ワンミスがスリップダウンに直結する、気の抜けないレースが最終レースの男子エリートレースまで続くこととなった。
朝8時の第一レースは、昨年までC4(カテゴリー4)と呼ばれていた男子エリートカテゴリー4。序盤は長岩泰生(ROND CX TEAM)がリードを築いていたものの、「最後尾スタートだし、テクニックはないので舗装路の登りでぶち抜くしかないと思っていた」と言う木下翔平(コムリン)が追いつき、最終周回の登りでやはりアタックして独走に。「なんとかテクニックで食い下がりたかった」と悔やむ長岩を引き離してこの日の勝者第一号に輝いた。
続くのは男子エリートカテゴリー3(旧C3)と男子マスターズ35歳以上&40歳以上の混走レース。C3は今季既にこのカテゴリーで3勝している成田光志(Dream Seeker jr. Racing Team)がスタートこそミスしたものの、その後は安定した走りで圧勝した。
ユースカテゴリー(15歳)ゆえ昇格対象外のMTB選手がレースを支配。このカテゴリーでは3〜5位が同じく昇格対象外となったため、2位の澤井千洋(SNEL)ほか、竹林智也(Buccaneer。)と加藤稜太朗(MIVRO)がC2への昇格権利を得ている。1分の時差スタートとなったマスターズ35+40は一枝淳二(Makio’s bike)が制した。
また、マスターズでは50歳以上カテゴリーで守屋清国(SPADE ACE.CX TEAM)が、60歳以上カテゴリーで原野博明(エキップナカムラ)が、女子で小林真清(Team Soleil悠)がそれぞれ勝利。女子エリートカテゴリー2+3では仲谷あい(貧脚組)が表彰台のてっぺんを掴み取った。
名物の「キャニオン(溝越え)」を含むロングコースを使うC2レースでは逆転劇が起こる。2周目までは宮本秋哉(AX cyclocross team)が独走していたものの、2022年から弱虫ペダルサイクリングチームの一員となった五十嵐洸太が猛烈に追い上げ、舗装路登りでアタック。必死に食らいつこうと試みた宮本を引き離した。
「ロードトレーニングの一環として取り組み始めましたが、高校生以来のカテゴリー1です。明日からは(織田)聖さんと戦うことになるので頑張りたい」と言う五十嵐と、「悔しい6割嬉しい4割」と笑顔を見せた宮本の二人が昇格切符を掴む。3位は最後尾から追い上げ続けた高校2年生の高橋壮(サガミレーシング)で「明日はジュニアレースに出場するので優勝したい」と話した。
ベテラン世代の精鋭のツワモノが揃う「男子スーパーマスターズ1(旧CM1)」では「去年は土曜日2位、日曜日はパンクだったのでリベンジを狙っていた。絶対勝ちたかった」と振り返る生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)がレースを圧倒。「全日本より野辺山を狙って調整した」と言う通りのぶっちぎりペースで特大カウベルを掴み取った。2位は國分圭二(Mt.HASE321)で、3位は池本真也(和光機器-BIORACER)だった。
男女エリートカテゴリーのレポートは別記事で紹介します。
リザルトはAJOCC(日本シクロクロス競技主催者連盟)のRapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山リザルトページを確認してほしい。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji/Rapha+弱虫ペダル Super Cross Nobeyama
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