2022/09/24(土) - 11:28
ウロンゴン市内を巡る67.2kmで行われたロード世界選手権女子ジュニアロードレース。スタート後僅か10kmで独走に持ち込んだゾーイ・バックステッド(イギリス)がTTに続く2冠&2年連続優勝を決めた。垣田真穂は5位入賞を果たし、水谷彩奈はDNFだった。
ウロンゴンの17.1km周回コースを4周する67.2kmコースで争われたロード世界選手権女子ジュニアロードレース。前日に降り続いた雨は上がり、気温15度のなか、史上初めてパキスタン出身の女子ジュニア選手として世界選手権に出場したマリアム・アリを含む24カ国/総勢72名が世界一の称号を目指し集った。
現地時間の午前8時にスタートが切られるとゾーイ・バックステッドで2連覇を目指すイギリスが先頭でコントロール。ハイペースのまま最大勾配14%のマウント・プレサント(距離1.1km/平均7.7%)に突入し、早くも水谷彩奈を含む半分以上の選手たちが遅れを喫した。
その下りでエグランティーヌ・レイエ(フランス)が加速したことにより更に集団はバラけ、この日が18歳の誕生日であるバックステッドがチームメイトに一言をかけると早くもアタック。食らいつくレイエやノエル・リュエッチ(スイス)を振り切ったバックステッドは、フィニッシュまで57kmを残して独走態勢を築き上げた。
一定ペースで踏み続けるバックステッドは後続との差は徐々に拡げ、この日3度目のマウント・プレサント(残り26km地点)を前にその差は2分55秒まで到達。垣田真穂を含むメイン集団はドイツやフランスが先頭に人数を固め追走したものの、その差が2分を下回ることはなかった。そして4日前に優勝した14.1km個人タイムトライアルよりも遥かに長い57kmを独走したバックステッドが、目に大粒の涙を浮かべフィニッシュラインにたどり着いた。
「(あの地点での)アタックは計画していたものではなく、飛び出すのであれば残り1周ぐらいからと思っていた。だが集団先頭で登った1度目の丘で調子が良く、それは(クライマーではない自分にとって)予想外のことだった。(先に飛び出したレイエを)下りで捉え、そのまま踏み続けた。それだけのこと」と圧巻の独走勝利を決めたバックステッドは語る。
「後続との差が2分55秒まで拡がり、残り1周半以降はリードが徐々に縮まっていった。2分を切ってパニックに陥ったものの、コーチから”2分はストレスに思うタイム差ではない。下りでリスクを取るな”と言われたのだが…彼女の言うことを無視して、そのままフィニッシュを目指して踏み続けた(笑)」。
「残り1km地点から沿道の観客が私の名前と”お誕生日おめでとう!”という叫び声が聞こえ、涙が溢れてきた。また最も声援が必要だった登りで皆私を応援してくれ、ピンクのうさぎの着ぐるみを着た小さな女の子が私の名前を叫びながら並走してくれた。本当に背中を押されたし、素晴らしい瞬間だった。ダブル(TTと2冠)に加え、ダブル(2年連続勝利)を達成した。それに今日は私の誕生日。これ以上素晴らしいことはない」。
2004年のパリ〜ルーベ覇者マニュス・バックステッド(スウェーデン)を父に持つバックステッドは、今年1月のシクロクロス世界選手権女子ジュニアで優勝。また8月のトラック世界選手権ではマディソンで優勝を挙げているため、これで個人TTに続く今年4枚目のアルカンシエル獲得。エリートカテゴリーでも今後、バックステッドの名前は度々聞くことになるはずだ。
2位争いはメイン集団から飛び出したニンケ・ヴィンケ(オランダ)とのマッチスプリントをレイエが先着。4度に渡るマウント・プレサントをメイン集団で耐え抜いた松山学院高等学校の垣田は、メイン集団のスプリントで5位という順位を掴み取った。また同じ松山学院高等学校の水谷はDNFだった。垣田のコメントは入り次第次第お伝えします。
ウロンゴンの17.1km周回コースを4周する67.2kmコースで争われたロード世界選手権女子ジュニアロードレース。前日に降り続いた雨は上がり、気温15度のなか、史上初めてパキスタン出身の女子ジュニア選手として世界選手権に出場したマリアム・アリを含む24カ国/総勢72名が世界一の称号を目指し集った。
現地時間の午前8時にスタートが切られるとゾーイ・バックステッドで2連覇を目指すイギリスが先頭でコントロール。ハイペースのまま最大勾配14%のマウント・プレサント(距離1.1km/平均7.7%)に突入し、早くも水谷彩奈を含む半分以上の選手たちが遅れを喫した。
その下りでエグランティーヌ・レイエ(フランス)が加速したことにより更に集団はバラけ、この日が18歳の誕生日であるバックステッドがチームメイトに一言をかけると早くもアタック。食らいつくレイエやノエル・リュエッチ(スイス)を振り切ったバックステッドは、フィニッシュまで57kmを残して独走態勢を築き上げた。
一定ペースで踏み続けるバックステッドは後続との差は徐々に拡げ、この日3度目のマウント・プレサント(残り26km地点)を前にその差は2分55秒まで到達。垣田真穂を含むメイン集団はドイツやフランスが先頭に人数を固め追走したものの、その差が2分を下回ることはなかった。そして4日前に優勝した14.1km個人タイムトライアルよりも遥かに長い57kmを独走したバックステッドが、目に大粒の涙を浮かべフィニッシュラインにたどり着いた。
「(あの地点での)アタックは計画していたものではなく、飛び出すのであれば残り1周ぐらいからと思っていた。だが集団先頭で登った1度目の丘で調子が良く、それは(クライマーではない自分にとって)予想外のことだった。(先に飛び出したレイエを)下りで捉え、そのまま踏み続けた。それだけのこと」と圧巻の独走勝利を決めたバックステッドは語る。
「後続との差が2分55秒まで拡がり、残り1周半以降はリードが徐々に縮まっていった。2分を切ってパニックに陥ったものの、コーチから”2分はストレスに思うタイム差ではない。下りでリスクを取るな”と言われたのだが…彼女の言うことを無視して、そのままフィニッシュを目指して踏み続けた(笑)」。
「残り1km地点から沿道の観客が私の名前と”お誕生日おめでとう!”という叫び声が聞こえ、涙が溢れてきた。また最も声援が必要だった登りで皆私を応援してくれ、ピンクのうさぎの着ぐるみを着た小さな女の子が私の名前を叫びながら並走してくれた。本当に背中を押されたし、素晴らしい瞬間だった。ダブル(TTと2冠)に加え、ダブル(2年連続勝利)を達成した。それに今日は私の誕生日。これ以上素晴らしいことはない」。
2004年のパリ〜ルーベ覇者マニュス・バックステッド(スウェーデン)を父に持つバックステッドは、今年1月のシクロクロス世界選手権女子ジュニアで優勝。また8月のトラック世界選手権ではマディソンで優勝を挙げているため、これで個人TTに続く今年4枚目のアルカンシエル獲得。エリートカテゴリーでも今後、バックステッドの名前は度々聞くことになるはずだ。
2位争いはメイン集団から飛び出したニンケ・ヴィンケ(オランダ)とのマッチスプリントをレイエが先着。4度に渡るマウント・プレサントをメイン集団で耐え抜いた松山学院高等学校の垣田は、メイン集団のスプリントで5位という順位を掴み取った。また同じ松山学院高等学校の水谷はDNFだった。垣田のコメントは入り次第次第お伝えします。
ロード世界選手権2022女子ジュニアロードレース結果
1位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス) | 1:47:05 |
2位 | エグランティーヌ・レイエ(フランス) | +2:07 |
3位 | ニンケ・ヴィンケ(オランダ) | |
4位 | フランチェスカ・ペッレグリーニ(イタリア) | +2:19 |
5位 | 垣田真穂 | +2:21 |
DNF | 水谷彩奈 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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