2022/09/18(日) - 09:54
先鋭集団によるスプリントに持ち込まれたツール・ド・ルクセンブルク最終第5ステージ。ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)が区間2勝目を挙げ、マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)がリーダージャージを守り総合優勝に輝いた。
ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)最終日は毎年メルシュから首都ルクセンブルクに向かう丘陵ステージ。序盤から1級山岳を越え、中盤に2つの超級山岳がが登場するものの、登坂距離が2〜5kmと短く平均勾配も6%と難易度は低い。最後はパビエールベルク(距離0.7km/平均9.2%)を含むコースを3周してフィニッシュする。
ツール・ド・ルクセンブルクは5日間の行程にもかかわらず、山岳ステージのないため数秒差で総合優勝が決するのが通例。今年も前日の個人タイムトライアルを制したマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が、2位のケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)に僅か3秒差で最終日を迎えた。
序盤の1級山岳を前に飛び出したのは第3ステージでも逃げたピエール・ロラン(フランス、B&Bホテルズ KTM)を含む4名。その中にはオーストリア代表としてロード世界選手権を控える有力クライマーのフェリックス・ガル(AG2Rシトロエン)も入り、早々とメイン集団と2分半のタイム差を奪った。
中盤に入り雨に見舞われるなか、メイン集団のコントロールはリーダーチームであるトレック・セガフレードが担う。残り30km地点を過ぎても2分差と、逃げ切りに向け順調に距離を消化していったロランたちだったが、クイックステップ・アルファヴィニルがプロトンの牽引に加わるとその差が一気に縮小した。
ルクセンブルク市街地に設定された周回コースに入り、残り20kmで1分10秒、10kmで30秒と徐々にメイン集団が迫るなかガルがアタック。それを追うプロトンは残り1.4km地点のパビエールベルク(距離0.7km/平均9.2%)に突入し、初日勝者のヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)が飛び出した。
ガルを抜き去ったマドゥアスには、リーダージャージを着るスケルモースと総合2位ヴォークランが追従。更に元ルクセンブルク王者ケヴィン・ゲニエッツ(グルパマFDJ)も食らいつき、登坂で遅れていく後方集団を尻目に、勝負は4名のスプリントに持ち込まれた。残り200mで真っ先に腰を上げたのはスケルモース。4人横並びの加速勝負を、初日に続きマドゥアスが制した。
「勝利に飢えていた中、直近2つの大会で3勝を挙げることができた。これで世界選手権に向けて弾みがついた。(世界選手権での)作戦や僕の役割はまだわからないものの、グルパマにアルカンシエルをもたらすべく全力を尽くすよ。調子は良いのでレース最終盤で勝利争いに残っていたい」とマドゥアスは勝利を喜び、また来るロード世界選手権への意気込みを語った。
そしてハンドルを投げたスケルモースは、ヴォークランを上回る区間2位でフィニッシュ。ボーナスタイム-6秒を獲得してヴォークランとのリードを5秒差に拡げ、見事総合優勝に輝いた。「スーパーハッピーだ。今月末に22歳になる僕がこんなビッグレースで総合優勝を挙げることができるなんて。世界選手権に向けてこれ以上ない準備となった。最後のスプリントでは後悔が残るものの僕はまだ若い。これから成長していき、グランツールレーサーになっていきたい」と、スケルモースはコメントしている。
ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)最終日は毎年メルシュから首都ルクセンブルクに向かう丘陵ステージ。序盤から1級山岳を越え、中盤に2つの超級山岳がが登場するものの、登坂距離が2〜5kmと短く平均勾配も6%と難易度は低い。最後はパビエールベルク(距離0.7km/平均9.2%)を含むコースを3周してフィニッシュする。
ツール・ド・ルクセンブルクは5日間の行程にもかかわらず、山岳ステージのないため数秒差で総合優勝が決するのが通例。今年も前日の個人タイムトライアルを制したマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が、2位のケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)に僅か3秒差で最終日を迎えた。
序盤の1級山岳を前に飛び出したのは第3ステージでも逃げたピエール・ロラン(フランス、B&Bホテルズ KTM)を含む4名。その中にはオーストリア代表としてロード世界選手権を控える有力クライマーのフェリックス・ガル(AG2Rシトロエン)も入り、早々とメイン集団と2分半のタイム差を奪った。
中盤に入り雨に見舞われるなか、メイン集団のコントロールはリーダーチームであるトレック・セガフレードが担う。残り30km地点を過ぎても2分差と、逃げ切りに向け順調に距離を消化していったロランたちだったが、クイックステップ・アルファヴィニルがプロトンの牽引に加わるとその差が一気に縮小した。
ルクセンブルク市街地に設定された周回コースに入り、残り20kmで1分10秒、10kmで30秒と徐々にメイン集団が迫るなかガルがアタック。それを追うプロトンは残り1.4km地点のパビエールベルク(距離0.7km/平均9.2%)に突入し、初日勝者のヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)が飛び出した。
ガルを抜き去ったマドゥアスには、リーダージャージを着るスケルモースと総合2位ヴォークランが追従。更に元ルクセンブルク王者ケヴィン・ゲニエッツ(グルパマFDJ)も食らいつき、登坂で遅れていく後方集団を尻目に、勝負は4名のスプリントに持ち込まれた。残り200mで真っ先に腰を上げたのはスケルモース。4人横並びの加速勝負を、初日に続きマドゥアスが制した。
「勝利に飢えていた中、直近2つの大会で3勝を挙げることができた。これで世界選手権に向けて弾みがついた。(世界選手権での)作戦や僕の役割はまだわからないものの、グルパマにアルカンシエルをもたらすべく全力を尽くすよ。調子は良いのでレース最終盤で勝利争いに残っていたい」とマドゥアスは勝利を喜び、また来るロード世界選手権への意気込みを語った。
そしてハンドルを投げたスケルモースは、ヴォークランを上回る区間2位でフィニッシュ。ボーナスタイム-6秒を獲得してヴォークランとのリードを5秒差に拡げ、見事総合優勝に輝いた。「スーパーハッピーだ。今月末に22歳になる僕がこんなビッグレースで総合優勝を挙げることができるなんて。世界選手権に向けてこれ以上ない準備となった。最後のスプリントでは後悔が残るものの僕はまだ若い。これから成長していき、グランツールレーサーになっていきたい」と、スケルモースはコメントしている。
ツール・ド・ルクセンブルク2022第5ステージ結果
1位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | 4:36:08 |
2位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
3位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | |
4位 | ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ) | |
5位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 0:06 |
個人総合成績
1位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | 17:43:29 |
2位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | 0:05 |
3位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | 0:17 |
4位 | シュールト・バックス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 0:23 |
5位 | ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ) | 0:31 |
その他の特別賞
山岳賞 | セバスティアン・モラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ポイント賞 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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