2022/09/06(火) - 13:31
イタリアで2022年MTBワールドカップ最終戦が開催。男子はティトアン・カロ(フランス、BMC・MTBレーシングチーム)が勝利し、総合優勝はニノ・シューター(スイス)の手に。女子は新世界王者ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、BMC MTBレーシング)が制して、アレッサンドラ・ケラー(スイス)が総合優勝した。
フランス・レジェで行われたMTB世界選手権の1週間後、MTBレースの最高峰シリーズ「メルセデスベンツUCI MTBワールドカップ」を締めくくる第9戦が開催。イタリアのスキーリゾートであるヴァル・ディ・ソーレにて、最終戦の優勝者と共に2022年シーズンのランキング優勝者が決定した。
男子エリート:シューターを下したカロがXCC&XCO完全優勝
実に10度目となる世界王者に輝いたニノ・シューター(スイス、スコット・スラムMTBレーシングチーム)が出場した男子エリートは、序盤から2日前のXCCを制したティトアン・カロ(フランス、BMC・MTBレーシングチーム)がリードを稼いだ。
シューターはルーカ・ブライド(イタリア、サンタクルズ・FSA MTBプロチーム)やジョーダン・サルー(フランス、スペシャライズドファクトリーレーシング)とパックを作り追走。3周目に共に先頭集団を形成した選手を振り落としたカロが単独先頭に立ち、猛追するシューターを振り切りXCCに続く2冠を達成した。
「とてもハードな展開の末に掴んだ勝利だ。金曜日に(XCCを)勝ち、今日も勝てたなんてアメイジング」と最終戦を制したカロは言う。そして2022年シーズンの総合優勝にはシューターが輝いた。「頭がおかしくなるほど嬉しいよ。世界選手権を勝ち、総合優勝も挙げたなんて素晴らしいシーズンとなった。夢が叶った気持ちがするよ」と、自身8度目となるランキング制覇を遂げたレジェンドは喜んでいる。
日本からは北林力(Athlete Farm SPECIALIZED)が男子エリートに出場。試走時に転倒した影響が大きく、ワールドカップ最終戦は途中棄権という悔しい結果に。所属チームによると北林はこの後日本に帰国し、残りのシーズンの臨む予定だという。
女子エリート:2年連続世界女王、フェランプレヴォが圧勝
2日前のXCCで優勝した新世界王者ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、BMC MTBレーシング)が出場した女子エリート。ロアナ・ルコント(フランス)とヨランダ・ネフ(スイス)が序盤からリードを築いた展開から、2周目の終盤にフェランプレヴォが合流。その後も淡々と踏み続けたフェランプレヴォが2人を引き離し、ルコントに1分27秒差をつけて優勝した。
「金曜日にショートレースを勝ち、今日再び勝利を掴むことができた。とてもテクニカルなコースで最高の走りができた。最終戦を勝ててスーパーハッピー」と世界選手権を制した翌週に2冠という、圧巻の強さを発揮したフェランプレヴォは話している。
女子エリートのランキング総合優勝は6位でフィニッシュしたアレッサンドラ・ケラー(スイス、トムス・マクソン)の手に。「特に最後の半周は力を尽くして走らなければならなかった。是が非でも表彰台に上がりたかった。そのためにオールインで踏み込んだ」と、総合優勝の喜びよりもこの日の悔しさを口にした。
フランス・レジェで行われたMTB世界選手権の1週間後、MTBレースの最高峰シリーズ「メルセデスベンツUCI MTBワールドカップ」を締めくくる第9戦が開催。イタリアのスキーリゾートであるヴァル・ディ・ソーレにて、最終戦の優勝者と共に2022年シーズンのランキング優勝者が決定した。
男子エリート:シューターを下したカロがXCC&XCO完全優勝
実に10度目となる世界王者に輝いたニノ・シューター(スイス、スコット・スラムMTBレーシングチーム)が出場した男子エリートは、序盤から2日前のXCCを制したティトアン・カロ(フランス、BMC・MTBレーシングチーム)がリードを稼いだ。
シューターはルーカ・ブライド(イタリア、サンタクルズ・FSA MTBプロチーム)やジョーダン・サルー(フランス、スペシャライズドファクトリーレーシング)とパックを作り追走。3周目に共に先頭集団を形成した選手を振り落としたカロが単独先頭に立ち、猛追するシューターを振り切りXCCに続く2冠を達成した。
「とてもハードな展開の末に掴んだ勝利だ。金曜日に(XCCを)勝ち、今日も勝てたなんてアメイジング」と最終戦を制したカロは言う。そして2022年シーズンの総合優勝にはシューターが輝いた。「頭がおかしくなるほど嬉しいよ。世界選手権を勝ち、総合優勝も挙げたなんて素晴らしいシーズンとなった。夢が叶った気持ちがするよ」と、自身8度目となるランキング制覇を遂げたレジェンドは喜んでいる。
日本からは北林力(Athlete Farm SPECIALIZED)が男子エリートに出場。試走時に転倒した影響が大きく、ワールドカップ最終戦は途中棄権という悔しい結果に。所属チームによると北林はこの後日本に帰国し、残りのシーズンの臨む予定だという。
女子エリート:2年連続世界女王、フェランプレヴォが圧勝
2日前のXCCで優勝した新世界王者ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、BMC MTBレーシング)が出場した女子エリート。ロアナ・ルコント(フランス)とヨランダ・ネフ(スイス)が序盤からリードを築いた展開から、2周目の終盤にフェランプレヴォが合流。その後も淡々と踏み続けたフェランプレヴォが2人を引き離し、ルコントに1分27秒差をつけて優勝した。
「金曜日にショートレースを勝ち、今日再び勝利を掴むことができた。とてもテクニカルなコースで最高の走りができた。最終戦を勝ててスーパーハッピー」と世界選手権を制した翌週に2冠という、圧巻の強さを発揮したフェランプレヴォは話している。
女子エリートのランキング総合優勝は6位でフィニッシュしたアレッサンドラ・ケラー(スイス、トムス・マクソン)の手に。「特に最後の半周は力を尽くして走らなければならなかった。是が非でも表彰台に上がりたかった。そのためにオールインで踏み込んだ」と、総合優勝の喜びよりもこの日の悔しさを口にした。
メルセデスベンツUCI MTBワールドカップ第9戦男子エリート結果
メルセデスベンツUCI MTBワールドカップ第9戦女子エリート結果
1位 | ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、BMC MTBレーシング) | 1:20:23 |
2位 | ロアナ・ルコント(フランス、キャニオン・CLLCTV) | +1:27 |
3位 | ヨランダ・ネフ(スイス、トレックファクトリーレーシングXC) | +2:29 |
4位 | ヘイリー・バッテン(アメリカ、スペシャライズドファクトリーレーシング) | +3:18 |
5位 | シーナ・フライ(スイス、スペシャライズドファクトリーレーシング) | +5:11 |
6位 | アレッサンドラ・ケラー(スイス、トムス・マクソン) | +5:27 |
7位 | イヴィ・リチャーズ(イギリス、トレックファクトリーレーシングXC) | +5:32 |
8位 | マルティナ・ベルタ(イタリア、サンタクルズ・FSA MTBプロチーム) | +5:52 |
9位 | アニー・ラスト(イギリス) | +6:00 |
10位 | ラモナ・フォルチーニ(スイス、JBブルネックス・スペリオールファクトリレーシング) | +6:21 |
text:Sotaro.Arakawa
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