2022/09/01(木) - 22:31
全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称インカレ)が、鹿児島県根占(ねじめ)自転車競技場で開幕。初日は男子チームパーシュートと男女個人パーシュートの決勝が行われた。チームパーシュートは朝日大学が優勝。そのメンバーの安達光伸が個人パーシュートでも優勝し、初日にして早くも2冠を達成した。
2019年に333.33mバンクに改修された鹿児島県根占自転車競技場 photo:Satoru Kato
鹿児島県の塩田康一知事が来場された photo:Satoru Kato
2021年総合優勝の日本大学から優勝旗が返還される photo:Satoru Kato
鹿児島県でのインカレ開催は2012年以来10年ぶり。今大会のトラック競技会場となる根占自転車競技場は2012年大会でも使用されたが、鹿児島国体開催決定を機に2019年に改修され、従来の400mバンクから333.33mバンクに生まれ変わった。しかし折からのコロナ禍により鹿児島国体は2020年から2023年に延期されることになったため、今大会が国体自転車競技のリハーサル大会を兼ねての開催となった。
開会式には鹿児島県の塩田康一知事や、開催地の南大隅町の石畑博町長らが出席。鹿児島国体とあわせ、今回のインカレ開催に対する熱量を感じさせた。
台風の接近により天候が危ぶまれたが、初日は晴れて残暑が厳しい1日。時々通り雨が強く降ったことで湿度が高くなる中で各種目が行われた。
個人パーシュート 男子は安達光伸が大会新記録で優勝 女子は渡部春雅が優勝
男子4km個人パーシュート 同組出走の伊藤恭(中央大学)を抜いていく安達光伸(朝日大学) photo:Satoru Kato
女子3km個人パーシュート優勝 渡部春雅(明治大学)3分48秒814 photo:Satoru Kato
初日最初に行われた決勝種目は個人パーシュート。予選を行わず、タイムトライアル形式の決勝のみで行われた。
男子4kmは、昨年12月の全日本選手権で学連新記録を出した安達光伸(朝日大学)が4分25秒台の大会新記録を出して優勝。2位以下に約9秒の大差をつけて圧勝して見せた。女子は渡部春雅(明治大学)がインカレ初優勝を挙げた。
男子4km個人パーシュート 表彰式 photo:Satoru Kato
女子3km個人パーシュート 表彰式 photo:Satoru Kato
![2019年に333.33mバンクに改修された鹿児島県根占自転車競技場](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw8.jpg)
![鹿児島県の塩田康一知事が来場された](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw11.jpg)
![2021年総合優勝の日本大学から優勝旗が返還される](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw9.jpg)
鹿児島県でのインカレ開催は2012年以来10年ぶり。今大会のトラック競技会場となる根占自転車競技場は2012年大会でも使用されたが、鹿児島国体開催決定を機に2019年に改修され、従来の400mバンクから333.33mバンクに生まれ変わった。しかし折からのコロナ禍により鹿児島国体は2020年から2023年に延期されることになったため、今大会が国体自転車競技のリハーサル大会を兼ねての開催となった。
開会式には鹿児島県の塩田康一知事や、開催地の南大隅町の石畑博町長らが出席。鹿児島国体とあわせ、今回のインカレ開催に対する熱量を感じさせた。
台風の接近により天候が危ぶまれたが、初日は晴れて残暑が厳しい1日。時々通り雨が強く降ったことで湿度が高くなる中で各種目が行われた。
個人パーシュート 男子は安達光伸が大会新記録で優勝 女子は渡部春雅が優勝
![男子4km個人パーシュート 同組出走の伊藤恭(中央大学)を抜いていく安達光伸(朝日大学)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw4.jpg)
![女子3km個人パーシュート優勝 渡部春雅(明治大学)3分48秒814](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw7.jpg)
初日最初に行われた決勝種目は個人パーシュート。予選を行わず、タイムトライアル形式の決勝のみで行われた。
男子4kmは、昨年12月の全日本選手権で学連新記録を出した安達光伸(朝日大学)が4分25秒台の大会新記録を出して優勝。2位以下に約9秒の大差をつけて圧勝して見せた。女子は渡部春雅(明治大学)がインカレ初優勝を挙げた。
![男子4km個人パーシュート 表彰式](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw27.jpg)
![女子3km個人パーシュート 表彰式](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw29.jpg)
個人パーシュート 結果
男子4km | ||
1位 | 安達光伸(朝日大学) | 4分25秒912(大会記録) |
2位 | 大仲凛功(早稲田大学) | 4分34秒282 |
3位 | 岡本勝哉(日本大学) | 4分36秒314 |
4位 | 佐藤 岳(慶應義塾大学) | 4分38秒438 |
5位 | 伊藤 恭(中央大学) | 4分39秒002 |
6位 | 津留 崚(鹿屋体育大学) | 4分43秒976 |
女子3km | ||
1位 | 渡部春雅(明治大学) | 3分48秒814 |
2位 | 岩元杏奈(日本体育大学) | 3分50秒244 |
3位 | 成海綾香(鹿屋体育大学) | 3分51秒483 |
4位 | 太郎田水桜(法政大学) | 3分55秒699 |
5位 | 大倉こころ(早稲田大学) | 3分55秒887 |
6位 | 石田 唯(早稲田大学) | 3分58秒716 |
朝日大学がチームパーシュート優勝 地元鹿屋体育大学が3位
![男子4kmチームパーシュート優勝 朝日大学(日比野、安達、山本、長谷川)4分14秒084](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw24.jpg)
![男子4kmチームパーシュート2位 中央大学(馬越、中村、伊藤、山下)4分14秒662](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw25.jpg)
![男子4kmチームパーシュート3位 鹿屋体育大学(古谷田、伊澤、津留、福迫)4分16秒144](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw23.jpg)
今年のインカレ総合優勝を占う上で重要となる団抜き=チームパーシュートは、予選・決勝を行わずタイムトライアル形式の決勝のみで行われた。
強めの風が影響してか崩壊する大学が続出する中、残り2kmから3名でハイペースを維持して走り切った朝日大学が4分14秒台のトップタイムを出す。直後に走った中央大学も4分14秒台を出すも0.6秒及ばず、昨年大会で学連新記録を出した日本大学はタイムが伸びず4位に終わる。一方で、ここがホームバンクをも言える鹿屋体育大学が3位に入った。
朝日大学の安達は、個人パーシュートと合わせて初日にして2冠を達成した。
![男子4kmチームパーシュート 表彰式](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw30.jpg)
安達光伸 コメント
「本当は4分8秒台を目指していたが、風が強かったのとこのバンクならこのタイムで満足している。自分達よりも前に走った組ではもっと風が強かったので、それに備える走りを心掛けた。練習の時と走る順番を変えたので、早めに3人になったのは作戦通りだった。
個人パーシュートとあわせて2本走ったのはキツかったけれど、初日から2冠を獲れたことはチームにとっても良い影響になると思う」
日比野丈 コメント
「ぜんぜん練習も出来ず合宿も出来ず、合わせもあまり出来ない中、あまり調子が良くなくて足を引っ張ってしまったが、後輩達に支えてもらって優勝出来て嬉しい。今回はこの種目だけなので、明日からはサポートに徹したい」
山本大智 コメント
「監督に9秒台を出せと言われて、そこには及ばなかったけれど、みんなで欠点を補い合って優勝出来たことが嬉しい。明日はオムニアムに出るが、得点が高いので重要になる種目。体調整えて頑張りたい」
長谷川大悟 コメント
「練習では僕が足をひっぱることも多くて、出走直前までちぎれないか心配で足が震えていたけれど、最後までついて走り切れて良かった。安達君が2冠取って良い雰囲気なので、明後日のマディソンで着取れるように頑張りたい」
男子4kmチームパーシュート 結果
1位 | 朝日大学(日比野、安達、山本、長谷川) | 4分14秒084 |
2位 | 中央大学(馬越、中村、伊藤、山下) | 4分14秒662 |
3位 | 鹿屋体育大学(古谷田、伊澤、津留、福迫) | 4分16秒144 |
4位 | 日本大学(生野、岡本、北嶋、吉川) | 4分16秒816 |
5位 | 早稲田大学(山田、美甘、大仲、神村) | 4分18秒239 |
6位 | 日本体育大学(川田、松原、北村、松岡) | 4分18秒898 |
スプリント予選 男子トップは伊藤京介 女子は小原乃亜
![男子スプリント予選1位 伊藤京介(日本大学)10秒143](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw18.jpg)
![女子スプリント予選1位 小原乃亜(八戸学院大学)11秒653](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw16.jpg)
200mフライングタイムトライアルで行われるスプリントの予選。10秒台前半の争いとなった男子は、ただ1人10秒1台を出した伊藤京介(日本大学)がトップ。女子は小原乃亜(八戸学院大学)がトップとなった。スプリントの決勝はトラック競技最終日の3日目(9月3日)に行われる。
![タンデムスプリント予選1位 日本大学(邊見、三浦)17秒021](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/01/incl22cw20.jpg)
タンデムスプリント予選は17秒台前半の争いとなり、日本大学がトップ。2位に鹿屋体育大学、3位に中央大学が続く結果となった。
スプリントの決勝はトラック競技最終日の3日目(9月3日)に行われる。
スプリント予選(200mフライングタイムトライアル)結果
男子 | ||
1位 | 伊藤京介(日本大学) | 10秒143 |
2位 | 三神遼矢(日本大学) | 10秒265 |
3位 | 福田健太(中央大学) | 10秒294 |
4位 | 大橋真慧(中央大学) | 10秒381 |
5位 | 田村一暉(京都産業大学) | 10秒391 |
6位 | 中島康征(法政大学) | 10秒433 |
7位 | 新垣慶晃(鹿屋体育大學) | 10秒504 |
8位 | 吉岡優太(明治大学) | 10秒506 |
女子 | ||
1位 | 小原乃亜(八戸学院大学) | 11秒653 |
2位 | 大野風貴芽(日本体育大学) | 11秒667 |
3位 | 中西美央(鹿屋体育大学) | 11秒777 |
4位 | 年見穂風(鹿屋体育大学) | 11秒894 |
男子タンデムスプリント予選 結果
1位 | 日本大学(邊見、三浦) | 17秒021 |
2位 | 鹿屋体育大学(下山、香西) | 17秒270 |
3位 | 中央大学(植松、井出) | 17秒319 |
4位 | 明治大学(福地、吉田) | 17秒519 |
5位 | 日本体育大学(山本、清水) | 17秒520 |
6位 | 朝日大学(吉野、白井) | 17秒631 |
7位 | 法政大学(小西、平川) | 17秒830 |
8位 | 同志社大学(西岡、前田) | 18秒098 |
インカレ2日目は、男女チームスプリント、男女オムニアム、男子ケイリン、女子500mタイムトライアルの決勝が行われる。
text&photo:Satoru Kato
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