2022/08/29(月) - 15:03
MTB世界選手権最終日のU23クロスカントリーでフランスとイタリアが世界タイトルを獲得。女子U23レースに出場した小林あか里は41位で完走している。
女子U23:開催国フランスのブルキエ独走、パリ五輪を目指す小林あか里は41位完走
MTB世界選手権5日目のオープニングレースとなったU23女子レースには、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が参戦。エリートカテゴリーでも常時トップ10入りの成績を残す元ジュニア世界王者ラウラ・スティガー(オーストラリア)や昨年の女子ジュニア世界王者リヌ・ブルキエ(フランス)、そしてシクロクロスのU23世界女王/MTBのU23欧州女王であるパック・ピーテルス(オランダ)など、次世代を担う61名が快晴のドライコンディションの下スタートを切った。
気温15度。午前の斜陽が差し込むコースでハイペースを作ったのはルイーザ・ダウバーマン(ドイツ)で、ここにスイスやフランス、イタリアの有力候補たちが続いたものの、優勝候補で最後のU23カテゴリー出場だったスティガーは脱落(最終的に14位フィニッシュ)してしまう。6、7名の先頭グループの中から抜け出したのはブルキエだった。
木の根が張り出した登坂区間で仕掛け、続くダウンヒルでリードを築いたブルキエは、時間を置いて追撃したピーテルスと欧州選手権3位のジアーダ・スペツィア(イタリア)との差を徐々に開いていく。最終的にリードを43秒まで拡大したブルキエが、ジュニアからステップアップしたU23初年度に2年連続アルカンシエル戴冠を果たしている。
スタート後の落車に巻き込まれるも、追い上げる走りを披露した小林は41位完走(完走者は45名)。「目指してた結果とは全く違う形でしたが、こうして日本代表として世界選手権を走ることができて幸せです。たくさんの方からメッセージをいただき、本当にありがとうございます」と自身のSNSに綴っている。パリ五輪出場を見据える小林はこのままヨーロッパに残り、イタリア開催のUCIワールドカップ最終戦に挑む予定だという。
男子U23:優勝候補筆頭のヴィダウレ失速、アヴォンデットが自身初のアルカンシエル
男子U23レースは、昨年覇者であり今季U23レースで向かうところ敵無し状態のマルティン・ヴィダウレ(チリ)がマティス・アザロ(フランス)を引き連れて前半戦を引っ張り、中盤に入って独走を開始する。次代のエリートトップ入りが確約されているヴィダウレがこのまま独走を続けるかと思われたが、全6周回中の4周目の登坂区間でシモーネ・アヴォンデット(イタリア)が追走グループを飛び出し、一気にヴィダウレを捕まえた。
U23の欧州&イタリア王者アヴォンデットが積極的なペースアップを続ける背後で、ヴィダウレは急速にペースを落とし、ミスを出すなど精細を欠いてしまう。昨年に南アメリカ出身選手初のMTB世界チャンピオンとなったカテゴリー最強王者が失速するのを尻目に、一気にリードを築き上げたアヴォンデットがファステストラップを叩き出しながら独走。追走したアザロを30秒近く引き離してキャリア初のアルカンシエルを射止めている。
女子U23:開催国フランスのブルキエ独走、パリ五輪を目指す小林あか里は41位完走
MTB世界選手権5日目のオープニングレースとなったU23女子レースには、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が参戦。エリートカテゴリーでも常時トップ10入りの成績を残す元ジュニア世界王者ラウラ・スティガー(オーストラリア)や昨年の女子ジュニア世界王者リヌ・ブルキエ(フランス)、そしてシクロクロスのU23世界女王/MTBのU23欧州女王であるパック・ピーテルス(オランダ)など、次世代を担う61名が快晴のドライコンディションの下スタートを切った。
気温15度。午前の斜陽が差し込むコースでハイペースを作ったのはルイーザ・ダウバーマン(ドイツ)で、ここにスイスやフランス、イタリアの有力候補たちが続いたものの、優勝候補で最後のU23カテゴリー出場だったスティガーは脱落(最終的に14位フィニッシュ)してしまう。6、7名の先頭グループの中から抜け出したのはブルキエだった。
木の根が張り出した登坂区間で仕掛け、続くダウンヒルでリードを築いたブルキエは、時間を置いて追撃したピーテルスと欧州選手権3位のジアーダ・スペツィア(イタリア)との差を徐々に開いていく。最終的にリードを43秒まで拡大したブルキエが、ジュニアからステップアップしたU23初年度に2年連続アルカンシエル戴冠を果たしている。
スタート後の落車に巻き込まれるも、追い上げる走りを披露した小林は41位完走(完走者は45名)。「目指してた結果とは全く違う形でしたが、こうして日本代表として世界選手権を走ることができて幸せです。たくさんの方からメッセージをいただき、本当にありがとうございます」と自身のSNSに綴っている。パリ五輪出場を見据える小林はこのままヨーロッパに残り、イタリア開催のUCIワールドカップ最終戦に挑む予定だという。
男子U23:優勝候補筆頭のヴィダウレ失速、アヴォンデットが自身初のアルカンシエル
男子U23レースは、昨年覇者であり今季U23レースで向かうところ敵無し状態のマルティン・ヴィダウレ(チリ)がマティス・アザロ(フランス)を引き連れて前半戦を引っ張り、中盤に入って独走を開始する。次代のエリートトップ入りが確約されているヴィダウレがこのまま独走を続けるかと思われたが、全6周回中の4周目の登坂区間でシモーネ・アヴォンデット(イタリア)が追走グループを飛び出し、一気にヴィダウレを捕まえた。
U23の欧州&イタリア王者アヴォンデットが積極的なペースアップを続ける背後で、ヴィダウレは急速にペースを落とし、ミスを出すなど精細を欠いてしまう。昨年に南アメリカ出身選手初のMTB世界チャンピオンとなったカテゴリー最強王者が失速するのを尻目に、一気にリードを築き上げたアヴォンデットがファステストラップを叩き出しながら独走。追走したアザロを30秒近く引き離してキャリア初のアルカンシエルを射止めている。
MTB世界選手権2022 女子U23クロスカントリー結果
1位 | リヌ・ブルキエ(フランス) | 1:11:09 |
2位 | パック・ピーテルス(オランダ) | +0:43 |
3位 | ソフィー・ピーダスン(デンマーク) | +0:59 |
4位 | ジアーダ・スペツィア(イタリア) | +1:51 |
5位 | ロンヤ・ブロックリンガー(スイス) | |
41位 | 小林あか里(日本) | +12:07 |
MTB世界選手権2022 男子U23クロスカントリー結果
1位 | シモーネ・アヴォンデット(イタリア) | 1:10:35 |
2位 | マティス・アザロ(フランス) | +0:28 |
3位 | ルカ・シャッティ(スイス) | +0:57 |
4位 | マルティン・ヴィダウレ(チリ) | +1:13 |
5位 | ビョルン・リレイ(アメリカ) | +1:36 |
text:So Isobe
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