2022/09/29(木) - 19:50
防水バッグブランドとして支持を集めるオルトリーブが、バイクパッキング向けの大型サドルバックの新モデル"SEATPACK QR"をリリースした。自転車への取り付け方法に新パーツを導入することで、容易な固定方法とバッグの安定性を実現している。
独自の素材と溶着製法により防水バッグブランドとして確かな地位を築いているオルトリーブ。創業者自身が自転車ツーリング中の雨で荷物を濡らしてしまった経験から始まったブランドだけあり、防水性能へのこだわりが強く、用意される製品どれも確かな防水性を確保していることが特徴だ。
自転車ツーリングでオルトリーブのパニアバッグを使用したことのある方も少なくないだろう。近年はツーリングの手法が変化し、自転車にバッグを直接取り付けるバイクパッキングスタイルが盛り上がると、オルトリーブもその動きに呼応したプロダクトを展開。完全防水を徹底するとともに、ユーザーの使い勝手を考慮した設計でバイクパッキング派のサイクリストも引きつけてきた。
またオルトリーブはバッグの開発の手を緩めることなく、アップデートしたモデルを年々出し続けている。今回紹介するSEATPACK QRもそのひとつだ。シクロワイアードで過去にインプレッションを行ったSEATPACKの進化版であり、QR(クイックリリース)という名前が与えられた通り、自転車への脱着が容易になった。
クイックリリースという名称は、バッグをサドルレールに取り付ける方法を示している。従来はバッグに縫い付けられたベルトをサドルレールに通し、バッグ下部から伸びるベルトとバックルで固定するという方式が採用されていた。
一方、今作ではレールをクランプする樹脂製ベースがバッグ上面に備え付けられた。これによってベルトをレールに通す必要がなく、片方ワンアクションずつの作業だけで、バッグをサドルに固定することが可能になった。装着のたびにベルトを空間の狭いサドルレールに通さなくて良いのは非常に嬉しいアップデートだ。
剛性の高い樹脂パーツはバッグ外部だけではなく、クランプパーツを受ける内側上部も硬い樹脂製かつ、バッグ後方(バンジーコードの端部)まで伸びており、バッグの背骨のような役割を果たしている。
さらに、バッグ外側下部にはバッグを支えるプレートが配置されており、荷物の重量を支えられるようになっている。このプレートはクランプパーツとベルトで繋がれており、サドルにバッグを装着したのちにベルトを締め上げることで、高い安定感を発揮できる仕様となった。
サドルに固定するパーツは前後に位置調整が行えるため、サドルやポジションに応じて最適な場所に配置できる。シートポスト側の固定方法は従来通りベルト式。ドロッパーシートポスト向けのアダプターも付属しているため、MTBやグラベルバイクにもこのバッグを装着することが可能だ。
SEATPACK QRの開口部は防水性に優れるロールトップ式だ。荷物の量に応じてバッグの容量を変化させられるメリットもあり、様々なツーリング日程に柔軟に対応できる。
一方で荷物の量とバッグの安定性はトレードオフの関係にあり、ここも設計の色が表れるところ。SEATPACK QRでは開口部の左右に備えられるバックルで閉じる一般的な方式が採用されており、安定性を高めるためにバッグ下部から上部に向けて締め上げるベルトが備えられる。
オルトリーブの従来型だと、開口部に備え付けられたバックルは、バッグ前方(シートポスト側)から伸びるベルトにより固定していたが、今作の方式はバッグを自転車に固定したままバッグを開閉しやすいことが魅力だ。
バッグにはエアバルブが備えられており、荷物を詰め込んだ後にこのバルブから空気を抜くことで、安定感を高めることが可能。バッグの揺れ対策は大型サドルバッグの課題であるが、これらの設計によってSEATPACK QRは揺れを可能な限り減らそうという意図が窺える。
実際にホテルに一泊するツーリングを想定し、輪行時に着用する普段着と部屋着、輪行に必要な用品を詰め込んだライドでSEATPACK QRを試したが、ライド中にバッグの存在感がネガティブに感じることはなく、ツーリストの味方となってくれると感じられた。
サイズはH28xW48xD22cm、重量は625g。容量は13リットル、耐荷重は3〜5kgに設定されている。価格は10/1より30,800円(税込)。クイックリリースシステムは動画がわかりやすいので、下記の公式ムービーをチェックしてほしい。
オルトリーブ SEATPACK QR
サイズ:H28xW48xD22cm
容量:13L
重量:625g
耐荷重:3〜5kg
価格:30,800円(税込)10/1より
独自の素材と溶着製法により防水バッグブランドとして確かな地位を築いているオルトリーブ。創業者自身が自転車ツーリング中の雨で荷物を濡らしてしまった経験から始まったブランドだけあり、防水性能へのこだわりが強く、用意される製品どれも確かな防水性を確保していることが特徴だ。
自転車ツーリングでオルトリーブのパニアバッグを使用したことのある方も少なくないだろう。近年はツーリングの手法が変化し、自転車にバッグを直接取り付けるバイクパッキングスタイルが盛り上がると、オルトリーブもその動きに呼応したプロダクトを展開。完全防水を徹底するとともに、ユーザーの使い勝手を考慮した設計でバイクパッキング派のサイクリストも引きつけてきた。
またオルトリーブはバッグの開発の手を緩めることなく、アップデートしたモデルを年々出し続けている。今回紹介するSEATPACK QRもそのひとつだ。シクロワイアードで過去にインプレッションを行ったSEATPACKの進化版であり、QR(クイックリリース)という名前が与えられた通り、自転車への脱着が容易になった。
クイックリリースという名称は、バッグをサドルレールに取り付ける方法を示している。従来はバッグに縫い付けられたベルトをサドルレールに通し、バッグ下部から伸びるベルトとバックルで固定するという方式が採用されていた。
一方、今作ではレールをクランプする樹脂製ベースがバッグ上面に備え付けられた。これによってベルトをレールに通す必要がなく、片方ワンアクションずつの作業だけで、バッグをサドルに固定することが可能になった。装着のたびにベルトを空間の狭いサドルレールに通さなくて良いのは非常に嬉しいアップデートだ。
剛性の高い樹脂パーツはバッグ外部だけではなく、クランプパーツを受ける内側上部も硬い樹脂製かつ、バッグ後方(バンジーコードの端部)まで伸びており、バッグの背骨のような役割を果たしている。
さらに、バッグ外側下部にはバッグを支えるプレートが配置されており、荷物の重量を支えられるようになっている。このプレートはクランプパーツとベルトで繋がれており、サドルにバッグを装着したのちにベルトを締め上げることで、高い安定感を発揮できる仕様となった。
サドルに固定するパーツは前後に位置調整が行えるため、サドルやポジションに応じて最適な場所に配置できる。シートポスト側の固定方法は従来通りベルト式。ドロッパーシートポスト向けのアダプターも付属しているため、MTBやグラベルバイクにもこのバッグを装着することが可能だ。
SEATPACK QRの開口部は防水性に優れるロールトップ式だ。荷物の量に応じてバッグの容量を変化させられるメリットもあり、様々なツーリング日程に柔軟に対応できる。
一方で荷物の量とバッグの安定性はトレードオフの関係にあり、ここも設計の色が表れるところ。SEATPACK QRでは開口部の左右に備えられるバックルで閉じる一般的な方式が採用されており、安定性を高めるためにバッグ下部から上部に向けて締め上げるベルトが備えられる。
オルトリーブの従来型だと、開口部に備え付けられたバックルは、バッグ前方(シートポスト側)から伸びるベルトにより固定していたが、今作の方式はバッグを自転車に固定したままバッグを開閉しやすいことが魅力だ。
バッグにはエアバルブが備えられており、荷物を詰め込んだ後にこのバルブから空気を抜くことで、安定感を高めることが可能。バッグの揺れ対策は大型サドルバッグの課題であるが、これらの設計によってSEATPACK QRは揺れを可能な限り減らそうという意図が窺える。
実際にホテルに一泊するツーリングを想定し、輪行時に着用する普段着と部屋着、輪行に必要な用品を詰め込んだライドでSEATPACK QRを試したが、ライド中にバッグの存在感がネガティブに感じることはなく、ツーリストの味方となってくれると感じられた。
サイズはH28xW48xD22cm、重量は625g。容量は13リットル、耐荷重は3〜5kgに設定されている。価格は10/1より30,800円(税込)。クイックリリースシステムは動画がわかりやすいので、下記の公式ムービーをチェックしてほしい。
オルトリーブ SEATPACK QR
サイズ:H28xW48xD22cm
容量:13L
重量:625g
耐荷重:3〜5kg
価格:30,800円(税込)10/1より
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