2022/08/10(水) - 18:11
今回はAG2Rシトロエンのチームバイクをピックアップ。昨年に引きつづきチームバイクに採用されたBMCのオールラウンダー、SLR01やエアロロードのTimemachine Road01、TTバイクのTimemachine01を紹介していく。
長い第一週目の最終日となった第9ステージで、60㎞に及ぶ独走の果ての逃げ切り勝利を飾ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)がその存在感を見せつけたフレンチチーム、AG2Rシトロエン。
チームが駆るのは昨年に続きスイスの総合バイクブランド、BMC。スイスらしい精密さと、最先端の開発力を兼ねそなえたBMCのオールラウンダー、SLR01がユンゲルスの長い旅路を支えた。
何万通りものシミュレーションから最適な形状を導き出すことで実現した、軽量かつエアロなオールラウンダーとして、昨年モデルチェンジしたばかりのSLR01は、このステージだけでなく、ほぼ全ステージを通して大半の選手に愛用されることに。
ラルプデュエズの登場する第12ステージでは、ユンゲルスのためにBMCはスペシャルモデルを用意。ドイツの職人が一台一台精密にカーボンレイアップを施した"Masterpiece"モデルは、発表時にはそのクオリティもさることながら、200万円を超える価格にも注目が集まった一台だ。一方で、平坦ステージではパワフルなライダーたちはエアロロードであるTimemachine Road01を使用するシーンも見られた。
コンポーネントおよびホイールはカンパニョーロで統一。コンポーネントはSUPER RECORD EPS、ホイールはBORA ULTRA WTOをステージに応じてリムハイトを使い分けていた。一方、チューブラーを使用したい選手はBORA ONEを選択していた。山岳ステージでは、未発表のローハイトカーボンリムモデル(HYPERON?)を投入するのは、先に紹介したUAEとも共通する。
タイヤはピレリのP ZERO VELOシリーズを使用しているが、選手、ステージによって様々な仕様を使い分けている。BORA ULTRA WTOをメインで使用しているためチューブレスタイヤが多いのかと思いきや、ピレリのTPUチューブ"SMARTUBE"と組み合わせたクリンチャー仕様を使う選手も多い。一方で、チューブラーを使う選手もちらほら。
コックピット周りは昨年のデダからBMC純正にスイッチ。フレームとマッチペイントされたステム一体型ハンドルを全ての選手が使用していた。サドルはフィジークで、3Dプリントパッドのアダプティブモデルを使用する選手も多い。ペダルはルック、サイクルコンピューターはワフーとなっている。
TTバイクとしてはBMC Timemachine01を使用。昨年はリムブレーキモデルを使用していたが、今年はついにカンパニョーロのTTコンポーネントがディスクブレーキに対応したことを受け、今年からはディスクブレーキモデルを使用する選手も見受けられた。ディスクブレーキ仕様のTTバイクには、前輪にBORA ULTRA WTO 80、後輪にBORA ULTRA WTO TTという新モデルを使用していた。
TTバイクはBMCのTimemachine 01
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO
長い第一週目の最終日となった第9ステージで、60㎞に及ぶ独走の果ての逃げ切り勝利を飾ったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)がその存在感を見せつけたフレンチチーム、AG2Rシトロエン。
チームが駆るのは昨年に続きスイスの総合バイクブランド、BMC。スイスらしい精密さと、最先端の開発力を兼ねそなえたBMCのオールラウンダー、SLR01がユンゲルスの長い旅路を支えた。
何万通りものシミュレーションから最適な形状を導き出すことで実現した、軽量かつエアロなオールラウンダーとして、昨年モデルチェンジしたばかりのSLR01は、このステージだけでなく、ほぼ全ステージを通して大半の選手に愛用されることに。
ラルプデュエズの登場する第12ステージでは、ユンゲルスのためにBMCはスペシャルモデルを用意。ドイツの職人が一台一台精密にカーボンレイアップを施した"Masterpiece"モデルは、発表時にはそのクオリティもさることながら、200万円を超える価格にも注目が集まった一台だ。一方で、平坦ステージではパワフルなライダーたちはエアロロードであるTimemachine Road01を使用するシーンも見られた。
コンポーネントおよびホイールはカンパニョーロで統一。コンポーネントはSUPER RECORD EPS、ホイールはBORA ULTRA WTOをステージに応じてリムハイトを使い分けていた。一方、チューブラーを使用したい選手はBORA ONEを選択していた。山岳ステージでは、未発表のローハイトカーボンリムモデル(HYPERON?)を投入するのは、先に紹介したUAEとも共通する。
タイヤはピレリのP ZERO VELOシリーズを使用しているが、選手、ステージによって様々な仕様を使い分けている。BORA ULTRA WTOをメインで使用しているためチューブレスタイヤが多いのかと思いきや、ピレリのTPUチューブ"SMARTUBE"と組み合わせたクリンチャー仕様を使う選手も多い。一方で、チューブラーを使う選手もちらほら。
コックピット周りは昨年のデダからBMC純正にスイッチ。フレームとマッチペイントされたステム一体型ハンドルを全ての選手が使用していた。サドルはフィジークで、3Dプリントパッドのアダプティブモデルを使用する選手も多い。ペダルはルック、サイクルコンピューターはワフーとなっている。
TTバイクとしてはBMC Timemachine01を使用。昨年はリムブレーキモデルを使用していたが、今年はついにカンパニョーロのTTコンポーネントがディスクブレーキに対応したことを受け、今年からはディスクブレーキモデルを使用する選手も見受けられた。ディスクブレーキ仕様のTTバイクには、前輪にBORA ULTRA WTO 80、後輪にBORA ULTRA WTO TTという新モデルを使用していた。
TTバイクはBMCのTimemachine 01
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO
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