2022/07/21(木) - 11:26
「チームによる素晴らしい走りに報いる勝利」と語るのはツール第17ステージを制し、マイヨジョーヌとの差を2秒縮めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。区間2位のヴィンゲゴーやマイヨヴェールを確定させたファンアールトなどのコメントを紹介します。
区間優勝&総合2位&マイヨブラン タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
満面の笑顔でステージ表彰を受けるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Makoto AYANO
チームが4名まで減った中で掴んだステージ優勝は素晴らしい結果。これ以上の走りは難しかった。ラファウ(マイカ)やジョージ(ベネット)、ヴェガール(ラエンゲン)、ソレルがいない中、この成果を僕たちは誇りに思うべきだ。明日もチャンスのあるステージだが、いまはこの勝利を喜びたい。明日が楽しみだよ。
文字通り力の限りを尽くしたステージだった。チームの走りに報いるためには勝利するしかなかった。素晴らしかったのはブランドン(マクナルティ)だけでなく、ミッケル(ビョーグ)とヒルシも素晴らしい走りを見せてくれた。
特に今日のミッケルは、山岳でまるでクライマーように牽引してくれた。あのペースのおかげで僕は気持ちよく、自信を持って走ることができた。彼自身も自信を持って牽いていたし、それはブランドンも同じだった。本当に信じられない走りだったよ。
ーいまだ2022年ツール・ド・フランスで総合優勝できると思っているかい?
もちろんだ。総合優勝できると思っているし、気持ちは前向きだ。明日は今日以上に厳しいステージとなるだろうが、また今日のような良いトライができるはずだ。
区間2位&マイヨジョーヌ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
タイムロスを最小限にとどめたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:Makoto AYANO
今日もポガチャルは良いアタックを見せたね。だが僕はそれに対する良い準備ができていた。彼に遅れることなくフィニッシュすることができ、本当に嬉しいよ。今日のようなフィニッシュは爆発力に長ける彼向きだった。僕が勝利を狙うのならば、もっと手前から仕掛けるべきだっただろう。だが、今日の結果には満足しているよ。
もちろん(アシストが遅れ)単独になることは理想的な状況とは言えない。何が問題が発生したらそれで終わりだからね。でも今日も彼らは素晴らしい走りを見せてくれた。
(最終盤で)集団には僕含め3人しかおらず、ポガチャルのアシストであるマクナルティはその力を存分に発揮した。だからと言って単独になった状況が最悪だとは思わなかった。また、セップ(クス)も1つ前の山岳(ヴァル・ルーロン・アゼ)では先頭集団に残っていたからね。
総合優勝についてはまだ考えたくない。一日一日のステージに集中してベストを尽くすのみ。その積み重ねた結果がパリに繋がるからね。明日はもちろん難しく厳しいステージになるだろうが、その翌日の個人タイムトライアルも同じこと。しっかりと眠って回復に努め、万全の準備で臨みたい。
マイヨヴェールをほぼ確定させたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
マイヨヴェールをほぼ確定させたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:Makoto AYANO
今朝、今日のステージでマイヨヴェール獲得を実質的に決めることができるとは思っていなかった。だが中間スプリントまで逃げ集団が形成されなかったので、容易にポイントを加算することができた。
(マイヨヴェールは確定したものの)パリまで走り切らなければならない。日曜の夜に無事このジャージを着ることができて始めて僕の目標は達成させる。きっと誇りに思えることだろう。
区間4位&総合3位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
ポガチャルたちから遅れたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は総合3位をキープ photo:Makoto AYANO
UAEによるあのペーシングは予想外だった。しかもあれをビョーグがするのはね。僕でさえ遅れそうになるペースを刻んでいた。彼はとんでもない化け方をしたね。レースを作ったUAEと勝利したポガチャルに称賛を送りたい。勝利にふさわしい走りだった。
調子は悪くなかったものの、大会序盤に感じたペダリングの軽さはなかった。コンディションが最高レベルにはなかっただけ。先頭グループに食らいついたものの、そこで争いに加わるよりも後続集団を待つ判断を取った。無理についていって更に遅れるなんていう状況は避けたかったからね。おかげで最善のペースでフィニッシュラインに到達することができた。本当に彼ら2人(ポガチャルとヴィンゲゴー)は次元が違うレベルにいるよ。
山岳で早々に脱落したアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
山岳で遅れを喫したアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto AYANO
体調が悪いなかでもここ数日はベストを尽くそうと走っていた。何とかゲラント(トーマス)の力になりたかったのだが、今日は特にコンディションが悪かった。
大会序盤からダニ(マルティネス)と(ジョナタン)カストロビエホが体調不良に陥った。どうやら今年は僕らのシーズンじゃないようだ。そして僕も体調を崩し、この体たらくだ。これはスポーツだ。たとえ1%パフォーマンスが落ちるだけで脱落してしまう。次のステージではどうなるか注視していきたい。
制限時間まであと17秒の所で無事フィニッシュしたファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)について語るトム・スチールス監督
タイムアウトから17秒逃げ切ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)をチームメイトやスタッフが迎える photo:Makoto AYANO
今日は序盤からフルガスの展開で、大変厳しいレースとなった。今日はフィニッシュタイムを計算して走るようなコースではなかった。なぜならそんなことしても無駄なほど山岳が厳しかったからね。そしてファビオが制限時間以内のフィニッシュすることができた。これはチームとして最も重要なことだった。
彼は今日ファイティングスプリットを見せてくれた。いまは回復に励み、明日の山岳ステージを越えなければならない。そうすればパリでの勝利が見えてくる。
text:Sotaro.Arakawa
区間優勝&総合2位&マイヨブラン タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
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チームが4名まで減った中で掴んだステージ優勝は素晴らしい結果。これ以上の走りは難しかった。ラファウ(マイカ)やジョージ(ベネット)、ヴェガール(ラエンゲン)、ソレルがいない中、この成果を僕たちは誇りに思うべきだ。明日もチャンスのあるステージだが、いまはこの勝利を喜びたい。明日が楽しみだよ。
文字通り力の限りを尽くしたステージだった。チームの走りに報いるためには勝利するしかなかった。素晴らしかったのはブランドン(マクナルティ)だけでなく、ミッケル(ビョーグ)とヒルシも素晴らしい走りを見せてくれた。
特に今日のミッケルは、山岳でまるでクライマーように牽引してくれた。あのペースのおかげで僕は気持ちよく、自信を持って走ることができた。彼自身も自信を持って牽いていたし、それはブランドンも同じだった。本当に信じられない走りだったよ。
ーいまだ2022年ツール・ド・フランスで総合優勝できると思っているかい?
もちろんだ。総合優勝できると思っているし、気持ちは前向きだ。明日は今日以上に厳しいステージとなるだろうが、また今日のような良いトライができるはずだ。
区間2位&マイヨジョーヌ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
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今日もポガチャルは良いアタックを見せたね。だが僕はそれに対する良い準備ができていた。彼に遅れることなくフィニッシュすることができ、本当に嬉しいよ。今日のようなフィニッシュは爆発力に長ける彼向きだった。僕が勝利を狙うのならば、もっと手前から仕掛けるべきだっただろう。だが、今日の結果には満足しているよ。
もちろん(アシストが遅れ)単独になることは理想的な状況とは言えない。何が問題が発生したらそれで終わりだからね。でも今日も彼らは素晴らしい走りを見せてくれた。
(最終盤で)集団には僕含め3人しかおらず、ポガチャルのアシストであるマクナルティはその力を存分に発揮した。だからと言って単独になった状況が最悪だとは思わなかった。また、セップ(クス)も1つ前の山岳(ヴァル・ルーロン・アゼ)では先頭集団に残っていたからね。
総合優勝についてはまだ考えたくない。一日一日のステージに集中してベストを尽くすのみ。その積み重ねた結果がパリに繋がるからね。明日はもちろん難しく厳しいステージになるだろうが、その翌日の個人タイムトライアルも同じこと。しっかりと眠って回復に努め、万全の準備で臨みたい。
マイヨヴェールをほぼ確定させたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
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今朝、今日のステージでマイヨヴェール獲得を実質的に決めることができるとは思っていなかった。だが中間スプリントまで逃げ集団が形成されなかったので、容易にポイントを加算することができた。
(マイヨヴェールは確定したものの)パリまで走り切らなければならない。日曜の夜に無事このジャージを着ることができて始めて僕の目標は達成させる。きっと誇りに思えることだろう。
区間4位&総合3位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
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調子は悪くなかったものの、大会序盤に感じたペダリングの軽さはなかった。コンディションが最高レベルにはなかっただけ。先頭グループに食らいついたものの、そこで争いに加わるよりも後続集団を待つ判断を取った。無理についていって更に遅れるなんていう状況は避けたかったからね。おかげで最善のペースでフィニッシュラインに到達することができた。本当に彼ら2人(ポガチャルとヴィンゲゴー)は次元が違うレベルにいるよ。
山岳で早々に脱落したアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
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体調が悪いなかでもここ数日はベストを尽くそうと走っていた。何とかゲラント(トーマス)の力になりたかったのだが、今日は特にコンディションが悪かった。
大会序盤からダニ(マルティネス)と(ジョナタン)カストロビエホが体調不良に陥った。どうやら今年は僕らのシーズンじゃないようだ。そして僕も体調を崩し、この体たらくだ。これはスポーツだ。たとえ1%パフォーマンスが落ちるだけで脱落してしまう。次のステージではどうなるか注視していきたい。
制限時間まであと17秒の所で無事フィニッシュしたファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)について語るトム・スチールス監督
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今日は序盤からフルガスの展開で、大変厳しいレースとなった。今日はフィニッシュタイムを計算して走るようなコースではなかった。なぜならそんなことしても無駄なほど山岳が厳しかったからね。そしてファビオが制限時間以内のフィニッシュすることができた。これはチームとして最も重要なことだった。
彼は今日ファイティングスプリットを見せてくれた。いまは回復に励み、明日の山岳ステージを越えなければならない。そうすればパリでの勝利が見えてくる。
text:Sotaro.Arakawa
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