2022/07/21(木) - 06:59
ツール・ド・フランス第17ステージは総合1位&2位の一騎討ちで決着。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がステージ優勝を挙げたものの、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)とのタイム差短縮はたった4秒に留まった。
たった4名(ポガチャル、ビョーグ、マクナルティ、ヒルシ)となってしまったUAEチームエミレーツ photo:Makoto AYANO
総合成績挽回を狙うロマン・バルデ(フランス、チームDSM) photo:Makoto AYANO
総合3位ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がスタートへ photo:Makoto AYANO
7月20日(水)第17ステージ サンゴーダン 〜 ペラギュード 129.7km image:A.S.O.
第17ステージ サンゴーダン 〜 ペラギュード 129.7km image:A.S.O.
アルプス山岳3連戦の2日目となったツール・ド・フランス第17ステージ。スタート地点サンゴーダンからピレネー山脈を目指すコースはたったの129.7kmという短距離ながら、後半76kmは1級、2級、1級と難易度の高いカテゴリー山岳が続き、ラストはところどころ15%勾配を刻む1級山岳ペイラギュード(距離8km/平均7.5%)に上り詰める。
1つ目の1級山岳アスパン(距離12km/平均6.5%)と2級山岳ウルケット・ダンシザン(距離8.2km/平均5.1%)、1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ(距離10.7km/平均6.8%)、そしてツールおなじみのペイラギュード山頂フィニッシュ。獲得標高3,364mという数字以上にタフな山岳コースで、ツールらしい、激しくも美しい山岳勝負が繰り広げられることとなる。
この日は逆転を狙う総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の重要アシストであるラファウ・マイカ(ポーランド)がスタートせず。チーム発表によれば、マイカは昨ステージの1級山岳ミュール・ド・ペゲールでチェーン切れに見舞われた際、急なパワー変化によって右大腿四頭筋に損傷を負ってしまったという。UAEに残るのはポガチャル、ビョーグ、マクナルティ、そしてヒルシとたった4名(ユンボはログリッチとクライスヴァイクを除く6名)になってしまった。
快晴のサンゴーダンの街をスタートする photo:Makoto AYANO
ステージ序盤の平坦区間でしばらく続いたアタック合戦 photo:Kei Tsuji
スタート時からおよそ30名少ない、145名が穏やかに晴れ渡るサンゴーダンを出発。当然のように逃げ切りを狙う選手たちが次々とアタックを仕掛けたものの、絶えず追走と合流を絶えず繰り返したことで決定的な抜け出しには繋がらない。時間を置いてパリ〜ルーベ覇者ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)が抜け出すも、スプリンター勢が32km地点の中間スプリントポイントを狙ったことで吸収。逃げという逃げができないまま1級山岳アスパンへと入ってしまった。
ここまで見せ場を作れていないアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)とティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)が抜け出し、マイヨアポワ防衛戦の正念場を迎えたシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)が追走し、さらに総合9位に落ちたロマン・バルデ(フランス、チームDSM)がユンボコントロールのメイン集団から飛び出す。先頭2人がアスパン頂上を超え、ゲシュケは争ったジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)を下して3位通過(6pts)を果たしている。
逃げるアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)とティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) photo:CorVos
マイヨアポワ防衛のために逃げるシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) photo:CorVos
ビョーグ、マクナルティの後ろにタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)とヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が続く photo:CorVos
2級山岳ウルケット・ダンシザンの登坂に取り掛かったタイミングで、先頭2名とゲシュケグループの差は30秒で、その15秒後ろにバルデが追い、そこから1分遅れでメイン集団が追従。時間を置かずにバルデがゲシュケグループに合流し、追いかけるメイン集団ではTTスペシャリスト、ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツ)の一本牽きによって見る間に集団がコンパクト化。ハイペースを刻む中、総合6位アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が早くも遅れを喫した。
逃げていたルツェンコとピノはKOMポイントを越え、ダウンヒルを経て1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ序盤区間で後続グループに追いつかれた。ゲシュケたちを千切ったアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM)が独走を開始したものの、バルデを早々に捉えたメイン集団では、ビョーグのペースを引き継いだブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)が超強力なペーシングを披露してみせた。
ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)の牽引で一気に人数が減少 photo:CorVos
マクナルティの牽引でマイヨジョーヌグループはたったの3名に photo:CorVos
ヴァル・ルーロン・アゼ山頂でアタックするタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
現地新聞誌面を賑わせたユンボ・ヴィスマに対するアシスト力不足を払拭するかのように、ポガチャルを従えて集中した表情で登るマクナルティの背後では次々と総合上位陣が遅れ、ついにはヴィンゲゴーを丸裸にすることに成功し、さらには総合3位ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も脱落。マクナルティ、ポガチャル、そしてヴィンゲゴー。総合1位&2位は一人逃げていたレックネスンもあっという間に捉え文字通りレースの最前線まで躍り出る。すると頂上まで200mというタイミングでポガチャルがこの日最初のアタックを繰り出した。
KOMをスプリントで駆け抜けたポガチャルだったが、ヴィンゲゴーはその背中をガッチリとキープし続けた。ガードレールの無いテクニカルダウンヒルでこの日の敢闘賞を受賞することになるマクナルティが復活し、彼のペースメイクによって追走トーマス&バルデとの差は1分15秒まで拡大。ヴィンゲゴーとポガチャルの直接対決の様相を呈しながら、いよいよ1級山岳ペイラギュードの登坂区間に入った。
マクナルティにリードされるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)とヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:Luca Bettini
残り100mでスプリントを仕掛けるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)と反応するヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:Kei Tsuji
急勾配のフィニッシュ手前。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が伸びる photo:Makoto AYANO
コンスタントに6〜8.9%勾配が続き、最終盤は山岳飛行場の16%勾配滑走路を駆け上がるペイラギュード。逆転総合のためには2分22秒差をひっくり返す必要があるポガチャルだったが、蛇のように食らいついて離さないヴィンゲゴーの徹底マークを受けてか、それともそもそも脚がいっぱいなのか、一切アタックすることなく中腹を越える。勾配が上がるラスト2km区間でも動きを見せないまま、むしろマクナルティの背後をヴィンゲゴーに取られ、やや精彩を欠いた表情で残り1km地点を通過した。
ステージ優勝とボーナスタイム狙いに切り替え、無線でマクナルティに指示を出しながら登ったポガチャル。フィニッシュまで一直線に続く滑走路に入り、二次曲線的に勾配が上がるラスト300mでペースアップしたものの、ダンシングの息が続かずむしろヴィンゲゴーのカウンターアタックを許してしまう。歯を食いしばりながらマイヨジョーヌの背中に続き、16%勾配の横並びスプリントでもう一度前に出る。持ち前の爆発力を披露したポガチャルが先行してフィニッシュラインを切ったものの、ヴィンゲゴーはタイム差無しで2番手フィニッシュ。今大会3度目のステージ優勝を挙げたポガチャルだったが、肝心のタイム差挽回は、ボーナスタイムでの4秒短縮(1位ポガチャル-10秒、2位ヴィンゲゴー-6秒)に留まった。
ヴィンゲゴーを抑え、ステージ3勝目を挙げたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Makoto AYANO
ポガチャルのステージ優勝を祝うヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:Makoto AYANO
ポガチャルたちから遅れたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は総合3位をキープ photo:Makoto AYANO
総合成績を6位まで戻したロマン・バルデ(フランス、チームDSM) photo:Makoto AYANO
「最後は全力だった。チームの素晴らしい働きに報いるにはステージ優勝しか考えられなかった。明日チャンスがやってくるかは注視しないといけないけれど、今のところ今日勝てたことを嬉しく思う」とポガチャルは言う。「明日は今日よりも厳しいステージなので、もう一度挑戦できる」とも。
一方、数的不利となりつつもポガチャルのアタックを封じ込めたヴィンゲゴーは、「ステージ優勝を逃して残念だが、今日のようなフィニッシュはタデイ向き。彼は勝利に値する走りだった」とライバルを称えつつ、初めてマイヨジョーヌを着た時よりもずっと落ち着いた表情で表彰台に登った。「失望する結果じゃない。難しいステージで4秒しか失わなかった」とコメント。そして「まだ総合優勝について考えたくないんだ。厳しい山岳ステージはもちろん、タイムトライアルもあるんだから」と、連続する勝負どころを見据えている。
満面の笑顔でステージ表彰を受けるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Makoto AYANO
タイムロスを最小限にとどめたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:Makoto AYANO
2分38秒遅れのステージ6位に入ったバルデは、前日総合4位から9位に落ちた遅れを6位まで挽回することに成功。9分遅れたイェーツは総合6位から9位に落ち、トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は総合10位から15位にダウンしている。
タイムアウトから17秒逃げ切ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)をチームメイトやスタッフが迎える photo:Makoto AYANO
また、グルペットからもこぼれ落ち、単独でペイラギュードを登ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)はタイムアウトから僅か17秒逃げ切ってフィニッシュ。チームバスに向かわず、フィニッシュライン上で到着を待ち続けたチームメイトやスタッフに迎えられ、シャンゼリゼのスプリントに向けて望みを繋げている。
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アルプス山岳3連戦の2日目となったツール・ド・フランス第17ステージ。スタート地点サンゴーダンからピレネー山脈を目指すコースはたったの129.7kmという短距離ながら、後半76kmは1級、2級、1級と難易度の高いカテゴリー山岳が続き、ラストはところどころ15%勾配を刻む1級山岳ペイラギュード(距離8km/平均7.5%)に上り詰める。
1つ目の1級山岳アスパン(距離12km/平均6.5%)と2級山岳ウルケット・ダンシザン(距離8.2km/平均5.1%)、1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ(距離10.7km/平均6.8%)、そしてツールおなじみのペイラギュード山頂フィニッシュ。獲得標高3,364mという数字以上にタフな山岳コースで、ツールらしい、激しくも美しい山岳勝負が繰り広げられることとなる。
この日は逆転を狙う総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の重要アシストであるラファウ・マイカ(ポーランド)がスタートせず。チーム発表によれば、マイカは昨ステージの1級山岳ミュール・ド・ペゲールでチェーン切れに見舞われた際、急なパワー変化によって右大腿四頭筋に損傷を負ってしまったという。UAEに残るのはポガチャル、ビョーグ、マクナルティ、そしてヒルシとたった4名(ユンボはログリッチとクライスヴァイクを除く6名)になってしまった。
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スタート時からおよそ30名少ない、145名が穏やかに晴れ渡るサンゴーダンを出発。当然のように逃げ切りを狙う選手たちが次々とアタックを仕掛けたものの、絶えず追走と合流を絶えず繰り返したことで決定的な抜け出しには繋がらない。時間を置いてパリ〜ルーベ覇者ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)が抜け出すも、スプリンター勢が32km地点の中間スプリントポイントを狙ったことで吸収。逃げという逃げができないまま1級山岳アスパンへと入ってしまった。
ここまで見せ場を作れていないアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)とティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)が抜け出し、マイヨアポワ防衛戦の正念場を迎えたシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)が追走し、さらに総合9位に落ちたロマン・バルデ(フランス、チームDSM)がユンボコントロールのメイン集団から飛び出す。先頭2人がアスパン頂上を超え、ゲシュケは争ったジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)を下して3位通過(6pts)を果たしている。
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逃げていたルツェンコとピノはKOMポイントを越え、ダウンヒルを経て1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ序盤区間で後続グループに追いつかれた。ゲシュケたちを千切ったアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM)が独走を開始したものの、バルデを早々に捉えたメイン集団では、ビョーグのペースを引き継いだブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)が超強力なペーシングを披露してみせた。
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現地新聞誌面を賑わせたユンボ・ヴィスマに対するアシスト力不足を払拭するかのように、ポガチャルを従えて集中した表情で登るマクナルティの背後では次々と総合上位陣が遅れ、ついにはヴィンゲゴーを丸裸にすることに成功し、さらには総合3位ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も脱落。マクナルティ、ポガチャル、そしてヴィンゲゴー。総合1位&2位は一人逃げていたレックネスンもあっという間に捉え文字通りレースの最前線まで躍り出る。すると頂上まで200mというタイミングでポガチャルがこの日最初のアタックを繰り出した。
KOMをスプリントで駆け抜けたポガチャルだったが、ヴィンゲゴーはその背中をガッチリとキープし続けた。ガードレールの無いテクニカルダウンヒルでこの日の敢闘賞を受賞することになるマクナルティが復活し、彼のペースメイクによって追走トーマス&バルデとの差は1分15秒まで拡大。ヴィンゲゴーとポガチャルの直接対決の様相を呈しながら、いよいよ1級山岳ペイラギュードの登坂区間に入った。
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ステージ優勝とボーナスタイム狙いに切り替え、無線でマクナルティに指示を出しながら登ったポガチャル。フィニッシュまで一直線に続く滑走路に入り、二次曲線的に勾配が上がるラスト300mでペースアップしたものの、ダンシングの息が続かずむしろヴィンゲゴーのカウンターアタックを許してしまう。歯を食いしばりながらマイヨジョーヌの背中に続き、16%勾配の横並びスプリントでもう一度前に出る。持ち前の爆発力を披露したポガチャルが先行してフィニッシュラインを切ったものの、ヴィンゲゴーはタイム差無しで2番手フィニッシュ。今大会3度目のステージ優勝を挙げたポガチャルだったが、肝心のタイム差挽回は、ボーナスタイムでの4秒短縮(1位ポガチャル-10秒、2位ヴィンゲゴー-6秒)に留まった。
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「最後は全力だった。チームの素晴らしい働きに報いるにはステージ優勝しか考えられなかった。明日チャンスがやってくるかは注視しないといけないけれど、今のところ今日勝てたことを嬉しく思う」とポガチャルは言う。「明日は今日よりも厳しいステージなので、もう一度挑戦できる」とも。
一方、数的不利となりつつもポガチャルのアタックを封じ込めたヴィンゲゴーは、「ステージ優勝を逃して残念だが、今日のようなフィニッシュはタデイ向き。彼は勝利に値する走りだった」とライバルを称えつつ、初めてマイヨジョーヌを着た時よりもずっと落ち着いた表情で表彰台に登った。「失望する結果じゃない。難しいステージで4秒しか失わなかった」とコメント。そして「まだ総合優勝について考えたくないんだ。厳しい山岳ステージはもちろん、タイムトライアルもあるんだから」と、連続する勝負どころを見据えている。
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2分38秒遅れのステージ6位に入ったバルデは、前日総合4位から9位に落ちた遅れを6位まで挽回することに成功。9分遅れたイェーツは総合6位から9位に落ち、トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は総合10位から15位にダウンしている。
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また、グルペットからもこぼれ落ち、単独でペイラギュードを登ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)はタイムアウトから僅か17秒逃げ切ってフィニッシュ。チームバスに向かわず、フィニッシュライン上で到着を待ち続けたチームメイトやスタッフに迎えられ、シャンゼリゼのスプリントに向けて望みを繋げている。
ツール・ド・フランス2022第17ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 3:25:51 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:32 |
4位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +2:07 |
5位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン) | +2:34 |
6位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +2:38 |
7位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +3:27 |
8位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +3:32 |
9位 | ルイス・メインチェス(南アフリカ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
10位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | |
12位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +3:44 |
21位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +8:59 |
53位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +22:06 |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 67:53:54 |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | +2:18 |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +4:56 |
4位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | +7:53 |
5位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +7:57 |
6位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +9:21 |
7位 | ルイス・メインチェス(南アフリカ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | +9:24 |
8位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +14:33 |
9位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +14:33 |
10位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +16:35 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 416pts |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 202pts |
3位 | ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 196pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) | 64pts |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 52pts |
3位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 46pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 67:56:12 |
2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +30:05 |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +58:21 |
チーム総合成績
1位 | イネオス・グレナディアーズ | 10:34:31 |
2位 | グルパマFDJ | +4:16 |
3位 | チームDSM | +7:54 |
text:So Isobe
photo:Makoto AYANO, Kei Tsuji, CorVos
photo:Makoto AYANO, Kei Tsuji, CorVos
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