カヴェンディッシュがイギリス王者に サガンはスロバキア選手権8度目の戴冠

日本と同様に各国でもロードナショナル選手権が開催された。イギリスではマーク・カヴェンディッシュ（クイックステップ・アルファヴィニル）が2013年振り2度目の王者に輝き、スロバキアではコロナから快気したペテル・サガンが制している。

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逃げからスプリントを制したマーク・カヴェンディッシュ（クイックステップ・アルファヴィニル） photo:Quick-Step Alpha Vinyl Team
イギリス：2013年振りの優勝を飾ったマーク・カヴェンディッシュ（クイックステップ・アルファヴィニル） photo:Quick-Step Alpha Vinyl Teamドイツ：独走で初優勝を決めたニルス・ポリッツ（ボーラ・ハンスグローエ） photo:CorVos

新城幸也（バーレーン・ヴィクトリアス）によるロード日本選手権優勝に沸いた6月26日、世界各国でもロードナショナル選手権が開催され続々と王者が誕生した。

スコットランドの周回コースを舞台としたイギリス選手権では、逃げ集団に入ったマーク・カヴェンディッシュ（クイックステップ・アルファヴィニル）が小集団スプリントを制した。2013年以来となる2度目の優勝を挙げ、ツール・ド・フランスのメンバー選考外がほぼ確定しているカヴェンディッシュが衰えぬ強さを証明した。

一方で3度目のコロナ感染から快気し、ツールに予定通り出場するペテル・サガン（トタルエネルジー）は2年連続8度目のスロバキアナショナル王者に。またポルトガルはジョアン・アルメイダ（UAEチームエミレーツ）が、ドイツはタイムトライアルで3位だったニルス・ポリッツ（ボーラ・ハンスグローエ）が初優勝を挙げている。

ベルギー：表彰台に上がったティム・メルリール（アルペシン・フェニックス） photo:CorVos
イタリア：スプリントを制したフィリッポ・ザナ（バルディアーニCSFファイザネ） photo:CorVos
強豪揃いのベルギー選手権はティム・メルリール（アルペシン・フェニックス）が制し、スペインではヘスス・エラダ（コフィディス）を下した21歳のカルロス・ロドリゲス（イネオス・グレナディアーズ）が勝利。またイタリアでも次世代を担う23歳のクライマーであるフィリッポ・ザナ（バルディアーニCSFファイザネ）が優勝している。

4月の大怪我からツールを見据え復帰したジュリアン・アラフィリップ（クイックステップ・アルファヴィニル）に注目が集まったフランス選手権は、チームメイトであるフロリアン・セネシャルがナショナル王者に輝いた。

女子ではイタリア選手権を現世界王者のエリーザ・バルサモ（トレック・セガフレード）が初のナショナル王者に輝き、6月30日に開幕するジロ・ドンネ（UCIワールドツアー）に向けて弾みをつけた。またドイツではリアヌ・リッパート（チームDSM）が4年振り2度目の優勝を挙げ、男子のツール・ド・フランス開幕地として沸くデンマーク選手権はセシリーウトラップ・ルドヴィグ（FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ）が自身で初めてチャンピオンジャージに袖を通した。

イタリア：女子エリートを初制覇したエリーザ・バルサモ（トレック・セガフレード） photo:Trek-Segafredo