2022/05/20(金) - 11:49
「ジロでのステージ優勝を夢見て、日々自分を鼓舞していた」とはプロ初勝利を挙げたステファノ・オルダーニ(イタリア、アルペシン・フェニックス)の言葉。僅かに及ばなかったロータやリームライゼ、この日もマリアローザを守ったロペスなどのコメントを紹介します。
ステージ優勝:ステファノ・オルダーニ(イタリア、アルペシン・フェニックス)
決して楽な勝利ではなかった。友人であるロータもスプリントのある選手だと知っていたので、彼の動きを注意深くマークしていたし、もう1人も仕掛けるだろと思っていた。簡単ではなかったが、勝てて本当によかったよ。
僕らが唯一、チームから3名を送り込むことができた。そしてマチューが逃げの入った影響は大きく、皆が彼の動きに気を取られていたおかげで僕たちにチャンスが巡ってきたんだ。
勝者のメンタリティを持ちながらも、ここ4年勝利から遠ざかっていた。最後に勝ったのはアンダー23のとき。この勝利の喜びがずっと恋しかったよ。勝利できなかった間、「ジロでステージ優勝した時を想像しろ」と自分を鼓舞することもあった。だが同時にあまり考えすぎないことも意識していた。気持ちが先走るのが嫌だったからね。
ステージ2位:ロレンツォ・ロータ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
このステージは僕向きで、ステファノと共に逃げの乗ることができて本当に嬉しいよ。最後に登りがあれば勝利の可能性が高かったとは思ったが、結果的に勝利を争うことができた。最後はギリギリまでステファノのスリップストリームに入り、良き所で飛び出し勝利を狙った。だが彼は速く、勝利を逃して落ち込んでいるよ。だがまだジロは半分しか終わっていない。調子が日に日に良くなっていることもあり、最終日のヴェローナまで多くのチャンスがあることだろう。
ステージ3位:ハイス・リームライゼ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
これ以上の結果は望めなかった。スプリントすれば3位になると分かっていたので終盤に2度に渡って仕掛けたんだ。後ろの2人が牽制状態に入ってくれることを願ったが、決まらなかった。2つ目の登りでロータが飛び出した瞬間パスカル(エーンコーン)が僕に「行くんだ!」と叫んでくれ、そのおかげでオルダーニと一緒に完璧な追走アタックを決めることができた。タラレバになるがもう少し早い段階でソロアタックを仕掛けるべきだった。
ステージ6位:ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
逃げ切りが有利なステージになることは分かっており、ステージ優勝を狙い逃げに乗ることができた。あんなに早い段階で飛び出すとは思っていなかったので、3人の飛び出しには驚いたよ。彼らを引き戻したかったものの、動き出すのが遅すぎたみたいだ。だが総合タイムを稼ぐことができ、13位まで順位を上げることができた。
今年末でチームとの契約が満了するマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)
最低でもあと2年は現役を続けたい。ただ自転車に乗っていたいわけではなく、あと2年は勝利を争うことができると確信している。もしかしたらそれ以上長く続けられるかもしれないが、いまは2年が現実的な数字だと思っている。
正直(ツールで)もう1勝したい。それが10勝であればなお良し。だが正直、数字なんてどうでもいい。ただ(ツールで)走りたいんだ。もちろん僕はプロなのでチームに求められることをするまでだ。ツールに向けて準備は進めるものの、決めるのは僕じゃない。僕はただ目の前にある仕事に集中するだけだ。
マリアローザ:フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
レース序盤の1時間は信じられないほど速さだった。ワフー(サイクルコンピュータ)には時速53〜54km/hという数字が出ていた。そこから逃げが生まれ、その後はチームがプロトンのコントロールしてくれた。
僕らは天候を選べないから如何なる気温でも走らなければならない。だが今日の暑さは(地元南スペインのようだったので)全然平気だったよ。まあ僕は雨や寒さも好きなんだけどね。もちろん目標はステージ優勝であるものの、マリアローザを9日間も着用している。既に夢が一つ叶ったみたいだ。
カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)の棄権を伝えるチームリリース
カレブ・ユアンはジロ第12ステージには出走しない。これからジロは多くの山岳ステージを迎えるため、我々はユアンと話し合いの末、当初の予定通り帰国する決断を下した。ユアンはしばらく休養を取った後、次なる目標であるツール・ド・フランスでのスプリントステージに向け準備を進める予定だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ優勝:ステファノ・オルダーニ(イタリア、アルペシン・フェニックス)
決して楽な勝利ではなかった。友人であるロータもスプリントのある選手だと知っていたので、彼の動きを注意深くマークしていたし、もう1人も仕掛けるだろと思っていた。簡単ではなかったが、勝てて本当によかったよ。
僕らが唯一、チームから3名を送り込むことができた。そしてマチューが逃げの入った影響は大きく、皆が彼の動きに気を取られていたおかげで僕たちにチャンスが巡ってきたんだ。
勝者のメンタリティを持ちながらも、ここ4年勝利から遠ざかっていた。最後に勝ったのはアンダー23のとき。この勝利の喜びがずっと恋しかったよ。勝利できなかった間、「ジロでステージ優勝した時を想像しろ」と自分を鼓舞することもあった。だが同時にあまり考えすぎないことも意識していた。気持ちが先走るのが嫌だったからね。
ステージ2位:ロレンツォ・ロータ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
このステージは僕向きで、ステファノと共に逃げの乗ることができて本当に嬉しいよ。最後に登りがあれば勝利の可能性が高かったとは思ったが、結果的に勝利を争うことができた。最後はギリギリまでステファノのスリップストリームに入り、良き所で飛び出し勝利を狙った。だが彼は速く、勝利を逃して落ち込んでいるよ。だがまだジロは半分しか終わっていない。調子が日に日に良くなっていることもあり、最終日のヴェローナまで多くのチャンスがあることだろう。
ステージ3位:ハイス・リームライゼ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
これ以上の結果は望めなかった。スプリントすれば3位になると分かっていたので終盤に2度に渡って仕掛けたんだ。後ろの2人が牽制状態に入ってくれることを願ったが、決まらなかった。2つ目の登りでロータが飛び出した瞬間パスカル(エーンコーン)が僕に「行くんだ!」と叫んでくれ、そのおかげでオルダーニと一緒に完璧な追走アタックを決めることができた。タラレバになるがもう少し早い段階でソロアタックを仕掛けるべきだった。
ステージ6位:ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
逃げ切りが有利なステージになることは分かっており、ステージ優勝を狙い逃げに乗ることができた。あんなに早い段階で飛び出すとは思っていなかったので、3人の飛び出しには驚いたよ。彼らを引き戻したかったものの、動き出すのが遅すぎたみたいだ。だが総合タイムを稼ぐことができ、13位まで順位を上げることができた。
今年末でチームとの契約が満了するマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)
最低でもあと2年は現役を続けたい。ただ自転車に乗っていたいわけではなく、あと2年は勝利を争うことができると確信している。もしかしたらそれ以上長く続けられるかもしれないが、いまは2年が現実的な数字だと思っている。
正直(ツールで)もう1勝したい。それが10勝であればなお良し。だが正直、数字なんてどうでもいい。ただ(ツールで)走りたいんだ。もちろん僕はプロなのでチームに求められることをするまでだ。ツールに向けて準備は進めるものの、決めるのは僕じゃない。僕はただ目の前にある仕事に集中するだけだ。
マリアローザ:フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
レース序盤の1時間は信じられないほど速さだった。ワフー(サイクルコンピュータ)には時速53〜54km/hという数字が出ていた。そこから逃げが生まれ、その後はチームがプロトンのコントロールしてくれた。
僕らは天候を選べないから如何なる気温でも走らなければならない。だが今日の暑さは(地元南スペインのようだったので)全然平気だったよ。まあ僕は雨や寒さも好きなんだけどね。もちろん目標はステージ優勝であるものの、マリアローザを9日間も着用している。既に夢が一つ叶ったみたいだ。
カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)の棄権を伝えるチームリリース
カレブ・ユアンはジロ第12ステージには出走しない。これからジロは多くの山岳ステージを迎えるため、我々はユアンと話し合いの末、当初の予定通り帰国する決断を下した。ユアンはしばらく休養を取った後、次なる目標であるツール・ド・フランスでのスプリントステージに向け準備を進める予定だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
Amazon.co.jp