2022/05/14(土) - 10:53
「スプリントに自信があったものの、この勝利が信じられない」と自身初のグランツール区間優勝を掴んだクーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)は語る。惜しくも敗れたモレマやフォルモロ、勝利に貢献したデュムランなどのコメントを紹介します。
ステージ優勝&マリアアッズーラ:クーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
ただただ信じられない。厳しいレースの最後は僕とトム(デュムラン)を含む4人の争いとなった。トムがラスト2kmから見事な走りを見せてくれた。レースを通して調子が良かったものの、最終山岳で遅れを取ってしまった。だが下りを使って合流し、最後のスプリントには自信があった。本当に嬉しいよ。
最後は勾配が予想以上に厳しかったが、腰を上げても脚に力が残っていた。フィニッシュ手前50mで後ろを振り返ると、差は大きく開いていた。完璧なレースだったよ。
トムをはじめとしたチームの総合陣がエトナ(第4ステージ)でタイムを失い、僕らはステージ優勝に切り替えた。その試みがいきなり成功するなんて思わなかった。いまの感情を表す言葉が見つからないよ。
ステージ2位:バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
スタートから60〜70kmに渡り全力で踏み続けるスーパーハードなステージだった。メイン集団から幾度となくアタックがかかり、7名の逃げ集団ができた。プロトンをチームメイトが牽引してくれたおかげで、僕は逃げ集団での先頭牽引を免除された。
最後は悪くない展開で、ボウマンのスプリント力は把握していた。スプリントで彼に敵わないと思いながらも、最後は全力で踏み込んだ。逃げ集団はオランダ人ばかりでお互いをよく知っている間柄だった。一緒に逃げることができて楽しかったが、勝利で終わることができず残念だね。
ステージ3位:ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
今日は逃げに向いたステージだったので仕掛けた。終盤は登りで飛び出し、下りでもアタックを試みたが成功しなかった。ユンボの2人は強く、独走を許してはくれなかった。勝ちたかったがベストは尽くした。この結果が明日のガビリアに繋がるといいね。明日は今日の疲れを癒やすため、プロトンの中でじっとしてしている予定だよ。
ステージ4位:トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
とても嬉しいよ。逃げる計画なんてなかったが、偶然にも入ったのでそのまま行ったんだ。ボウマンの勝利が本当に嬉しい。彼は出場している選手の中でも特に勝利に相応しい選手だ。ボウマンにはスプリント力があり、僕らの目標は彼を最後まで運ぶことだった。
ー今日のレースで、失った自信を取り戻すことができましたか?
…少なくとも、嬉しい結果だよ。
マリアローザ:フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
マリアローザを守るには厳しいステージだった。序盤にパンクするトラブルに見舞われたものの、チームメイトのサポートもあり100%を尽くすことができた。チームとして今日の展開は完璧だった。逃げに入ったモレマは先頭集団で前を引かずに脚を溜めることができたのだからね。勝利こそ逃したが、レースのシナリオとしては完璧だったよ。
イネオス・グレナディアーズGMのロッド・エリングワース氏
今日のテーマはライバルたちを消耗させることだった。レース序盤から登りが登場する長いステージだった。どうやら総合を狙う他のチームは日曜日に照準を定めていたようだね。意外だったのは(序盤でカラパスが飛び出したのにもかかわらず)トレック・セガフレードがプロトンで静観していたことだ。
チームの雰囲気はよく、グランツール初出場のベン・トゥレットもベテラン選手から走り方を学んでいる。我々にとって良いことだ。ジロはいつも最後が重要だ。だが明日もトリッキーなステージで、ジロにリラックスできる日なんてない。それがジロというものだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ優勝&マリアアッズーラ:クーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
ただただ信じられない。厳しいレースの最後は僕とトム(デュムラン)を含む4人の争いとなった。トムがラスト2kmから見事な走りを見せてくれた。レースを通して調子が良かったものの、最終山岳で遅れを取ってしまった。だが下りを使って合流し、最後のスプリントには自信があった。本当に嬉しいよ。
最後は勾配が予想以上に厳しかったが、腰を上げても脚に力が残っていた。フィニッシュ手前50mで後ろを振り返ると、差は大きく開いていた。完璧なレースだったよ。
トムをはじめとしたチームの総合陣がエトナ(第4ステージ)でタイムを失い、僕らはステージ優勝に切り替えた。その試みがいきなり成功するなんて思わなかった。いまの感情を表す言葉が見つからないよ。
ステージ2位:バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
スタートから60〜70kmに渡り全力で踏み続けるスーパーハードなステージだった。メイン集団から幾度となくアタックがかかり、7名の逃げ集団ができた。プロトンをチームメイトが牽引してくれたおかげで、僕は逃げ集団での先頭牽引を免除された。
最後は悪くない展開で、ボウマンのスプリント力は把握していた。スプリントで彼に敵わないと思いながらも、最後は全力で踏み込んだ。逃げ集団はオランダ人ばかりでお互いをよく知っている間柄だった。一緒に逃げることができて楽しかったが、勝利で終わることができず残念だね。
ステージ3位:ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
今日は逃げに向いたステージだったので仕掛けた。終盤は登りで飛び出し、下りでもアタックを試みたが成功しなかった。ユンボの2人は強く、独走を許してはくれなかった。勝ちたかったがベストは尽くした。この結果が明日のガビリアに繋がるといいね。明日は今日の疲れを癒やすため、プロトンの中でじっとしてしている予定だよ。
ステージ4位:トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
とても嬉しいよ。逃げる計画なんてなかったが、偶然にも入ったのでそのまま行ったんだ。ボウマンの勝利が本当に嬉しい。彼は出場している選手の中でも特に勝利に相応しい選手だ。ボウマンにはスプリント力があり、僕らの目標は彼を最後まで運ぶことだった。
ー今日のレースで、失った自信を取り戻すことができましたか?
…少なくとも、嬉しい結果だよ。
マリアローザ:フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
マリアローザを守るには厳しいステージだった。序盤にパンクするトラブルに見舞われたものの、チームメイトのサポートもあり100%を尽くすことができた。チームとして今日の展開は完璧だった。逃げに入ったモレマは先頭集団で前を引かずに脚を溜めることができたのだからね。勝利こそ逃したが、レースのシナリオとしては完璧だったよ。
イネオス・グレナディアーズGMのロッド・エリングワース氏
今日のテーマはライバルたちを消耗させることだった。レース序盤から登りが登場する長いステージだった。どうやら総合を狙う他のチームは日曜日に照準を定めていたようだね。意外だったのは(序盤でカラパスが飛び出したのにもかかわらず)トレック・セガフレードがプロトンで静観していたことだ。
チームの雰囲気はよく、グランツール初出場のベン・トゥレットもベテラン選手から走り方を学んでいる。我々にとって良いことだ。ジロはいつも最後が重要だ。だが明日もトリッキーなステージで、ジロにリラックスできる日なんてない。それがジロというものだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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