2022/05/13(金) - 10:47
「考えるよりも先に、身体がハンドルを投げていた」と日頃の練習の成果だと語ったアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)。一方で悔しさを語るユアンや降格処分を受けたガビリアなど、ジロ6日目を終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝&マリアチクラミーノ:アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
とても長い1日だった。最初の100〜120kmは居眠りしそうなほどで、レース中にもかかわらず自分を奮い立たせなければならなかった。だが残り50、45、30kmの標識を目にするとアドレナリンが湧き上がってきて、同時にプロトンの緊張感も高まっていった。
僕の役割は最後の100m。自分のスピードには自信があったものの、勝利には届かないと思ったんだ。だからフィニッシュでハンドルを投げ、結果的に熱い戦いを制することができた。本当に嬉しいよ。
2020年大会で初めてジロの区間優勝を果たしたときも同じような勝ち方だった。スクーターや他の選手の後ろについて練習する時、よくハンドルを投げる練習をするんだ。今回は身体が本能的に動いた結果であり、考えるよりも先に身体が動いたんだ。練習で身につけたハンドル投げが今日の勝利に結びついた。いつも僕が言っているように、勝利は細部に宿るんだ。
ずっとマリアチクラミーノを着ていたいが、グランツールはとても長い。このジャージは2、3ステージを勝ったところで獲得できるものではない。常に謙虚でいなければならず、これから様々な困難が僕の前に立ちはだかるだろう。最終的にマリアチクラミーノを手に入れるには、ライバルたちに対してもっと大きな違いを作らなければならない。
ステージ2位:カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
チームの完璧なリードアウトのおかげでとても良いスプリントができた。だが、ほんの僅かの差で負けてしまった。もちろんステージ優勝を逃して悔しいが、勝利に十分届く走りができたとも考えられる。スプリントを戦うチームは出来上がっているので、次のスプリントステージでリベンジを果たしたい。
ユアンによるレース後のツイート
腕がもっと長ければ。
ステージ4位:ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
自分の特性的にはもっと厳しいレースが得意だ。だが今日のようなピュアスプリントステージも悪くなかった。最終盤は緊張感があり、リスクがいたるところに転がっていた。最後のスプリントでは何度がブレーキを握らねばならず、デマールとユアン、カヴェンディッシュたちに負けてしまった。だがこんなスリルある戦いは好きだし、既に気持ちは次のステージに向かっているよ。
ステージ5位:ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)
昨日よりも調子が良かっただけに、この結果にはとても残念だよ。昨日の3位よりも良い順位が可能だと宣言した。しかし残り300mで囲まれ、そのままコース左側に居続けることは懸命でないと思い右側に活路を見出そうと思ったんだ。だが、時既に遅し。何人かは抜くことができたものの、5位という結果に終わった。
危険行為により降格処分を受けたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
今日は思い描くスプリントができなかった。最後は少々荒れた展開になったが、幸運にも誰も落者せずに済んだ。脚の調子はとても良いので、この後のステージで大きな結果を残したい。とりあえずいまは我慢の時だと思っている。
フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
とても楽なステージだったと同時に、最後は難しい展開になった。リラックスできるステージでも最後は混沌とするものだ。だから100%集中しなければならない。明日の作戦に変更はない。総合エースであるチッコーネを守る。そしてこのジャージも守ることができたら最高だね。
グルパマ・エフデジに帯同中の中野喜文マッサー
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ優勝&マリアチクラミーノ:アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
とても長い1日だった。最初の100〜120kmは居眠りしそうなほどで、レース中にもかかわらず自分を奮い立たせなければならなかった。だが残り50、45、30kmの標識を目にするとアドレナリンが湧き上がってきて、同時にプロトンの緊張感も高まっていった。
僕の役割は最後の100m。自分のスピードには自信があったものの、勝利には届かないと思ったんだ。だからフィニッシュでハンドルを投げ、結果的に熱い戦いを制することができた。本当に嬉しいよ。
2020年大会で初めてジロの区間優勝を果たしたときも同じような勝ち方だった。スクーターや他の選手の後ろについて練習する時、よくハンドルを投げる練習をするんだ。今回は身体が本能的に動いた結果であり、考えるよりも先に身体が動いたんだ。練習で身につけたハンドル投げが今日の勝利に結びついた。いつも僕が言っているように、勝利は細部に宿るんだ。
ずっとマリアチクラミーノを着ていたいが、グランツールはとても長い。このジャージは2、3ステージを勝ったところで獲得できるものではない。常に謙虚でいなければならず、これから様々な困難が僕の前に立ちはだかるだろう。最終的にマリアチクラミーノを手に入れるには、ライバルたちに対してもっと大きな違いを作らなければならない。
ステージ2位:カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
チームの完璧なリードアウトのおかげでとても良いスプリントができた。だが、ほんの僅かの差で負けてしまった。もちろんステージ優勝を逃して悔しいが、勝利に十分届く走りができたとも考えられる。スプリントを戦うチームは出来上がっているので、次のスプリントステージでリベンジを果たしたい。
ユアンによるレース後のツイート
I need some longer arms.. pic.twitter.com/3tRFOJY15f
— Caleb Ewan (@CalebEwan) May 12, 2022
腕がもっと長ければ。
ステージ4位:ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
自分の特性的にはもっと厳しいレースが得意だ。だが今日のようなピュアスプリントステージも悪くなかった。最終盤は緊張感があり、リスクがいたるところに転がっていた。最後のスプリントでは何度がブレーキを握らねばならず、デマールとユアン、カヴェンディッシュたちに負けてしまった。だがこんなスリルある戦いは好きだし、既に気持ちは次のステージに向かっているよ。
ステージ5位:ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)
昨日よりも調子が良かっただけに、この結果にはとても残念だよ。昨日の3位よりも良い順位が可能だと宣言した。しかし残り300mで囲まれ、そのままコース左側に居続けることは懸命でないと思い右側に活路を見出そうと思ったんだ。だが、時既に遅し。何人かは抜くことができたものの、5位という結果に終わった。
危険行為により降格処分を受けたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
今日は思い描くスプリントができなかった。最後は少々荒れた展開になったが、幸運にも誰も落者せずに済んだ。脚の調子はとても良いので、この後のステージで大きな結果を残したい。とりあえずいまは我慢の時だと思っている。
フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
とても楽なステージだったと同時に、最後は難しい展開になった。リラックスできるステージでも最後は混沌とするものだ。だから100%集中しなければならない。明日の作戦に変更はない。総合エースであるチッコーネを守る。そしてこのジャージも守ることができたら最高だね。
グルパマ・エフデジに帯同中の中野喜文マッサー
— 中野喜文/Yoshifumi Nakano (@yottan) May 12, 2022
まんまみーあ
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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