2022/05/10(火) - 09:22
イタリアのレーシングバイクブランド、コルナゴが新たなタイムトライアルバイク"TT1"を発表。同ブランド初となるディスクブレーキ仕様のタイムトライアルバイクであり、現在開催中のジロ・デ・イタリアでデビューを飾っている。
ツールを連覇中のタデイ・ポガチャル擁するUAEチームエミレーツのバイクサプライヤーを務めるコルナゴ。同社を象徴する"C"シリーズの最新作となるC68を発表したばかりのイタリアの老舗がもう一つの新作レーシングバイクをジロ・デ・イタリアにてお披露目した。
それが同ブランド初のディスクブレーキ仕様タイムトライアルバイクとなる"TT1"だ。世界最高峰の舞台で選手らの武器となるべく空力性能を最大限に高めるため、ミラノ工科大学において徹底的にCFD解析および風洞実験を実施したという。
ポガチャルらによりその性能を証明されている前作"K.One"と比べても、エアロダイナミクスのみならず剛性と安定性、さらにはディスクブレーキ化を果たしつつ軽量化も実現するなど、TTバイクとして大幅に総合力を向上させた。
空気抵抗を削減するため、多くの取り組みがなされている。エアロ効果に大きな影響を与えるとされるフロント周りは、少ない前方投影面積と優れた捻じれ剛性を実現するエアロヒンジ式のフロントフォークを採用。新UCI基準に適合したエアロプロファイルを与えられたフォークブレードはクラウン部からエンド部に至るまで同じ断面形状とされている。
また、フォークブレード間の距離も幅広く、ホイールとの間に多くの空間を確保する設計だ。独創的なデザインで話題になったホープのトラックバイク"HBT"を彷彿とさせるワイドスタンスなフォークデザインは、TTバイクのトレンドの最先端を行く設計といえるだろう。
TT1において、フォークと並びユニークなのがシートステーの形状だ。シートチューブの中頃から後ろに向かって水平に伸びたのち、リアエンドへ向けて折れ曲がるようなデザインによって、前方投影面積を最小限に抑えている。
さらに、ダウンチューブに造作されたフィン、そしてエリートと共同開発し3Dプリントされたエアロボトル/ホルダーの形状が、シートステー上側の水平部にスムーズに繋がり、非常に優れたエアロ効果を生み出す。
ダウンチューブそしてシートチューブとホイールとの距離は限界まで詰められ、トップチューブはホリゾンタルかつ非常に薄く設計されるなど、トラディショナルな空力設計ももちろん採用。コルナゴのCEOであるニコラ・ロジンは「選手のパフォーマンスに貢献するために最善を尽くしました。TT1は最新の技術を取り入れた優れた性能を持ちながらも、フォルムもコルナゴらしい美しいバイクに仕上がりました。」とコメントしている。
先進的なフレーム設計による空力向上を果たす一方で、選手の力を引き出すためにはライディングポジションをそれぞれに合わせて最適化できる調整範囲も必要となる。空力のためにヘッドチューブを短くする一方で、ステム一体型のベースバーとTTバーの間にスペーサーを積むことでポジションを調整可能となっている。
コルナゴによると、高いポジションを必要とする場合でも、ヘッドチューブを可能な限り短くし、ベースバーの上にスペーサーを積み重ねる方が空気抵抗が少ないという。
多くの先端技術が詰め込まれた次世代TTバイクとしてデビューしたTT1。現在のUAEチームエミレーツが使用しているバイクはプロトタイプとしてUCIの承認を受けており、更なる改良を経て2023年1月以降の一般販売を目標としているとのことだ。
ツールを連覇中のタデイ・ポガチャル擁するUAEチームエミレーツのバイクサプライヤーを務めるコルナゴ。同社を象徴する"C"シリーズの最新作となるC68を発表したばかりのイタリアの老舗がもう一つの新作レーシングバイクをジロ・デ・イタリアにてお披露目した。
それが同ブランド初のディスクブレーキ仕様タイムトライアルバイクとなる"TT1"だ。世界最高峰の舞台で選手らの武器となるべく空力性能を最大限に高めるため、ミラノ工科大学において徹底的にCFD解析および風洞実験を実施したという。
ポガチャルらによりその性能を証明されている前作"K.One"と比べても、エアロダイナミクスのみならず剛性と安定性、さらにはディスクブレーキ化を果たしつつ軽量化も実現するなど、TTバイクとして大幅に総合力を向上させた。
空気抵抗を削減するため、多くの取り組みがなされている。エアロ効果に大きな影響を与えるとされるフロント周りは、少ない前方投影面積と優れた捻じれ剛性を実現するエアロヒンジ式のフロントフォークを採用。新UCI基準に適合したエアロプロファイルを与えられたフォークブレードはクラウン部からエンド部に至るまで同じ断面形状とされている。
また、フォークブレード間の距離も幅広く、ホイールとの間に多くの空間を確保する設計だ。独創的なデザインで話題になったホープのトラックバイク"HBT"を彷彿とさせるワイドスタンスなフォークデザインは、TTバイクのトレンドの最先端を行く設計といえるだろう。
TT1において、フォークと並びユニークなのがシートステーの形状だ。シートチューブの中頃から後ろに向かって水平に伸びたのち、リアエンドへ向けて折れ曲がるようなデザインによって、前方投影面積を最小限に抑えている。
さらに、ダウンチューブに造作されたフィン、そしてエリートと共同開発し3Dプリントされたエアロボトル/ホルダーの形状が、シートステー上側の水平部にスムーズに繋がり、非常に優れたエアロ効果を生み出す。
ダウンチューブそしてシートチューブとホイールとの距離は限界まで詰められ、トップチューブはホリゾンタルかつ非常に薄く設計されるなど、トラディショナルな空力設計ももちろん採用。コルナゴのCEOであるニコラ・ロジンは「選手のパフォーマンスに貢献するために最善を尽くしました。TT1は最新の技術を取り入れた優れた性能を持ちながらも、フォルムもコルナゴらしい美しいバイクに仕上がりました。」とコメントしている。
先進的なフレーム設計による空力向上を果たす一方で、選手の力を引き出すためにはライディングポジションをそれぞれに合わせて最適化できる調整範囲も必要となる。空力のためにヘッドチューブを短くする一方で、ステム一体型のベースバーとTTバーの間にスペーサーを積むことでポジションを調整可能となっている。
コルナゴによると、高いポジションを必要とする場合でも、ヘッドチューブを可能な限り短くし、ベースバーの上にスペーサーを積み重ねる方が空気抵抗が少ないという。
多くの先端技術が詰め込まれた次世代TTバイクとしてデビューしたTT1。現在のUAEチームエミレーツが使用しているバイクはプロトタイプとしてUCIの承認を受けており、更なる改良を経て2023年1月以降の一般販売を目標としているとのことだ。
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