2022/05/07(土) - 10:37
最大勾配8%の登りスプリントで幕開けた第105回ジロ・デ・イタリア。「マイヨジョーヌに続きマリアローザを着用できるなんて素晴らしい」と語るマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)や2位のギルマイ、ゴール直前で落車したユアンなどのコメントを紹介します。
ステージ1位&マリアローザ マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
表彰式後インタビュー
位置取りが全てだと思っていた。最後の登りでは何度か囲まれ行き場を失い、先頭にいる選手に追いつくために力を使わねばならなかった。最後は自分のスプリントができたものの、乳酸が溜まり脚は限界に近かった。もう少しで負けるところだったので、勝ち切ることができて本当に嬉しいよ。
フィニッシュラインを越えるまで勝利を確信する余裕なんてなかった。スプリンターたちをふるい落とすことは予想通り難しかったが、登りが彼らの脚を削るのだと分かっていたので、辛抱強く踏み続ければ勝つチャンスが巡ってくると思っていた。
マイヨジョーヌに続くマリアローザだ。本当に素晴らしい。明日のタイムトライアルはどういう結果になるだろうね。マリアローザを守るために全力を尽くすが、難しい戦いになるだろう。
勝利を争ったギルマイについて
ギルマイはヘント〜ウェヴェルヘムで強さを示した選手だ。彼は今日、勝利を狙える位置にいた。彼はポジション取りが本当に上手い選手だね。これから彼は、集団先頭で勝負を争う選手になっていくことだろう。
ステージ2位&マリアビアンカ ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
フィニッシュ直後インタビュー
フィニッシュまでスーパーハードな展開で、持てる力を出し尽くした。いままでこんなスプリントは経験したことがない。残り250m地点から腰を上げ、限界までもがいたがファンデルプールの方が強かった。でも自分の走りには満足しているよ。
(ユアンの落車については)よくわからない。スプリントしていたら後輪に何か触れた感触があったが、何が起きたのかは分からない。
表彰式後インタビュー
とても苦しかったが、2位という結果を誇らしく思っている。初めてのグランツールで2位は嬉しさしかないので全然悔しくないよ。それに負けた相手がビッグチャンピオンであるファンデルプールだからね。これは僕の始まりにしか過ぎない。この後どんな未来が待っているのか楽しみだ。
最終盤で落車したカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
完璧なシナリオのように思えた。3番手と位置取りも完璧だったが、ここ(フィニッシュ手前数m)で右に寄ってから歯車が狂った。その瞬間マグナス・コルトも右に寄ってきたため衝突して、とっさにギヤを軽くしてしまった。いま考えればそれが間違いだったのだと思う。その後ギルマイとファンデルプールが2人で前に出て、ギルマイとの距離が近すぎたため落車してしまった。
今のところ擦過傷だけだが、落車の影響がそれだけなのかはまだわからない。でも幸運にも骨折していないことは確実だ。調子は良く、最後の1kmは全ての動きに対応しなければならないと分かっていた。そして実際に反応できるほど調子は良かった。
今日のポジティブなことはチームの走りが素晴らしかったことだ。全員が果たすべき役割を全うしていた。チームはもちろん自分自身も強さを感じていた。
ステージ3位 ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
穏やかな展開から一気にフィニッシュに続く登坂に突入する、奇妙なステージだったよ。そのため最後の登りで自分がどんな走りができるのか分からなかった。ラスト30kmは驚くほどのハイペースだったね。
このステージが僕に向いていて、勝つチャンスがあること分かっていた。また最後の右コーナーを良い位置でクリアすることができた。残り2km地点の落車でポジションを落としたものの、なんとか集団に復帰することができた。その後はスプリントして3位。グランツールの初日としては良い結果なんじゃないかな。
ステージ4位 マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
麓までチームがこれ以上ないほどの素晴らしいアシストをしてくれた。冷静に一定のペースで登ろうと試みて、その後先頭に出ようと考えた。ケルデルマンの背後につくことができ、彼のペースが落ちたのでスプリントした。でも50mぐらいしか脚がもたず、何人かに追い抜かれた。結果には残念だが、自分に勝利を争うことのできる脚があることはわかった。大会の中でまた何度か勝負に絡んでいきたいね。
ステージ5位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
最終登坂の麓の落車で遅れを取ってしまった。集団に追いつくために力を使わねばならず、ケムナが吸収されたと同時に先頭に追いついたんだ。集団復帰の勢いそのままに、早すぎると思いながらも仕掛けた。結果には結びつかなかったものの、今日の結果には満足しているよ。
残り2kmで先頭に立ったレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
最終盤に仕掛ける予定はなかったものの、良い位置にいたことに加え集団のペースが少しだけ落ちたんだ。だからトライしてみた。フィニッシュラインまでの距離が想像よりも長く、たどり着くまでに脚が終わってしまった。だが感覚はとても良かったので、その点では満足しているよ。
残り3km地点から仕掛けたローレンス・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン)
計画していたアタックではない。フェリックス(ガル)とアンドレア(ヴェンドラーメ)のために先頭に出て、そこから自分の運を試すべく仕掛けたんだ。
中間スプリントをプロトン先頭で通過したジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)
登りの麓で完璧な位置取りをすることができた。登りの感触も良く、残り1.5km付近で全体の20番手ほどについていた。しかし目の前で落車が発生し、そのためクリートを外し地に足をつけなければならなかった。勝利の可能性があっただけに残念だが、感覚は良いので日曜日(第3ステージ)で狙いたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位&マリアローザ マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
表彰式後インタビュー
位置取りが全てだと思っていた。最後の登りでは何度か囲まれ行き場を失い、先頭にいる選手に追いつくために力を使わねばならなかった。最後は自分のスプリントができたものの、乳酸が溜まり脚は限界に近かった。もう少しで負けるところだったので、勝ち切ることができて本当に嬉しいよ。
フィニッシュラインを越えるまで勝利を確信する余裕なんてなかった。スプリンターたちをふるい落とすことは予想通り難しかったが、登りが彼らの脚を削るのだと分かっていたので、辛抱強く踏み続ければ勝つチャンスが巡ってくると思っていた。
マイヨジョーヌに続くマリアローザだ。本当に素晴らしい。明日のタイムトライアルはどういう結果になるだろうね。マリアローザを守るために全力を尽くすが、難しい戦いになるだろう。
勝利を争ったギルマイについて
ギルマイはヘント〜ウェヴェルヘムで強さを示した選手だ。彼は今日、勝利を狙える位置にいた。彼はポジション取りが本当に上手い選手だね。これから彼は、集団先頭で勝負を争う選手になっていくことだろう。
ステージ2位&マリアビアンカ ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
フィニッシュ直後インタビュー
フィニッシュまでスーパーハードな展開で、持てる力を出し尽くした。いままでこんなスプリントは経験したことがない。残り250m地点から腰を上げ、限界までもがいたがファンデルプールの方が強かった。でも自分の走りには満足しているよ。
(ユアンの落車については)よくわからない。スプリントしていたら後輪に何か触れた感触があったが、何が起きたのかは分からない。
表彰式後インタビュー
とても苦しかったが、2位という結果を誇らしく思っている。初めてのグランツールで2位は嬉しさしかないので全然悔しくないよ。それに負けた相手がビッグチャンピオンであるファンデルプールだからね。これは僕の始まりにしか過ぎない。この後どんな未来が待っているのか楽しみだ。
最終盤で落車したカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
完璧なシナリオのように思えた。3番手と位置取りも完璧だったが、ここ(フィニッシュ手前数m)で右に寄ってから歯車が狂った。その瞬間マグナス・コルトも右に寄ってきたため衝突して、とっさにギヤを軽くしてしまった。いま考えればそれが間違いだったのだと思う。その後ギルマイとファンデルプールが2人で前に出て、ギルマイとの距離が近すぎたため落車してしまった。
今のところ擦過傷だけだが、落車の影響がそれだけなのかはまだわからない。でも幸運にも骨折していないことは確実だ。調子は良く、最後の1kmは全ての動きに対応しなければならないと分かっていた。そして実際に反応できるほど調子は良かった。
今日のポジティブなことはチームの走りが素晴らしかったことだ。全員が果たすべき役割を全うしていた。チームはもちろん自分自身も強さを感じていた。
ステージ3位 ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
穏やかな展開から一気にフィニッシュに続く登坂に突入する、奇妙なステージだったよ。そのため最後の登りで自分がどんな走りができるのか分からなかった。ラスト30kmは驚くほどのハイペースだったね。
このステージが僕に向いていて、勝つチャンスがあること分かっていた。また最後の右コーナーを良い位置でクリアすることができた。残り2km地点の落車でポジションを落としたものの、なんとか集団に復帰することができた。その後はスプリントして3位。グランツールの初日としては良い結果なんじゃないかな。
ステージ4位 マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
麓までチームがこれ以上ないほどの素晴らしいアシストをしてくれた。冷静に一定のペースで登ろうと試みて、その後先頭に出ようと考えた。ケルデルマンの背後につくことができ、彼のペースが落ちたのでスプリントした。でも50mぐらいしか脚がもたず、何人かに追い抜かれた。結果には残念だが、自分に勝利を争うことのできる脚があることはわかった。大会の中でまた何度か勝負に絡んでいきたいね。
ステージ5位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
最終登坂の麓の落車で遅れを取ってしまった。集団に追いつくために力を使わねばならず、ケムナが吸収されたと同時に先頭に追いついたんだ。集団復帰の勢いそのままに、早すぎると思いながらも仕掛けた。結果には結びつかなかったものの、今日の結果には満足しているよ。
残り2kmで先頭に立ったレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
最終盤に仕掛ける予定はなかったものの、良い位置にいたことに加え集団のペースが少しだけ落ちたんだ。だからトライしてみた。フィニッシュラインまでの距離が想像よりも長く、たどり着くまでに脚が終わってしまった。だが感覚はとても良かったので、その点では満足しているよ。
残り3km地点から仕掛けたローレンス・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン)
計画していたアタックではない。フェリックス(ガル)とアンドレア(ヴェンドラーメ)のために先頭に出て、そこから自分の運を試すべく仕掛けたんだ。
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text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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