フランスを舞台に6日間に渡る「ダンケルク4日間レース」が開幕。フィニッシュ手前10mで落車が発生し、その要因を作ったと先着したサム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が降格処分を受け、アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)が勝利した。
フランス第3の港湾都市ダンケルクでスタートを待つ選手たち (c)www.4joursdedunkerque.org
ダンケルク4日間レース2022コースマップ (c)www.4joursdedunkerque.org春のクラシックが終わり、ジロ・デ・イタリアの開幕を3日後に控えた5月4日、フランス北部でダンケルク4日間レース(2.Pro)が開幕した。4日間レースという名称であるものの、同エリアでの伝統レース「ツール・ド・ピカデリー」と合併したことから2017年に6日間に拡大。コロナ禍による2年間の中止を経て、3年振りに開催された。
レースの舞台となるのはフランス本土最北端で、ベルギーとの国境に近いダンケルク。この地方ならでは細かなアップダウンや石畳、強い海風が名物となっており、雰囲気はクラシックレースそのもの。そのため過去の総合優勝者にはアルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ)やブライアン・コカール(フランス、コフィディス)といったスプリンターが名を連ねている。
大会初日はダンケルクを出発し、内陸のアニッシュに向かう161.1km。そのスタート地点には6つのワールドチームを含む18チームが並び、今年限りで現役を退くフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)が、20歳の若きスプリンターであるアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)と共に顔を揃えた。
この日は飛び出と吸収が繰り返された (c)www.4joursdedunkerque.org
フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)がメイン集団を牽引するシーンも (c)www.4joursdedunkerque.org
短い石畳区間を除くと典型的平坦ステージの大会初日は、序盤からアタックと吸収が繰り返されるなか、残り43km地点でようやくハイス・ファンフッケ(ベルギー、AG2Rシトロエン)ら3名による逃げグループが形成される。それを追うメイン集団ではロット・スーダルとチームDSMがコントロールを担い、残り3km地点で逃げを吸収。レースは大方の予想に違わず、集団スプリントに持ち込まれた。
アルケア・サムシックやグルパマ・エフデジが先頭で人数を固めるなか、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのトレインを先頭に残り500mを通過する。ダニエル・マクレー(イギリス、アルケア・サムシック)が腰を上げコース左端でスプリントを開始すると、サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が加速してそれに並んだ。
先行する2人の間にアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)が割って入ろうと試みるものの、ウェルスフォードが左に寄ってそれを阻む。更にウェルスフォードが出した肘に接触してバランスを崩したデリーがマクレーの方によろけると、2人は落車。そのままウェルスフォードが先着した。
フィニッシュ地点であるアニッシュに向け緊張感が高まっていくプロトン (c)www.4joursdedunkerque.org
フィニッシュ手前10mで発生したアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)とダニエル・マクレー(イギリス、アルケア・サムシック)による落車 (c)www.4joursdedunkerque.org
しかし斜行したウェルスフォードに対し降格処分が下され、区間優勝は2着でフィニッシュしたアーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)の元へ。「自分のスプリントに集中していたので、左側の落車は見ていない。だから2位だと思ったんだ。だからフィニッシュ後、仲間と共に次のスプリントステージに向けた反省会をしていたんだ。そしてら勝利を告げられた。トレインの修正が必要ではあるものの、勝利できて嬉しいよ」と、デクレインは戸惑いを見せながら語った。
この落車により頭を打ち付けたデリーは病院へ搬送。脳震盪を起こしたものの擦過傷だけで骨折はなかったとチームは発表している。また、同じく落車したマクレーや巻き込まれた後続の選手たちについて、目立った怪我の報告はなされていない。


レースの舞台となるのはフランス本土最北端で、ベルギーとの国境に近いダンケルク。この地方ならでは細かなアップダウンや石畳、強い海風が名物となっており、雰囲気はクラシックレースそのもの。そのため過去の総合優勝者にはアルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ)やブライアン・コカール(フランス、コフィディス)といったスプリンターが名を連ねている。
大会初日はダンケルクを出発し、内陸のアニッシュに向かう161.1km。そのスタート地点には6つのワールドチームを含む18チームが並び、今年限りで現役を退くフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)が、20歳の若きスプリンターであるアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)と共に顔を揃えた。


短い石畳区間を除くと典型的平坦ステージの大会初日は、序盤からアタックと吸収が繰り返されるなか、残り43km地点でようやくハイス・ファンフッケ(ベルギー、AG2Rシトロエン)ら3名による逃げグループが形成される。それを追うメイン集団ではロット・スーダルとチームDSMがコントロールを担い、残り3km地点で逃げを吸収。レースは大方の予想に違わず、集団スプリントに持ち込まれた。
アルケア・サムシックやグルパマ・エフデジが先頭で人数を固めるなか、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのトレインを先頭に残り500mを通過する。ダニエル・マクレー(イギリス、アルケア・サムシック)が腰を上げコース左端でスプリントを開始すると、サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が加速してそれに並んだ。
先行する2人の間にアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)が割って入ろうと試みるものの、ウェルスフォードが左に寄ってそれを阻む。更にウェルスフォードが出した肘に接触してバランスを崩したデリーがマクレーの方によろけると、2人は落車。そのままウェルスフォードが先着した。


しかし斜行したウェルスフォードに対し降格処分が下され、区間優勝は2着でフィニッシュしたアーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)の元へ。「自分のスプリントに集中していたので、左側の落車は見ていない。だから2位だと思ったんだ。だからフィニッシュ後、仲間と共に次のスプリントステージに向けた反省会をしていたんだ。そしてら勝利を告げられた。トレインの修正が必要ではあるものの、勝利できて嬉しいよ」と、デクレインは戸惑いを見せながら語った。
この落車により頭を打ち付けたデリーは病院へ搬送。脳震盪を起こしたものの擦過傷だけで骨折はなかったとチームは発表している。また、同じく落車したマクレーや巻き込まれた後続の選手たちについて、目立った怪我の報告はなされていない。
ダンケルク4日間レース2022第1ステージ結果
1位 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) | 3:31:14 |
2位 | ジェイソン・テソン(フランス、サンミッシェル・オーベル93) | |
3位 | ニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM) | |
4位 | ピエール・バルビエ(フランス、B&Bホテルズ KTM) | |
5位 | アレクシー・ルナール(フランス、コフィディス) |
個人総合成績
1位 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) | 3:31:04 |
2位 | ジェイソン・テソン(フランス、サンミッシェル・オーベル93) | 0:04 |
3位 | ニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM) | 0:06 |
4位 | シリル・バルト(フランス、B&Bホテルズ KTM) | |
5位 | ミラン・フレティン(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) |
山岳賞 | ミラン・フレティン(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
ヤングライダー賞 | ジェイソン・テソン(フランス、セントミッシェル・ウベール93) |
チーム総合成績 | グルパマ・エフデジ |
text:Sotaro.Arakawa
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