2022/05/04(水) - 10:53
フランスを舞台に6日間に渡る「ダンケルク4日間レース」が開幕。フィニッシュ手前10mで落車が発生し、その要因を作ったと先着したサム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が降格処分を受け、アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)が勝利した。
春のクラシックが終わり、ジロ・デ・イタリアの開幕を3日後に控えた5月4日、フランス北部でダンケルク4日間レース(2.Pro)が開幕した。4日間レースという名称であるものの、同エリアでの伝統レース「ツール・ド・ピカデリー」と合併したことから2017年に6日間に拡大。コロナ禍による2年間の中止を経て、3年振りに開催された。
レースの舞台となるのはフランス本土最北端で、ベルギーとの国境に近いダンケルク。この地方ならでは細かなアップダウンや石畳、強い海風が名物となっており、雰囲気はクラシックレースそのもの。そのため過去の総合優勝者にはアルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ)やブライアン・コカール(フランス、コフィディス)といったスプリンターが名を連ねている。
大会初日はダンケルクを出発し、内陸のアニッシュに向かう161.1km。そのスタート地点には6つのワールドチームを含む18チームが並び、今年限りで現役を退くフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)が、20歳の若きスプリンターであるアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)と共に顔を揃えた。
短い石畳区間を除くと典型的平坦ステージの大会初日は、序盤からアタックと吸収が繰り返されるなか、残り43km地点でようやくハイス・ファンフッケ(ベルギー、AG2Rシトロエン)ら3名による逃げグループが形成される。それを追うメイン集団ではロット・スーダルとチームDSMがコントロールを担い、残り3km地点で逃げを吸収。レースは大方の予想に違わず、集団スプリントに持ち込まれた。
アルケア・サムシックやグルパマ・エフデジが先頭で人数を固めるなか、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのトレインを先頭に残り500mを通過する。ダニエル・マクレー(イギリス、アルケア・サムシック)が腰を上げコース左端でスプリントを開始すると、サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が加速してそれに並んだ。
先行する2人の間にアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)が割って入ろうと試みるものの、ウェルスフォードが左に寄ってそれを阻む。更にウェルスフォードが出した肘に接触してバランスを崩したデリーがマクレーの方によろけると、2人は落車。そのままウェルスフォードが先着した。
しかし斜行したウェルスフォードに対し降格処分が下され、区間優勝は2着でフィニッシュしたアーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)の元へ。「自分のスプリントに集中していたので、左側の落車は見ていない。だから2位だと思ったんだ。だからフィニッシュ後、仲間と共に次のスプリントステージに向けた反省会をしていたんだ。そしてら勝利を告げられた。トレインの修正が必要ではあるものの、勝利できて嬉しいよ」と、デクレインは戸惑いを見せながら語った。
この落車により頭を打ち付けたデリーは病院へ搬送。脳震盪を起こしたものの擦過傷だけで骨折はなかったとチームは発表している。また、同じく落車したマクレーや巻き込まれた後続の選手たちについて、目立った怪我の報告はなされていない。
春のクラシックが終わり、ジロ・デ・イタリアの開幕を3日後に控えた5月4日、フランス北部でダンケルク4日間レース(2.Pro)が開幕した。4日間レースという名称であるものの、同エリアでの伝統レース「ツール・ド・ピカデリー」と合併したことから2017年に6日間に拡大。コロナ禍による2年間の中止を経て、3年振りに開催された。
レースの舞台となるのはフランス本土最北端で、ベルギーとの国境に近いダンケルク。この地方ならでは細かなアップダウンや石畳、強い海風が名物となっており、雰囲気はクラシックレースそのもの。そのため過去の総合優勝者にはアルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ)やブライアン・コカール(フランス、コフィディス)といったスプリンターが名を連ねている。
大会初日はダンケルクを出発し、内陸のアニッシュに向かう161.1km。そのスタート地点には6つのワールドチームを含む18チームが並び、今年限りで現役を退くフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)が、20歳の若きスプリンターであるアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)と共に顔を揃えた。
短い石畳区間を除くと典型的平坦ステージの大会初日は、序盤からアタックと吸収が繰り返されるなか、残り43km地点でようやくハイス・ファンフッケ(ベルギー、AG2Rシトロエン)ら3名による逃げグループが形成される。それを追うメイン集団ではロット・スーダルとチームDSMがコントロールを担い、残り3km地点で逃げを吸収。レースは大方の予想に違わず、集団スプリントに持ち込まれた。
アルケア・サムシックやグルパマ・エフデジが先頭で人数を固めるなか、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのトレインを先頭に残り500mを通過する。ダニエル・マクレー(イギリス、アルケア・サムシック)が腰を上げコース左端でスプリントを開始すると、サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)が加速してそれに並んだ。
先行する2人の間にアルノー・デリー(ベルギー、ロット・スーダル)が割って入ろうと試みるものの、ウェルスフォードが左に寄ってそれを阻む。更にウェルスフォードが出した肘に接触してバランスを崩したデリーがマクレーの方によろけると、2人は落車。そのままウェルスフォードが先着した。
しかし斜行したウェルスフォードに対し降格処分が下され、区間優勝は2着でフィニッシュしたアーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス)の元へ。「自分のスプリントに集中していたので、左側の落車は見ていない。だから2位だと思ったんだ。だからフィニッシュ後、仲間と共に次のスプリントステージに向けた反省会をしていたんだ。そしてら勝利を告げられた。トレインの修正が必要ではあるものの、勝利できて嬉しいよ」と、デクレインは戸惑いを見せながら語った。
この落車により頭を打ち付けたデリーは病院へ搬送。脳震盪を起こしたものの擦過傷だけで骨折はなかったとチームは発表している。また、同じく落車したマクレーや巻き込まれた後続の選手たちについて、目立った怪我の報告はなされていない。
ダンケルク4日間レース2022第1ステージ結果
個人総合成績
1位 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) | 3:31:04 |
2位 | ジェイソン・テソン(フランス、サンミッシェル・オーベル93) | 0:04 |
3位 | ニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM) | 0:06 |
4位 | シリル・バルト(フランス、B&Bホテルズ KTM) | |
5位 | ミラン・フレティン(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) |
山岳賞 | ミラン・フレティン(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
ヤングライダー賞 | ジェイソン・テソン(フランス、セントミッシェル・ウベール93) |
チーム総合成績 | グルパマ・エフデジ |
text:Sotaro.Arakawa
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