2年ぶりの勝利を狙ったティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)を、残り900mで抜き去ったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン)がアルプス4日目に勝利。ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が総合首位キープで最終日へ。
イタリアからオーストリアに入国するツアー・オブ・ジ・アルプス4日目 photo:Tour of the Alps
荘厳なイタリアアルプスを走るツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)第4ステージの舞台は、ヴィッラバッサから隣国オーストリアに入国し、標高1336mのカルス・アム・グロースグロックナーに登り詰める(頂上フィニッシュは今大会唯一)142kmコース。アームウォーマーやベストで暖をとる選手たちが薄曇りのもと出発し、早速逃げ切りを狙うアタック合戦が激化した。
一度はダビ・デラクルス(スペイン、アスタナ・カザフスタン)らを含む逃げが決まったものの、この日はティボー・ピノ(フランス)の勝利を狙うグルパマFDJの牽引によって引き戻される。大きな登りを含むにも関わらず最初の1時間の平均スピードは44km/h以上に達した。
長いアタック合戦の末、強力な15名がエスケープを決めた photo:Tour of the Alps
バーレーン・ヴィクトリアスが牽引するメイン集団。タイム差を2分台に固定した photo:Tour of the Alps
激しいアタック合戦の末、強力な15名が先行を開始。この中には目論見を成功させたピノや、初日にプロ初勝利を挙げたジョフレ・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)、アンドレイ・アマドール(コスタリカ、イネオス・グレナディアーズ)、ヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)、さらにはセバスティアン・エナオ(コロンビア、アスタナ・カザフスタン)といったメンバーが含まれていた。
2019年ツール・ド・フランス第14ステージのトゥールマレー制覇から勝利が遠ざかっているピノ。「昨日はぎりぎり逃げを逃してしまったので今日はリベンジを狙っていた」と言うピノは全力でリードを広げにかかったものの、チームDSMやリーダーチームのバーレーン・ヴィクトリアスが牽くメイン集団とのタイム差は2分半止まり。「逃げグループ内であまり協調が取れなかったことも原因だった。最後の峠の麓に着いた時には1分リードしかなかった」と説明する。
逃げグループから飛び出したヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)とオメル・ゴールドステイン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック) photo:Tour of the Alps
フィニッシュに向けて緩斜面勾配を駆け上がるティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) photo:Tour of the Alps
逃げを狙うカイセドとオメル・ゴールドステイン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)が抜け出して登坂序盤区間を逃げ、やがてタイミングを見計らってピノが追撃し、フィニッシュまで10kmを残して単独先行に。すると30秒差まで迫った集団からは既に総合成績で遅れているミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン)が飛び出した。
「アタックした時はまだピノに追いつくかどうか分からなかったけれど、残り2.5km地点で彼の姿が見えたんだ。そこから全力で追走した」と振り返るロペスは残り900mでピノを捕らえ、そのままカウンターアタック。ここまで力を尽くしてきたピノも追走したものの、ロペスを引き戻すだけの力は残っていなかった。
アスタナ移籍後初勝利を飾ったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン) photo:Tour of the Alps
勝利まであと一歩届かなかったティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) photo:Tour of the Alps
勝利を喜ぶミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン) photo:Tour of the Alps
総合首位をキープしたペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Tour of the Alps
狙い澄ましたアタックでピノを振り落としたロペスが、アスタナ復帰後初勝利を達成。「勝ちが見えていただけに失望が大きい。もう5〜6秒稼げていれば逃げ切れたはずだった」とうなだれるピノが2位、総合上位勢が軒並み入ったメイン集団は15秒遅れでフィニッシュし、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が首位キープ。ただしステージ3位に入り、ボーナスタイム4秒を稼いだロマン・バルデ(フランス、チームDSM)がビルバオとのタイム差を2秒まで縮めている。

荘厳なイタリアアルプスを走るツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)第4ステージの舞台は、ヴィッラバッサから隣国オーストリアに入国し、標高1336mのカルス・アム・グロースグロックナーに登り詰める(頂上フィニッシュは今大会唯一)142kmコース。アームウォーマーやベストで暖をとる選手たちが薄曇りのもと出発し、早速逃げ切りを狙うアタック合戦が激化した。
一度はダビ・デラクルス(スペイン、アスタナ・カザフスタン)らを含む逃げが決まったものの、この日はティボー・ピノ(フランス)の勝利を狙うグルパマFDJの牽引によって引き戻される。大きな登りを含むにも関わらず最初の1時間の平均スピードは44km/h以上に達した。


激しいアタック合戦の末、強力な15名が先行を開始。この中には目論見を成功させたピノや、初日にプロ初勝利を挙げたジョフレ・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)、アンドレイ・アマドール(コスタリカ、イネオス・グレナディアーズ)、ヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)、さらにはセバスティアン・エナオ(コロンビア、アスタナ・カザフスタン)といったメンバーが含まれていた。
2019年ツール・ド・フランス第14ステージのトゥールマレー制覇から勝利が遠ざかっているピノ。「昨日はぎりぎり逃げを逃してしまったので今日はリベンジを狙っていた」と言うピノは全力でリードを広げにかかったものの、チームDSMやリーダーチームのバーレーン・ヴィクトリアスが牽くメイン集団とのタイム差は2分半止まり。「逃げグループ内であまり協調が取れなかったことも原因だった。最後の峠の麓に着いた時には1分リードしかなかった」と説明する。


逃げを狙うカイセドとオメル・ゴールドステイン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)が抜け出して登坂序盤区間を逃げ、やがてタイミングを見計らってピノが追撃し、フィニッシュまで10kmを残して単独先行に。すると30秒差まで迫った集団からは既に総合成績で遅れているミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン)が飛び出した。
「アタックした時はまだピノに追いつくかどうか分からなかったけれど、残り2.5km地点で彼の姿が見えたんだ。そこから全力で追走した」と振り返るロペスは残り900mでピノを捕らえ、そのままカウンターアタック。ここまで力を尽くしてきたピノも追走したものの、ロペスを引き戻すだけの力は残っていなかった。




狙い澄ましたアタックでピノを振り落としたロペスが、アスタナ復帰後初勝利を達成。「勝ちが見えていただけに失望が大きい。もう5〜6秒稼げていれば逃げ切れたはずだった」とうなだれるピノが2位、総合上位勢が軒並み入ったメイン集団は15秒遅れでフィニッシュし、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が首位キープ。ただしステージ3位に入り、ボーナスタイム4秒を稼いだロマン・バルデ(フランス、チームDSM)がビルバオとのタイム差を2秒まで縮めている。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2022第4ステージ結果
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン) | 3:29:04 |
2位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | +0:07 |
3位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +0:15 |
4位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | |
6位 | ショーン・クイン(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
7位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
9位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM) | |
10位 | アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ) |
個人総合成績
1位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 15:41:27 |
2位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | 0:02 |
3位 | アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ) | 0:12 |
4位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | 0:16 |
5位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | |
6位 | エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) | |
7位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM) | |
8位 | エステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
9位 | リッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
10位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、グルパマFDJ) |
その他の特別賞
山岳賞 | ジョフレ・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン) |
ヤングライダー賞 | テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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