独立国家サンマリノを発着するコッピ・エ・バルタリ3日目の2級山岳フィニッシュで、シクロクロスの元U23王者ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がプロ初勝利。2位にエディ・ダンバー(アイルランド)が入り、総合首位キープに成功している。
名実ともに本大会の注目を集めるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
イタリア中部を巡る第37回セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)3日目は、”世界で5番目に小さな国”サンマリノを発着点とする山岳ステージ。147kmのショートコースの獲得標高差は3,963mに達し、2級山岳サンマリノ(距離5.7km/平均7.5%)を合計5度登る、今大会屈指のタフなレイアウトだ。
今年からトレック・セガフレードのジャージを着るトニー・ガロパン(フランス)やマティア・カッタネオ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)らによる熾烈なアタック合戦の末、7名の逃げ集団が形成される。1度目のサンマリノに向かう登坂でアントニオ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン)らが合流し、11名に拡大した逃げグループが18.2kmの周回コースに突入していった。
今年3レース目を走るクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) photo:CorVos
この日もプロトンを牽引したイネオス・グレナディアーズ photo:CorVos
4分半差でそれを追うプロトンでは、この日もイネオス・グレナディアーズが牽引を担当。ジリジリとリードを削られる逃げグループからは、カッタネオが3度目のサンマリノの登坂で飛び出し、それをガロパンらが25kmをかけて引き戻す。しかしその頃にメイン集団は30秒後方まで迫っており、最終周回に入った残り18kmで逃げ集団を飲み込み、すぐさま総合上位勢による戦いが始まった。
マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は遅れ、残り10km地点でガイ・ニーブ(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)が、続いてマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)がアタック。しかしエディ・ダンバー(アイルランド)とベン・トゥレット(イギリス)が交互にチェックするイネオス・グレナディアーズ包囲網を突破することはできなかった。
このアタック合戦の中、サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)とヒルシ、ダンバー、トゥレットの4名が先頭集団を形成。すると残り2kmでトゥレットが飛び出し、カーとヒルシの追走を引き離してそのままフィニッシュに飛び込んだ。ステージ2位には追う2人の背後で脚を溜めたダンバーが入り、総合首位キープに成功している。
独走勝利したベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ), photo:CorVos
雄叫びを上げ勝利を喜ぶベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ), photo:CorVos
「嬉しいという言葉しか出てこない。正直まだこの勝利が信じられないよ。最後の登りで戦いが始まると予想していた。だから残り2kmで自らアタックし、あとはひたすらフィニッシュを目指すだけだった」。前日にヘイターのアシストを務めながら3位に入り、そして獲得標高差4,000mに迫る山岳ステージで20歳のトゥレットがプロ初勝利を射止めた。
「自分の勝利はもちろん、エディが2位に入って総合首位を守ったことも嬉しい。明日以降もリーダージャージを守りたい」と169cmと小柄ながらパンチ力に長けたクライマーは語る。2018、19年とシクロクロス世界選手権ジュニアを連覇し、2020年にU23カテゴリーも制したトゥレット。ロードレースでは2020年にアルペシン・フェニックスでプロデビューを果たすと、今年イネオス・グレナディアーズに加入以降はロードに専念している。
翌日の第4ステージは欧州最大の温泉保養地として世界遺産に登録されたモンテカティーニ・テルメを巡る158.7kmの丘陵コース。3つのカテゴリー山岳を越えるものの、フィニッシュまでは平坦路が続くため、パンチャーやスプリンターにチャンスがあるレイアウトになっている。
プロ3年目で初勝利を掴んだベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ), photo:CorVos

イタリア中部を巡る第37回セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)3日目は、”世界で5番目に小さな国”サンマリノを発着点とする山岳ステージ。147kmのショートコースの獲得標高差は3,963mに達し、2級山岳サンマリノ(距離5.7km/平均7.5%)を合計5度登る、今大会屈指のタフなレイアウトだ。
今年からトレック・セガフレードのジャージを着るトニー・ガロパン(フランス)やマティア・カッタネオ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)らによる熾烈なアタック合戦の末、7名の逃げ集団が形成される。1度目のサンマリノに向かう登坂でアントニオ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン)らが合流し、11名に拡大した逃げグループが18.2kmの周回コースに突入していった。


4分半差でそれを追うプロトンでは、この日もイネオス・グレナディアーズが牽引を担当。ジリジリとリードを削られる逃げグループからは、カッタネオが3度目のサンマリノの登坂で飛び出し、それをガロパンらが25kmをかけて引き戻す。しかしその頃にメイン集団は30秒後方まで迫っており、最終周回に入った残り18kmで逃げ集団を飲み込み、すぐさま総合上位勢による戦いが始まった。
マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は遅れ、残り10km地点でガイ・ニーブ(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)が、続いてマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)がアタック。しかしエディ・ダンバー(アイルランド)とベン・トゥレット(イギリス)が交互にチェックするイネオス・グレナディアーズ包囲網を突破することはできなかった。
このアタック合戦の中、サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)とヒルシ、ダンバー、トゥレットの4名が先頭集団を形成。すると残り2kmでトゥレットが飛び出し、カーとヒルシの追走を引き離してそのままフィニッシュに飛び込んだ。ステージ2位には追う2人の背後で脚を溜めたダンバーが入り、総合首位キープに成功している。


「嬉しいという言葉しか出てこない。正直まだこの勝利が信じられないよ。最後の登りで戦いが始まると予想していた。だから残り2kmで自らアタックし、あとはひたすらフィニッシュを目指すだけだった」。前日にヘイターのアシストを務めながら3位に入り、そして獲得標高差4,000mに迫る山岳ステージで20歳のトゥレットがプロ初勝利を射止めた。
「自分の勝利はもちろん、エディが2位に入って総合首位を守ったことも嬉しい。明日以降もリーダージャージを守りたい」と169cmと小柄ながらパンチ力に長けたクライマーは語る。2018、19年とシクロクロス世界選手権ジュニアを連覇し、2020年にU23カテゴリーも制したトゥレット。ロードレースでは2020年にアルペシン・フェニックスでプロデビューを果たすと、今年イネオス・グレナディアーズに加入以降はロードに専念している。
翌日の第4ステージは欧州最大の温泉保養地として世界遺産に登録されたモンテカティーニ・テルメを巡る158.7kmの丘陵コース。3つのカテゴリー山岳を越えるものの、フィニッシュまでは平坦路が続くため、パンチャーやスプリンターにチャンスがあるレイアウトになっている。

セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ2022 第3ステージ結果
1位 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 4:12:34 |
2位 | エディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) | 0:03 |
3位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 0:05 |
4位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 0:07 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:12 |
個人総合成績
1位 | エディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) | 12:37:11 |
2位 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:09 |
3位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 0:24 |
4位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 0:30 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:45 |
その他の特別賞
山岳賞 | エディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) |
ポイント賞 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
ヤングライダー賞 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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