2022/03/24(木) - 10:09
1級ラ・モリーナ頂上にフィニッシュしたボルタ・ア・カタルーニャ第3ステージ。デュムランやマシューズが棄権するなか、残り8kmで飛び出したベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)が勝利し、総合首位浮上に成功した。
ボルタ・ア・カタルーニャ(2.UWT)3日目、そして2日連続で訪れる山岳フィニッシュの初日に待ち受けたのは獲得標高差3,394mの難関山岳ステージ。161.1kmコースの中には3つの1級山岳が詰め込まれ、最後は1級山岳ラ・モリーナ(距離12.1km/平均4.5%)を駆け上がる。ただし勾配自体は厳しくないため、この日はクライマーだけではなくパンチャーにもチャンスが巡ってきた。
ペルピニャンの古城をスタートしたメイン集団からは、山岳賞ジャージを着るアンデル・オカミカ(スペイン、ブルゴスBH)やカスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM)ら4名が飛び出し逃げる展開に。最大8分差をつけた逃げグループを、序盤からモビスターが追いかけた。
オカミカは2つの1級山岳で最大ポイントを獲得しながら、その他3人と共に最終山岳ラ・モリーナを目指し距離を消化していく。一方のプロトンでは、総合優勝を狙うファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)やトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が体調不良を訴えリタイア。また、初日の勝者であるマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)やトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)も同じ理由でバイクを降りている。
30秒遅れで最終山岳ラ・モリーナに入ったプロトンでは、サイモン・クラーク(オーストラリア、イスラエル・プレミアテック)が先頭でペースメイクを担当。するとスピードの上がった集団から昨日落車したサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)や、パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ)が早々と脱落していった。
集団牽引がサム・オーメン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に代わり、急勾配区間を前にペースが落ち着いたのを確認したヘンリ・ファンデンアベーレ(ベルギー、チームDSM)がアタックすると、残り8kmから総合ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)が続いて飛び出す。
ファンデンアベーレに合流したオコーナーは更にスピードを上げ、バラバラに登る逃げを吸収しながら単独先頭に立つ。それを追うメイン集団では、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)やヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)らがアタックするものの、決定的な動きには繋がらなかった。
フィニッシュ手前の下り区間も危なげなくクリアしたオコーナーが独走のままフィニッシュし、オーストラリア人選手が3日連続となる区間優勝達成。一方の後方集団では、アタック合戦によりペースが上がったもののオコーナーには6秒及ばず、ひと塊のままフィニッシュラインになだれ込んだ。
「誰かがアタックについてくると思っていたので、この独走勝利は予想外だよ。僕に適した登りでなかったが、自分の運を試した結果掴んだ勝利だ。ボルタ・ア・カタルーニャはトリッキーなレースだが、チームメイトとともにこのリーダージャージを最後まで守りたい」。昨年のツール・ド・フランス以来となるワールドツアーでの勝利を挙げ、総合首位に浮上したオコーナーは語った。
6秒遅れでフィニッシュにやってきた2位集団はフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が先着。ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)やセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)がそれに続いた。また10分17秒遅れでレースを終えたイェーツについてチームは「コロナではなくパリ〜ニースからの体調不良を引きずっている」と伝えている。
翌日の第4ステージの舞台も3つの1級山岳を越える登坂バトル。最後は1級山岳ボイー・タウイ(距離13km/平均6%)にフィニッシュするクィーンステージだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ(2.UWT)3日目、そして2日連続で訪れる山岳フィニッシュの初日に待ち受けたのは獲得標高差3,394mの難関山岳ステージ。161.1kmコースの中には3つの1級山岳が詰め込まれ、最後は1級山岳ラ・モリーナ(距離12.1km/平均4.5%)を駆け上がる。ただし勾配自体は厳しくないため、この日はクライマーだけではなくパンチャーにもチャンスが巡ってきた。
ペルピニャンの古城をスタートしたメイン集団からは、山岳賞ジャージを着るアンデル・オカミカ(スペイン、ブルゴスBH)やカスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM)ら4名が飛び出し逃げる展開に。最大8分差をつけた逃げグループを、序盤からモビスターが追いかけた。
オカミカは2つの1級山岳で最大ポイントを獲得しながら、その他3人と共に最終山岳ラ・モリーナを目指し距離を消化していく。一方のプロトンでは、総合優勝を狙うファウスト・マスナダ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)やトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が体調不良を訴えリタイア。また、初日の勝者であるマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)やトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)も同じ理由でバイクを降りている。
30秒遅れで最終山岳ラ・モリーナに入ったプロトンでは、サイモン・クラーク(オーストラリア、イスラエル・プレミアテック)が先頭でペースメイクを担当。するとスピードの上がった集団から昨日落車したサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)や、パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ)が早々と脱落していった。
集団牽引がサム・オーメン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に代わり、急勾配区間を前にペースが落ち着いたのを確認したヘンリ・ファンデンアベーレ(ベルギー、チームDSM)がアタックすると、残り8kmから総合ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)が続いて飛び出す。
ファンデンアベーレに合流したオコーナーは更にスピードを上げ、バラバラに登る逃げを吸収しながら単独先頭に立つ。それを追うメイン集団では、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)やヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)らがアタックするものの、決定的な動きには繋がらなかった。
フィニッシュ手前の下り区間も危なげなくクリアしたオコーナーが独走のままフィニッシュし、オーストラリア人選手が3日連続となる区間優勝達成。一方の後方集団では、アタック合戦によりペースが上がったもののオコーナーには6秒及ばず、ひと塊のままフィニッシュラインになだれ込んだ。
「誰かがアタックについてくると思っていたので、この独走勝利は予想外だよ。僕に適した登りでなかったが、自分の運を試した結果掴んだ勝利だ。ボルタ・ア・カタルーニャはトリッキーなレースだが、チームメイトとともにこのリーダージャージを最後まで守りたい」。昨年のツール・ド・フランス以来となるワールドツアーでの勝利を挙げ、総合首位に浮上したオコーナーは語った。
6秒遅れでフィニッシュにやってきた2位集団はフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が先着。ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)やセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)がそれに続いた。また10分17秒遅れでレースを終えたイェーツについてチームは「コロナではなくパリ〜ニースからの体調不良を引きずっている」と伝えている。
翌日の第4ステージの舞台も3つの1級山岳を越える登坂バトル。最後は1級山岳ボイー・タウイ(距離13km/平均6%)にフィニッシュするクィーンステージだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ2022第3ステージ結果
1位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 4:12:51 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 0:06 |
3位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | |
4位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
8位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | |
9位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
10位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:09 |
個人総合成績
1位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 12:44:20 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 0:10 |
3位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | 0:12 |
4位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:16 |
5位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
6位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | |
7位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
9位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:19 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー、チームDSM) |
山岳賞 | アンデル・オカミカ(スペイン、ブルゴスBH) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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