2022/03/08(火) - 09:18
強い東風が選手たちを翻弄したパリ〜ニース第2ステージ。30名強の第1グループによるスプリント争いの末、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)がワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)を打破した。
パリ〜ニース第2ステージはオウファルジから真南に位置するオルレアンを目指す159.2km。終盤に急勾配の登りが連続した前日とは違い、平坦路がフィニッシュまで続くピュアスプリンター向きのコースだ。しかしこの日は東から吹く強い風がプロトンを襲ったことにより、サバイバルな展開がフィニッシュまで続いた。
ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が気管支炎で出走を取りやめたこの日、山岳賞ジャージを着るマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル)と現役ラストイヤーのフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)、そして逃げ職人アレクシー・グジャール(フランス、B&Bホテルズ KTM)という3名による逃げグループが最大6分のリードを稼いだ。それを追うプロトンではスタートから僅か25km地点で落車が発生。マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)やファンアールトらが巻き込まれるも、全員が無事に再スタートを切っている。
メイン集団が残り63kmで逃げの3人を吸収すると、ユンボ・ヴィスマとクイックステップ・アルファヴィニルが分断作戦に打って出る。吹きっさらし横風区間を南に進む集団に、東から襲った横風が40名程度の先頭集団を作り上げた。これにブライアン・コカール(フランス、コフィディス)やサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)などステージ勝利を狙うスプリンターが遅れ、3連覇がかかるマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)やサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)らと共に第2グループとして20秒差を追いかけた。
残り37km地点に設定された中間スプリントでは総合首位のクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)がトップ通過して3秒のボーナスタイムを加算する。優勝候補の1人だったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が第2集団からも遅れて完全に勝負権を失う一方で、懸命な追走によりコカールやベネット、イェーツを含む追走集団は先頭に合流を果たした。
再び横風区間に入る直前で飛び出したシュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーション・イージーポスト)も残り2km地点で捉えられ、クイックステップ・アルファヴィニルが優勢で集団スプリントへ。マイヨジョーヌを着るクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)のリードアウトからファンアールトが飛び出し、その更に後ろにつけたヤコブセンが同時に加速。そしてこの一騎打ちの末、ヤコブセンに軍配が上がった。
今シーズン早くも6勝目、そしてチームに12勝目をもたらしたヤコブセン。「今日エシュロン(横風分断)が起こることは分かっていたし、それに向け準備を整え歓迎すらしていた。ステージを通して緊張感は高く、先頭集団に僕を含め4人も残ることができた。ここで掴む初めての勝利だ。好調なシーズンの滑り出しをこの後も維持していきたい」と、パリ〜ニースで初勝利を挙げたヤコブセンは話している。
リードアウトを務めながらも総合首位キープに成功したラポルトは「緊張を強いられる一日だったが、常に集団前方に位置を取ることができた。その点では満足しているよ」とコメント。総合トップスリーは依然としてユンボ・ヴィズマの3人(ラポルト、ファンアールト、ログリッチ)が守っている。
パリ〜ニース第2ステージはオウファルジから真南に位置するオルレアンを目指す159.2km。終盤に急勾配の登りが連続した前日とは違い、平坦路がフィニッシュまで続くピュアスプリンター向きのコースだ。しかしこの日は東から吹く強い風がプロトンを襲ったことにより、サバイバルな展開がフィニッシュまで続いた。
ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が気管支炎で出走を取りやめたこの日、山岳賞ジャージを着るマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル)と現役ラストイヤーのフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)、そして逃げ職人アレクシー・グジャール(フランス、B&Bホテルズ KTM)という3名による逃げグループが最大6分のリードを稼いだ。それを追うプロトンではスタートから僅か25km地点で落車が発生。マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)やファンアールトらが巻き込まれるも、全員が無事に再スタートを切っている。
メイン集団が残り63kmで逃げの3人を吸収すると、ユンボ・ヴィスマとクイックステップ・アルファヴィニルが分断作戦に打って出る。吹きっさらし横風区間を南に進む集団に、東から襲った横風が40名程度の先頭集団を作り上げた。これにブライアン・コカール(フランス、コフィディス)やサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)などステージ勝利を狙うスプリンターが遅れ、3連覇がかかるマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)やサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)らと共に第2グループとして20秒差を追いかけた。
残り37km地点に設定された中間スプリントでは総合首位のクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)がトップ通過して3秒のボーナスタイムを加算する。優勝候補の1人だったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が第2集団からも遅れて完全に勝負権を失う一方で、懸命な追走によりコカールやベネット、イェーツを含む追走集団は先頭に合流を果たした。
再び横風区間に入る直前で飛び出したシュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーション・イージーポスト)も残り2km地点で捉えられ、クイックステップ・アルファヴィニルが優勢で集団スプリントへ。マイヨジョーヌを着るクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)のリードアウトからファンアールトが飛び出し、その更に後ろにつけたヤコブセンが同時に加速。そしてこの一騎打ちの末、ヤコブセンに軍配が上がった。
今シーズン早くも6勝目、そしてチームに12勝目をもたらしたヤコブセン。「今日エシュロン(横風分断)が起こることは分かっていたし、それに向け準備を整え歓迎すらしていた。ステージを通して緊張感は高く、先頭集団に僕を含め4人も残ることができた。ここで掴む初めての勝利だ。好調なシーズンの滑り出しをこの後も維持していきたい」と、パリ〜ニースで初勝利を挙げたヤコブセンは話している。
リードアウトを務めながらも総合首位キープに成功したラポルトは「緊張を強いられる一日だったが、常に集団前方に位置を取ることができた。その点では満足しているよ」とコメント。総合トップスリーは依然としてユンボ・ヴィズマの3人(ラポルト、ファンアールト、ログリッチ)が守っている。
パリ〜ニース2022第2ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) | 3:22:54 |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) | |
4位 | ルカ・メズゲッツ(スロベニア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
5位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
6位 | ヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
7位 | ルーカ・モッツァート(イタリア、B&Bホテルズ KTM) | |
8位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | オリヴェル・ナーセン(ポルトガル、AG2Rシトロエン) | |
10位 | ケース・ボル(オランダ、チームDSM) |
個人総合成績
1位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) | 7:11:15 |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 0:05 |
3位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 0:11 |
4位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | 0:36 |
5位 | ゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップ・アルファヴィニル) | 0:38 |
6位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 0:39 |
7位 | ヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
8位 | フロリアン・セネシャル(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
9位 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) | |
10位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | マシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル) |
ヤングライダー賞 | スタン・デウルフ(ベルギー、AG2Rシトロエン) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp