2022/03/06(日) - 14:01
「途中、脚が限界に達し”歩いてフィニッシュに向かう自分の姿”がチラついた」とストラーデビアンケを制したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は言う。2位のバルベルデや、落車から集団復帰するも力尽きたアラフィリップなど、「白い道」を走り終えた選手たちのコメントを紹介します。
優勝 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
4度目の挑戦でストラーデビアンケ優勝を掴んだタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
なんて美しく素晴らしい勝利なんだ。フィニッシュまで距離を残した地点で飛び出し、残り5kmで勝利を確信したものの、最後の登りでも”誰か後ろから迫っていくるのではないか”と何度も後ろを振り返ったんだ。
勝負が決まるポイントの1つであるモンテ・サンテマリアで仕掛け、誰もついてこなかったのでそのまま1人で踏み続けた。エネルギーが減っていく中でも諦めず、単独のままフィニッシュまでたどり着くことができた。
レース前のプレッシャーはゼロ。チームは僕をリラックスさせるよう努めてくれ、外野の声なんて気にならなかった。あのアタックは事前に考えていた作戦ではなく、いつものように勝負所だと感じて仕掛けただけだ。簡単なレースではなく、本当に苦しかった。単独走行になってから10分後に”成功した”と思うことができた。
最後の1kmは苦しい以外の感情はなく、途中、バイクを降りてフィニッシュに向かう自分の姿が浮かぶほど脚は限界だった。もちろん綺麗な街並みを楽しむ余裕なんてなかったよ。
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
キャリア最後のストラーデビアンケを笑顔で終えたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:CorVos
ポガチャルに次ぐ2位は、勝利と同等の価値がある。このようなレースを2位で終えることができ、本当に嬉しいよ。過去3度上がったここでの表彰台の中でも、間違いなく今日が最も美しい瞬間だ。途中落車して、再び走り出すまでかなりの時間を要した。難しい時間帯もあったが、チームのおかげで2位という結果を掴むことができた。
ポガチャルがアタックした瞬間、僕は集団の10番目ほどにいた。だから彼についていくことはできず、彼はそのまま強さを存分に発揮した。平坦区間のないこの地形では追いつくのは難しいと、追走する選手たちも分かっていた。そして彼は今日、最強であることを証明した。
3位 カスパー・アスグリーン(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル)
バルベルデに離され、3位でフィニッシュしたカスパー・アスグリーン(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
最悪のタイミングでジュリアン(アラフィリップ)の落車が起きた。チームは彼を引き戻すため素晴らしい働きを見せたものの、その代償は終盤になって現れた。3度目のストラーデビアンケに対してモチベーションは高く、良い走りができることを証明できた。表彰台は優勝に向けて良い一歩だ。勝利を掴むべく、またここに戻ってくるよ。
4位 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)
シエナの街は多くの観客が詰めかける最高の雰囲気だった。だから全力で踏み、自分の影が落ちるコースは美しかった。アタックすると後ろの選手たちの影がどんどん離れていったので、俄然力が湧いてきたんだ。最後はアスグリーンとバルベルデに引き離されてしまったものの、ワンデーレースで最高の結果を得ることができた。嬉しいよ。
7位 クイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード)
クラシックレーサーとしての片鱗を見せた20歳のクイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード) photo:CorVos
奴(ポガチャル)が仕掛けた時、僕は良い位置についていたのだが、登り坂かつ残り50kmもあるなかついていくのは難しかった。チームはトムス・スクインシュを始め素晴らしい働きを見せてくれたのにもかかわらず、最後に脚が残っていなかった。でも僕はまだ20歳だ。来年また戻ってきたい。
8位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:CorVos
ストラーデビアンケは美しいレースである反面、勝つには運も必要だ。そしてその運は、自ら動いて引き寄せなければならない。このレースは実力通りの順位に落ち着く、とても正直なレースと言える。8位よりも上の順位を望んでいたが、世界最高の選手たちと共に先頭集団で走ることができて満足している。
10位 セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)
人生初のグラベルレースは最高にタフだった。位置取りが重要であることは分かっていたので、序盤から緊張感を持って臨んだ。最後のサンタカテリーナの登坂でも踏み続け、その成果が実りトップ10に入ることができた。初めて走るストラーデビアンケで10位だ。この結果には満足しているよ。
58位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)
落車から集団復帰を果たすも力尽きたジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
落車した瞬間、何が起こったのか分からなくなった。強い風がレースの危険度を高め、僕の前にいた選手が落車し、避けることはできず背中を打ち付けた。ポガチャルのアタックに対して出来るこはあまりなかったと思う。そう思わせるぐらいポガチャルのコンディションは良かった。
落車リタイアした2018年覇者のティシュ・べノート(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
落車で涙を飲んだ2018年覇者のティシュ・べノート(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:Strade Bianche
先頭集団でグラベル区間を上手く走れていると思っていた。安全だと思っていた先頭集団で起こった落車だった。風によって前にいた2人が落車し、僕も舗装路に叩きつけられた。左膝は縫うことができないほどの傷口が開いてしまった。今日は痛みで眠れそうにないね。一刻も早く怪我を治し、春のクラシックに向けて新たな目標を見つけたい。落車するまでレースをコントロール出来ていたので悔しいが、誰も責めることなくこの不運を受け入れたい。
text:Sotaro.Arakawa
優勝 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
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なんて美しく素晴らしい勝利なんだ。フィニッシュまで距離を残した地点で飛び出し、残り5kmで勝利を確信したものの、最後の登りでも”誰か後ろから迫っていくるのではないか”と何度も後ろを振り返ったんだ。
勝負が決まるポイントの1つであるモンテ・サンテマリアで仕掛け、誰もついてこなかったのでそのまま1人で踏み続けた。エネルギーが減っていく中でも諦めず、単独のままフィニッシュまでたどり着くことができた。
レース前のプレッシャーはゼロ。チームは僕をリラックスさせるよう努めてくれ、外野の声なんて気にならなかった。あのアタックは事前に考えていた作戦ではなく、いつものように勝負所だと感じて仕掛けただけだ。簡単なレースではなく、本当に苦しかった。単独走行になってから10分後に”成功した”と思うことができた。
最後の1kmは苦しい以外の感情はなく、途中、バイクを降りてフィニッシュに向かう自分の姿が浮かぶほど脚は限界だった。もちろん綺麗な街並みを楽しむ余裕なんてなかったよ。
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
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ポガチャルに次ぐ2位は、勝利と同等の価値がある。このようなレースを2位で終えることができ、本当に嬉しいよ。過去3度上がったここでの表彰台の中でも、間違いなく今日が最も美しい瞬間だ。途中落車して、再び走り出すまでかなりの時間を要した。難しい時間帯もあったが、チームのおかげで2位という結果を掴むことができた。
ポガチャルがアタックした瞬間、僕は集団の10番目ほどにいた。だから彼についていくことはできず、彼はそのまま強さを存分に発揮した。平坦区間のないこの地形では追いつくのは難しいと、追走する選手たちも分かっていた。そして彼は今日、最強であることを証明した。
3位 カスパー・アスグリーン(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル)
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最悪のタイミングでジュリアン(アラフィリップ)の落車が起きた。チームは彼を引き戻すため素晴らしい働きを見せたものの、その代償は終盤になって現れた。3度目のストラーデビアンケに対してモチベーションは高く、良い走りができることを証明できた。表彰台は優勝に向けて良い一歩だ。勝利を掴むべく、またここに戻ってくるよ。
4位 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)
シエナの街は多くの観客が詰めかける最高の雰囲気だった。だから全力で踏み、自分の影が落ちるコースは美しかった。アタックすると後ろの選手たちの影がどんどん離れていったので、俄然力が湧いてきたんだ。最後はアスグリーンとバルベルデに引き離されてしまったものの、ワンデーレースで最高の結果を得ることができた。嬉しいよ。
7位 クイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード)
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奴(ポガチャル)が仕掛けた時、僕は良い位置についていたのだが、登り坂かつ残り50kmもあるなかついていくのは難しかった。チームはトムス・スクインシュを始め素晴らしい働きを見せてくれたのにもかかわらず、最後に脚が残っていなかった。でも僕はまだ20歳だ。来年また戻ってきたい。
8位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
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ストラーデビアンケは美しいレースである反面、勝つには運も必要だ。そしてその運は、自ら動いて引き寄せなければならない。このレースは実力通りの順位に落ち着く、とても正直なレースと言える。8位よりも上の順位を望んでいたが、世界最高の選手たちと共に先頭集団で走ることができて満足している。
10位 セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)
人生初のグラベルレースは最高にタフだった。位置取りが重要であることは分かっていたので、序盤から緊張感を持って臨んだ。最後のサンタカテリーナの登坂でも踏み続け、その成果が実りトップ10に入ることができた。初めて走るストラーデビアンケで10位だ。この結果には満足しているよ。
58位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)
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落車した瞬間、何が起こったのか分からなくなった。強い風がレースの危険度を高め、僕の前にいた選手が落車し、避けることはできず背中を打ち付けた。ポガチャルのアタックに対して出来るこはあまりなかったと思う。そう思わせるぐらいポガチャルのコンディションは良かった。
落車リタイアした2018年覇者のティシュ・べノート(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
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先頭集団でグラベル区間を上手く走れていると思っていた。安全だと思っていた先頭集団で起こった落車だった。風によって前にいた2人が落車し、僕も舗装路に叩きつけられた。左膝は縫うことができないほどの傷口が開いてしまった。今日は痛みで眠れそうにないね。一刻も早く怪我を治し、春のクラシックに向けて新たな目標を見つけたい。落車するまでレースをコントロール出来ていたので悔しいが、誰も責めることなくこの不運を受け入れたい。
text:Sotaro.Arakawa
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