2022/01/21(金) - 20:01
1月18・19日の2日間、東京・浅草でサイクルパーツ合同展示会が2年ぶりに開催された。輪界のメーカー&代理店が一挙に集う展示会で見つけた気になるパーツやアクセサリーの数々を紹介しよう。
会場となったのは東京都立産業貿易センター台東館。4〜7階の4フロアを貸し切っての合同展示会だ。業界の最新動向を入手することができるこの展示会には普段単独ではブース出展や展示会を行わないような小規模業者も出展するため、バリエーションは豊か。輪界関係者なら入場は無料だが、完全なBtoB展示会のため一般ユーザーは輪界関係者の付添があっても入場は不可。積極的に商談を行うための場となっている。
ここからは各ブースを2日間取材して回った編集部員が見つけた気になる逸品の数々を紹介していこう。
BOMA Sai2
ジャパンメイドのロードバイク、BOMAは東レT800を素材とする軽量クライミングモデルのSai2を展示。ヴィクトワール広島の阿曽選手がJCL大田原ロードレースで優勝を飾ったバイクだ。依然としてリムブレーキモデルが好調で、乗った人からも軽やかな走りが好評だという。特殊塗装による鮮やかなペイントと¥198,000(税込) の戦略的な価格も魅力的だ。
SWANS 宇都宮ブリッツェンと共同開発したサングラス
ジャパンブランドのSWANS(スワンズ)は宇都宮ブリッツェンの増田・阿部選手と共同開発したサイクル用サングラス STRIX.DA、FACE ONEなどを展示。2選手のフィードバックを受けてロードライドに最適な「明るめ」のレンズカラーを採用したULTRA LENS for Cyclingを搭載している。今夏発売予定だ。(山本光学)
Mageneパワークランク(GROWTAC)
ローラー台やケーブル式のEQUALブレーキが大好評のGROWTAC(グロータック)はMagene(マージン)という名のパワークランクを展示。両足計測型で54,000円(税別)というプライスが魅力。パワー、ケイデンス、左右バランス、トルク効率、スムーズネスが計測可能。±1.5%の精度。クランク長は165・167.5・170・172.5・175mm、歯数は50-34、52−36、53−39。重量は730g。2月初旬発売。
POC アイウェア、ヘルメット
POCの新作アイウェア、ELICIT(エリシット)は半透明のソフトなテンプルやノーズパッドを備えた超軽量モデル。おそらくEFプロサイクリングの選手たちが今季使用するはずだ。アジアフィットも追加したヘルメットはクリーンなデザインが魅力。MTBバックパックなども安全面を重視した設計。アパレルも好評だ。
AIROFIT
日本展開が始まったばかりのマウスピースタイプの呼吸筋トレーニング機器AIROFIT(エアロフィット)は主に横隔膜と肋間筋を中心とした呼吸筋に抵抗レベルを調整して鍛えられる。ベーシックモデルとスマホアプリと連携してトレーニングメニューが組める上位モデルが有る。レベルアップしたいアスリートは要注目だ。取り扱いは株式会社アオイロ。
インターテック ORUCASE バイクバッグ類
インターテックが新しく取り扱いを開始したORUCASE(オルケース)は元プロロードレーサーが開発したバイク用バッグブランド。大小様々なラインアップがあり、どれもミニマムななかにも工夫がこらされているバイクバッグ。売上の1%は二酸化炭素削減のために使われるという。
岩井商会 ZEFAL、DOLAN
岩井商会が扱うフランスのZEFAL(ゼファール)のフレームバッグの新作はトップチューブ下に収まる扱いやすいサイズ。またZEFAL Z BAR PLUGSはオフロード、特にMTBのチューブレスタイヤ用のパンク修理キット。プラグを用いたキットはバーエンドからハンドルに内蔵。穴を整えプラグを切るミニナイフ等も備え、どんな複雑なパンクにも対応できそうだ。
DOLAN FRA016 DF4カーボントラックフレーム
イギリスのトラックナショナルチームの英雄、サー・クリス・ホイも乗ったDOLANのトラックフレーム。PIST6公認も取得し、どんな強力なスプリンターも納得の高剛性だという。359,000円(税別)。セットされていたALPINA カーボンスプリントバーは高剛性のトラックハンドル。330・380mmあり。41,800円(税込み)。
Reveインソール
熱成形するメルトインソールが好評のReve(レイブ)にソフトタイプが登場。自在に曲がるためウォーキングやトレッキング、自転車なら歩くシーンが多いサイクリングなどに適応するという。
Reveのクリートムーブスペーサーはクリートの三穴を前後に1cm移動させることができるアルミ製のプレートだ。シューズのクリート初期位置が拇指球に一致しない場合などに使用する。
rig(リグ)リカバリーサンダル
リラックス&コンディショニング効果のあるサンダルが好評のrig(リグ)からアウトドアタイプのサンダルが登場。ややコアのあるソールで安定した歩行性が確保されている。(mesutta)
CRODERディスクツール
CRODERディスクツールはローターの曲がり修正、交換時期見極めのための厚み計測パッド、ブレーキパッドの位置調整、ロックリング回しなどディスクブレーキに関連するツールを集合させた応急ツール。(野口商会)
三ヶ島ペダル
三ヶ島ペダルの名作、Sylvanペダルの少し大柄になったSylvan Gordito。Gorditoとは「ぽっちゃり」の意味で、踏面の大きさを求めたアメリカ人の発案でできたコミューター用のペダルだ。写真は製作記念のステッカー。他にボディ部の流れるような曲線が特徴のタウン用ペダルの新作も展示してあった。
キャットアイAMPP130
キャットアイの新作はコンパクト&軽量なエントリーモデル「AMPP130」。130ルーメンで点灯4時間、点滅35時間。2,970円。
フカヤ RIDEOASISホイールバッグ
フカヤのアクセサリーブランド「RIDEOASIS」から窓付きのホイールバッグが登場。収納してしまっても中が何のホイールか判別可能なため複数本のホイールを持つサイクリストに嬉しいアイデア製品だ。
オーストリッチ(アズマ産業)
先日、足立区のアズマ産業本社を訪問した新城幸也のためにカスタムでチームカラーのハンドルバッグを提供したことが話題になったオーストリッチ。 社長の伊美さん自らツーリングを楽しみながら考案したバイクパッキングや輪行ツーリングに適したバッグ類を続々リリース中だ。注目はPOTARI フロントバッグ ライト X。X-PACという特殊な生地素材を使用した、軽量ながら防水性と強度を兼ね備えたチューブタイプのフロントバッグだ。
Vesrah 超軽量ブレーキパッド
日本のブレーキパッド専業メーカーであるVesrah(ベスラ)はプレートをカーボンにした超軽量ブレーキパッドを展示。シマノやスラムのパッドがコロナの影響で品薄であることもあって関心が高まっているが、その性能は折り紙付き。
カブト AERO-R2ヘルメットほか新作
カブトは話題の新作エアロヘルメット、AERO-R2を展示。我々編集部員も現物を手にするのは初めて。ヘルメット内側に設置された「エアパスプレート」は脱着可能な構造で前から取り入れた空気を後方へと流す構造。今春の予定の発売日が待ち遠しい。他モデルのカラーバリエーションも展示されていた。
CAMELBAK、BARLEY(ライトウェイプロダクツジャパン)
ハイドレーションシステムのCAMELBAKが展示したのはドリンクを入れるタンブラーやボトルなど、ライフスタイルに取り入れやすいデザインで使い勝手も良さそう。今後はライトウェイプロダクツジャパンが正規代理店になるという。
BARLEYのトレーラーはスポーツバイクの後端で引けて荷物を運搬できるモデルを多く取り揃える。アウトドアブームに乗って大好評だとか。
後編に続く。
text&photo:Makoto AYANO
会場となったのは東京都立産業貿易センター台東館。4〜7階の4フロアを貸し切っての合同展示会だ。業界の最新動向を入手することができるこの展示会には普段単独ではブース出展や展示会を行わないような小規模業者も出展するため、バリエーションは豊か。輪界関係者なら入場は無料だが、完全なBtoB展示会のため一般ユーザーは輪界関係者の付添があっても入場は不可。積極的に商談を行うための場となっている。
ここからは各ブースを2日間取材して回った編集部員が見つけた気になる逸品の数々を紹介していこう。
BOMA Sai2
ジャパンメイドのロードバイク、BOMAは東レT800を素材とする軽量クライミングモデルのSai2を展示。ヴィクトワール広島の阿曽選手がJCL大田原ロードレースで優勝を飾ったバイクだ。依然としてリムブレーキモデルが好調で、乗った人からも軽やかな走りが好評だという。特殊塗装による鮮やかなペイントと¥198,000(税込) の戦略的な価格も魅力的だ。
SWANS 宇都宮ブリッツェンと共同開発したサングラス
ジャパンブランドのSWANS(スワンズ)は宇都宮ブリッツェンの増田・阿部選手と共同開発したサイクル用サングラス STRIX.DA、FACE ONEなどを展示。2選手のフィードバックを受けてロードライドに最適な「明るめ」のレンズカラーを採用したULTRA LENS for Cyclingを搭載している。今夏発売予定だ。(山本光学)
Mageneパワークランク(GROWTAC)
ローラー台やケーブル式のEQUALブレーキが大好評のGROWTAC(グロータック)はMagene(マージン)という名のパワークランクを展示。両足計測型で54,000円(税別)というプライスが魅力。パワー、ケイデンス、左右バランス、トルク効率、スムーズネスが計測可能。±1.5%の精度。クランク長は165・167.5・170・172.5・175mm、歯数は50-34、52−36、53−39。重量は730g。2月初旬発売。
POC アイウェア、ヘルメット
POCの新作アイウェア、ELICIT(エリシット)は半透明のソフトなテンプルやノーズパッドを備えた超軽量モデル。おそらくEFプロサイクリングの選手たちが今季使用するはずだ。アジアフィットも追加したヘルメットはクリーンなデザインが魅力。MTBバックパックなども安全面を重視した設計。アパレルも好評だ。
AIROFIT
日本展開が始まったばかりのマウスピースタイプの呼吸筋トレーニング機器AIROFIT(エアロフィット)は主に横隔膜と肋間筋を中心とした呼吸筋に抵抗レベルを調整して鍛えられる。ベーシックモデルとスマホアプリと連携してトレーニングメニューが組める上位モデルが有る。レベルアップしたいアスリートは要注目だ。取り扱いは株式会社アオイロ。
インターテック ORUCASE バイクバッグ類
インターテックが新しく取り扱いを開始したORUCASE(オルケース)は元プロロードレーサーが開発したバイク用バッグブランド。大小様々なラインアップがあり、どれもミニマムななかにも工夫がこらされているバイクバッグ。売上の1%は二酸化炭素削減のために使われるという。
岩井商会 ZEFAL、DOLAN
岩井商会が扱うフランスのZEFAL(ゼファール)のフレームバッグの新作はトップチューブ下に収まる扱いやすいサイズ。またZEFAL Z BAR PLUGSはオフロード、特にMTBのチューブレスタイヤ用のパンク修理キット。プラグを用いたキットはバーエンドからハンドルに内蔵。穴を整えプラグを切るミニナイフ等も備え、どんな複雑なパンクにも対応できそうだ。
DOLAN FRA016 DF4カーボントラックフレーム
イギリスのトラックナショナルチームの英雄、サー・クリス・ホイも乗ったDOLANのトラックフレーム。PIST6公認も取得し、どんな強力なスプリンターも納得の高剛性だという。359,000円(税別)。セットされていたALPINA カーボンスプリントバーは高剛性のトラックハンドル。330・380mmあり。41,800円(税込み)。
Reveインソール
熱成形するメルトインソールが好評のReve(レイブ)にソフトタイプが登場。自在に曲がるためウォーキングやトレッキング、自転車なら歩くシーンが多いサイクリングなどに適応するという。
Reveのクリートムーブスペーサーはクリートの三穴を前後に1cm移動させることができるアルミ製のプレートだ。シューズのクリート初期位置が拇指球に一致しない場合などに使用する。
rig(リグ)リカバリーサンダル
リラックス&コンディショニング効果のあるサンダルが好評のrig(リグ)からアウトドアタイプのサンダルが登場。ややコアのあるソールで安定した歩行性が確保されている。(mesutta)
CRODERディスクツール
CRODERディスクツールはローターの曲がり修正、交換時期見極めのための厚み計測パッド、ブレーキパッドの位置調整、ロックリング回しなどディスクブレーキに関連するツールを集合させた応急ツール。(野口商会)
三ヶ島ペダル
三ヶ島ペダルの名作、Sylvanペダルの少し大柄になったSylvan Gordito。Gorditoとは「ぽっちゃり」の意味で、踏面の大きさを求めたアメリカ人の発案でできたコミューター用のペダルだ。写真は製作記念のステッカー。他にボディ部の流れるような曲線が特徴のタウン用ペダルの新作も展示してあった。
キャットアイAMPP130
キャットアイの新作はコンパクト&軽量なエントリーモデル「AMPP130」。130ルーメンで点灯4時間、点滅35時間。2,970円。
フカヤ RIDEOASISホイールバッグ
フカヤのアクセサリーブランド「RIDEOASIS」から窓付きのホイールバッグが登場。収納してしまっても中が何のホイールか判別可能なため複数本のホイールを持つサイクリストに嬉しいアイデア製品だ。
オーストリッチ(アズマ産業)
先日、足立区のアズマ産業本社を訪問した新城幸也のためにカスタムでチームカラーのハンドルバッグを提供したことが話題になったオーストリッチ。 社長の伊美さん自らツーリングを楽しみながら考案したバイクパッキングや輪行ツーリングに適したバッグ類を続々リリース中だ。注目はPOTARI フロントバッグ ライト X。X-PACという特殊な生地素材を使用した、軽量ながら防水性と強度を兼ね備えたチューブタイプのフロントバッグだ。
Vesrah 超軽量ブレーキパッド
日本のブレーキパッド専業メーカーであるVesrah(ベスラ)はプレートをカーボンにした超軽量ブレーキパッドを展示。シマノやスラムのパッドがコロナの影響で品薄であることもあって関心が高まっているが、その性能は折り紙付き。
カブト AERO-R2ヘルメットほか新作
カブトは話題の新作エアロヘルメット、AERO-R2を展示。我々編集部員も現物を手にするのは初めて。ヘルメット内側に設置された「エアパスプレート」は脱着可能な構造で前から取り入れた空気を後方へと流す構造。今春の予定の発売日が待ち遠しい。他モデルのカラーバリエーションも展示されていた。
CAMELBAK、BARLEY(ライトウェイプロダクツジャパン)
ハイドレーションシステムのCAMELBAKが展示したのはドリンクを入れるタンブラーやボトルなど、ライフスタイルに取り入れやすいデザインで使い勝手も良さそう。今後はライトウェイプロダクツジャパンが正規代理店になるという。
BARLEYのトレーラーはスポーツバイクの後端で引けて荷物を運搬できるモデルを多く取り揃える。アウトドアブームに乗って大好評だとか。
後編に続く。
text&photo:Makoto AYANO
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