2021/11/22(月) - 08:05
2週間前に行われたXCEとXCCで全日本女王となった川口うらら(日本体育大学)。本命と位置付けたXCOも盤石の走りで女子レースを制覇。昨年に続くU23カテゴリー優勝となった。
昨年のエリートを勝った今井美穂が参加せず、新女王の誕生と活況を示すU23の戦いが大きな焦点となった女子レース。エリート、U23、ジュニア、ユース、マスターズの5カテゴリーの混走で行われた。
合計21人が出走してスタートしたレースは、U23の川口と小林あか里(信州大学)が好ダッシュ。あっという間に後続を引き離した。マッチアップの様相となった戦いは、小林が川口に対して一時20秒近い差をつけてリードした。
「タイム差が思ったよりついてしまって正直焦った」という川口だったが、ペースは乱れず一定のリズムで追撃。得意とする急坂で一気にプッシュして小林に追いつくと、リードを広げて最終周回へと突入した。
後半は危なげのない走りで、4周回のレースを走り切った川口。マウンテンバイクにとどまらず、今年はロードレースでも全日本選手権のU23カテゴリーで1位となり、充実のシーズンを送った。特に日本代表として臨んだ世界選手権やその後のワールドカップが刺激的だったようで、次のようにビジョンを語った。
「日本とはまったく違うムードで、大人数で走るレースがどれだけのものなのかを体感できた」と振り返る。視線はすでに未来を見据えており、「世界を舞台に走りたい。日本でもフィジカル面の強化はできるので、あとは海外でも通用する走りを身につけていくこと。そうして取り組んでいく先にパリ五輪があれば良い」。
松本と末政美緒、昨年ワン・ツーしたふたりが未出走だったエリートは、前回この2人に続いた橋口陽子(AX MTB team)が優勝。レース全体では4番手で、「U23の選手たちとの力の差を痛感した」と言いながらも、昨年の3位からのジャンプアップに一安心といった様子。
橋口は日頃、接客業に励みながら夜の練習で鍛えていると言い、「新型コロナ禍にあってはローラーや少人数でのトレーニングをメインに取り組んできた。その成果は出ていると思う」と話す。日本チャンピオンとして向かう来シーズンへは、「やはりU23の強い選手たちにどこまでついていけるか」といった面を課題に挙げた。
なお、2周回で争われたジュニアは渡部春雅(明治大学)、ユースは日吉愛華(Limited Team 846 まるいち)がそれぞれ2連覇。マスターズは唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝した。
昨年のエリートを勝った今井美穂が参加せず、新女王の誕生と活況を示すU23の戦いが大きな焦点となった女子レース。エリート、U23、ジュニア、ユース、マスターズの5カテゴリーの混走で行われた。
合計21人が出走してスタートしたレースは、U23の川口と小林あか里(信州大学)が好ダッシュ。あっという間に後続を引き離した。マッチアップの様相となった戦いは、小林が川口に対して一時20秒近い差をつけてリードした。
「タイム差が思ったよりついてしまって正直焦った」という川口だったが、ペースは乱れず一定のリズムで追撃。得意とする急坂で一気にプッシュして小林に追いつくと、リードを広げて最終周回へと突入した。
後半は危なげのない走りで、4周回のレースを走り切った川口。マウンテンバイクにとどまらず、今年はロードレースでも全日本選手権のU23カテゴリーで1位となり、充実のシーズンを送った。特に日本代表として臨んだ世界選手権やその後のワールドカップが刺激的だったようで、次のようにビジョンを語った。
「日本とはまったく違うムードで、大人数で走るレースがどれだけのものなのかを体感できた」と振り返る。視線はすでに未来を見据えており、「世界を舞台に走りたい。日本でもフィジカル面の強化はできるので、あとは海外でも通用する走りを身につけていくこと。そうして取り組んでいく先にパリ五輪があれば良い」。
松本と末政美緒、昨年ワン・ツーしたふたりが未出走だったエリートは、前回この2人に続いた橋口陽子(AX MTB team)が優勝。レース全体では4番手で、「U23の選手たちとの力の差を痛感した」と言いながらも、昨年の3位からのジャンプアップに一安心といった様子。
橋口は日頃、接客業に励みながら夜の練習で鍛えていると言い、「新型コロナ禍にあってはローラーや少人数でのトレーニングをメインに取り組んできた。その成果は出ていると思う」と話す。日本チャンピオンとして向かう来シーズンへは、「やはりU23の強い選手たちにどこまでついていけるか」といった面を課題に挙げた。
なお、2周回で争われたジュニアは渡部春雅(明治大学)、ユースは日吉愛華(Limited Team 846 まるいち)がそれぞれ2連覇。マスターズは唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝した。
MTB全日本選手権2021 XCO女子レース 結果
女子エリート | ||
1位 | 橋口陽子(AX MTB team) | 1:06:35.97 |
2位 | 平田千枝(Club la sista offroad team) | 1:13:28.13 |
3位 | 早瀬久美(日本ろう自転車競技協会) | 1:15:56.74 |
女子U23 | ||
1位 | 川口うらら(日本体育大学) | 56:37:02 |
2位 | 小林あか里(信州大学) | 57:18:40 |
3位 | 矢吹優夏(BBQ ) | 58:26:05 |
ジュニア | ||
1位 | 渡部春雅(明治大学) | 29:32:65 |
2位 | 中島瞳(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 31:05.73 |
3位 | 太田まどか(Team轍屋) | 35:50.04 |
ユース | ||
1位 | 日吉愛華(Limited Team 846 まるいち) | 30:03.51 |
2位 | 石川七海(Champion System Japan Test Team) | 31:50.36 |
3位 | 西原夕華(トーヨーCT) | 33:51.05 |
マスターズ | ||
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 35:21.39 |
2位 | 中川左裕里(SOHAYA RACING ) | 35:32.84 |
3位 | 小林真清(Team Soleil 悠) | 36:45.17 |
text&photo:Syunsuke FUKUMITSU
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