2021/10/26(火) - 09:55
ボッシュのE-MTB向けヘッドユニットの最新モデル、KIOX。よりスタイリッシュなルックスと、多種多様な表示機能、GPSデータの記録など大幅に進化したヘッドユニットへと進化した。今回の前編ではその概要を、そして後編ではPurionから換装したレポートをお届けしていく。
ボッシュの新型ヘッドユニット KIOX (c)ボッシュ
世界的なムーブメントとして注目を集めるE-MTB。日本においても、各地でレンタルバイクを導入するコースの増加や、E-MTBオンリーのイベントも開催されるなど、着実に普及の兆しが見える分野である。
そんな注目カテゴリ―のE-MTBのコアともいえるパワーユニットのサプライヤーの中でも大きなシェアを占めるのがドイツのボッシュだ。世界トップクラスの自動車関連機器メーカーである同社の高い技術力を活かして開発されているE-BIKE用のパワーユニットは、パワフルな出力とナチュラルなライドフィールを併せ持っている。
ボッシュ KIOX (c)ボッシュ
ボッシュのラインアップの中でもE-MTB用として位置づけられるのがPerfomance line CX。コンパクトな筐体から最大85Nm(一部モデルは75Nm)のトルクフルなアシストを出力可能な一方で、ライダーの入力やケイデンス、速度などから最適なアシスト量を割り出し、常にスムーズなフィーリングを提供するE-MTBモードを搭載するなど、オフロード走行に最適なユニットで世界中のフレームメーカーが採用している。
これまで、Perfomance line CXと主に組み合わせられてきたヘッドユニットがPurionだ。もともとエントリーモデルとして開発されたPurionだが、コントローラーと情報を表示するディスプレイを一体化しつつ、コンパクトかつ頑丈な造りであり、ハードなライドシーンが多いE-MTBにも適しているとのことでチョイスされてきた。一方で、より質感が高く、また様々な機能を追加したハイエンドなヘッドユニットへの要望も高まっていたという。その声に応えるために開発されたのが新型のヘッドユニットであるKIOXだ。
高精細なカラー液晶を採用 オフロードでも視認性が高い (c)ボッシュ
2021モデルとして登場したKIOXはコントローラーとディスプレイを分割することでそれぞれのサイズを更に小さくし、スタイリッシュなフォルムへと進化した。ボッシュ初のカラー液晶かつ高精細なディスプレイでは、高機能なサイクルコンピューターと同等の情報を表示できるように。
Purionでは現在速度や航続距離、残りの航続可能距離といった基本的な情報のみ確認可能であったが、KIOXではライダーの出力(パワー)やケイデンス、更には心拍数(※心拍センサーとペアリングが必要)といったスポーティーなライドには欠かせない情報項目が表示できるように。
E-MTBに最適化されたヘッドユニットだ (c)ボッシュ
パワーやケイデンスは、パワーユニットがアシスト量を計算するために計測しているデータを表示しているため、センサー類を追加購入する必要もない。表示項目の配置や表示数などもカスタマイズ可能で、自分のよく使う項目に合わせたセッティングも行える。
もちろんアシストモードの切り替えも可能。表示項目を左右のボタンで、アシストモードを上下のボタンで切り替える方式だ。アシストモードはどの画面でも確認可能となっている。画面上部の表示に加え、文字色によって直感的に判断可能。
Bluetoothを介してスマートフォンなどと連携することが出来る (c)ボッシュ
また、専用アプリ「Bosch e-bike connect」を使用することで、Bluetoothによってスマートフォンと接続・連携が行える。このアプリでは走行ログを振り返ることが出来る。走ったコースや標高差、速度やケイデンス、パワーといったデータの推移のほか、アシストモードの使用比率やモーターと自身の出力比といったE-BIKEならではのデータも確認できる。またサブスクリプションを購入すれば、ヘッドユニットを外した状態でロックが掛かりアシストが起動不可になるセキュリティ機能も実装されており、この機能も専用アプリから購入可能となっている(※月額1,100円)。
このように、高機能なGPSサイコン並みの性能を備えつつ、スタイリッシュな外観と高い操作性を獲得した新型ユニット、KIOX。次回は、実際にPurionを搭載したバイクからKIOXに換装したレポートをお届けする予定だ。
ボッシュ KIOX
ディスプレイ:カラー
ディスプレイサイズ:対角1.9インチ
価格:26,155円(税別)
![ボッシュの新型ヘッドユニット KIOX](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/10/22/csmbosch-ebike-kiox-ride-r1-my2019-white-p1-en-27e15f55e32.jpg)
世界的なムーブメントとして注目を集めるE-MTB。日本においても、各地でレンタルバイクを導入するコースの増加や、E-MTBオンリーのイベントも開催されるなど、着実に普及の兆しが見える分野である。
そんな注目カテゴリ―のE-MTBのコアともいえるパワーユニットのサプライヤーの中でも大きなシェアを占めるのがドイツのボッシュだ。世界トップクラスの自動車関連機器メーカーである同社の高い技術力を活かして開発されているE-BIKE用のパワーユニットは、パワフルな出力とナチュラルなライドフィールを併せ持っている。
![ボッシュ KIOX](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/10/22/csmbosch-ebike-kiox-ride-r1-my2019-white-p1-de-fr-es-it-nl-dk-sw-pt310fc0f51d.png)
ボッシュのラインアップの中でもE-MTB用として位置づけられるのがPerfomance line CX。コンパクトな筐体から最大85Nm(一部モデルは75Nm)のトルクフルなアシストを出力可能な一方で、ライダーの入力やケイデンス、速度などから最適なアシスト量を割り出し、常にスムーズなフィーリングを提供するE-MTBモードを搭載するなど、オフロード走行に最適なユニットで世界中のフレームメーカーが採用している。
これまで、Perfomance line CXと主に組み合わせられてきたヘッドユニットがPurionだ。もともとエントリーモデルとして開発されたPurionだが、コントローラーと情報を表示するディスプレイを一体化しつつ、コンパクトかつ頑丈な造りであり、ハードなライドシーンが多いE-MTBにも適しているとのことでチョイスされてきた。一方で、より質感が高く、また様々な機能を追加したハイエンドなヘッドユニットへの要望も高まっていたという。その声に応えるために開発されたのが新型のヘッドユニットであるKIOXだ。
![高精細なカラー液晶を採用 オフロードでも視認性が高い](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/10/22/4678643973392.jpg)
2021モデルとして登場したKIOXはコントローラーとディスプレイを分割することでそれぞれのサイズを更に小さくし、スタイリッシュなフォルムへと進化した。ボッシュ初のカラー液晶かつ高精細なディスプレイでは、高機能なサイクルコンピューターと同等の情報を表示できるように。
Purionでは現在速度や航続距離、残りの航続可能距離といった基本的な情報のみ確認可能であったが、KIOXではライダーの出力(パワー)やケイデンス、更には心拍数(※心拍センサーとペアリングが必要)といったスポーティーなライドには欠かせない情報項目が表示できるように。
![E-MTBに最適化されたヘッドユニットだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/10/22/467860action01-csmboschebikekioxstagede558647db38.jpg)
パワーやケイデンスは、パワーユニットがアシスト量を計算するために計測しているデータを表示しているため、センサー類を追加購入する必要もない。表示項目の配置や表示数などもカスタマイズ可能で、自分のよく使う項目に合わせたセッティングも行える。
もちろんアシストモードの切り替えも可能。表示項目を左右のボタンで、アシストモードを上下のボタンで切り替える方式だ。アシストモードはどの画面でも確認可能となっている。画面上部の表示に加え、文字色によって直感的に判断可能。
![Bluetoothを介してスマートフォンなどと連携することが出来る](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/10/22/csmbosch-ebike-kiox-smartphone-app-onlineportal-connectivity-my2021-enf16886d174.jpg)
また、専用アプリ「Bosch e-bike connect」を使用することで、Bluetoothによってスマートフォンと接続・連携が行える。このアプリでは走行ログを振り返ることが出来る。走ったコースや標高差、速度やケイデンス、パワーといったデータの推移のほか、アシストモードの使用比率やモーターと自身の出力比といったE-BIKEならではのデータも確認できる。またサブスクリプションを購入すれば、ヘッドユニットを外した状態でロックが掛かりアシストが起動不可になるセキュリティ機能も実装されており、この機能も専用アプリから購入可能となっている(※月額1,100円)。
このように、高機能なGPSサイコン並みの性能を備えつつ、スタイリッシュな外観と高い操作性を獲得した新型ユニット、KIOX。次回は、実際にPurionを搭載したバイクからKIOXに換装したレポートをお届けする予定だ。
ボッシュ KIOX
ディスプレイ:カラー
ディスプレイサイズ:対角1.9インチ
価格:26,155円(税別)
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