2021/10/09(土) - 17:20
「OITAサイクルフェス」が、大分県大分市で開幕。初日はJR大分駅前で「おおいた いこいの道クリテリウム」が行われ、スプリント勝負を制した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。
10月9日、10日の2日間に渡り、大分市内を舞台に開催される「OITAサイクルフェス」。9日は大分駅前のコースで「おおいた いこいの道クリテリウム」、10日は大分スポーツ公園周辺に設定される公道コースを使用して「おおいたアーバンクラシック」が開催される。
今回は2019年以来となるUCIレースとしての開催となり、5月のツアー・オブ・ジャパンに続く国内2例目の国際大会となった。とは言え、日本入国に制限がある状況にあるため、ツアー・オブ・ジャパン同様に国内チームのみの参加だ。
出場チームは以下の通り。UCI登録チームと、JCL(ジャパンサイクルリーグ)参加チームを中心に、九州を本拠地とするチーム、学生選抜チームなど計14チームだ。
10月9日、10日の2日間に渡り、大分市内を舞台に開催される「OITAサイクルフェス」。9日は大分駅前のコースで「おおいた いこいの道クリテリウム」、10日は大分スポーツ公園周辺に設定される公道コースを使用して「おおいたアーバンクラシック」が開催される。
今回は2019年以来となるUCIレースとしての開催となり、5月のツアー・オブ・ジャパンに続く国内2例目の国際大会となった。とは言え、日本入国に制限がある状況にあるため、ツアー・オブ・ジャパン同様に国内チームのみの参加だ。
出場チームは以下の通り。UCI登録チームと、JCL(ジャパンサイクルリーグ)参加チームを中心に、九州を本拠地とするチーム、学生選抜チームなど計14チームだ。
キナンサイクリングチーム | 宇都宮ブリッツェン |
マトリックスパワータグ | チーム右京相模原 |
愛三工業レーシングチーム | 那須ブラーゼン |
シマノレーシング | さいたまディレーブ |
レバンテフジ静岡 | ヴィクトワール広島 |
VC福岡 | シエルブルー鹿屋 |
スパークルおおいたレーシング | 日本学生選抜 |
なお、シエルブルー鹿屋はおおいたアーバンクラシックのみ出場となった。
また、当初はJCLのシリーズ戦を兼ねての開催として予定されたが、その後シリーズ戦からは外され、「JCLチームの選手が獲得したUCIポイントの10倍のJCLポイントを加算」に変更された。
分裂した集団でのスプリントを制して小野寺玲が優勝
大会名称にもなっている「いこいの道」は、JR大分駅南口前にある公園。レースはその周辺の公道に設定された1周1kmのフラットコースを40周で行われた。
スタート直後、天野壮悠(シマノレーシング)がファーストアタック。これを吸収する動きの中、マトリックスパワータグが集団先頭を固め始め、コントロールを開始。他のチームが対抗する場面もあったものの、マトリックスパワータグ主導でレース前半を消化する。
レースが後半に入ってすぐ、落車をきっかけに集団が大きくふたつに分かれる。前方の集団がペースを緩め、後方の集団は開いた差をほどなく詰めたものの、ひとつになり切らず、マトリックスパワータグを中心に前方集団がペースを上げたことにより再び差が開き始める。前方集団は、マトリックスパワータグの吉田隼人、フランシスコ・マンセボら5名、宇都宮ブリッツェンの小野寺玲、増田成幸ら4名、チーム右京相模原の宇賀隆貴ら3名、キナンサイクリングチームの中島康晴、畑中勇介など、16名。
シマノレーシング、スパークルおおいたなど、後方集団に全員が取り残されたチームが牽引して追走するものの、30秒以上まで開いた差は取り戻せず、勝負は前方集団での勝負となった。
最終周回が近づくと、マトリックスパワータグと宇都宮ブリッツェンが集団前方でのポジション争いを展開。そして最終コーナーに入り、フィニッシュに続くゆるやかな右コーナーで小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が仕掛けていく。
「このコースはイン側でもがけば抜くのが困難とわかっていたので、自分のロングスプリント能力を信じてもがきました」という小野寺が、オノデライダーポーズを決めてフィニッシュ。Jプロツアーとして開催された2017年大会以来の優勝を飾った。
「集団が大きく割れたのは想定外でしたが、マトリックス支配下で難しいレースになると予想していました。それを崩すのは無理とわかったので、最後の局面でその隙をつくことをチームメイトと狙っていました」と、レースを振り返る小野寺。
「今日のポーズはウマ娘のヒシアマゾンからインスピレーションをもらったものです。とっさに出しましたが、なんとか決まりました。明日のロードレースも狙っていきます」と、語った。
一方、人数的に不利になりながらも3位に入った中島は、「終盤キナンは2人になってしまいましたが、ベテランの畑中選手と2人残ったというのが幸いで、彼が足を使って助けてくれました。向かい風のスプリントで、小野寺選手が早めに仕掛けたのでそれに合わせて行ったのですが、小野寺選手の力が圧倒的に上でした。昨年も3位で、相性悪くないと思うので悔しいですね」と振り返った。
明日はUCI1.2クラスのロードレース「おおいたアーバンクラシック」が150.8kmで行われる。
また、当初はJCLのシリーズ戦を兼ねての開催として予定されたが、その後シリーズ戦からは外され、「JCLチームの選手が獲得したUCIポイントの10倍のJCLポイントを加算」に変更された。
分裂した集団でのスプリントを制して小野寺玲が優勝
大会名称にもなっている「いこいの道」は、JR大分駅南口前にある公園。レースはその周辺の公道に設定された1周1kmのフラットコースを40周で行われた。
スタート直後、天野壮悠(シマノレーシング)がファーストアタック。これを吸収する動きの中、マトリックスパワータグが集団先頭を固め始め、コントロールを開始。他のチームが対抗する場面もあったものの、マトリックスパワータグ主導でレース前半を消化する。
レースが後半に入ってすぐ、落車をきっかけに集団が大きくふたつに分かれる。前方の集団がペースを緩め、後方の集団は開いた差をほどなく詰めたものの、ひとつになり切らず、マトリックスパワータグを中心に前方集団がペースを上げたことにより再び差が開き始める。前方集団は、マトリックスパワータグの吉田隼人、フランシスコ・マンセボら5名、宇都宮ブリッツェンの小野寺玲、増田成幸ら4名、チーム右京相模原の宇賀隆貴ら3名、キナンサイクリングチームの中島康晴、畑中勇介など、16名。
シマノレーシング、スパークルおおいたなど、後方集団に全員が取り残されたチームが牽引して追走するものの、30秒以上まで開いた差は取り戻せず、勝負は前方集団での勝負となった。
最終周回が近づくと、マトリックスパワータグと宇都宮ブリッツェンが集団前方でのポジション争いを展開。そして最終コーナーに入り、フィニッシュに続くゆるやかな右コーナーで小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が仕掛けていく。
「このコースはイン側でもがけば抜くのが困難とわかっていたので、自分のロングスプリント能力を信じてもがきました」という小野寺が、オノデライダーポーズを決めてフィニッシュ。Jプロツアーとして開催された2017年大会以来の優勝を飾った。
「集団が大きく割れたのは想定外でしたが、マトリックス支配下で難しいレースになると予想していました。それを崩すのは無理とわかったので、最後の局面でその隙をつくことをチームメイトと狙っていました」と、レースを振り返る小野寺。
「今日のポーズはウマ娘のヒシアマゾンからインスピレーションをもらったものです。とっさに出しましたが、なんとか決まりました。明日のロードレースも狙っていきます」と、語った。
一方、人数的に不利になりながらも3位に入った中島は、「終盤キナンは2人になってしまいましたが、ベテランの畑中選手と2人残ったというのが幸いで、彼が足を使って助けてくれました。向かい風のスプリントで、小野寺選手が早めに仕掛けたのでそれに合わせて行ったのですが、小野寺選手の力が圧倒的に上でした。昨年も3位で、相性悪くないと思うので悔しいですね」と振り返った。
明日はUCI1.2クラスのロードレース「おおいたアーバンクラシック」が150.8kmで行われる。
おおいた いこいの道クリテリウム 結果(43.75km)
1位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | 54分51秒 |
2位 | 吉田隼人(マトリックスパワータグ) | +0秒 |
3位 | 中島康晴(キナンサイクリングチーム) | |
4位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
5位 | 本多晴飛(VC福岡) | |
6位 | 安原大貴(マトリックスパワータグ) |
text&photo:Satoru Kato
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