2021/09/10(金) - 15:13
トレックのシクロクロスバイク、Booneがフルモデルチェンジ。フロントISOSPEEDを廃止し、フルインターナルケーブルルーティングを採用。Emonda譲りのエアロダイナミクスを獲得し、レーシングバイクとして正統進化を果たした。
ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)の世界選手権制覇を支えたトレック Booneがフルモデルチェンジを果たす。同社のエンデュランスロード、Domaneのテクノロジーを引き継ぎ、ヘッド/シートチューブにマイクロサスペンション機構のISOSPEEDを搭載することで話題を呼んだ前作から、更なる走行性能の向上を目指した。
トレンドの変化や技術の進歩によって、エンデュランスロード、シクロクロス、グラベルバイクといった近接するカテゴリーがオーバーラップしつつある中で、トレックがBooneに与えた使命は明確だ。それはレースで勝利を目指すシクロクロッサーのためのレーシングバイクであること。そのために、新モデルにはDomaneともCheckpointとも全く異なるフレームワークが採用された。
Domaneをベースとして開発されたのが前作ならば、新しいBooneはエアロオールラウンダーであるEmondaの血脈を取り入れることで、レーシングバイクとして長足の進化を果たした。軽量なOCLV600カーボンを採用するNew Booneは、Emondaからフロントトライアングルを、Domaneからリアバックを受け継ぎ、両者のエッセンスをCX専用ジオメトリーに落とし込むことでシクロクロスレースに最適化された一台だ。
最も大きな変更点は、ヘッドチューブのISOSPEEDがオミットされたことだろう。これは開発に携わるプロライダーからのフィードバックによるもので、フロントISOSPEEDを外すことにより約80gの軽量化を果たしているという。担ぎセクションも登場するシクロクロスレースにおいて、軽量化は非常に重要なファクターだ。
そして、今作のもう一つのテーマがエアロ化だ。ロードレースに比べれば平均速度は大きく落ちるシクロクロスだが、トップレーサーたちにとっては無視できない要因でもある。空力を改善するために、New Booneはケーブルをフル内装化すると同時にエアロチュービングを採用した。Emondaで培ったテクノロジーを応用することで、優れた剛性バランスとエアロダイナミクスを両立するチュービングによって、レーシングパフォーマンスを底上げしている。
もちろんケーブルフル内装化によってスマートなルックスを手に入れたことも大きなメリットの一つ。実用面においても、バイクを担いだ際にケーブルと腕が干渉することがなくなり、よりスムーズにセクションをクリアできるように。
BBにはトレックが最新バイクにこぞって採用するT47規格を採用。整備性と安定性に優れたねじ切り式のBB規格は、泥や水が付着し、高圧洗浄されることの多いシクロクロスバイクにとっては非常に大きなメリットとなるはずだ。
New Booneは、GRX 810シリーズのBoone6完成車で展開される。サイズは49、52、54、56の4種で、価格は475,200円(税込)となっている。
トレック Boone6
カラー:Carbon Smoke/Lithium Grey/Trek Black
サイズ:49、52、54、56
価格:475,200円(税込)
ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)の世界選手権制覇を支えたトレック Booneがフルモデルチェンジを果たす。同社のエンデュランスロード、Domaneのテクノロジーを引き継ぎ、ヘッド/シートチューブにマイクロサスペンション機構のISOSPEEDを搭載することで話題を呼んだ前作から、更なる走行性能の向上を目指した。
トレンドの変化や技術の進歩によって、エンデュランスロード、シクロクロス、グラベルバイクといった近接するカテゴリーがオーバーラップしつつある中で、トレックがBooneに与えた使命は明確だ。それはレースで勝利を目指すシクロクロッサーのためのレーシングバイクであること。そのために、新モデルにはDomaneともCheckpointとも全く異なるフレームワークが採用された。
Domaneをベースとして開発されたのが前作ならば、新しいBooneはエアロオールラウンダーであるEmondaの血脈を取り入れることで、レーシングバイクとして長足の進化を果たした。軽量なOCLV600カーボンを採用するNew Booneは、Emondaからフロントトライアングルを、Domaneからリアバックを受け継ぎ、両者のエッセンスをCX専用ジオメトリーに落とし込むことでシクロクロスレースに最適化された一台だ。
最も大きな変更点は、ヘッドチューブのISOSPEEDがオミットされたことだろう。これは開発に携わるプロライダーからのフィードバックによるもので、フロントISOSPEEDを外すことにより約80gの軽量化を果たしているという。担ぎセクションも登場するシクロクロスレースにおいて、軽量化は非常に重要なファクターだ。
そして、今作のもう一つのテーマがエアロ化だ。ロードレースに比べれば平均速度は大きく落ちるシクロクロスだが、トップレーサーたちにとっては無視できない要因でもある。空力を改善するために、New Booneはケーブルをフル内装化すると同時にエアロチュービングを採用した。Emondaで培ったテクノロジーを応用することで、優れた剛性バランスとエアロダイナミクスを両立するチュービングによって、レーシングパフォーマンスを底上げしている。
もちろんケーブルフル内装化によってスマートなルックスを手に入れたことも大きなメリットの一つ。実用面においても、バイクを担いだ際にケーブルと腕が干渉することがなくなり、よりスムーズにセクションをクリアできるように。
BBにはトレックが最新バイクにこぞって採用するT47規格を採用。整備性と安定性に優れたねじ切り式のBB規格は、泥や水が付着し、高圧洗浄されることの多いシクロクロスバイクにとっては非常に大きなメリットとなるはずだ。
New Booneは、GRX 810シリーズのBoone6完成車で展開される。サイズは49、52、54、56の4種で、価格は475,200円(税込)となっている。
トレック Boone6
カラー:Carbon Smoke/Lithium Grey/Trek Black
サイズ:49、52、54、56
価格:475,200円(税込)
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