2021/09/07(火) - 19:00
ギヨーム・マルタン(フランス)らを擁しツールを戦ったコフィディス。老舗フランスチームがツール・ド・フランスで使用したデローザのMERAKやTT-Discを紹介しよう。
昨シーズンからUCIワールドチームに昇格し、正規招待チームとしては2年目となるツールを戦ったコフィディス。今年もギヨーム・マルタンをエースに据えて最高峰のグランツールを戦った。昨年総合11位だったマルタンは総合8位とシングルリザルトを残し、チーム力の向上を印象付けた。
フランスチームであるコフィディスだが、機材という側面ではイタリア色が濃い。昨年に引き続きバイクサプライヤーはデローザであり、カンパニョーロのコンポーネントやフルクラムのホイール、そしてFSA/ヴィジョンのハンドル周りなど、イタリアブランドがその大半を占めている。
チームバイクは2020年モデルでラインアップ復活したMERAK。昨年はエアロロードのSKを使用する選手もいたが、今年は全ての選手がMERAKに跨った。朱色のコフィディスカラーをラグのようにペイントしたチームカラーは、トラディショナルなチューブシェイプを持つMERAKと合わせることで、モダンクラシックな雰囲気を醸し出している。一方、エース格のマルタンは軽量化のためか、マットブラックのバイクを駆っていた。
FSAのACRフル内装ケーブルシステムを採用しており、コックピットはヴィジョンのMETRONシリーズを使用している。ステム一体型の5Dを採用する選手もいれば、ノーマルハンドル&ステムを使用する選手も見受けられた。
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORDとSRMのパワーメーターを使用しているが、エースを務めるマルタンをはじめ、何人かのバイクにはパワーメーター非搭載のSUPER RECORDクランクを使用。
ホイールはフルクラムのSPEEDシリーズ(40T、55T)を使用しており、タイヤはミシュランのPOWER COMPETITION TUBULAR。通常のブラックサイドに加え、スキンサイドのモデルを投入しており、TTバイクにはPROTOTYPEと書かれたタイヤの姿も見えた。
タイムトライアルバイクは今年のジロでお目見えしたディスクブレーキモデルを使用。ただカンパニョーロのTT用コンポーネントは11速のみ、油圧ディスクレバーも無し、ということもあり、ディスクキャリパーはTRPの機械式を採用。ワイヤー引き油圧キャリパーのHY/RDや、機械式対向ピストンのSPYREなど、機械式キャリパーながらもフィーリングにこだわった選択がされているようだった。
フロントホイールはWIND 75 DBにミシュラン POWER Time Trialを組み合わせ、リアはSPEED 360TにPOWER ROAD COMPETITION を組み合わせている。SPEED 360Tのディスクブレーキ仕様は新モデルだと思われる。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO
昨シーズンからUCIワールドチームに昇格し、正規招待チームとしては2年目となるツールを戦ったコフィディス。今年もギヨーム・マルタンをエースに据えて最高峰のグランツールを戦った。昨年総合11位だったマルタンは総合8位とシングルリザルトを残し、チーム力の向上を印象付けた。
フランスチームであるコフィディスだが、機材という側面ではイタリア色が濃い。昨年に引き続きバイクサプライヤーはデローザであり、カンパニョーロのコンポーネントやフルクラムのホイール、そしてFSA/ヴィジョンのハンドル周りなど、イタリアブランドがその大半を占めている。
チームバイクは2020年モデルでラインアップ復活したMERAK。昨年はエアロロードのSKを使用する選手もいたが、今年は全ての選手がMERAKに跨った。朱色のコフィディスカラーをラグのようにペイントしたチームカラーは、トラディショナルなチューブシェイプを持つMERAKと合わせることで、モダンクラシックな雰囲気を醸し出している。一方、エース格のマルタンは軽量化のためか、マットブラックのバイクを駆っていた。
FSAのACRフル内装ケーブルシステムを採用しており、コックピットはヴィジョンのMETRONシリーズを使用している。ステム一体型の5Dを採用する選手もいれば、ノーマルハンドル&ステムを使用する選手も見受けられた。
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORDとSRMのパワーメーターを使用しているが、エースを務めるマルタンをはじめ、何人かのバイクにはパワーメーター非搭載のSUPER RECORDクランクを使用。
ホイールはフルクラムのSPEEDシリーズ(40T、55T)を使用しており、タイヤはミシュランのPOWER COMPETITION TUBULAR。通常のブラックサイドに加え、スキンサイドのモデルを投入しており、TTバイクにはPROTOTYPEと書かれたタイヤの姿も見えた。
タイムトライアルバイクは今年のジロでお目見えしたディスクブレーキモデルを使用。ただカンパニョーロのTT用コンポーネントは11速のみ、油圧ディスクレバーも無し、ということもあり、ディスクキャリパーはTRPの機械式を採用。ワイヤー引き油圧キャリパーのHY/RDや、機械式対向ピストンのSPYREなど、機械式キャリパーながらもフィーリングにこだわった選択がされているようだった。
フロントホイールはWIND 75 DBにミシュラン POWER Time Trialを組み合わせ、リアはSPEED 360TにPOWER ROAD COMPETITION を組み合わせている。SPEED 360Tのディスクブレーキ仕様は新モデルだと思われる。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO
Amazon.co.jp