2021/08/29(日) - 07:50
日本勢3人が出場したMTB世界選手権U23のクロスカントリーレース。女子はオーストリアがワンツーを獲り、男子ではチリのヴィダウレが南アメリカ史上初のMTB世界チャンピオンに輝いた。
女子U23:オーストリアがワンツー 川口うらら34位、小林あか里40位
MTB世界選手権4日目のオープニングレースとなったU23女子レースには、小林あか里(信州大学)と川口うらら(日本体育大学)が参戦。このレースでは序盤からタレント選手を擁するオーストリアが主導権を握った。
既にエリートレースで実績を上げている20歳ラウラ・スティッガー(オーストリア)が序盤リードを奪い、続いて母国開催の昨年大会ジュニアレースを制し、今年アンダー1年目に上がったモナ・ミッターウォールナー(オーストリア)が得意の登りで先頭に立つ。スティッガーは下り区間でこそ優勢だったものの、抜きん出た登坂力を誇るミッターウォールナーの先行を許した。
「自分の登坂力を最大限活用しようと思った」と言うミッターウォールナーは最後までリードを広げ、2020年ジュニア、2021年U23と2年連続の世界選手権制覇。2位にスティッガー、3位にはカロリーヌ・ボヘ(デンマーク)が入った。日本勢は川口が34位、小林が40位でフィニッシュしている。
男子U23:チリのヴィダウレが南アメリカ史上初のMTB世界チャンピオンに 北林はマイナス1ラップ
北林力(Dream Seaker MTB Racing Team)が参戦したU23男子レースは序盤複数名による先頭グループが形成され、やがてその中からマルティン・ヴィダウレ(チリ)が先頭に浮上。東京オリンピックにチリ代表として参戦し、16位で終えていたヴィダウレは、この日並み居るヨーロッパ勢を打ち破ることとなる。
追走グループからはジュリ・ザノッティ(イタリア)が抜け出して追走を試みたものの、最終的にヴィダウレは1分以上のリードを築いて独走勝利。南アメリカで屈指の山岳国であるチリから、同国史上初となるMTB世界チャンピオンが生まれた。
「クレイジーだ。僕はヨーロッパと全く異なるチリ出身で、この結果が新しい世代がMTBレースを知り、受け入れるきっかけになることを願っているよ。チリはMTBにとって最高の条件が揃っているけれど、このスポーツで結果を出すにはヨーロッパに来ないといけない。僕はMTBをしていた父のサポートでヨーロッパに渡って力を伸ばし、強豪選手と戦うための方法を理解した。今は南米勢がMTBレースを走る機会が増えているのでとても嬉しい」と、南アメリカ出身選手初のMTB世界チャンピオンとなったヴィダウレは話している。
また、期待された北林は調整不足で徐々に遅れを取り、最終的にマイナス1ラップでレースを降りることに。「5月のワールドカップ以来の大きな大会で名誉のある世界選手権に日本代表として派遣されました。フランスからの移動で済んだため時差ボケやバイクのパッキングなど日本からの派遣だと負担になることがなく、数年ぶりのヴァル・ディゾーレ。レースの日の体調も優れていたのですが自分の調整不足でした。せっかく3番目からのスタートでよかったのですが周回ごとにタイムを落としていく結果となったことは反省点です。来週末はベルギーでクラス1レースに出てから日本へ帰国で、欧州での今年のレースの締めくくりで表彰台を目指します」とチームのプレスリリースにて話している。
日本人選手のコメントは別記事で紹介します。
女子U23:オーストリアがワンツー 川口うらら34位、小林あか里40位
MTB世界選手権4日目のオープニングレースとなったU23女子レースには、小林あか里(信州大学)と川口うらら(日本体育大学)が参戦。このレースでは序盤からタレント選手を擁するオーストリアが主導権を握った。
既にエリートレースで実績を上げている20歳ラウラ・スティッガー(オーストリア)が序盤リードを奪い、続いて母国開催の昨年大会ジュニアレースを制し、今年アンダー1年目に上がったモナ・ミッターウォールナー(オーストリア)が得意の登りで先頭に立つ。スティッガーは下り区間でこそ優勢だったものの、抜きん出た登坂力を誇るミッターウォールナーの先行を許した。
「自分の登坂力を最大限活用しようと思った」と言うミッターウォールナーは最後までリードを広げ、2020年ジュニア、2021年U23と2年連続の世界選手権制覇。2位にスティッガー、3位にはカロリーヌ・ボヘ(デンマーク)が入った。日本勢は川口が34位、小林が40位でフィニッシュしている。
男子U23:チリのヴィダウレが南アメリカ史上初のMTB世界チャンピオンに 北林はマイナス1ラップ
北林力(Dream Seaker MTB Racing Team)が参戦したU23男子レースは序盤複数名による先頭グループが形成され、やがてその中からマルティン・ヴィダウレ(チリ)が先頭に浮上。東京オリンピックにチリ代表として参戦し、16位で終えていたヴィダウレは、この日並み居るヨーロッパ勢を打ち破ることとなる。
追走グループからはジュリ・ザノッティ(イタリア)が抜け出して追走を試みたものの、最終的にヴィダウレは1分以上のリードを築いて独走勝利。南アメリカで屈指の山岳国であるチリから、同国史上初となるMTB世界チャンピオンが生まれた。
「クレイジーだ。僕はヨーロッパと全く異なるチリ出身で、この結果が新しい世代がMTBレースを知り、受け入れるきっかけになることを願っているよ。チリはMTBにとって最高の条件が揃っているけれど、このスポーツで結果を出すにはヨーロッパに来ないといけない。僕はMTBをしていた父のサポートでヨーロッパに渡って力を伸ばし、強豪選手と戦うための方法を理解した。今は南米勢がMTBレースを走る機会が増えているのでとても嬉しい」と、南アメリカ出身選手初のMTB世界チャンピオンとなったヴィダウレは話している。
また、期待された北林は調整不足で徐々に遅れを取り、最終的にマイナス1ラップでレースを降りることに。「5月のワールドカップ以来の大きな大会で名誉のある世界選手権に日本代表として派遣されました。フランスからの移動で済んだため時差ボケやバイクのパッキングなど日本からの派遣だと負担になることがなく、数年ぶりのヴァル・ディゾーレ。レースの日の体調も優れていたのですが自分の調整不足でした。せっかく3番目からのスタートでよかったのですが周回ごとにタイムを落としていく結果となったことは反省点です。来週末はベルギーでクラス1レースに出てから日本へ帰国で、欧州での今年のレースの締めくくりで表彰台を目指します」とチームのプレスリリースにて話している。
日本人選手のコメントは別記事で紹介します。
MTB世界選手権2021 女子U23クロスカントリー結果
1位 | モナ・ミッターウォールナー(オーストリア) | 1:06:57 |
2位 | ラウラ・スティッガー(オーストリア) | 2:04 |
3位 | カロリーヌ・ボヘ(デンマーク) | 3:26 |
4位 | マリカ・トーヴォ(イタリア) | 4:03 |
5位 | カータ・ヴァス(ハンガリー) | 4:10 |
34位 | 川口うらら(日本体育大学) | 12:48 |
40位 | 小林あか里(信州大学) | 14:42 |
MTB世界選手権2021 男子U23クロスカントリー結果
1位 | マルティン・ヴィダウレ(チリ) | 1:10:31 |
2位 | ジュリ・ザノッティ(イタリア) | 1:03 |
3位 | ジョエル・ロス(スイス) | 1:38 |
4位 | ルカ・シャエッティ(スイス) | 2:55 |
5位 | ジョフレ・クレル(スペイン) | 2:23 |
71位 | 北林力(Dream Seaker MTB Racing Team) | -1LAP |
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