2021/08/17(火) - 11:01
「勝利とマイヨロホを狙っていた」とは逃げ切り勝利を決めたレイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)。惜しくも破れたドンブロウスキーやエリッソンド、ライバルたちから3秒奪ったマス、マイヨロホを明け渡したログリッチなどブエルタ3日目を終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ1位&マイヨロホ レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
今日の勝利は予想していたものだった。僕らにはヴァレリオ・ピーヴァという非常に頭の良い監督がいて、彼と昨日、ステージ優勝とリーダージャージ獲得について話していたんだ。脚の状態が良かったので自分自身を信じて走ることができ、問題はプロトンに捉えられるか否かだった。
逃げ切りが確実になってからは、ケニー(エリッソンド)とジョー(ドンブロウスキー)の調子次第だと思っていた。彼らは質の高い走りをするからね。勝利できるかどうかは分からなかったが、過去何度も彼らに勝っていたので自分を信じることができた。僕がジロでステージ優勝を挙げたときに3位だったジョーと、今日再び戦うことができて嬉しかったよ。
明日マイヨロホを着て走れる意味はとても大きい。34歳の僕にはあまり多くのチャンスが残っていないし、僕自身や家族のためにもこのジャージが欲しかった。これまでジロとブエルタでステージ優勝をしてきたが、グランツールでリーダージャージを着用することが夢だった。マイヨロホの喜びを噛み締めながら、明日どんな気持ちがするのか楽しみだよ。
ステージ2位 ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
ステージ優勝した今年のジロ・デ・イタリアのように、今日は逃げにチャンスのあるコースだと思っていた。総合を争うチームが僕らを自由にさせてくれ、タイム差のある状態で最後の登りに入っていった。良い結果が得られると思ったのにもかかわらず、2位という結果は少し残念だ。最後は積極的に行き過ぎてしまい、勾配が最も厳しい区間で飛び出そう考えたのだが、タラマエが単純に強すぎた。でもベストは尽くしたし、次のチャンスでまた頑張るよ。
ステージ3位 ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)
今日のステージを総合チームは厳しくコントロールしないだろうと監督と話し合っていた。特に向かい風が強いということも分かっていたからね。僕に適した登りで、マイヨロホも狙えると思っていた。しかし、ツールと五輪を走った後で疲れがあったのだろう。ステージ優勝には十分な脚がなかった。
調子も悪かったんだ。他の選手たちは僕が力を隠しているのだと思っていただろうが、すでにフルガスに近かったのでみんなに「このまま一緒に協力して走り、その中で強いものが勝てばいいじゃないか」と伝えた。1日を通して協調して走った逃げ集団の中からステージ優勝者が出てほしかったので、タラマエの勝利は嬉しいよ。
ステージ4位 リリアン・カルメジャーヌ(フランス、AG2Rシトロン)
最後の登りが急勾配だと言うことは把握しており、脚の調子も良かった。逃げから飛び出したのだが、力を使っただけで15秒以上の差をつけることはできなかった。レイン・タラマエは大仕事をやってのけたね。彼とは仲がいいので、彼の勝利は嬉しいよ。でも困難だった昨年を乗り越えやってきたチャンスだったんだ。だから僕も勝ってジャージが欲しかった。4位という結果には満足しているし、AG2Rシトロエンとしてもブエルタの良いスタートになった。今日のようなチャンスを次こそは掴みたい。
ステージ5位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
総合を争う僕たちの調子が良いことを、今日の登りが証明してくれた。この結果は僕たちに更なる自信を与えてくれたし、個人的にライバルたちから数秒奪うことができた。まだ開幕したばかりのブエルタでステージ優勝を狙うのは早すぎるため、逃げにタイム差をつけられても問題はなかった。
ステージ6位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)
とても良い印象を与えてくれる1日となった。僕たちの目標はタイムを失わないこと。そして最後のアレハンドロ(バルベルデ)の働きによって、その目標が達成できた。僕たちのコンデイションは良いので、この調子で走っていきたい。
ステージ7位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
悪くない日で、満足の結果と言えるだろう。最後の登りは風が強く、寒さを感じるほどだった。特に最近の暑さもあり慣れるのに時間がかかった。マイヨロホを失ったことは良い結果だろう。勾配の厳しいタフな登りだったが、それが結果には現れなかった。これから今日のようなタフなステージがたくさん待っているだろう。
ステージ8位 アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
タイムを失った昨日の落車は残念で、だから今日何かしたいと思っていた。何度か仕掛けたのだが、向かい風に阻まれ差をつけるには至らなかった。仕方ないことだ。このブエルタに向けて良いトレーニングと準備ができたのだが、五輪後の時差ボケが辛く、いつもの生活に戻すまで1、2週間かかってしまった。いまはただ前を向いて集中するだけで、僕らはいくつかの手札を持っている。昨日タイムを失ってしまったものの、まだレースは終わっていない。このまま引き続き頑張っていきたい。
ステージ9位 ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
今日のステージに対する自信はなかったのだが、強い選手たちについていくことができた。最後の登るペースは速く、自分の調子を見ながら走っていた。自分の走りに満足しているよ。目標はここから数ステージで最善を尽くすこと。そしていまの僕はとても落ち着いた走ることができている。日を追うごとに調子が良くなっていく確信が持ててきたので、いまはより野心的な走りでチャンスを狙いたい。
ステージ13位 ファビオ・アル(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)
調子はとても良く、今日の結果にも満足している。ラスト200mで数秒を失ってしまったが、大した差ではない。先週のブエルタ・ア・ブルゴスに比べスピードが速く風も強いなか、僕たちは最後の登りを良いパワーで登ることができた。他の総合系の選手たちと一緒に走ることができ、明日以降の自信に繋がったよ。最終山岳の麓まで僕を集団前方で守ってくれたチームメイトに感謝したい。
ステージ179位 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
今日のステージは先週のブルゴスでも登った峠がゴールだったので、下見は充分だったが、最後の登りが同じであって、その前のアプローチは違うところからだった。自分は残り20kmの3級山岳までチームを良いポジションに導く事が今日の役目だった。風もあったが、向かい風ということもあり、逃げを追いかけるチームが現れずに、比較的ストレス少なくレースは進んだ。
終盤に向けて、位置取り争いも激しくなったが、無事にチームの隊列を良いポジションで3級山岳に入ることが出来たが、向かい風もあり、頂上手前で限界を向かえ集団から遅れてしまった。それからは明日の為にグルペットでゴール目指した。
チームは登りに入ってから、マークが終始集団を引き、主導権を握っていたそうで何より(見てないけど笑)。明日からは平坦ステージが続くので、自分の出番だから頑張らなきゃ!
募金活動を開始したジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)
各ステージで僕が上回った選手の数=1ユーロを環境保護団体に募金する。募金する団体については、一番良いと思う団体をコメントで教えてくれ。ブエルタの終わる3週間後、その中で一番「いいね」がついた所に募金したい。(第3ステージ終了時点で450ユーロ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位&マイヨロホ レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
今日の勝利は予想していたものだった。僕らにはヴァレリオ・ピーヴァという非常に頭の良い監督がいて、彼と昨日、ステージ優勝とリーダージャージ獲得について話していたんだ。脚の状態が良かったので自分自身を信じて走ることができ、問題はプロトンに捉えられるか否かだった。
逃げ切りが確実になってからは、ケニー(エリッソンド)とジョー(ドンブロウスキー)の調子次第だと思っていた。彼らは質の高い走りをするからね。勝利できるかどうかは分からなかったが、過去何度も彼らに勝っていたので自分を信じることができた。僕がジロでステージ優勝を挙げたときに3位だったジョーと、今日再び戦うことができて嬉しかったよ。
明日マイヨロホを着て走れる意味はとても大きい。34歳の僕にはあまり多くのチャンスが残っていないし、僕自身や家族のためにもこのジャージが欲しかった。これまでジロとブエルタでステージ優勝をしてきたが、グランツールでリーダージャージを着用することが夢だった。マイヨロホの喜びを噛み締めながら、明日どんな気持ちがするのか楽しみだよ。
ステージ2位 ジョー・ドンブロウスキー(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
ステージ優勝した今年のジロ・デ・イタリアのように、今日は逃げにチャンスのあるコースだと思っていた。総合を争うチームが僕らを自由にさせてくれ、タイム差のある状態で最後の登りに入っていった。良い結果が得られると思ったのにもかかわらず、2位という結果は少し残念だ。最後は積極的に行き過ぎてしまい、勾配が最も厳しい区間で飛び出そう考えたのだが、タラマエが単純に強すぎた。でもベストは尽くしたし、次のチャンスでまた頑張るよ。
ステージ3位 ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)
今日のステージを総合チームは厳しくコントロールしないだろうと監督と話し合っていた。特に向かい風が強いということも分かっていたからね。僕に適した登りで、マイヨロホも狙えると思っていた。しかし、ツールと五輪を走った後で疲れがあったのだろう。ステージ優勝には十分な脚がなかった。
調子も悪かったんだ。他の選手たちは僕が力を隠しているのだと思っていただろうが、すでにフルガスに近かったのでみんなに「このまま一緒に協力して走り、その中で強いものが勝てばいいじゃないか」と伝えた。1日を通して協調して走った逃げ集団の中からステージ優勝者が出てほしかったので、タラマエの勝利は嬉しいよ。
ステージ4位 リリアン・カルメジャーヌ(フランス、AG2Rシトロン)
最後の登りが急勾配だと言うことは把握しており、脚の調子も良かった。逃げから飛び出したのだが、力を使っただけで15秒以上の差をつけることはできなかった。レイン・タラマエは大仕事をやってのけたね。彼とは仲がいいので、彼の勝利は嬉しいよ。でも困難だった昨年を乗り越えやってきたチャンスだったんだ。だから僕も勝ってジャージが欲しかった。4位という結果には満足しているし、AG2Rシトロエンとしてもブエルタの良いスタートになった。今日のようなチャンスを次こそは掴みたい。
ステージ5位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
総合を争う僕たちの調子が良いことを、今日の登りが証明してくれた。この結果は僕たちに更なる自信を与えてくれたし、個人的にライバルたちから数秒奪うことができた。まだ開幕したばかりのブエルタでステージ優勝を狙うのは早すぎるため、逃げにタイム差をつけられても問題はなかった。
ステージ6位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)
とても良い印象を与えてくれる1日となった。僕たちの目標はタイムを失わないこと。そして最後のアレハンドロ(バルベルデ)の働きによって、その目標が達成できた。僕たちのコンデイションは良いので、この調子で走っていきたい。
ステージ7位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
悪くない日で、満足の結果と言えるだろう。最後の登りは風が強く、寒さを感じるほどだった。特に最近の暑さもあり慣れるのに時間がかかった。マイヨロホを失ったことは良い結果だろう。勾配の厳しいタフな登りだったが、それが結果には現れなかった。これから今日のようなタフなステージがたくさん待っているだろう。
ステージ8位 アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
タイムを失った昨日の落車は残念で、だから今日何かしたいと思っていた。何度か仕掛けたのだが、向かい風に阻まれ差をつけるには至らなかった。仕方ないことだ。このブエルタに向けて良いトレーニングと準備ができたのだが、五輪後の時差ボケが辛く、いつもの生活に戻すまで1、2週間かかってしまった。いまはただ前を向いて集中するだけで、僕らはいくつかの手札を持っている。昨日タイムを失ってしまったものの、まだレースは終わっていない。このまま引き続き頑張っていきたい。
ステージ9位 ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
今日のステージに対する自信はなかったのだが、強い選手たちについていくことができた。最後の登るペースは速く、自分の調子を見ながら走っていた。自分の走りに満足しているよ。目標はここから数ステージで最善を尽くすこと。そしていまの僕はとても落ち着いた走ることができている。日を追うごとに調子が良くなっていく確信が持ててきたので、いまはより野心的な走りでチャンスを狙いたい。
ステージ13位 ファビオ・アル(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)
調子はとても良く、今日の結果にも満足している。ラスト200mで数秒を失ってしまったが、大した差ではない。先週のブエルタ・ア・ブルゴスに比べスピードが速く風も強いなか、僕たちは最後の登りを良いパワーで登ることができた。他の総合系の選手たちと一緒に走ることができ、明日以降の自信に繋がったよ。最終山岳の麓まで僕を集団前方で守ってくれたチームメイトに感謝したい。
ステージ179位 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
今日のステージは先週のブルゴスでも登った峠がゴールだったので、下見は充分だったが、最後の登りが同じであって、その前のアプローチは違うところからだった。自分は残り20kmの3級山岳までチームを良いポジションに導く事が今日の役目だった。風もあったが、向かい風ということもあり、逃げを追いかけるチームが現れずに、比較的ストレス少なくレースは進んだ。
終盤に向けて、位置取り争いも激しくなったが、無事にチームの隊列を良いポジションで3級山岳に入ることが出来たが、向かい風もあり、頂上手前で限界を向かえ集団から遅れてしまった。それからは明日の為にグルペットでゴール目指した。
チームは登りに入ってから、マークが終始集団を引き、主導権を握っていたそうで何より(見てないけど笑)。明日からは平坦ステージが続くので、自分の出番だから頑張らなきゃ!
募金活動を開始したジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)
@lavuelta
— Gino Mäder (@maedergino) August 15, 2021
Each rider I beat on every stage equals 1 euro that I‘ll spend to an environmental organisation.
To decide where the money should go, write in the comments where it‘s best invested! The comment with the most likes at the end of the three weeks get‘s chosen.
各ステージで僕が上回った選手の数=1ユーロを環境保護団体に募金する。募金する団体については、一番良いと思う団体をコメントで教えてくれ。ブエルタの終わる3週間後、その中で一番「いいね」がついた所に募金したい。(第3ステージ終了時点で450ユーロ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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