2021/07/05(月) - 11:18
2日連続で冷たい雨が降り注いだツール第9ステージ。逃げ切り勝利を決め総合順位も2位にジャンプアップしたベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン)や、山岳賞ジャージを獲得したキンタナ、この日も他を圧倒したポガチャル、未出走を選んだファンデルプールらのコメントを紹介します。
ステージ1位&総合2位 ベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン)
ツール・ド・フランスという舞台に立つことだけでも夢のようだった。そしてこの勝利はフィアンセや家族、オーストラリアやアンドラ、ジローナにいる友人など、僕を信じてくれたすべての人たちのおかげだ。ここまで決して楽な道のりではなかった。とにかく信じられないよ。
夢が叶い満足感と喜びに満ち溢れ、フィニッシュラインを越えた瞬間は感情のコントロールできなかったぐらいだった。僕のことを信頼してくれたアージェードゥーゼール・シトロエンに感謝したいし、僕やチームに喜びをもたらしてくれる勝利だ。
逃げ乗る計画はなかったが、大きな集団ができたので行ってみたんだ。その後は何をするべきかわからなかったが、タイム差が3、4、5分と広がっていったので総合順位を上げるために踏んだ。それに僕は今日のような厳しいレースが得意だからね。
正直、後ろからタデイ(ポガチャル)がカッ飛んでくるんじゃないかと恐れていたが、タイム差があったのでこのまま行けば、脚がつりさえしなければ勝てると思った。ステージを通して自分を信じて走ることができ、ツールのステージ勝利を意識してパニックに陥るようなことはなかった。でもフィニッシュまでの数kmは本当に色んなことが頭を駆け巡っていたよ。
ステージ2位 マティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
2位は敗者の中での1位だ。しかしこの日の悔しさは決して忘れないだろう。土曜の寒さの影響で身体がきつかったが、走っていくうちに徐々に良くなっていった。大きな逃げ集団から1人、また1人と遅れていく選手を見てやる気が湧いてきたんだ。今日は脚というよりも頭を使って走った。この後の2週間も今日のような走りができるといいね。世界最強のチームの一員として走れることに、改めて喜びを感じているよ。
ステージ3位 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)
中間スプリントのために逃げに乗り、狙い通りポイントが獲得できた。その後は調子が良かったので、チーム順位のために走ったんだ。これからチャンスはたくさんあるので、マイヨヴェールのために戦い続けたい。
ステージ6位&マイヨジョーヌ(個人総合成績) タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
とても天気の悪い1日だった。ステージを通して雨が降り、とても寒かった。やっと終わってホッとしているし、明日は休息日だ。でもこういう天気は大好きなんだ。それよりもこの後やってくるであろう暑いステージの方が不安だよ。たぶんそこで僕が苦しむこともライバルたちは知っているだろう。だからこそこの2日で可能な限りタイム差を稼いだんだ。今日はオコーナーにマイヨジョーヌを奪われる心配もあったが、守ることができて良かったよ。
ステージ7位&総合5位 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
とても厳しい一日だった。スタートから雨が降り、登りと下りの連続だった。ポガチャルは僕らとは違うレースをしているね。だから僕たちは僕たちのレースをしようと思う。表彰台はとても重要な目標だが、まだタイム差がある。パリまで何が起きるかわからないので、常に前を向いて走りたい。
ステージ11位&マイヨアポワ(山岳賞) ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)
このマイヨアポワを着ることができてとても嬉しい。このツールで総合争いをしないと決め、逃げには山岳ポイントを獲得するために乗った。今日はアルケア・サムシックやコロンビアやフランスのファン、そしてチームを応援してくれる全ての人たちのために走った。このジャージをパリまで守るため走り、そしてチームの目標であるステージ優勝に向けて戦い続けていく。
マイヨヴェール(ポイント賞) マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
今日はずっと恐れていたステージで、とても辛かった。最初のカテゴリー山岳で遅れたのだが、素晴らしいチームメイトに囲まれペースを刻むことができた。まだレースが続けられることに感動している。僕のために力を尽くしてくれたドリス(デヴェナインス)とミケル(モルコフ)、ティム(デクレルク)に感謝したい。
南アフリカ出身の黒人選手として初のツール出場を果たすも、タイムカットで棄権になったニコラス・ドラミニ(南アフリカ、クベカ・アソス)
厳しい登りのあるハードなステージだった。また天気も味方してくれず、最悪な日にバッド・デイが来てしまった。また落車し集団から遅れてしまう不運もあり、その後は1人でペースを刻まなければならなかった。フィニッシュできて嬉しかったが、こんな形でレースを終えるのは残念だ。
だが最も大切なことは、たとえタイムカットに間に合わなくても最後まで脚を止めないことだった。ツールは特別なレースで、夢にまで見た舞台だ。だからこそバイクを降りてチームカーに乗る選択肢はなかった。優勝した選手から1時間半遅れであってもフィニッシュすることができて良かったよ。僕をサポートしてくれた全ての人に感謝を伝えたい。
スタート前にインタビューに答えるも未出走だったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
残念ながら僕は今日スタートしない。チームと話し合い(棄権して)オリンピックに集中することにした。パンデミック(で五輪が一年延期した)影響もあり、ツールを完走して東京五輪を走ることが難しくなった。僕たちはステージ2勝を挙げ、マイヨジョーヌを6日間も着用することができた。初めてのグランツールでこの成果は誇りに思う。とても素晴らしい1週間になったし、来年はパリまで走るために戻ってくるよ。
text:Sotaro.Arakawa
ステージ1位&総合2位 ベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン)
ツール・ド・フランスという舞台に立つことだけでも夢のようだった。そしてこの勝利はフィアンセや家族、オーストラリアやアンドラ、ジローナにいる友人など、僕を信じてくれたすべての人たちのおかげだ。ここまで決して楽な道のりではなかった。とにかく信じられないよ。
夢が叶い満足感と喜びに満ち溢れ、フィニッシュラインを越えた瞬間は感情のコントロールできなかったぐらいだった。僕のことを信頼してくれたアージェードゥーゼール・シトロエンに感謝したいし、僕やチームに喜びをもたらしてくれる勝利だ。
逃げ乗る計画はなかったが、大きな集団ができたので行ってみたんだ。その後は何をするべきかわからなかったが、タイム差が3、4、5分と広がっていったので総合順位を上げるために踏んだ。それに僕は今日のような厳しいレースが得意だからね。
正直、後ろからタデイ(ポガチャル)がカッ飛んでくるんじゃないかと恐れていたが、タイム差があったのでこのまま行けば、脚がつりさえしなければ勝てると思った。ステージを通して自分を信じて走ることができ、ツールのステージ勝利を意識してパニックに陥るようなことはなかった。でもフィニッシュまでの数kmは本当に色んなことが頭を駆け巡っていたよ。
ステージ2位 マティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
2位は敗者の中での1位だ。しかしこの日の悔しさは決して忘れないだろう。土曜の寒さの影響で身体がきつかったが、走っていくうちに徐々に良くなっていった。大きな逃げ集団から1人、また1人と遅れていく選手を見てやる気が湧いてきたんだ。今日は脚というよりも頭を使って走った。この後の2週間も今日のような走りができるといいね。世界最強のチームの一員として走れることに、改めて喜びを感じているよ。
ステージ3位 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)
中間スプリントのために逃げに乗り、狙い通りポイントが獲得できた。その後は調子が良かったので、チーム順位のために走ったんだ。これからチャンスはたくさんあるので、マイヨヴェールのために戦い続けたい。
ステージ6位&マイヨジョーヌ(個人総合成績) タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
とても天気の悪い1日だった。ステージを通して雨が降り、とても寒かった。やっと終わってホッとしているし、明日は休息日だ。でもこういう天気は大好きなんだ。それよりもこの後やってくるであろう暑いステージの方が不安だよ。たぶんそこで僕が苦しむこともライバルたちは知っているだろう。だからこそこの2日で可能な限りタイム差を稼いだんだ。今日はオコーナーにマイヨジョーヌを奪われる心配もあったが、守ることができて良かったよ。
ステージ7位&総合5位 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
とても厳しい一日だった。スタートから雨が降り、登りと下りの連続だった。ポガチャルは僕らとは違うレースをしているね。だから僕たちは僕たちのレースをしようと思う。表彰台はとても重要な目標だが、まだタイム差がある。パリまで何が起きるかわからないので、常に前を向いて走りたい。
ステージ11位&マイヨアポワ(山岳賞) ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)
このマイヨアポワを着ることができてとても嬉しい。このツールで総合争いをしないと決め、逃げには山岳ポイントを獲得するために乗った。今日はアルケア・サムシックやコロンビアやフランスのファン、そしてチームを応援してくれる全ての人たちのために走った。このジャージをパリまで守るため走り、そしてチームの目標であるステージ優勝に向けて戦い続けていく。
マイヨヴェール(ポイント賞) マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
今日はずっと恐れていたステージで、とても辛かった。最初のカテゴリー山岳で遅れたのだが、素晴らしいチームメイトに囲まれペースを刻むことができた。まだレースが続けられることに感動している。僕のために力を尽くしてくれたドリス(デヴェナインス)とミケル(モルコフ)、ティム(デクレルク)に感謝したい。
南アフリカ出身の黒人選手として初のツール出場を果たすも、タイムカットで棄権になったニコラス・ドラミニ(南アフリカ、クベカ・アソス)
厳しい登りのあるハードなステージだった。また天気も味方してくれず、最悪な日にバッド・デイが来てしまった。また落車し集団から遅れてしまう不運もあり、その後は1人でペースを刻まなければならなかった。フィニッシュできて嬉しかったが、こんな形でレースを終えるのは残念だ。
だが最も大切なことは、たとえタイムカットに間に合わなくても最後まで脚を止めないことだった。ツールは特別なレースで、夢にまで見た舞台だ。だからこそバイクを降りてチームカーに乗る選択肢はなかった。優勝した選手から1時間半遅れであってもフィニッシュすることができて良かったよ。僕をサポートしてくれた全ての人に感謝を伝えたい。
スタート前にインタビューに答えるも未出走だったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
残念ながら僕は今日スタートしない。チームと話し合い(棄権して)オリンピックに集中することにした。パンデミック(で五輪が一年延期した)影響もあり、ツールを完走して東京五輪を走ることが難しくなった。僕たちはステージ2勝を挙げ、マイヨジョーヌを6日間も着用することができた。初めてのグランツールでこの成果は誇りに思う。とても素晴らしい1週間になったし、来年はパリまで走るために戻ってくるよ。
text:Sotaro.Arakawa
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