2021/06/25(金) - 19:10
ピナレロのDOGMA F、ラピエールのXelius SL、そして目を惹くユンボ・ヴィズマのブルータイヤ。ツール・ド・フランスのチームプレゼンテーションにお目見えした注目の機材たちをピックアップして紹介する。
イネオス・グレナディアーズが駆る新型DOGMA F
ツール・ド・フランスのプレゼンテーションに合わせてデビューしたピナレロのDOGMA Fはやはり最注目の存在。ゲラント・トーマス(イギリス)やリチャル・カラパス(エクアドル)たちが、赤と濃紺のイネオス・グレナディアーズカラーにペイントされたDOGMA Fに乗って姿を現した。
従来通りチームはリムブレーキバージョンで統一しており、シートチューブにあしらわれた「F」で先代F12と区別できる。ピナレロによればリムブレーキ版では6.8kgを下回るため、重りで重量調整している可能性もある。
ラピエールの新型Xelius SL
ピナレロと同じくフラッグシップモデルのフルモデルチェンジをアナウンスしたのがラピエール。軽量オールラウンダーのXELIUS(ゼリウス)SLが、軽さとエアロを意識した全く新しいフォルムへと生まれ変わった。
前哨戦クリテリウム・デュ・ドーフィネで実戦投入された第3世代XELIUS SLは、従来の曲線デザインを脱ぎ捨てたことで軽量化と空力特性を改善。専用ハンドルシステムを投入することで遂にケーブルやブレーキホース類のフル内装化を果たした。
シートステーがシートチューブを通過してトップチューブに接合するラピエール独自のデザインは継続。仕様はディスクブレーキのみとなり、ウルトラハイモジュラスカーボンを使うことで「超軽量」に仕上げているという。登りと下り両方でのアタックのためにアグレッシブな新ジオメトリーも採用している。
ラピエールは新型Xelius SLの情報を部分発表に留めており、重量や剛性、エアロなど各種データや価格、販売パッケージなど詳細情報は正式アナウンスと共に公表されるという。
ユンボ・ヴィスマのブルータイヤ
ユンボ・ヴィスマはチームバイクの前輪にオールブルーのカラータイヤを装着していた。これはオランダでマンスリーレンタサイクルサービスを展開するSwapfietsのプロモーションで、前輪のみ青いタイヤを履いている同社のレンタサイクルを想起させるものだ。
タイヤ自体はチームをサポートするヴィットリアのCORSAをベースとしたもので、このカラータイヤのためにヴィットリアはシリカを充填剤として用いた新たなコンパウンドを開発したという。この"Swapfiets-blue"モデルは、通常のCORSAと同程度の性能を有しており、実戦にも投入予定とのことだ。
この鮮やかなブルータイヤについてチームディレクターのリチャード・プルッヘ氏は「チームの目標は、レースでの勝利だけではない。例えば、健康や自然豊かな生活環境、誰もが住みやすい都市の実現といったことも私たちの目的であると伝えるチャンスだと考えています。この"Swapfiets-blue"タイヤはそういったメッセージの象徴です」とコメントしている。
トレック・セガフレードはプロジェクトワンのニューカラーバイクを使用
トレックのオーダープログラム、プロジェクトワンでペイントされたスペシャルバイクを要所要所で投入してきたトレック・セガフレード。2021年ツールでは新たにプロジェクトワンへ追加されたICON ChromaシリーズのRubyカラーにペイントされたチームバイクをお披露目した。カーボンバイクであることを忘れてしまうような艶めかしい光沢が目を引くクロームカラーのスペシャルペイントだ。(※プロジェクトワンへの追加についてはこちら)
text:So Isobe, Naoki Yasuoka
イネオス・グレナディアーズが駆る新型DOGMA F
ツール・ド・フランスのプレゼンテーションに合わせてデビューしたピナレロのDOGMA Fはやはり最注目の存在。ゲラント・トーマス(イギリス)やリチャル・カラパス(エクアドル)たちが、赤と濃紺のイネオス・グレナディアーズカラーにペイントされたDOGMA Fに乗って姿を現した。
従来通りチームはリムブレーキバージョンで統一しており、シートチューブにあしらわれた「F」で先代F12と区別できる。ピナレロによればリムブレーキ版では6.8kgを下回るため、重りで重量調整している可能性もある。
ラピエールの新型Xelius SL
ピナレロと同じくフラッグシップモデルのフルモデルチェンジをアナウンスしたのがラピエール。軽量オールラウンダーのXELIUS(ゼリウス)SLが、軽さとエアロを意識した全く新しいフォルムへと生まれ変わった。
前哨戦クリテリウム・デュ・ドーフィネで実戦投入された第3世代XELIUS SLは、従来の曲線デザインを脱ぎ捨てたことで軽量化と空力特性を改善。専用ハンドルシステムを投入することで遂にケーブルやブレーキホース類のフル内装化を果たした。
シートステーがシートチューブを通過してトップチューブに接合するラピエール独自のデザインは継続。仕様はディスクブレーキのみとなり、ウルトラハイモジュラスカーボンを使うことで「超軽量」に仕上げているという。登りと下り両方でのアタックのためにアグレッシブな新ジオメトリーも採用している。
ラピエールは新型Xelius SLの情報を部分発表に留めており、重量や剛性、エアロなど各種データや価格、販売パッケージなど詳細情報は正式アナウンスと共に公表されるという。
ユンボ・ヴィスマのブルータイヤ
ユンボ・ヴィスマはチームバイクの前輪にオールブルーのカラータイヤを装着していた。これはオランダでマンスリーレンタサイクルサービスを展開するSwapfietsのプロモーションで、前輪のみ青いタイヤを履いている同社のレンタサイクルを想起させるものだ。
タイヤ自体はチームをサポートするヴィットリアのCORSAをベースとしたもので、このカラータイヤのためにヴィットリアはシリカを充填剤として用いた新たなコンパウンドを開発したという。この"Swapfiets-blue"モデルは、通常のCORSAと同程度の性能を有しており、実戦にも投入予定とのことだ。
この鮮やかなブルータイヤについてチームディレクターのリチャード・プルッヘ氏は「チームの目標は、レースでの勝利だけではない。例えば、健康や自然豊かな生活環境、誰もが住みやすい都市の実現といったことも私たちの目的であると伝えるチャンスだと考えています。この"Swapfiets-blue"タイヤはそういったメッセージの象徴です」とコメントしている。
トレック・セガフレードはプロジェクトワンのニューカラーバイクを使用
トレックのオーダープログラム、プロジェクトワンでペイントされたスペシャルバイクを要所要所で投入してきたトレック・セガフレード。2021年ツールでは新たにプロジェクトワンへ追加されたICON ChromaシリーズのRubyカラーにペイントされたチームバイクをお披露目した。カーボンバイクであることを忘れてしまうような艶めかしい光沢が目を引くクロームカラーのスペシャルペイントだ。(※プロジェクトワンへの追加についてはこちら)
text:So Isobe, Naoki Yasuoka
Amazon.co.jp