2021/05/12(水) - 09:49
雨のなか逃げ切りとマリアローザを目指した選手たち。勝利の喜びと共に自身のキャリアを振り返ったドンブロウスキーや、マリアローザを獲得したイタリア人のデマルキ、登りで積極的に仕掛けたランダなど、ジロ第4ステージを終えた選手たちの言葉を紹介します。
ステージ1位&マリアアッズーラ ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
ステージ初優勝を飾ったジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ、UAEチームエミレーツ) photo:LaPresse
成功が必ずしも一直線でやってくるとは限らない。悪いときもあれば、逆に良い瞬間もやってくる。今日は良い日でステージ優勝と山岳賞ジャージ、そして総合2位という結果はジロ序盤としては嬉しい結果だ。
残り50kmからは調子が良かった。集団でなるべく脚を使わないよう心がけ、マリアローザには届かなかったがステージ優勝は十分に嬉しい成果だ。25人の逃げ集団のなかでデマルキが最も強い選手だと思っていたので彼の動きをマークしていた。そうすれば良い位置につけると思ってね。
(自分のキャリアを)振り返ってみると、プロ転向を1、2年遅らせた方がよかったのではないかと思うことがある。僕は自転車競技を始めるのが少し遅かったのでU23からワールドツアーのスピードに対応するのに苦労したんだ。しかし、これまで所属したすべてのチームから様々なことを学んできたと思うので、いまいるUAEチームエミレーツにはとても満足している。
ステージ2位&マリアローザ アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション)
自身初のマリアローザに袖を通したアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション) photo:LaPresse
今日の目標はマリアローザだった。二日前からそのことを考えていたが、そのことは誰にも言わず秘密にしていた。今日は逃げに乗る機会を伺い、スタートから大きな集団が動くトリッキーな展開になることは分かっていた。運も味方して逃げに乗ることができた。
自転車選手なら誰もが夢見るマリアローザ。特にイタリア人ならば尚更だ。しかし僕はそれを具体的に考えたことがなかったんだ。しかし今日、それが目の前までやってきて夢に変わった。レース中盤で(逃げ集団から)3人が飛び出しその機会が失われるかと不安になったが、諦めずに先頭交代をして追走したら追いつくことができた。本当に嬉しいよ。
ステージ9位 レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
ステージ優勝、あるいはマリアローザのためにペースを維持したのだが届かなかった。それでも貴重な山岳賞ポイントを得ることができ、次なる目標になったよ。今日という一日を楽しめたし悪天候も気にならなかった。なぜなら僕は”レイン(雨)”が大好きだからね。それ以上に大好きなアタックを再びできるようまた頑張るよ。
ステージ10位 クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク、バイクエクスチェンジ)
残り4km地点で追いつかれたクリストファー・ユールイェンセン(デンマーク、バイクエクスチェンジ) photo:CorVos
ステージ優勝を争うことになるとは思っていなかった。残り50kmでワンティの選手2人と飛び出し、そこからは勝利のために力をどうマネジメントするかを考えていた。タラマエの目標があくまでもマリアローザで(先頭を積極的に引いてくれると)わかっていたからね。残念ながら最後の登りがあまりにも厳しく勝利には届かなかった。だが全力は尽くしたし、人生や自転車レースでは勝つことよりも負けることの方が多い。今回負けたからといって諦める理由にはならない。
ステージ11位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
フィニッシュ手前でスプリントする脚の良さをみせたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
自分の走りを楽しみ、2019年に掴んだ自信を取り戻すためにここにいる。今日のような(天候の)日が、再び僕を正しい方向へと導いてくれた。痛みはなく何の問題もなかった。アタックについていく脚があったし、自分から仕掛けることもできた。
ステージ13位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)
今日はとても厳しく寒いステージだった。みんな限界に近かったんじゃないかな。最後の登りでは出来る限りの走りをして、有力選手たちと共にフィニッシュできたことに満足している。
ステージ14位 ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
最後の山岳でライバルたちの顔に疲れが見えたのでアタックした。残り20kmからは笑顔ではいられないほど辛かった。ジロは始まったばかりで、明日以降また厳しいステージが待っている。少しでも回復できるよう励みたい。
ステージ16位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
タイムロスを最小限に食い止めたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
最後の登りはタフで天候も味方してくれなかった。短時間を高強度で走ることからはしばらく離れていたが、その割には我慢できたと思う。メイン集団からアタックが起こった時、無理についていき全てを台無しにしたくなかったので自分のペースを守った。そのおかげで数秒失った程度に収まった。このようなレースや天候に身体を慣れさせなければいけない。自分の走りに満足しているし、僕を守ってくれたチームメイトに感謝したい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位&マリアアッズーラ ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ、UAEチームエミレーツ)
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成功が必ずしも一直線でやってくるとは限らない。悪いときもあれば、逆に良い瞬間もやってくる。今日は良い日でステージ優勝と山岳賞ジャージ、そして総合2位という結果はジロ序盤としては嬉しい結果だ。
残り50kmからは調子が良かった。集団でなるべく脚を使わないよう心がけ、マリアローザには届かなかったがステージ優勝は十分に嬉しい成果だ。25人の逃げ集団のなかでデマルキが最も強い選手だと思っていたので彼の動きをマークしていた。そうすれば良い位置につけると思ってね。
(自分のキャリアを)振り返ってみると、プロ転向を1、2年遅らせた方がよかったのではないかと思うことがある。僕は自転車競技を始めるのが少し遅かったのでU23からワールドツアーのスピードに対応するのに苦労したんだ。しかし、これまで所属したすべてのチームから様々なことを学んできたと思うので、いまいるUAEチームエミレーツにはとても満足している。
ステージ2位&マリアローザ アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション)
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今日の目標はマリアローザだった。二日前からそのことを考えていたが、そのことは誰にも言わず秘密にしていた。今日は逃げに乗る機会を伺い、スタートから大きな集団が動くトリッキーな展開になることは分かっていた。運も味方して逃げに乗ることができた。
自転車選手なら誰もが夢見るマリアローザ。特にイタリア人ならば尚更だ。しかし僕はそれを具体的に考えたことがなかったんだ。しかし今日、それが目の前までやってきて夢に変わった。レース中盤で(逃げ集団から)3人が飛び出しその機会が失われるかと不安になったが、諦めずに先頭交代をして追走したら追いつくことができた。本当に嬉しいよ。
ステージ9位 レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
ステージ優勝、あるいはマリアローザのためにペースを維持したのだが届かなかった。それでも貴重な山岳賞ポイントを得ることができ、次なる目標になったよ。今日という一日を楽しめたし悪天候も気にならなかった。なぜなら僕は”レイン(雨)”が大好きだからね。それ以上に大好きなアタックを再びできるようまた頑張るよ。
ステージ10位 クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク、バイクエクスチェンジ)
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ステージ優勝を争うことになるとは思っていなかった。残り50kmでワンティの選手2人と飛び出し、そこからは勝利のために力をどうマネジメントするかを考えていた。タラマエの目標があくまでもマリアローザで(先頭を積極的に引いてくれると)わかっていたからね。残念ながら最後の登りがあまりにも厳しく勝利には届かなかった。だが全力は尽くしたし、人生や自転車レースでは勝つことよりも負けることの方が多い。今回負けたからといって諦める理由にはならない。
ステージ11位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
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自分の走りを楽しみ、2019年に掴んだ自信を取り戻すためにここにいる。今日のような(天候の)日が、再び僕を正しい方向へと導いてくれた。痛みはなく何の問題もなかった。アタックについていく脚があったし、自分から仕掛けることもできた。
ステージ13位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)
今日はとても厳しく寒いステージだった。みんな限界に近かったんじゃないかな。最後の登りでは出来る限りの走りをして、有力選手たちと共にフィニッシュできたことに満足している。
ステージ14位 ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
最後の山岳でライバルたちの顔に疲れが見えたのでアタックした。残り20kmからは笑顔ではいられないほど辛かった。ジロは始まったばかりで、明日以降また厳しいステージが待っている。少しでも回復できるよう励みたい。
ステージ16位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
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最後の登りはタフで天候も味方してくれなかった。短時間を高強度で走ることからはしばらく離れていたが、その割には我慢できたと思う。メイン集団からアタックが起こった時、無理についていき全てを台無しにしたくなかったので自分のペースを守った。そのおかげで数秒失った程度に収まった。このようなレースや天候に身体を慣れさせなければいけない。自分の走りに満足しているし、僕を守ってくれたチームメイトに感謝したい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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