2021/05/01(土) - 11:30
今大会最後のスプリンター向きのコースで行われたツール・ド・ロマンディ第3ステージで、マルク・ソレル(スペイン、モビスター)が10kmの独走勝利。リーダージャージのデニスが落車で遅れたため、総合でもソレルが首位に立った。
ツール・ド・ロマンディ第3ステージは、ヌシャテル湖に面するエスタヴァイエを発着する168km。レース中盤から2つの3級山岳を含む周回コースを3周するが、選手たちを退けるほどの勾配はなく、スプリンターにとって今大会最後のチャンスとなるステージだ。
雨が体温を奪うこの日に逃げたのは、2週間前に閉幕したボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで総合優勝を挙げたスイス国内王者シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)を含む7人の選手たち。スイス人が4名入った逃げ集団は、後方に2分差をつけてながら周回コースに突入した。
メイン集団はリーダージャージを擁するイネオス・グレナディアーズがコントロール。なお昨日のステージで2位、総合でも2位に浮上したパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・スタートアップネイション)が体調不良で未出走だったため、総合順位はイネオス・グレナディアーズによるワンツースリー体制に戻っている。
最終周回に入ったプロトンでは、スプリントに持ち込みたいバーレーン・ヴィクトリアスやボーラ・ハンスグローエが牽引に加わると、逃げ集団とのタイム差が一気に縮小。最後から2つめの3級山岳の頂上を通過する頃には、キュングとコービー・ホーセンス(ベルギー、ロット・スーダル)のタンデム走行になった先頭との差が30秒を切っていた。
強さの増した雨が路面を濡らすと、下りコーナーでキュングが落車。一方メイン集団でも総合首位のローハン・デニス(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)が同じ下りで落車し、リーダージャージを失う結果になってしまう(1分21秒遅れの45位でフィニッシュ)。
最後の3級山岳でホーセンスが吸収されると、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)やセップ・ファンマルク(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)が仕掛けるも決まらず、そのカウンターで総合23位(27秒遅れ)のマルク・ソレル(スペイン、モビスター)が単独の飛び出しに成功する。
隙きをつかれたスプリンターチームが追走をかけるが、緩やかな下りと路面の濡れたコーナーがそれを阻み、一度開いたタイム差が縮まらない。そして10kmに渡り単独で走行したソレルが、20秒差を保ったままフィニッシュラインを越え勝利を決めた。
「この勝利をとても嬉しく思う。まず最初に、長年チームドクターを務めてきたヘスス・オヨスがステージ中に亡くなってしまった。だからこの勝利を彼に捧げたい。チーム全体にとって悲しい出来事だ。雨と寒さでとても大変なステージだった。しかし最後にはステージ勝利とリーダージャージを手に入れることができた。リーダージャージはいつでも嬉しく、これを守る為に一生懸命戦っていくよ」と、ボーナスタイム10秒を獲得し総合でも首位にジャンプアップしたソレルは語った。
22秒遅れでフィニッシュラインにやってきた追走集団では、「この最悪な天候でも調子は上向いている」と語るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)に競り勝ったマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーションNIPPO)が先着し、ステージ2位に入っている。
ツール・ド・ロマンディ第3ステージは、ヌシャテル湖に面するエスタヴァイエを発着する168km。レース中盤から2つの3級山岳を含む周回コースを3周するが、選手たちを退けるほどの勾配はなく、スプリンターにとって今大会最後のチャンスとなるステージだ。
雨が体温を奪うこの日に逃げたのは、2週間前に閉幕したボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで総合優勝を挙げたスイス国内王者シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)を含む7人の選手たち。スイス人が4名入った逃げ集団は、後方に2分差をつけてながら周回コースに突入した。
メイン集団はリーダージャージを擁するイネオス・グレナディアーズがコントロール。なお昨日のステージで2位、総合でも2位に浮上したパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・スタートアップネイション)が体調不良で未出走だったため、総合順位はイネオス・グレナディアーズによるワンツースリー体制に戻っている。
最終周回に入ったプロトンでは、スプリントに持ち込みたいバーレーン・ヴィクトリアスやボーラ・ハンスグローエが牽引に加わると、逃げ集団とのタイム差が一気に縮小。最後から2つめの3級山岳の頂上を通過する頃には、キュングとコービー・ホーセンス(ベルギー、ロット・スーダル)のタンデム走行になった先頭との差が30秒を切っていた。
強さの増した雨が路面を濡らすと、下りコーナーでキュングが落車。一方メイン集団でも総合首位のローハン・デニス(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)が同じ下りで落車し、リーダージャージを失う結果になってしまう(1分21秒遅れの45位でフィニッシュ)。
最後の3級山岳でホーセンスが吸収されると、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)やセップ・ファンマルク(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)が仕掛けるも決まらず、そのカウンターで総合23位(27秒遅れ)のマルク・ソレル(スペイン、モビスター)が単独の飛び出しに成功する。
隙きをつかれたスプリンターチームが追走をかけるが、緩やかな下りと路面の濡れたコーナーがそれを阻み、一度開いたタイム差が縮まらない。そして10kmに渡り単独で走行したソレルが、20秒差を保ったままフィニッシュラインを越え勝利を決めた。
「この勝利をとても嬉しく思う。まず最初に、長年チームドクターを務めてきたヘスス・オヨスがステージ中に亡くなってしまった。だからこの勝利を彼に捧げたい。チーム全体にとって悲しい出来事だ。雨と寒さでとても大変なステージだった。しかし最後にはステージ勝利とリーダージャージを手に入れることができた。リーダージャージはいつでも嬉しく、これを守る為に一生懸命戦っていくよ」と、ボーナスタイム10秒を獲得し総合でも首位にジャンプアップしたソレルは語った。
22秒遅れでフィニッシュラインにやってきた追走集団では、「この最悪な天候でも調子は上向いている」と語るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)に競り勝ったマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーションNIPPO)が先着し、ステージ2位に入っている。
ツール・ド・ロマンディ2021第3ステージ結果
1位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 3:58:35 |
2位 | マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーションNIPPO) | 0:22 |
3位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | |
6位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) | |
8位 | セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) | |
9位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | |
10位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) |
個人総合成績
1位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 12:38:40 |
2位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:14 |
3位 | リッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 0:16 |
6位 | マティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:20 |
7位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:21 |
8位 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) | |
9位 | セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) | |
10位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:24 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | ジョエル・ズーター(スイス、スイスナショナルチーム) |
ヤングライダー賞 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
ext:Sotaro Arakawa
photo:CorVos
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