2010/06/07(月) - 09:25
2010年6月4日、ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.HC)の第2ステージが起伏のある202kmコースで行なわれ、終盤に抜け出したフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)とマッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)がゴールまで逃げ切った。ステージ優勝はシュレク、そしてリーダージャージはカラーラの手に。
今大会最長の202kmで行なわれた第2ステージは、ルクセンブルクの丘陵地帯を駆け抜ける起伏に富んだ難関コース。7つのカテゴリー山岳が設定されており、終盤の周回コースにはエウロペ峠が設定されている。
レース序盤に形成されたのはダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)、アントニー・ルー(フランス、フランセーズデジュー)、パオロ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ISD・ネーリ)、ホルヘ・モンテネグロ(アルゼンチン、アンダルシア・カハスール)、クリスティアン・ポース(ルクセンブルク、ディフェルダンジュ)の逃げ。
この多国籍な逃げグループは最大5分のリードを稼ぎ出し、アップダウンコースをこなしていく。しかし活性化してスピードの上がったメイン集団の追撃を振り切ることは出来ず、最後の周回コース突入前、ゴールまで30kmを残して吸収された。
周回コース2周目、エウロペ峠でメイン集団から飛び出したのは、地元の期待を一身に背負うフランク・シュレク。この動きにはカラーラのみが反応し、2人でメイン集団を引き離して行く。
最終的に後続を35秒引き離したシュレクとカラーラのスプリント勝負に持ち込まれ、シュレクに軍配。リーダージャージはシリル・ルモワンヌ(フランス、ソール・ソジャサン)からカラーラの手に渡った。
今シーズン初勝利を飾ったシュレクはサクソバンクの公式サイトの中で「地元の熱心なファンの前での勝利。トップレベルの選手たちが集うこの母国最大のレースで勝てたことは非常に大きな意味がある。これからは毎日状況を見ながら総合優勝を狙っていきたい」と語っている。
多くの選手たちが大きく遅れる中、土井雪広(日本、スキル・シマノ)は58秒遅れのステージ23位でフィニッシュ。総合成績でも23位に浮上した。
土井は自身のブログの中で「ただもう僕の周りは世界のトップライダーしかいない。体調は辛いけど、それを含めて楽しんでいる自分が居るのもたしか。山で彼らのようなトップ選手と勝負出来るというのは僕のスペシャリティーでもあるし、明日も引き続き体調無視で自分にムチを打っていきます!明日も頑張ります」とコメントしている。
レース展開はガゼッタ紙、ならびにレキップ紙より。
ツール・ド・ルクセンブルク2010第2ステージ結果
1位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) 5h10'38"
2位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
3位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ) +35"
4位 セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)
5位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ) +36"
6位 ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)
7位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)
8位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ) +53"
9位 パトリック・シンケウィッツ(ドイツ、ISD・ネーリ)
10位 セルジュ・パウエルス(ベルギー、チームスカイ)
23位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +58"
個人総合成績
1位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ) 9h44'30"
2位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) +01"
3位 ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック) +30"
4位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ) +34"
5位 セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)
6位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ) +35"
7位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ) +39"
8位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +50"
9位 シリル・ルモワンヌ(フランス、ソール・ソジャサン) +51"
10位 グレゴリー・ラスト(スイス、レディオシャック)
23位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +1'03"
ポイント賞
フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)
山岳賞
ホルヘ・モンテネグロ(アルゼンチン、アンダルシア・カハスール)
新人賞
アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)
チーム総合成績
ヴァカンソレイユ
text:Kei Tsuji
photo:www.aotdl.com, Cor Vos
今大会最長の202kmで行なわれた第2ステージは、ルクセンブルクの丘陵地帯を駆け抜ける起伏に富んだ難関コース。7つのカテゴリー山岳が設定されており、終盤の周回コースにはエウロペ峠が設定されている。
レース序盤に形成されたのはダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)、アントニー・ルー(フランス、フランセーズデジュー)、パオロ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ISD・ネーリ)、ホルヘ・モンテネグロ(アルゼンチン、アンダルシア・カハスール)、クリスティアン・ポース(ルクセンブルク、ディフェルダンジュ)の逃げ。
この多国籍な逃げグループは最大5分のリードを稼ぎ出し、アップダウンコースをこなしていく。しかし活性化してスピードの上がったメイン集団の追撃を振り切ることは出来ず、最後の周回コース突入前、ゴールまで30kmを残して吸収された。
周回コース2周目、エウロペ峠でメイン集団から飛び出したのは、地元の期待を一身に背負うフランク・シュレク。この動きにはカラーラのみが反応し、2人でメイン集団を引き離して行く。
最終的に後続を35秒引き離したシュレクとカラーラのスプリント勝負に持ち込まれ、シュレクに軍配。リーダージャージはシリル・ルモワンヌ(フランス、ソール・ソジャサン)からカラーラの手に渡った。
今シーズン初勝利を飾ったシュレクはサクソバンクの公式サイトの中で「地元の熱心なファンの前での勝利。トップレベルの選手たちが集うこの母国最大のレースで勝てたことは非常に大きな意味がある。これからは毎日状況を見ながら総合優勝を狙っていきたい」と語っている。
多くの選手たちが大きく遅れる中、土井雪広(日本、スキル・シマノ)は58秒遅れのステージ23位でフィニッシュ。総合成績でも23位に浮上した。
土井は自身のブログの中で「ただもう僕の周りは世界のトップライダーしかいない。体調は辛いけど、それを含めて楽しんでいる自分が居るのもたしか。山で彼らのようなトップ選手と勝負出来るというのは僕のスペシャリティーでもあるし、明日も引き続き体調無視で自分にムチを打っていきます!明日も頑張ります」とコメントしている。
レース展開はガゼッタ紙、ならびにレキップ紙より。
ツール・ド・ルクセンブルク2010第2ステージ結果
1位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) 5h10'38"
2位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
3位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ) +35"
4位 セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)
5位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ) +36"
6位 ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)
7位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)
8位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ) +53"
9位 パトリック・シンケウィッツ(ドイツ、ISD・ネーリ)
10位 セルジュ・パウエルス(ベルギー、チームスカイ)
23位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +58"
個人総合成績
1位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ) 9h44'30"
2位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) +01"
3位 ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック) +30"
4位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ) +34"
5位 セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)
6位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ) +35"
7位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ) +39"
8位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +50"
9位 シリル・ルモワンヌ(フランス、ソール・ソジャサン) +51"
10位 グレゴリー・ラスト(スイス、レディオシャック)
23位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +1'03"
ポイント賞
フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)
山岳賞
ホルヘ・モンテネグロ(アルゼンチン、アンダルシア・カハスール)
新人賞
アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)
チーム総合成績
ヴァカンソレイユ
text:Kei Tsuji
photo:www.aotdl.com, Cor Vos
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