2021/02/27(土) - 10:08
横風分断の危険をはらみながらハイペース進行したUAEツアー6日目。70km/hオーバーの高速スプリントバトルをサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)が制した。
プロ初勝利を狙うダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ) (c)CorVos
タデイ・ポガチャル(スロベニア)を囲むUAEチームエミレーツ (c)CorVos
超高層ビルが立ち並ぶドバイ市街地を離れる (c)CorVos
ドバイ中心街のデイラ・アイランドを出発し、海沿いを経由してから内陸のアルカドラサイクリングトラックへ。そして最後はヤシの木を象った人工島パーム・ジュメイラにフィニッシュする、165kmの平坦コースで争われたUAEツアー6日目。
最終日前日のスプリントステージは一見イージーだが、この日は30km/hに及ぶ風が吹き付けた。最終的に開幕初日のような横風分断こそ生まれなかったものの、各チームがペースアップを試みたことで終始緊張感を伴うレースが展開されることとなる。
逃げグループを率いるイニーゴ・エロセギ(スペイン、モビスター) (c)CorVos
この日、逃げ集団を形成したのは、前日惜しくも逃げ切り勝利叶わなかったアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)を含む6名。強力なメンバー構成ではあったものの、横風分断を狙ったチームがメイン集団のペースを上げ下げしたため、大きなリードを得ることは叶わなかった。
逃げた6名
トニー・ガロパン(フランス、AG2Rシトロエン)
アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)
ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)
マチュー・ラダニュ(フランス、グルパマFDJ)
アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)
イニーゴ・エロセギ(スペイン、モビスター)
横風区間に入るたびにイネオス・グレナディアーズやドゥクーニンク・クイックステップ、そしてイスラエル・スタートアップネイションがペースアップ。それでも決定的な動きには繋がらず、逃げとメイン集団はハイペースを維持したままフィニッシュまでの距離を減らしていった。
イネオス・グレナディアーズがメイン集団のペースアップを図る (c)CorVos
レース中盤には横風分断が発生 (c)CorVos
残り25kmというタイミングで逃げは捕らえられ、向かい風区間に入ると30km/hほどのスローペースに転じる。その隙をついたドミトリー・グルズジェフ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)はおよそ15kmを逃げて吸収。モビスターやボーラ・ハンスグローエの高速牽引で、超高級ホテルや住宅街が立ち並ぶパームジュメイラへと突入した。
残り6km地点で海底トンネルを通過し、ヤシの木揺れる海岸線の幹線道を60km/hに迫るペースで疾走。「海風吹き付ける難しいスプリント勝負だ。全ては位置取りが重要。風下の右側を一列で争うスプリントになるだろう」というエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)の言葉通り、熾烈なポジション争いが繰り広げられた。
マルティン・ラース(エストニア、ボーラ・ハンスグローエ)を利用して、ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が完璧なタイミングでサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)をリリース。ここからベネットが、最大1430ワット、平均1175ワットに及ぶ10秒間のスプリントを開始する。
ヴィヴィアーニやアッカーマンを寄せ付けずサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)がスプリント (c)CorVos
今大会2勝目を収めたサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
プロ初勝利が欲しいダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ)は伸び切らず、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)や後方スタートのパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)も届かない。ライバルを封じ込めた元アイルランドチャンピオンが、第4ステージに続く今大会2勝目を掴んだ。
「アメージングな気分だよ。先日と同じように素晴らしい働きを見せてくれたチームメイト無しでは不可能な勝利だった。彼らと、速いバイクのおかげで勝つことができた。スプリントの回数をこなすたびにチームワークが良くなっているし、レース終盤にそれを繰り返すだけでいい。とにかくチームの結束力が素晴らしい」と、感謝するベネット。今後はパリ〜ニースを経由してミラノ〜サンレモ勝利を目指し、7月はツール・ド・フランスでの勝利量産を目指している。
高級リゾート「アトランティス ザ パーム」前で表彰台に上がるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) (c)CorVos
総合上位陣は危なげなく集団内フィニッシュし、赤いリーダージャージをキープしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は総合優勝に王手をかけている。
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ドバイ中心街のデイラ・アイランドを出発し、海沿いを経由してから内陸のアルカドラサイクリングトラックへ。そして最後はヤシの木を象った人工島パーム・ジュメイラにフィニッシュする、165kmの平坦コースで争われたUAEツアー6日目。
最終日前日のスプリントステージは一見イージーだが、この日は30km/hに及ぶ風が吹き付けた。最終的に開幕初日のような横風分断こそ生まれなかったものの、各チームがペースアップを試みたことで終始緊張感を伴うレースが展開されることとなる。
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この日、逃げ集団を形成したのは、前日惜しくも逃げ切り勝利叶わなかったアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)を含む6名。強力なメンバー構成ではあったものの、横風分断を狙ったチームがメイン集団のペースを上げ下げしたため、大きなリードを得ることは叶わなかった。
逃げた6名
トニー・ガロパン(フランス、AG2Rシトロエン)
アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)
ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)
マチュー・ラダニュ(フランス、グルパマFDJ)
アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)
イニーゴ・エロセギ(スペイン、モビスター)
横風区間に入るたびにイネオス・グレナディアーズやドゥクーニンク・クイックステップ、そしてイスラエル・スタートアップネイションがペースアップ。それでも決定的な動きには繋がらず、逃げとメイン集団はハイペースを維持したままフィニッシュまでの距離を減らしていった。
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残り25kmというタイミングで逃げは捕らえられ、向かい風区間に入ると30km/hほどのスローペースに転じる。その隙をついたドミトリー・グルズジェフ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック)はおよそ15kmを逃げて吸収。モビスターやボーラ・ハンスグローエの高速牽引で、超高級ホテルや住宅街が立ち並ぶパームジュメイラへと突入した。
残り6km地点で海底トンネルを通過し、ヤシの木揺れる海岸線の幹線道を60km/hに迫るペースで疾走。「海風吹き付ける難しいスプリント勝負だ。全ては位置取りが重要。風下の右側を一列で争うスプリントになるだろう」というエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)の言葉通り、熾烈なポジション争いが繰り広げられた。
マルティン・ラース(エストニア、ボーラ・ハンスグローエ)を利用して、ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が完璧なタイミングでサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)をリリース。ここからベネットが、最大1430ワット、平均1175ワットに及ぶ10秒間のスプリントを開始する。
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プロ初勝利が欲しいダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ)は伸び切らず、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)や後方スタートのパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)も届かない。ライバルを封じ込めた元アイルランドチャンピオンが、第4ステージに続く今大会2勝目を掴んだ。
「アメージングな気分だよ。先日と同じように素晴らしい働きを見せてくれたチームメイト無しでは不可能な勝利だった。彼らと、速いバイクのおかげで勝つことができた。スプリントの回数をこなすたびにチームワークが良くなっているし、レース終盤にそれを繰り返すだけでいい。とにかくチームの結束力が素晴らしい」と、感謝するベネット。今後はパリ〜ニースを経由してミラノ〜サンレモ勝利を目指し、7月はツール・ド・フランスでの勝利量産を目指している。
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総合上位陣は危なげなく集団内フィニッシュし、赤いリーダージャージをキープしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は総合優勝に王手をかけている。
UAEツアー2021第6ステージ結果
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 3:32:23 |
2位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス) | |
3位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ) | |
5位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | ジャコモ・ニッツィーロ(イタリア、クベカ・アソス) | |
7位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) | |
8位 | アンドレ・グライペル(ドイツ、イスラエル・スタートアップネイション) | |
9位 | ケース・ボル(オランダ、チームDSM) | |
10位 | ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 20:41:59 |
2位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:35 |
3位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 1:22 |
4位 | クリス・ハーパー(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ) | 1:44 |
5位 | ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFエデュケーションNIPPO) | 1:46 |
6位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | 2:37 |
7位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 2:39 |
8位 | マッティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 3:53 |
9位 | ルーベン・フェルナンデス(スペイン、コフィディス) | 4:13 |
10位 | ファウスト・マスナダ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 6:30 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ダヴィド・デッケル(オランダ、チーム ユンボ・ヴィスマ) |
ヤングライダー賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
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