2021/02/08(月) - 13:51
リールで開催されたX2Oトロフェー第7戦は湖畔のスノークロスに。ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)が2日連続勝利を挙げ、白熱の女子レースではセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が勝利した。
スーパープレスティージュ最終戦から一夜明け、シクロクロススター選手たちはリールの湖畔で開催されるX2Oトロフェー第7戦へと移動。前日勝利したローレンス・スウェーク(ベルギー)を筆頭にするパウェルズサウゼン・ビンゴール勢やトーン・アールツ(ベルギー)、ラース・ファンデルハール(オランダ、共にバロワーズ・トレック・ライオンズ)などが、一面雪に覆われたコースで激しいレースを繰り広げた。
1周2980mのコースのうち、湖畔の砂区間は実に940m。雪と砂のレースで好スタートを切ったのはクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)とエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)だった。
しかし2周目に入るとスウェークが先頭を奪い、追いかけるアールツや混戦の3位グループを引き離して独走体制に。「今日はできるだけリスクを抑えて走った」と、集中した表情を崩さず走る前ベルギーチャンピオンの走りはライバルたちを凌駕した。
スウェークの背後ではコルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム)が快走していたものの、中盤にかけて合流してきたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とのバトルを展開。抜きつ抜かれつの接戦でペースアップした二人だったが、淡々と先頭を走ったスウェークを視界に捉えるも、追いつくまでには至らない。スウェークが週末2連勝を挙げた9秒後に、ファントーレンハウトがスプリントで2位を確保した。
「(涙した)昨日よりも冷静に勝利を受け止めているよ。おそらくこれまでで最高の週末を過ごせたという事実が、脚の痛みを忘れさせてくれる。過酷な2日間だったけれど、来週には100%に復調できると思う」と、最高の形で週末を終えたスウェークは言う。
また、今季初表彰台を射止めたファンケッセルは「ずっと2位に入れると思っていたけれど、カセットスプロケットに氷が詰まりスプリントできなかった。バイク交換する必要があったけれど、その余裕はなかったんだ。ただしコンディションも良く、自分の走りには満足しているよ」とレースを振り返っている。
新旧世界チャンピオンのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)とセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が集った女子レース。スタートダッシュ争いを制し、雪の第1コーナーを真っ先に抜けたのは前日勝者デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)だった。
このレーススタート時点で、フィニッシュタイム差で争われるシリーズランキングで首位ブラントと2位ベッツィマの差は僅か38秒。暫く先頭を維持したベッツィマだったが、全5周回中の2周目にはベルギーチャンピオンのサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)が合流し、続いてヨーロッパチャンピオンのアルバラードが合流する。タフコンディションを得意とするカントがチャージを掛け、さらに後方からはブラントと世界選手権銀メダルのアンマリー・ワースト(オランダ、777)も距離を詰めてくる。最終周回突入時にワーストを除く4名が合流するや否や、ブラントがカウンターアタックを仕掛けた。
猛然と加速したブラントだっが決まらず、やがてカントと「ビンディングペダルが嵌らなくなってしまった」と言うベッツィマが脱落。勝負は熾烈な攻防戦から抜け出したブラントとアルバラードによるマッチスプリントに委ねられた。
これまで何度も繰り広げられてきた二人のバトルは、先行するブラントに並びかけ、フィニッシュラインまでもがき抜いたアルバラードに軍配。「ブラントがシッティングに切り替えたタイミングで私がスプリント。脚はいっぱいいっぱいだったけれど、私の方が長くスプリントを維持できた」と振り返るアルバラードが一矢報いることに成功した。
メカトラブルを悔やむベッツィマが13秒遅れたことで、総合ランキングではブラントがリードを拡大。X2Oトロフェー最終戦は2月14日(日)にブリュッセル大学のキャンパス内特設コースで行われる。
スーパープレスティージュ最終戦から一夜明け、シクロクロススター選手たちはリールの湖畔で開催されるX2Oトロフェー第7戦へと移動。前日勝利したローレンス・スウェーク(ベルギー)を筆頭にするパウェルズサウゼン・ビンゴール勢やトーン・アールツ(ベルギー)、ラース・ファンデルハール(オランダ、共にバロワーズ・トレック・ライオンズ)などが、一面雪に覆われたコースで激しいレースを繰り広げた。
1周2980mのコースのうち、湖畔の砂区間は実に940m。雪と砂のレースで好スタートを切ったのはクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)とエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)だった。
しかし2周目に入るとスウェークが先頭を奪い、追いかけるアールツや混戦の3位グループを引き離して独走体制に。「今日はできるだけリスクを抑えて走った」と、集中した表情を崩さず走る前ベルギーチャンピオンの走りはライバルたちを凌駕した。
スウェークの背後ではコルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム)が快走していたものの、中盤にかけて合流してきたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とのバトルを展開。抜きつ抜かれつの接戦でペースアップした二人だったが、淡々と先頭を走ったスウェークを視界に捉えるも、追いつくまでには至らない。スウェークが週末2連勝を挙げた9秒後に、ファントーレンハウトがスプリントで2位を確保した。
「(涙した)昨日よりも冷静に勝利を受け止めているよ。おそらくこれまでで最高の週末を過ごせたという事実が、脚の痛みを忘れさせてくれる。過酷な2日間だったけれど、来週には100%に復調できると思う」と、最高の形で週末を終えたスウェークは言う。
また、今季初表彰台を射止めたファンケッセルは「ずっと2位に入れると思っていたけれど、カセットスプロケットに氷が詰まりスプリントできなかった。バイク交換する必要があったけれど、その余裕はなかったんだ。ただしコンディションも良く、自分の走りには満足しているよ」とレースを振り返っている。
新旧世界チャンピオンのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)とセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が集った女子レース。スタートダッシュ争いを制し、雪の第1コーナーを真っ先に抜けたのは前日勝者デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)だった。
このレーススタート時点で、フィニッシュタイム差で争われるシリーズランキングで首位ブラントと2位ベッツィマの差は僅か38秒。暫く先頭を維持したベッツィマだったが、全5周回中の2周目にはベルギーチャンピオンのサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)が合流し、続いてヨーロッパチャンピオンのアルバラードが合流する。タフコンディションを得意とするカントがチャージを掛け、さらに後方からはブラントと世界選手権銀メダルのアンマリー・ワースト(オランダ、777)も距離を詰めてくる。最終周回突入時にワーストを除く4名が合流するや否や、ブラントがカウンターアタックを仕掛けた。
猛然と加速したブラントだっが決まらず、やがてカントと「ビンディングペダルが嵌らなくなってしまった」と言うベッツィマが脱落。勝負は熾烈な攻防戦から抜け出したブラントとアルバラードによるマッチスプリントに委ねられた。
これまで何度も繰り広げられてきた二人のバトルは、先行するブラントに並びかけ、フィニッシュラインまでもがき抜いたアルバラードに軍配。「ブラントがシッティングに切り替えたタイミングで私がスプリント。脚はいっぱいいっぱいだったけれど、私の方が長くスプリントを維持できた」と振り返るアルバラードが一矢報いることに成功した。
メカトラブルを悔やむベッツィマが13秒遅れたことで、総合ランキングではブラントがリードを拡大。X2Oトロフェー最終戦は2月14日(日)にブリュッセル大学のキャンパス内特設コースで行われる。
X2Oトロフェー2020-2021第7戦男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 59:06 |
2位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:09 |
3位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム) | 0:14 |
4位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:31 |
5位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム) | 0:38 |
6位 | トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 0:42 |
7位 | フェリペ・オルツ(スペイン、テイカ・BH・Gスポーツ) | 0:47 |
8位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 0:55 |
9位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | 1:03 |
10位 | ダーン・ソエト(ベルギー、グループヘンス・マースコンテナーズ) | 1:07 |
X2Oトロフェー2020-2021第7戦女子レース結果
1位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 48:50 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | |
3位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:13 |
4位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン) | 0:20 |
5位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | 0:32 |
6位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | 1:44 |
7位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 1:45 |
8位 | マノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 1:50 |
9位 | ヤラ・カステリン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 2:08 |
10位 | エヴァ・リヒナー(イタリア、スターカジノCXチーム) | 2:24 |
text:So Isobe
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