伝統とイノベーションを大切にするベルジャン・ヘルメットブランドのレイザーが、SPHERE(スフィア)という新型を発表した。上位モデルの造形とテクノロジーを受け継いだミドルグレードを紹介しよう。
レイザー SPHERE
ユンボ・ヴィスマの選手たちの安全を担うヘルメットブランドのレイザー。日本国内ではトップ選手たちが使用するGENESISやBULLETといったモデルのアジアンフィットや、ミドルグレードながら優れた性能を備えたBLADE AFなどが用意されたラインアップに、新モデルが追加される。
新モデルの名前はSPHERE。ヘルメットの価格は13,500円(税抜)に設定され、CENTURY AFとBLADE AFの中間に位置するミドルからエントリーの間を埋める存在だ。CENTURY AFのインプレは→こちら、BLADE AFのインプレは→こちら
GENESISやZ1を彷彿とさせる前頭部のデザイン
後頭部までしっかりと覆うシェルデザインだ
丸みを帯びたデザインはエアロダイナミクスにも優れる
前頭部の大きな開口部とそれらを繋ぐブリッジはGENESIS AFのように整列しており、額の中央にシェルが集まるようなデザインはZ1やBLADE AFのよう。アウターシェルが頭をぐるっと囲うような造形は、エアロダイナミクスを求めたハイエンドモデルに近い高級感を演出する。後述する頭頂部のロールシス周りはZ1を彷彿とさせるデザインだ。
また、後頭部を覆うようなデザインの肉厚シェルは高いプロテクション性能を期待させる。厳格な基準として知られているCE EN1078というヨーロッパ安全規格の認証を受けているため、安心して使用することができるだろう。
シェル内部の造形。前頭部から取り込んだ風は中央部に集合し、後ろに流れるような作りだ ※写真はサンプル品
パッドの下には細い溝が設けられている
シェル内部の通気性に関する設計も抜かりなく、開口部から取り込まれた風が後頭部へと抜けるようにチャネルが設けられている。特徴的なのは普段パッドで隠れて見えない、額中央部から伸びるシェル部分に細い溝が用意されているところ。積極的な風の流れを生み出すものではなさそうだが、パッドには熱が溜まりにくそうだ。
フィッティングシステムにはレイザーが誇るアドバンスドロールシスが採用されている。このシステムは、クロージャーを締めるダイヤルを後頭部を支えるサポーター部に設けず、頭頂部に配置することでサポーターの締め付けが自然で柔らかなタッチとなることが特徴。
整列したベンチレーションホールはGENESISのよう
頭頂部にダイヤルが配されるのがアドバンスド・ロールシスの特徴だ
アドバンスド・ロールシスのメリットは後頭部のサポーターにダイヤルがなく、締め付けても自然なフィット感となること
フィッティングシステムは上下に5段階で調整できる
一般的なダイヤルにはノッチが備えられているが、ロールシスには設けられておらず、ライダーは無段階で調節することが可能。ライダー自身が心地よいと思う締め付け具合を見つけやすいはずだ。サポーターの上下位置は5段階で調節可能。
帽体はアジアンフィットではないものの、丸型頭のサイクリストでも着用できるほどゆとりのある作り。今回はレイザーではZ1はあまりフィットせず、AFモデルがジャストフィット、カブトであればS/Mサイズがちょうど良い、頭囲58cmのCW編集部員がMサイズを試着してみた印象をお届けしよう。
丸型の頭でも着用できるゆとりがあるSPHERE
SPHEREのMサイズは頭囲55-59cmという表記ということもありスペック的には最適な大きさ。実際に着用してみたら、AFではないかと疑うほど抜群なフィットであると感じられてしまった。アジャスターを調整する前は「ワンサイズ下でも良いな」と思わせるほどのゆとりのあるサイズ感だったが、ロールシスを締め込んでいけばMでも適切なフィットが得られる。SPHEREに関してはアジアンフィットモデルは必要なさそうだ。
ユーロフィットにありがちな被りの浅さも無く、しっかり後頭部まで守ってくれていることが伝わってくるのもSPHEREの魅力。通気性に関しては、前頭部のベンチレーションホールから取り込まれた風がシェル内部を流れていくのをしっかりと感じ取れる。後頭部付近の通気性は前頭部ほどでは無いものの風は抜けていってくれた。非常に優れたミドルグレードのヘルメットという印象だ。
レイザー SPHERE(ブルー) (c)シマノ
レイザー SPHERE(マットダークグリーン/フラッシュイエロー) (c)シマノ
レイザー SPHERE(レッド) (c)シマノ
レイザー SPHERE(ストライプ) (c)シマノ
レイザー SPHERE(マットブラック) (c)シマノ
レイザー SPHERE(ホワイト) (c)シマノ
カラーラインアップはブルー、マットブラック、マットダークグリーン/フラッシュイエロー、レッド、ストライプ、ホワイトという6種類。サイズはMとLが用意されている。伝統とイノベーションを大事にするレイザーの新作は、様々なホビーサイクリストにオススメだ。
レイザー SPHERE
サイズ:M(55-59cm)、L(58-61cm)
カラー:ブルー、マットブラック、マットダークグリーン/フラッシュイエロー、レッド、ストライプ、ホワイト
価格:13,500円(税抜)

ユンボ・ヴィスマの選手たちの安全を担うヘルメットブランドのレイザー。日本国内ではトップ選手たちが使用するGENESISやBULLETといったモデルのアジアンフィットや、ミドルグレードながら優れた性能を備えたBLADE AFなどが用意されたラインアップに、新モデルが追加される。
新モデルの名前はSPHERE。ヘルメットの価格は13,500円(税抜)に設定され、CENTURY AFとBLADE AFの中間に位置するミドルからエントリーの間を埋める存在だ。CENTURY AFのインプレは→こちら、BLADE AFのインプレは→こちら



前頭部の大きな開口部とそれらを繋ぐブリッジはGENESIS AFのように整列しており、額の中央にシェルが集まるようなデザインはZ1やBLADE AFのよう。アウターシェルが頭をぐるっと囲うような造形は、エアロダイナミクスを求めたハイエンドモデルに近い高級感を演出する。後述する頭頂部のロールシス周りはZ1を彷彿とさせるデザインだ。
また、後頭部を覆うようなデザインの肉厚シェルは高いプロテクション性能を期待させる。厳格な基準として知られているCE EN1078というヨーロッパ安全規格の認証を受けているため、安心して使用することができるだろう。


シェル内部の通気性に関する設計も抜かりなく、開口部から取り込まれた風が後頭部へと抜けるようにチャネルが設けられている。特徴的なのは普段パッドで隠れて見えない、額中央部から伸びるシェル部分に細い溝が用意されているところ。積極的な風の流れを生み出すものではなさそうだが、パッドには熱が溜まりにくそうだ。
フィッティングシステムにはレイザーが誇るアドバンスドロールシスが採用されている。このシステムは、クロージャーを締めるダイヤルを後頭部を支えるサポーター部に設けず、頭頂部に配置することでサポーターの締め付けが自然で柔らかなタッチとなることが特徴。




一般的なダイヤルにはノッチが備えられているが、ロールシスには設けられておらず、ライダーは無段階で調節することが可能。ライダー自身が心地よいと思う締め付け具合を見つけやすいはずだ。サポーターの上下位置は5段階で調節可能。
帽体はアジアンフィットではないものの、丸型頭のサイクリストでも着用できるほどゆとりのある作り。今回はレイザーではZ1はあまりフィットせず、AFモデルがジャストフィット、カブトであればS/Mサイズがちょうど良い、頭囲58cmのCW編集部員がMサイズを試着してみた印象をお届けしよう。

SPHEREのMサイズは頭囲55-59cmという表記ということもありスペック的には最適な大きさ。実際に着用してみたら、AFではないかと疑うほど抜群なフィットであると感じられてしまった。アジャスターを調整する前は「ワンサイズ下でも良いな」と思わせるほどのゆとりのあるサイズ感だったが、ロールシスを締め込んでいけばMでも適切なフィットが得られる。SPHEREに関してはアジアンフィットモデルは必要なさそうだ。
ユーロフィットにありがちな被りの浅さも無く、しっかり後頭部まで守ってくれていることが伝わってくるのもSPHEREの魅力。通気性に関しては、前頭部のベンチレーションホールから取り込まれた風がシェル内部を流れていくのをしっかりと感じ取れる。後頭部付近の通気性は前頭部ほどでは無いものの風は抜けていってくれた。非常に優れたミドルグレードのヘルメットという印象だ。






カラーラインアップはブルー、マットブラック、マットダークグリーン/フラッシュイエロー、レッド、ストライプ、ホワイトという6種類。サイズはMとLが用意されている。伝統とイノベーションを大事にするレイザーの新作は、様々なホビーサイクリストにオススメだ。
レイザー SPHERE
サイズ:M(55-59cm)、L(58-61cm)
カラー:ブルー、マットブラック、マットダークグリーン/フラッシュイエロー、レッド、ストライプ、ホワイト
価格:13,500円(税抜)
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