2020/12/05(土) - 20:53
千葉駅至近のロケーションで開催されるUrban MTB Festival in 千葉公園。MTB全日本選手権XCE(クロスカントリ・エリミネーター)でこの種目の第一人者・澤木紀雄(acu power)が北林力(DreamSheeker)を下し2018年に続く2勝目を挙げた。
「電車で行けるMTBレース」をキャッチフレーズに、都会のど真ん中の千葉公園で2日間に渡り開催される「Urban MTB Festival in 千葉公園」。メインイベントは日本のトップライダーが集うマウンテンバイク全日本選手権XCE/XCC(クロスカントリ・エリミネーター/ショートトラック)だ。
11月7・8日に富士見パノラマで開催されたMTB全日本選手権DH&XCとは日を分けての開催で、千葉公園のナイトアートフェス『YohaS-夜ハス-』を運営する「チームYohaS」が今回のイベントを総合プロデュース。公園を訪れる人たちにもMTBのスピードとスリルを味わってもらうべく開催された都市型レースイベントだ。
土曜の種目はXCE。千葉市民の憩いの場となっている公園内に特設されたコースを4人並列でスタートし、ラダーのバンクあり、園内の舗装路あり、上り坂あり、ドロップオフあり、ジャンプセクションありと、短いながらも変化に富んだ1周で約1分数秒ほどのスピードコース。
XCE=クロスカントリ・エリミネーターは4人でスタートし、コース2周で争われるごく短時間(1分数秒)のレース。持久力よりも瞬発力やテクニックが要求される。土曜は一日じゅう小雨が降り続き、路面はウェットに。ハイスピードながら滑りやすいため、バイクコントロール能力もいつも以上に重要になってくる。
選手はクロスカントリーの選手からダウンヒル、エンデューロ、BMXやシクロクロスをベースにもつ選手など、様々な脚質のライダーが参戦する。まず一人づつ1周するタイムアタック、そして4人ごとに出走してフィニッシュライン通過時に後方の2人がエリミネイト=除外される形式で予選が進む。
ロードで言えばクリテリウム。スタートから「フルもがき」状態でダッシュし、コーナーごとに先頭を奪いあうべく火花を散らすかのような競り合い。高低差のある激坂下りではライン争いと、下りきった舗装路でスリップしない限界でコーナリングをクリアするバトルだ。
2人づつの勝ち上がりで、最終的に残った4選手によるファイナル=決勝が行われる。XCE」エリート男子は澤木紀雄(acu-power racing team)、北林力(DreamSheeker)、前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山口創平(日本体育大学)の4人で争われた。
2周めに入るまで先行したのはU23MTB-XCO全日本チャンプの北林。しかし澤木が上り坂でのスパートとドロップオフでインを突く最短のライン取りで北林を抑え込む。北林はパワーで澤木をかわそうとするが、最終コーナーで被せた澤木が先頭でフィニッシュ。2018年に同種目で勝利したものの2019年は転倒により連覇が途切れていたが、この勝利でXCE選手権2勝目を挙げた。
澤木は言う。「雨でスリッピーでしたが、直線でどれだけしっかり踏んでパワーを掛けられるかが自分の中での勝負ポイントでした。勝ち上がりの4レースでその準備をしてきました。決勝に向けて徐々に体を仕上げていく、そして決勝は2周めのバックストレートの上りで踏み切ることを意識しました。北林選手が巡航力もあるので、1周目は温存しつつ、2周めに仕掛けるというイメージ通りの走りができました。
祖母が1週間前に99歳で息を引き取ったんです。今月末で100歳を迎えるところだったんですが、つい一週間前に。走りを見てもらいたかったです。応援してくれる人のことを思って走りました。今日はおばあちゃんも見守ってくれていたと思います」。
Women Eliteはシクロクロス全日本選手権でも3位になった小林あか里(CMC/Aigle)、MTB全日本選手権XC2位の川口うらら(FUKAYA RACING)、矢吹 優夏 (BBQ)、山田夕貴(松本大学)の4人によるファイナルへ。
小林あか里が2周目まで先行するが、川口うららが上り坂でダッシュし、ドロップオフでも小林を抑え込んで先行することに成功、そのまま先頭でフィニッシュした。
マスターズ男子は岡本紘幸(インパルス)、三上和志(cycleclub3UP.)、古郡今日史(minzuuBike)、叶英樹(Saturday Early Morning)の4人によるファイナルとなり、CJシリーズでもエリートで走る岡本紘幸が古郡今日史を下して勝利。岡本は1989年生まれの31歳だ。
公園を訪れていた市民も、思わず足を止めてレースに見入った初日。都市型の魅せるレースというコンセプトはXCEとXCCという種目ならではのもの。
初日はあいにくの雨が降り続いたが、2日めはXCC=ショートトラック種目で盛り上がるはず。会場はJR千葉駅からモノレールに乗って千葉公園駅で降りればすぐ目の前。グルメな出店や家族連れでも楽しめるサブプログラムも用意されている。XCCにはMTBクロスカントリーの東京オリンピック代表選手となった山本幸平(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM )も出場する。日曜は天気も回復する予報。ハイスピード&スリリングなショーレースをぜひ観に行って欲しい。
「電車で行けるMTBレース」をキャッチフレーズに、都会のど真ん中の千葉公園で2日間に渡り開催される「Urban MTB Festival in 千葉公園」。メインイベントは日本のトップライダーが集うマウンテンバイク全日本選手権XCE/XCC(クロスカントリ・エリミネーター/ショートトラック)だ。
11月7・8日に富士見パノラマで開催されたMTB全日本選手権DH&XCとは日を分けての開催で、千葉公園のナイトアートフェス『YohaS-夜ハス-』を運営する「チームYohaS」が今回のイベントを総合プロデュース。公園を訪れる人たちにもMTBのスピードとスリルを味わってもらうべく開催された都市型レースイベントだ。
土曜の種目はXCE。千葉市民の憩いの場となっている公園内に特設されたコースを4人並列でスタートし、ラダーのバンクあり、園内の舗装路あり、上り坂あり、ドロップオフあり、ジャンプセクションありと、短いながらも変化に富んだ1周で約1分数秒ほどのスピードコース。
XCE=クロスカントリ・エリミネーターは4人でスタートし、コース2周で争われるごく短時間(1分数秒)のレース。持久力よりも瞬発力やテクニックが要求される。土曜は一日じゅう小雨が降り続き、路面はウェットに。ハイスピードながら滑りやすいため、バイクコントロール能力もいつも以上に重要になってくる。
選手はクロスカントリーの選手からダウンヒル、エンデューロ、BMXやシクロクロスをベースにもつ選手など、様々な脚質のライダーが参戦する。まず一人づつ1周するタイムアタック、そして4人ごとに出走してフィニッシュライン通過時に後方の2人がエリミネイト=除外される形式で予選が進む。
ロードで言えばクリテリウム。スタートから「フルもがき」状態でダッシュし、コーナーごとに先頭を奪いあうべく火花を散らすかのような競り合い。高低差のある激坂下りではライン争いと、下りきった舗装路でスリップしない限界でコーナリングをクリアするバトルだ。
2人づつの勝ち上がりで、最終的に残った4選手によるファイナル=決勝が行われる。XCE」エリート男子は澤木紀雄(acu-power racing team)、北林力(DreamSheeker)、前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山口創平(日本体育大学)の4人で争われた。
2周めに入るまで先行したのはU23MTB-XCO全日本チャンプの北林。しかし澤木が上り坂でのスパートとドロップオフでインを突く最短のライン取りで北林を抑え込む。北林はパワーで澤木をかわそうとするが、最終コーナーで被せた澤木が先頭でフィニッシュ。2018年に同種目で勝利したものの2019年は転倒により連覇が途切れていたが、この勝利でXCE選手権2勝目を挙げた。
澤木は言う。「雨でスリッピーでしたが、直線でどれだけしっかり踏んでパワーを掛けられるかが自分の中での勝負ポイントでした。勝ち上がりの4レースでその準備をしてきました。決勝に向けて徐々に体を仕上げていく、そして決勝は2周めのバックストレートの上りで踏み切ることを意識しました。北林選手が巡航力もあるので、1周目は温存しつつ、2周めに仕掛けるというイメージ通りの走りができました。
祖母が1週間前に99歳で息を引き取ったんです。今月末で100歳を迎えるところだったんですが、つい一週間前に。走りを見てもらいたかったです。応援してくれる人のことを思って走りました。今日はおばあちゃんも見守ってくれていたと思います」。
Women Eliteはシクロクロス全日本選手権でも3位になった小林あか里(CMC/Aigle)、MTB全日本選手権XC2位の川口うらら(FUKAYA RACING)、矢吹 優夏 (BBQ)、山田夕貴(松本大学)の4人によるファイナルへ。
小林あか里が2周目まで先行するが、川口うららが上り坂でダッシュし、ドロップオフでも小林を抑え込んで先行することに成功、そのまま先頭でフィニッシュした。
マスターズ男子は岡本紘幸(インパルス)、三上和志(cycleclub3UP.)、古郡今日史(minzuuBike)、叶英樹(Saturday Early Morning)の4人によるファイナルとなり、CJシリーズでもエリートで走る岡本紘幸が古郡今日史を下して勝利。岡本は1989年生まれの31歳だ。
公園を訪れていた市民も、思わず足を止めてレースに見入った初日。都市型の魅せるレースというコンセプトはXCEとXCCという種目ならではのもの。
初日はあいにくの雨が降り続いたが、2日めはXCC=ショートトラック種目で盛り上がるはず。会場はJR千葉駅からモノレールに乗って千葉公園駅で降りればすぐ目の前。グルメな出店や家族連れでも楽しめるサブプログラムも用意されている。XCCにはMTBクロスカントリーの東京オリンピック代表選手となった山本幸平(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM )も出場する。日曜は天気も回復する予報。ハイスピード&スリリングなショーレースをぜひ観に行って欲しい。
Urban MTB Festival in 千葉公園 全日本選手権XCEリザルト
XCE Men Elite | ||
1位 | 澤木紀雄(acu-power racing team) | 59.729 |
2位 | 北林力(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM ) | 1:00.188 |
3位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1:00.012 |
4位 | 山口創平(日本体育大学) | 59.578 |
5位 | 中村龍吉(acu-power racing team) | 59.206 |
6位 | 黒瀬文也(Sunshine Racing Team ) | |
XCE Women Elite | ||
1位 | 川口うらら(FUKAYA RACING) | 1:05.205 |
2位 | 小林あか里(CMC/Aigle) | 1:03.861 |
3位 | 矢吹優夏(BBQ ) | 1:07.408 |
4位 | 山田夕貴(松本大学) | 1:13.334 |
XCE Men Masters | ||
1位 | 岡本紘幸(インパルス) | 1:01.901 |
2位 | 古郡今日史(minzuuBike) | 1:04.017 |
3位 | 三上和志(cycleclub3UP.) | 1:04.119 |
text&photo:Makoto AYANO
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