2020/11/09(月) - 14:50
首都マドリードで最終日を迎えたセラティジット・マドリードチャレンジbyブエルタ。第3ステージはエリザ・バルサモがスプリントで勝利し、7位でフィニッシュしたリサ・ブレナウアーが2年連続となる総合優勝に輝いた。
大会初となる三日目の舞台はマドリード中心部を走る98.6kmの平坦な周回コース。1周6kmのコースを17周し、2周目から14周目までの偶数ラップにスプリントポイントとボーナスタイムが設定されている。
男子のブエルタ・ア・エスパーニャに先立ち総勢79名の選手たちによってスタートが切られると、早速ポイント賞ジャージを争うリサ・ブレナウアー(ドイツ、セラティツィット・WNTプロサイクリング)とロレーナ・ウィーブス(オランダ、サンウェブ)によるスプリント勝負が繰り広げられる。
2周目最初のスプリントポイントは、ポイント賞ジャージを繰り下げで着用するロレーナ・ウィーブス(オランダ、サンウェブ)が獲得。その後、残り67kmから21歳の若手ジェシカ・ロバーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が単独で逃げるも、ポイントを狙うサンウェブなどがそれを許さず早々と吸収。逃げが生まれないままウィーブスとブレナウアーによる中間スプリント争いは激化し、一時はウィーブスが獲得ポイントで逆転を果たす。
残り45kmで10秒差の総合2位につけるエリサ・ ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が単独でアタック。そのままボーナスタイム加算していき、残り30km地点ではメイン集団と23秒差をつけバーチャルリーダーに躍り出る。
しかし残り13kmで捉えられレースが振り出しに戻ると、有力スプリンターを擁するアレ・BTCリュブリャナやサンウェブ、ヴァルカー・ トラベル&サービスが先頭を引く展開のまま最終周に突入する。
プロトンが一塊のままフラムルージュを通過すると、残り300mからウィーブスがロングスプリントを仕掛ける。しかしチームメイトの後ろで脚を溜めていたエリザ・バルサモ(イタリア、ヴァルカー・ トラベル&サービス)がスプリントを開始すると、残り50mでウィーブスを抜き去り勝利を掴み取った。
「このシーズンを終える最高の結果になった。このような厳しいシーズンを過ごした後に手に入れたこの勝利は夢のようだ」と、今季2勝目を挙げた22歳のバルサモは語った。
総合はスプリントポイントとボーナスタイムを着実に積み重ね、タイム差なしのステージ7位でレースを終えたブレナウアーが総合優勝とポイント賞を獲得。「今日はタフな戦いだったが、レースの展開が厳しくなればなるほど私に有利になると思っていた。(チームメイトは)素晴らしい働きを見せてくれた」と、大会2連覇の喜びを語った。
チームメイトのマルタ・バスティアネッリ(イタリア、アレ・BTC リュブリャナ)がステージ3位に入る活躍を見せた與那嶺恵理は、ステージ45位(総合32位)でフィニッシュしている。
以下は與那嶺本人によるコメント。
三日目。このチームでの最後のレースが終わりました。今日はクリテリウム。100kmをグルグル回ります。作戦はマイカ(ブーガード)の総合順位を守ること。あとは最後に行ければマルタ(バスティアネッリ)。
スタートから激しく鼻息の荒い展開に。マイカはアタックしたり、スプリントポイントを取りに行ったりと、とても強かった。アージニア(ブヤク)がマイカのリードアウトを担当し、マルタは待機。私はプロトン内に位置しながら、マイカの近くでサポートとアタックを行いました。
ラスト5kmを切ると先頭でアタック。そして無線にいつものように「Go Eri!」との指示がきたので、捕まえようとしばらく前で展開してあとフィニッシュラインになだれ込みました。
マルタが粘って3位!本来の調子ではないのですが、良かったです。マイカはボーナスポイントを獲得し、総合順位もジャンプアップして8位!とても喜んでいました。強かった。お祝いにお好み焼きを作ってあげよう。
さて、このチームでのレースも全て終了です。みんなとハグをして、寂しいけど次のステップへと進みます。
この2年間、色々あったけど楽しく出来たかな。
次はお仕事の時間です。日本へ向かいます。
大会初となる三日目の舞台はマドリード中心部を走る98.6kmの平坦な周回コース。1周6kmのコースを17周し、2周目から14周目までの偶数ラップにスプリントポイントとボーナスタイムが設定されている。
男子のブエルタ・ア・エスパーニャに先立ち総勢79名の選手たちによってスタートが切られると、早速ポイント賞ジャージを争うリサ・ブレナウアー(ドイツ、セラティツィット・WNTプロサイクリング)とロレーナ・ウィーブス(オランダ、サンウェブ)によるスプリント勝負が繰り広げられる。
2周目最初のスプリントポイントは、ポイント賞ジャージを繰り下げで着用するロレーナ・ウィーブス(オランダ、サンウェブ)が獲得。その後、残り67kmから21歳の若手ジェシカ・ロバーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が単独で逃げるも、ポイントを狙うサンウェブなどがそれを許さず早々と吸収。逃げが生まれないままウィーブスとブレナウアーによる中間スプリント争いは激化し、一時はウィーブスが獲得ポイントで逆転を果たす。
残り45kmで10秒差の総合2位につけるエリサ・ ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が単独でアタック。そのままボーナスタイム加算していき、残り30km地点ではメイン集団と23秒差をつけバーチャルリーダーに躍り出る。
しかし残り13kmで捉えられレースが振り出しに戻ると、有力スプリンターを擁するアレ・BTCリュブリャナやサンウェブ、ヴァルカー・ トラベル&サービスが先頭を引く展開のまま最終周に突入する。
プロトンが一塊のままフラムルージュを通過すると、残り300mからウィーブスがロングスプリントを仕掛ける。しかしチームメイトの後ろで脚を溜めていたエリザ・バルサモ(イタリア、ヴァルカー・ トラベル&サービス)がスプリントを開始すると、残り50mでウィーブスを抜き去り勝利を掴み取った。
「このシーズンを終える最高の結果になった。このような厳しいシーズンを過ごした後に手に入れたこの勝利は夢のようだ」と、今季2勝目を挙げた22歳のバルサモは語った。
総合はスプリントポイントとボーナスタイムを着実に積み重ね、タイム差なしのステージ7位でレースを終えたブレナウアーが総合優勝とポイント賞を獲得。「今日はタフな戦いだったが、レースの展開が厳しくなればなるほど私に有利になると思っていた。(チームメイトは)素晴らしい働きを見せてくれた」と、大会2連覇の喜びを語った。
チームメイトのマルタ・バスティアネッリ(イタリア、アレ・BTC リュブリャナ)がステージ3位に入る活躍を見せた與那嶺恵理は、ステージ45位(総合32位)でフィニッシュしている。
以下は與那嶺本人によるコメント。
三日目。このチームでの最後のレースが終わりました。今日はクリテリウム。100kmをグルグル回ります。作戦はマイカ(ブーガード)の総合順位を守ること。あとは最後に行ければマルタ(バスティアネッリ)。
スタートから激しく鼻息の荒い展開に。マイカはアタックしたり、スプリントポイントを取りに行ったりと、とても強かった。アージニア(ブヤク)がマイカのリードアウトを担当し、マルタは待機。私はプロトン内に位置しながら、マイカの近くでサポートとアタックを行いました。
ラスト5kmを切ると先頭でアタック。そして無線にいつものように「Go Eri!」との指示がきたので、捕まえようとしばらく前で展開してあとフィニッシュラインになだれ込みました。
マルタが粘って3位!本来の調子ではないのですが、良かったです。マイカはボーナスポイントを獲得し、総合順位もジャンプアップして8位!とても喜んでいました。強かった。お祝いにお好み焼きを作ってあげよう。
さて、このチームでのレースも全て終了です。みんなとハグをして、寂しいけど次のステップへと進みます。
この2年間、色々あったけど楽しく出来たかな。
次はお仕事の時間です。日本へ向かいます。
セラティジット・マドリードチャレンジbyブエルタ2020 第3ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
1位 | リサ・ブレナウアー(ドイツ、セラティツィット・WNTプロサイクリング) | 38pts |
2位 | ロレーナ・ウィーブス(オランダ、サンウェブ) | 36pts |
3位 | エリサ・ ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 30pts |
新人賞
1位 | ロレーナ・ウィーブス(オランダ、サンウェブ) | 4:29:34 |
2位 | マーイケ・ブーガード(オランダ、アレ・BTCリュブリャナ) | 0:39 |
3位 | アリス・バーンズ( イギリス、キャニオン・スラム) |
チーム総合成績
1位 | トレック・セガフレード | 13:30:16 |
2位 | ミッチェルトン・スコット | 0:26 |
3位 | サンウェブ | 0:32 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CERATIZIT Challenge by La Vuelta
photo:CERATIZIT Challenge by La Vuelta
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