アレクサンダー・クリストフの初日優勝に始まり、タデイ・ポガチャルの総合優勝でツールを終えたUAEチームエミレーツ。ポガチャルはもちろん、クリストフのCONCEPTやC64などにも注目していきたい。



アレクサンドル・クリストフもオールラウンドバイクV3-RSを使用したアレクサンドル・クリストフもオールラウンドバイクV3-RSを使用した photo:Makoto.AYANO
V3-RSを使用する機会が多かったアレクサンドル・クリストフV3-RSを使用する機会が多かったアレクサンドル・クリストフ photo:Makoto.AYANO
タデイ・ポガチャルの史上稀に見る逆転総合優勝で、ブランド史上初となるマイヨジョーヌを獲得したコルナゴ。今ツールではV3-RSやCONCEPT、C64とラインナップのトップグレードに位置する全モデルがUAEのチームバイクとして持ち込まれた。

ポガチャルが愛用するV3-RSは、ファビオ・アルやダヴィデ・フォルモロら山岳選手はもちろん、スプリンターのクリストフも愛用。従来CONCEPTばかりを使用してきたクリストフだが、今年はステージ優勝を挙げた初日を筆頭に、最終シャンゼリゼステージでもV3-RS(ディスクブレーキモデル)を使用していた。

誰のスペアバイクかは不明だがチームカーにはC64も載せられていた誰のスペアバイクかは不明だがチームカーにはC64も載せられていた photo:Makoto.AYANO
クリストフがこれまで愛用してきたCONCEPTもチームカーに載せられていたクリストフがこれまで愛用してきたCONCEPTもチームカーに載せられていた photo:Makoto.AYANO
また、クリストフはカンパニョーロがBORA WTOをリリースした頃から、同製品とチューブレスタイヤを愛用してきた選手の一人。今大会もその組み合わせでレースを走っており、チューブラーの存在感が強い世界最高峰のレース現場で、ベテランながら機材選びで柔軟な姿勢を見せているのが印象深い。

サドルもイタリアンブランドのプロロゴを使用するサドルもイタリアンブランドのプロロゴを使用する photo:Makoto.AYANOコックピットはステム一体型ハンドルのALANERAと一般的な別体式を選手それぞれが使い分けていたコックピットはステム一体型ハンドルのALANERAと一般的な別体式を選手それぞれが使い分けていた photo:Makoto.AYANO


コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORDコンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORD photo:Makoto.AYANO
ポガチャルやアルら総合系選手はカンパニョーロ BORA ULTRAシリーズにヴィットリア CORSAチューブラーを組み合わせることが多いものの、ステージによってはBORA WTOシリーズとCORSA TLRを使用することも。もちろんフレキシブルな機材選択はクリストフだけではなく、チーム全体に共通する姿勢だ。

タイムトライアルバイクのK.ONEにアセンブルされていたコンポーネントは、カンパニョーロ SUPER RECORDの11速版。前輪はBORA WTO 77、後輪はBORA ULTRA TTとし、タイヤは前後ともCORSA SPEED。

ホイールはカンパニョーロのBORA ULTRAシリーズで、タイヤはヴィットリアのCORSAホイールはカンパニョーロのBORA ULTRAシリーズで、タイヤはヴィットリアのCORSA photo:Makoto.AYANO
UAEチームエミレーツはチューブラーだけではなく、TLRのCORSAも使用したUAEチームエミレーツはチューブラーだけではなく、TLRのCORSAも使用した photo:Makoto.AYANO
ここまで名前が挙がったブランドから察せられる通り、UAEチームエミレーツは非常にイタリア色が濃厚。というよりもほぼ全てがイタリアンブランド。例えば、ハンドル/ステムはデダ・エレメンティ、ボトル&ケージはエリート、サドルはプロロゴ、ヘルメットもMET、アイウェアもシーコンだ。

イタリア以外に本拠地を構えるブランドはパワーメーター/サイクルコンピューターのステージズサイクリングと、ウェアサプライヤーのチャンピオンシステム、ペダルのルックだけのようだ。

タイムトライアルバイク K.ONEには11速のSUPER RECORDが装着されていたタイムトライアルバイク K.ONEには11速のSUPER RECORDが装着されていた photo:Makoto.AYANO
タイムトライアルバイクの前輪にはBORA WTOとCORSA SPEEDを組み合わせる。ブレーキカバーはワンオフと思われるタイムトライアルバイクの前輪にはBORA WTOとCORSA SPEEDを組み合わせる。ブレーキカバーはワンオフと思われる photo:Makoto.AYANO
text:Gakuto Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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