2020/09/27(日) - 09:06
「おそらく私にとっては最後の世界選手権。アネミエク(ファンフルーテン)も控えていたし、自信を持って勝負に挑んだ」と言うのは、41kmに渡るアタックを成功させたアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)。1週間前に手首を折りながらも2位に入ったファンフルーテンや、母国レースで銅メダルを掴んだエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)らのコメントを紹介します。
1位:アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)
この不安定なシーズンで、まずは世界選手権が開催されて、オランダチームとして出場できたことが嬉しかった。チームメイトと話して、4周目の登りで攻撃を仕掛ける作戦だった。確かにフィニッシュまで距離が長かったけど、誰もが疲れた状態で挑む最終周回だとアタックを決めれるかどうか分からなかった。それにアネミエク(ファンフルーテン)も控えていたし、自信を持って勝負に挑んだ。
おそらく私にとっては最後の世界選手権で、確かにチャンスがあった。4周回めでもまだまだ脚が残っていたしアタックを続けることができた。アタックした場所(残り41km)からフィニッシュまでは遠い道のりだったけれど、すぐさま大きなギャップを得ることができた。その時点でタイムトライアルよりもフィニッシュまでは長い。過去、後半に失速してしまう経験をしていたけれど今日は十分だった。
まだ勝ったことが全く信じられない。ダニー・スタム(チームカーの監督)にタイム差を教えないでと伝えたけれど、それはただシンプルに最速でフィニッシュまでたどり着くため。このタイトルを再び掴み取ることができて本当に嬉しい。
2位:アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)
先週の時点ではこの場所にいて、さらに銀メダルを首から下げているなんて考えてもいなかった。本当に良い気分。世界選手権に参加できたこと自体が奇跡で、レースも自分で驚くほど上手く走ることができた。
(アタックは)オランダチームで一丸となって仕掛け、そして他チームにプレッシャーを掛けたかった。破壊力がある登りは手首に怪我を負っている私にとってはキツく、マリアンヌ(フォス)に序盤からできるだけ早いテンポで仕掛けるように頼んだ。多分私のアタックはタイミングが早すぎて、向かい風もあったのか最後までペースを刻むことはできなかった。あの時ベストコンディションではないことを理解した。
アンナ(ファンデルブレッヘン)はとても上手く、最高のタイミングでアタック。誰も追いかけることができなかったので優勝は決まったな、と思った。ただ、それでもレースはまだ動くだろうと思っていたところにロンゴボルギーニがアタック。彼女の攻撃についていくだけの脚が残っていてスプリントまで持ち込むことができた。最後は風が左側から吹いていたのと、この手首では全開でスプリントできなかったので彼女の右から仕掛けることを選択。上手くいって本当に良かった。
3位:エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)
多分、(負けはしたけれど)最後はベストなスプリントだった。今までの自分を上回ることができたと思う。アンナがアタックした時、私はついていくことができず回復に努めようとした。ダメだと気付いた時には合理的に考える方が良いでしょう?自分よりも強いライバルがいて、それでも何か結果を残す必要がある時に、どうすれば良いか頭を働かせた。
イタリアチームは団結して準備を重ね、ペースを維持するために素晴らしい仕事をしてくれた。仲間全員に感謝しなければいけない。アンナに追いつかなかったとしても、次に攻撃するための準備になったんだから。
ロックダウン期間中に努力を積み重ねたことが結果になったと思う。ある時点でイタリアは感染者数最大の国となり、ローラーを回している時に”レースが再開されたら、小さなことで良いからイタリアのために何かを果たすんだ”と言い聞かせてきた。マリアアッズーラ(イタリア代表ジャージ)に袖を通すことは大きな名誉であり、大きなモチベーションになる。ロックダウン中などどうすることもできない瞬間はあれど、とても大切な役割がある。それはイタリア代表として模範となり、人々を笑顔にすること。今日たくさんのファンを笑顔にできたならそれ以上に嬉しいことは無い。
4位:マリアンヌ・フォス(オランダ)
最後から2周目でレースを動かす作戦だった。アンナもアネミエクも調子が良く、あの周回でどちらがベストかがあぶり出された。もちろんチームに関しても、そして自分のパフォーマンス自体にも満足している。
5位:リアヌ・リッパート(ドイツ)
ドイツチームのリーダーとなれたことが嬉しいし、5位という自分にとって最初の良い結果を残せたことに満足している。チームは上手く機能して最初から最後まで私のことを守り通してくれた。リサ(ブレナウアー)が逃げグループに入っていたので合流してからは私を助け、その後先行グループを引き戻す原動力になってくれた。その後逃げたアンナを除いてレースがオープンになったとき、動きに対応して5名の追走グループに加わることができた。総合的にチームとして上手く走り、自分自身の力をセーブしたことで5位になることができた。本当に嬉しい結果になった。
21位(過去最高位):與那嶺恵理(日本)
イモラサーキットに入ってから(残り2kmの)登りでアタックしたけど向かい風で集団に引き戻され、最後は(集団スプリントが)9位争いかどうかもわからなかった。久々に自分のためのレースで、久々にレースができました。今年はとにかく特殊なシーズンで、UCIワールドツアーレースを走らないまま挑みましたが、楽しくレースできた。もちろんもう一つ前(のグループ)でフィニッシュしたかったけど、まあまあ頑張ったと思います。これからシーズンが始まる感じです。次戦に向けて良い感触を得ることができたので良かった。
text:So Isobe
1位:アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)
この不安定なシーズンで、まずは世界選手権が開催されて、オランダチームとして出場できたことが嬉しかった。チームメイトと話して、4周目の登りで攻撃を仕掛ける作戦だった。確かにフィニッシュまで距離が長かったけど、誰もが疲れた状態で挑む最終周回だとアタックを決めれるかどうか分からなかった。それにアネミエク(ファンフルーテン)も控えていたし、自信を持って勝負に挑んだ。
おそらく私にとっては最後の世界選手権で、確かにチャンスがあった。4周回めでもまだまだ脚が残っていたしアタックを続けることができた。アタックした場所(残り41km)からフィニッシュまでは遠い道のりだったけれど、すぐさま大きなギャップを得ることができた。その時点でタイムトライアルよりもフィニッシュまでは長い。過去、後半に失速してしまう経験をしていたけれど今日は十分だった。
まだ勝ったことが全く信じられない。ダニー・スタム(チームカーの監督)にタイム差を教えないでと伝えたけれど、それはただシンプルに最速でフィニッシュまでたどり着くため。このタイトルを再び掴み取ることができて本当に嬉しい。
2位:アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)
先週の時点ではこの場所にいて、さらに銀メダルを首から下げているなんて考えてもいなかった。本当に良い気分。世界選手権に参加できたこと自体が奇跡で、レースも自分で驚くほど上手く走ることができた。
(アタックは)オランダチームで一丸となって仕掛け、そして他チームにプレッシャーを掛けたかった。破壊力がある登りは手首に怪我を負っている私にとってはキツく、マリアンヌ(フォス)に序盤からできるだけ早いテンポで仕掛けるように頼んだ。多分私のアタックはタイミングが早すぎて、向かい風もあったのか最後までペースを刻むことはできなかった。あの時ベストコンディションではないことを理解した。
アンナ(ファンデルブレッヘン)はとても上手く、最高のタイミングでアタック。誰も追いかけることができなかったので優勝は決まったな、と思った。ただ、それでもレースはまだ動くだろうと思っていたところにロンゴボルギーニがアタック。彼女の攻撃についていくだけの脚が残っていてスプリントまで持ち込むことができた。最後は風が左側から吹いていたのと、この手首では全開でスプリントできなかったので彼女の右から仕掛けることを選択。上手くいって本当に良かった。
3位:エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)
多分、(負けはしたけれど)最後はベストなスプリントだった。今までの自分を上回ることができたと思う。アンナがアタックした時、私はついていくことができず回復に努めようとした。ダメだと気付いた時には合理的に考える方が良いでしょう?自分よりも強いライバルがいて、それでも何か結果を残す必要がある時に、どうすれば良いか頭を働かせた。
イタリアチームは団結して準備を重ね、ペースを維持するために素晴らしい仕事をしてくれた。仲間全員に感謝しなければいけない。アンナに追いつかなかったとしても、次に攻撃するための準備になったんだから。
ロックダウン期間中に努力を積み重ねたことが結果になったと思う。ある時点でイタリアは感染者数最大の国となり、ローラーを回している時に”レースが再開されたら、小さなことで良いからイタリアのために何かを果たすんだ”と言い聞かせてきた。マリアアッズーラ(イタリア代表ジャージ)に袖を通すことは大きな名誉であり、大きなモチベーションになる。ロックダウン中などどうすることもできない瞬間はあれど、とても大切な役割がある。それはイタリア代表として模範となり、人々を笑顔にすること。今日たくさんのファンを笑顔にできたならそれ以上に嬉しいことは無い。
4位:マリアンヌ・フォス(オランダ)
最後から2周目でレースを動かす作戦だった。アンナもアネミエクも調子が良く、あの周回でどちらがベストかがあぶり出された。もちろんチームに関しても、そして自分のパフォーマンス自体にも満足している。
5位:リアヌ・リッパート(ドイツ)
ドイツチームのリーダーとなれたことが嬉しいし、5位という自分にとって最初の良い結果を残せたことに満足している。チームは上手く機能して最初から最後まで私のことを守り通してくれた。リサ(ブレナウアー)が逃げグループに入っていたので合流してからは私を助け、その後先行グループを引き戻す原動力になってくれた。その後逃げたアンナを除いてレースがオープンになったとき、動きに対応して5名の追走グループに加わることができた。総合的にチームとして上手く走り、自分自身の力をセーブしたことで5位になることができた。本当に嬉しい結果になった。
21位(過去最高位):與那嶺恵理(日本)
イモラサーキットに入ってから(残り2kmの)登りでアタックしたけど向かい風で集団に引き戻され、最後は(集団スプリントが)9位争いかどうかもわからなかった。久々に自分のためのレースで、久々にレースができました。今年はとにかく特殊なシーズンで、UCIワールドツアーレースを走らないまま挑みましたが、楽しくレースできた。もちろんもう一つ前(のグループ)でフィニッシュしたかったけど、まあまあ頑張ったと思います。これからシーズンが始まる感じです。次戦に向けて良い感触を得ることができたので良かった。
text:So Isobe
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