2020/09/26(土) - 12:56
リゴベルト・ウランが総合8位、ダニエル・マルティネスがステージ1勝を挙げたEFプロサイクリングのバイクをピックアップ。鮮やかなピンクのグラフィックが目を引くSUPERSIX EVOとSYSTEMSIX、カラーリングを一新したSUPERSLICEを紹介しよう。
EFプロサイクリングの走りを支えたキャノンデール SUPERSIX EVO photo:Makoto.AYANO
例年と同様にリゴベルト・ウラン(コロンビア)をエースに据えツールを戦ったEFプロサイクリング。ウランは終盤の失速により順位を落としたものの、トップ10入りする走りでチームリーダーらしい安定感を見せつけた。また、第13ステージにてボーラ・ハンスグローエ2名を相手にしながら個の力で勝利を掴み取ったダニエル・マルティネス(コロンビア)も忘れてはならない。
Raphaの鮮やかなピンクジャージが目立つEFプロサイクリングは、キャノンデールのSUPERSIX EVOとSYSTEMSIXを選手の好みやコースによって乗り分けている。昨年まではSUPERSIX EVOのリム/ディスクブレーキが混在していたが、今年はディスクブレーキで統一している模様。コロンビアチャンピオンのセルジオ・イギータのみ、赤青黄でペイントした特別バイクを駆る。
ヴィジョンのMETRON SLシリーズにヴィットリアのCORSAチューブラーを合わせる photo:Makoto.AYANO
プロチーム専用に作られたダイレクトマウント用のディレイラーハンガー photo:Makoto.AYANO
ウランのサブバイクはパワーメーターなしのホログラムSISL2クランク photo:Makoto.AYANO
METRON 5Dハンドルバーを使用するリゴベルト・ウラン。パワーメーターは搭載されていない photo:Makoto.AYANO
コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2、各種パーツはヴィジョン/FSA、サドルとバーテープはプロロゴというアセンブル。ウランを始め多くの選手がステム一体型のハンドルバー「METRON 5D」をチョイスしているが、トラディショナルな丸ハンドルを好んで使うヒュー・カーシー(イギリス)などはステムと別体式を選んでいるようだ。
クランク周りはキャノンデールの「ホログラムSISL2」にPower2maxのスパイダー、FSAのチェーンリングという組み合わせ。その中でもウランやアルベルト・ベッティオル(イタリア)のバイクにはパワーメーターが搭載されておらず、ホログラムSISL2のクランクセットもしくはノーマルの5アームスパイダー+FSAチェーンリングという仕様だった。
平坦ステージなどで活躍したエアロロードのSYSTEMSIX(写真はセルジオ・イギータのバイク) photo:Makoto.AYANO
コロンビアチャンピオンカラーのバイクを駆るセルジオ・イギータ (c)CorVos
ピンクに塗られたリアディレイラーのダイレクトマウントハンガーは同チームお馴染みのカスタム。駆動抵抗を低減させる特殊な白いコーティングを施した、セラミックスピードのUFOチェーンを使用する選手も見られた。ペダルは今年からスピードプレイの「ZERO AERO」にスイッチしている。
また、ホイールはヴィジョンの「METRON SL」を使用。40mmハイトをメインに使用し、平坦ステージなどエアロを重視する際は55mmハイトを選択していたようだ。タイヤはヴィットリアのCORSAチューブラーを基本としつつ、中にはCORSA TLR(チューブレスレディ)を使用した選手もいた。
TTバイクはリムブレーキ仕様のSUPERSLICE。カラーをネイビーへと一新している photo:Makoto.AYANO
ホログラムSISL2+Power2max+FSAチェーンリング。セラミックスピードのビッグプーリーも投入している photo:Makoto.AYANO
ヴィジョンと共同開発されたであろう新しいコックピットパーツ photo:Makoto.AYANO
TTバイクではシマノではなくFSAのブレーキキャリパーを使用している photo:Makoto.AYANO
タイムトライアルバイクのSUPERSLICEは、今年からネイビーにペイントされたチーム専用カラーを投入。相変わらずプロ供給用のリムブレーキモデルを使い続けている。昨年モデルと比較するとフォークが細身になっているようにも見えるが特に公式なアップデート情報はない。
ブレーキキャリパーがシマノからFSAへ切り替わっているほか、コックピット周りもヴィジョンと共同開発されたであろう新作パーツへと変更されている。また、セラミックスピードのビッグプーリー「OSPW」へ換装したバイクも。タイヤは転がり抵抗低減を狙ってかチューブレスレディタイプのCORSA SPEED TLRを使用していた。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
![EFプロサイクリングの走りを支えたキャノンデール SUPERSIX EVO](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf8e-43.jpg)
例年と同様にリゴベルト・ウラン(コロンビア)をエースに据えツールを戦ったEFプロサイクリング。ウランは終盤の失速により順位を落としたものの、トップ10入りする走りでチームリーダーらしい安定感を見せつけた。また、第13ステージにてボーラ・ハンスグローエ2名を相手にしながら個の力で勝利を掴み取ったダニエル・マルティネス(コロンビア)も忘れてはならない。
Raphaの鮮やかなピンクジャージが目立つEFプロサイクリングは、キャノンデールのSUPERSIX EVOとSYSTEMSIXを選手の好みやコースによって乗り分けている。昨年まではSUPERSIX EVOのリム/ディスクブレーキが混在していたが、今年はディスクブレーキで統一している模様。コロンビアチャンピオンのセルジオ・イギータのみ、赤青黄でペイントした特別バイクを駆る。
![ヴィジョンのMETRON SLシリーズにヴィットリアのCORSAチューブラーを合わせる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf1e-93.jpg)
![プロチーム専用に作られたダイレクトマウント用のディレイラーハンガー](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf1e-91.jpg)
![ウランのサブバイクはパワーメーターなしのホログラムSISL2クランク](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf1e-98.jpg)
![METRON 5Dハンドルバーを使用するリゴベルト・ウラン。パワーメーターは搭載されていない](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf17e-472.jpg)
コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2、各種パーツはヴィジョン/FSA、サドルとバーテープはプロロゴというアセンブル。ウランを始め多くの選手がステム一体型のハンドルバー「METRON 5D」をチョイスしているが、トラディショナルな丸ハンドルを好んで使うヒュー・カーシー(イギリス)などはステムと別体式を選んでいるようだ。
クランク周りはキャノンデールの「ホログラムSISL2」にPower2maxのスパイダー、FSAのチェーンリングという組み合わせ。その中でもウランやアルベルト・ベッティオル(イタリア)のバイクにはパワーメーターが搭載されておらず、ホログラムSISL2のクランクセットもしくはノーマルの5アームスパイダー+FSAチェーンリングという仕様だった。
![平坦ステージなどで活躍したエアロロードのSYSTEMSIX(写真はセルジオ・イギータのバイク)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf5e-76.jpg)
![コロンビアチャンピオンカラーのバイクを駆るセルジオ・イギータ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/corvos00032464-098.jpg)
ピンクに塗られたリアディレイラーのダイレクトマウントハンガーは同チームお馴染みのカスタム。駆動抵抗を低減させる特殊な白いコーティングを施した、セラミックスピードのUFOチェーンを使用する選手も見られた。ペダルは今年からスピードプレイの「ZERO AERO」にスイッチしている。
また、ホイールはヴィジョンの「METRON SL」を使用。40mmハイトをメインに使用し、平坦ステージなどエアロを重視する際は55mmハイトを選択していたようだ。タイヤはヴィットリアのCORSAチューブラーを基本としつつ、中にはCORSA TLR(チューブレスレディ)を使用した選手もいた。
![TTバイクはリムブレーキ仕様のSUPERSLICE。カラーをネイビーへと一新している](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf20e-76.jpg)
![ホログラムSISL2+Power2max+FSAチェーンリング。セラミックスピードのビッグプーリーも投入している](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf20e-83.jpg)
![ヴィジョンと共同開発されたであろう新しいコックピットパーツ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf20e-586.jpg)
![TTバイクではシマノではなくFSAのブレーキキャリパーを使用している](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/09/26/ayano2020tdf20e-565.jpg)
タイムトライアルバイクのSUPERSLICEは、今年からネイビーにペイントされたチーム専用カラーを投入。相変わらずプロ供給用のリムブレーキモデルを使い続けている。昨年モデルと比較するとフォークが細身になっているようにも見えるが特に公式なアップデート情報はない。
ブレーキキャリパーがシマノからFSAへ切り替わっているほか、コックピット周りもヴィジョンと共同開発されたであろう新作パーツへと変更されている。また、セラミックスピードのビッグプーリー「OSPW」へ換装したバイクも。タイヤは転がり抵抗低減を狙ってかチューブレスレディタイプのCORSA SPEED TLRを使用していた。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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