2020/09/12(土) - 14:48
9日間に渡って続く女子レース最高峰ステージレース「ジロ・ローザ」が開幕。フラットコースで行われた初日のチームタイムトライアルでトレック・セガフレードが最速タイムを叩き出し、優勝候補の一人エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が早くもマリアローザを手に入れた。
9月11日(金)から9月19日(土)までの9日間に渡って続く、イタリアを舞台にした女子レース最高の格式を誇るステージレース「ジロ・ローザ(正式名称はジロ・ディタリア・インテルナツィオナーレ・フェミニーレ:女子ワールドツアー)」が開幕した。
トスカーナ州からスタートし、ウンブリア州、ラツィオ州、カンパニア州、プッリャ州を駆け抜ける9日間の総走行距離は975.8km。初日のチームタイムトライアルに始まり、ストラーデビアンケにも使われる未舗装路や、起伏に飛んだコースが連日に渡って続く。超級山岳が組み込まれていない2020年大会は僅差の総合争いとなることが予想されており、最高峰レースにふさわしいトップ選手が出揃った。
優勝候補筆頭に挙げられるのは3年連続のマリアローザを狙うアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)だが、シーズン再開直後の圧倒的な強さが影を潜めてきているのは事実。欧州選手権でファンフルーテンと互角に渡り合ったエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)は優勝候補の一角であり、GPプルエーとラ・クルスbyツール・ド・フランスで連勝したエリザベス・ダイグナン(イギリス)をも擁するトレック・セガフレードは例年以上に強力だ。
昨年鎖骨骨折でジロローザ出場を逃したマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)、リオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)、ジロ・ローザで過去ステージ25勝を挙げているマリアンヌ・フォス(オランダ)と、ストラーデビアンケ前日の落車で負った大怪我から復活したアシュレー・ムールマン(南アフリカ)を揃えるCCC・リブもスタートラインに集結。先述の通り今年は過去大会のような難関山岳が設定されないことから、マリアローザ争いは非常に"オープン"な状況だ。なおここまで4年連続出場してきた與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は世界選手権を見据え出場を見送っている。
ジロ・ローザ伝統となる開幕チームタイムトライアルは、トスカーナ州南部の街グロッセトを駆け抜ける真っ平らな16.8km。トップタイムを叩き出したのは、向かい風の前半区間を可能な限りプッシュする作戦をとったトレック・セガフレードだった。
平均スピードを唯一50.1km/h台に乗せたトレック・セガフレードは、ミッチェルトン・スコットを5秒、最終スタートチームのブールス・ドルマンスを3秒引き離して勝利。先頭でフィニッシュラインを越えたロンゴボルギーニが早くもマリアローザを手中に収めた。
「本当に特別な勝利。チームにマッチするステージだったので最初から狙っていた。でも、チームの中で誰が最初にフィニッシュするかは決めていなかった。チームとして勝ちを狙っただけ。全員で力を合わせて手に入れた勝利だから、本当は5人全員でマリアローザを着たい」とロンゴボルギーニは言う。「私にとって初めてマリアローザを手に入れた、本当に特別な勝利になった。私個人はたくさん勝てる選手ではないので、今とてもエモーショナル。初日からマリアローザを着るのは(チーム力を消費するため)良くないという意見もあるけど、それでも私にとってはすごく感動的な結果」と加えている。
ボーナスタイムの無い初日のチームタイムトライアルを終え、ファンデルブレヘンは3秒差、ファンフルーテンは5秒差と順調な滑り出しを見せたものの、CCC・リブは42秒遅れの7位に。総合を狙うムールマンらは初日から少なくないハンデを抱えることとなった。
9月11日(金)から9月19日(土)までの9日間に渡って続く、イタリアを舞台にした女子レース最高の格式を誇るステージレース「ジロ・ローザ(正式名称はジロ・ディタリア・インテルナツィオナーレ・フェミニーレ:女子ワールドツアー)」が開幕した。
トスカーナ州からスタートし、ウンブリア州、ラツィオ州、カンパニア州、プッリャ州を駆け抜ける9日間の総走行距離は975.8km。初日のチームタイムトライアルに始まり、ストラーデビアンケにも使われる未舗装路や、起伏に飛んだコースが連日に渡って続く。超級山岳が組み込まれていない2020年大会は僅差の総合争いとなることが予想されており、最高峰レースにふさわしいトップ選手が出揃った。
優勝候補筆頭に挙げられるのは3年連続のマリアローザを狙うアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)だが、シーズン再開直後の圧倒的な強さが影を潜めてきているのは事実。欧州選手権でファンフルーテンと互角に渡り合ったエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)は優勝候補の一角であり、GPプルエーとラ・クルスbyツール・ド・フランスで連勝したエリザベス・ダイグナン(イギリス)をも擁するトレック・セガフレードは例年以上に強力だ。
昨年鎖骨骨折でジロローザ出場を逃したマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)、リオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)、ジロ・ローザで過去ステージ25勝を挙げているマリアンヌ・フォス(オランダ)と、ストラーデビアンケ前日の落車で負った大怪我から復活したアシュレー・ムールマン(南アフリカ)を揃えるCCC・リブもスタートラインに集結。先述の通り今年は過去大会のような難関山岳が設定されないことから、マリアローザ争いは非常に"オープン"な状況だ。なおここまで4年連続出場してきた與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は世界選手権を見据え出場を見送っている。
ジロ・ローザ伝統となる開幕チームタイムトライアルは、トスカーナ州南部の街グロッセトを駆け抜ける真っ平らな16.8km。トップタイムを叩き出したのは、向かい風の前半区間を可能な限りプッシュする作戦をとったトレック・セガフレードだった。
平均スピードを唯一50.1km/h台に乗せたトレック・セガフレードは、ミッチェルトン・スコットを5秒、最終スタートチームのブールス・ドルマンスを3秒引き離して勝利。先頭でフィニッシュラインを越えたロンゴボルギーニが早くもマリアローザを手中に収めた。
「本当に特別な勝利。チームにマッチするステージだったので最初から狙っていた。でも、チームの中で誰が最初にフィニッシュするかは決めていなかった。チームとして勝ちを狙っただけ。全員で力を合わせて手に入れた勝利だから、本当は5人全員でマリアローザを着たい」とロンゴボルギーニは言う。「私にとって初めてマリアローザを手に入れた、本当に特別な勝利になった。私個人はたくさん勝てる選手ではないので、今とてもエモーショナル。初日からマリアローザを着るのは(チーム力を消費するため)良くないという意見もあるけど、それでも私にとってはすごく感動的な結果」と加えている。
ボーナスタイムの無い初日のチームタイムトライアルを終え、ファンデルブレヘンは3秒差、ファンフルーテンは5秒差と順調な滑り出しを見せたものの、CCC・リブは42秒遅れの7位に。総合を狙うムールマンらは初日から少なくないハンデを抱えることとなった。
ジロ・ローザ2020第1ステージ結果
1位 | トレック・セガフレード | 20:05 |
2位 | ブールス・ドルマンス | 0:03 |
3位 | ミッチェルトン・スコット | 0:05 |
4位 | エキップ・ポール カ | 0:10 |
5位 | サンウェブ | 0:14 |
6位 | キャニオン・スラム | 0:16 |
7位 | CCC・リブ | 0:42 |
8位 | セラティツィット・WNTプロサイクリング | 0:43 |
9位 | アレ・BTCリュブリャナ | 0:49 |
10位 | バルカー・トラベル&サービス | 0:51 |
個人総合成績
1位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 20:05 |
2位 | ルス・ウィンダー(アメリカ、トレック・セガフレード) | |
3位 | エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード) | |
4位 | エリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード) | |
5位 | シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) | 0:03 |
6位 | アミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス) | |
7位 | ジョリーン・ドール(ベルギー、ブールス・ドルマンス) | |
8位 | アンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス) | |
9位 | カロルアン・カヌエル(カナダ、ブールス・ドルマンス) | |
10位 | エヴァ・ブールマン(オランダ、ブールス・ドルマンス) |
その他の特別賞
ヤングライダー賞 | エマセシリー・ノルスガード(デンマーク、エキップ・ポール カ) |
チーム総合成績 | トレック・セガフレード |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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