2020/09/10(木) - 11:35
波乱含みの休息日を乗り越え、2週目に突入したツール・ド・フランス。今回はプロトンの中で走る、見慣れないニューバイクにフォーカスを当てていきます。
ファクターが完全新作となる軽量エアロロードを投入
例年多くの新型バイクが発表される場となってきたツール・ド・フランス。コロナ禍の影響によって、開催時期が後ろ倒しされた今年のツールでもそれは変わらず。公式未発表の見慣れないバイクがプロトンを走っていることに気付いた人も多いだろう。
まず紹介するのはイスラエル・スタートアップネイションの一部選手が使用するファクターのニューエアロロード。同社のエアロロードとしては双胴ダウンチューブとエアロヒンジを用いた"ONE"が存在しているが、こちらはノーマルなヘッドチューブに細身のシートステーなど、完全に異なる造形だ。
フレームには同社軽量モデルの証であるV.A.Mの文字が踊り、ボリューム溢れるフレーム造形ながら軽量であると察せられる。"ONE"の新型かと取り沙汰されていたが、ファクターは第1週目を終えたタイミングで公式発表を行った。
"OSTRO(オストロ)"と名付けられたこのニューモデルは、ファクター曰く「スーパーライトエアロレースバイク」。圧倒的な存在感を裏切る780gという軽さと、ルックス通りのエアロ性能、パリ~ルーベも視野に入れた快適性を併せ持つ一台なのだという。ダニエル・マーティン(アイルランド)も山岳コースでOSTROを使用していた。
キャニオンがAEROAD CF SLXの新作を投入
こちらはモビスターのエースナンバー、バルベルデが駆るキャニオン Aeroad CF SLX。ぱっと見たところ既存モデルとほぼ同じシルエットだが、ハンドル周りをみると違いは一目瞭然だ。
現代のエアロロードとして必須ともいえるケーブル類のフル内装化を果たしており、より一層の空力性能の向上を果たしていることが見て取れる。フロントフォークとシートステーがチューブ形状の新UCIルールに則ったためか、より扁平な形状となっているのも特徴だ。
リアエンド周辺の造形もユニーク。一旦上方にシートステーがオフセットすることで、ブレーキキャリパーにフィットするような設計に。想像ではあるが、この形状は快適性の向上にも寄与していると思われる。
ラピエール 新型のエアロオールラウンダーが登場
グルパマFDJのチームピットに並べられていたのは、ステフェン・キュング(スイス)のネームステッカーが貼られたラピエールの新モデル。ステム下からのケーブルフル内装システムを採用する新バイクはフォーククラウンとダウンチューブの統合デザイン、ホリゾンタルに近いトップチューブ、カムテールデザインのチュービングといった、エアロロードらしさが取り入れられている。
一方で、シートステー集合部にはオールラウンドモデルであるXeliusのアイデンティティである3Dチューブラーテクノロジーの面影も。果たしてAircodeの後継モデルなのか、それとも新型Xeliusなのか、それとも全く違うモデル名を冠する一台となるのか。ただ一つ間違いないのは、現在各社が力を入れる、エアロ性能と軽量性を両立させたオールラウンドレーサーをラピエールも開発していることだ。
text:Naoki.Yasuoka
ファクターが完全新作となる軽量エアロロードを投入
例年多くの新型バイクが発表される場となってきたツール・ド・フランス。コロナ禍の影響によって、開催時期が後ろ倒しされた今年のツールでもそれは変わらず。公式未発表の見慣れないバイクがプロトンを走っていることに気付いた人も多いだろう。
まず紹介するのはイスラエル・スタートアップネイションの一部選手が使用するファクターのニューエアロロード。同社のエアロロードとしては双胴ダウンチューブとエアロヒンジを用いた"ONE"が存在しているが、こちらはノーマルなヘッドチューブに細身のシートステーなど、完全に異なる造形だ。
フレームには同社軽量モデルの証であるV.A.Mの文字が踊り、ボリューム溢れるフレーム造形ながら軽量であると察せられる。"ONE"の新型かと取り沙汰されていたが、ファクターは第1週目を終えたタイミングで公式発表を行った。
"OSTRO(オストロ)"と名付けられたこのニューモデルは、ファクター曰く「スーパーライトエアロレースバイク」。圧倒的な存在感を裏切る780gという軽さと、ルックス通りのエアロ性能、パリ~ルーベも視野に入れた快適性を併せ持つ一台なのだという。ダニエル・マーティン(アイルランド)も山岳コースでOSTROを使用していた。
キャニオンがAEROAD CF SLXの新作を投入
こちらはモビスターのエースナンバー、バルベルデが駆るキャニオン Aeroad CF SLX。ぱっと見たところ既存モデルとほぼ同じシルエットだが、ハンドル周りをみると違いは一目瞭然だ。
現代のエアロロードとして必須ともいえるケーブル類のフル内装化を果たしており、より一層の空力性能の向上を果たしていることが見て取れる。フロントフォークとシートステーがチューブ形状の新UCIルールに則ったためか、より扁平な形状となっているのも特徴だ。
リアエンド周辺の造形もユニーク。一旦上方にシートステーがオフセットすることで、ブレーキキャリパーにフィットするような設計に。想像ではあるが、この形状は快適性の向上にも寄与していると思われる。
ラピエール 新型のエアロオールラウンダーが登場
グルパマFDJのチームピットに並べられていたのは、ステフェン・キュング(スイス)のネームステッカーが貼られたラピエールの新モデル。ステム下からのケーブルフル内装システムを採用する新バイクはフォーククラウンとダウンチューブの統合デザイン、ホリゾンタルに近いトップチューブ、カムテールデザインのチュービングといった、エアロロードらしさが取り入れられている。
一方で、シートステー集合部にはオールラウンドモデルであるXeliusのアイデンティティである3Dチューブラーテクノロジーの面影も。果たしてAircodeの後継モデルなのか、それとも新型Xeliusなのか、それとも全く違うモデル名を冠する一台となるのか。ただ一つ間違いないのは、現在各社が力を入れる、エアロ性能と軽量性を両立させたオールラウンドレーサーをラピエールも開発していることだ。
text:Naoki.Yasuoka
Amazon.co.jp
ガンプラ HG 機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD プロトタイプグフ (戦術実証機) 1/144スケール イロワケズミプラモデル
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
¥2,305