2020/08/03(月) - 09:46
8月1日と2日の2日間にわたり、長野県の松本市美鈴湖自転車競技場で「JBCF東日本トラック」が開催された。男女あわせて15種目が行われ、このうち3種目で実業団新記録が誕生した。また、JBCFの大会として初めてオムニアムが行われ、原田裕成(シエルブルー鹿屋)が優勝した。
Jプロツアー開幕から1週間、トラック競技も開幕戦を迎えた。JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催する「JBCFトラックシリーズ」は、今回の東日本トラックと、8月8日・9日に予定されている「西日本トラック」、9月に予定されている「全日本トラックチャンピオンシップ」の3戦で構成される。
今回のトピックは、JBCF登録なしでも出場できるオープン参加が認められたことと、JBCFの大会として初めて「オムニアム」が開催されたことだ。
コロナ禍によりレース中止が相次いでいることから、レースへの出場機会を増やすことを目的に、今回の東日本トラックと西日本トラックではオープン参加の選手を募った。また、オリンピック種目でもある「オムニアム」を、JBCFの大会として初めて開催することになった。男女とも参加者を募集したものの、今回は男子のみの開催となった。
8月1日、関東甲信地方の梅雨明けが発表され、初日から夏の青空が広がった長野県の松本市美鈴湖自転車競技場。日中は30℃を超える暑さとなったものの、日陰の涼しさが標高1000mの立地を感じさせる。
この大会もJプロツアー同様、新型コロナウィルス感染拡大防止策を講じた上で開催された。
3種目で実業団新記録が誕生
初日に行われた男子4kmインディヴィデュアル・パーシュートでは、原田裕成(シエルブルー鹿屋)が、4分30秒975の実業団新記録で優勝。2日目に行われた1kmタイムトライアルでは、村田祐樹(富山県自転車競技連盟)が1分3秒408の実業団新記録を出して優勝した。
女子では、チームスプリントに出場したシエルブルー鹿屋の上野みなみと山本さくらが47秒587の実業団新記録をマーク。2位の岩井商会レーシングも実業団記録を上回る好タイムをマークした。
山本は初日の500mタイムトライアルで優勝し、上野は2日目に行われた3kmインディヴィデュアル・パーシュートでも優勝。それぞれ今大会2冠を達成した。
初開催のオムニアムは原田裕成が優勝
オムニアムには全日本チャンピオンの岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が出場。最初の種目のスクラッチでは原田裕成、冨尾大地(共にシエルブルー鹿屋)らと共に逃げて集団をラップして1位を取った。続くテンポレースでは中盤から単独で逃げた冨尾がポイントをほぼ独り占めにして1位となり、岡本と並んで総合首位となる。エリミネイションでは残り6人のところで岡本がエリミネイトされてしまう一方、最後まで残った原田が中川拳(愛三工業レーシングチーム)を下して1位となり、総合でも首位に立つ。
1位原田、同点の2位で冨尾、6点差の3位に岡本という総合順位で迎えた最後のポイントレース。序盤から逃げに乗った原田が1位通過の5点を加算していく一方、メイン集団に残った岡本はポイントを加算できない。原田が乗る逃げ集団はレース中盤にラップして20ポイントを加算。後半に入ると岡本が1位通過を繰り返して猛追し、フィニッシュも先頭を取って10ポイントを加算する。しかし2位の冨尾を上回るにとどまり、原田が優勝。初日の4kmインディヴィデュアル・パーシュートとあわせ2冠を達成した。
Jプロツアー開幕から1週間、トラック競技も開幕戦を迎えた。JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催する「JBCFトラックシリーズ」は、今回の東日本トラックと、8月8日・9日に予定されている「西日本トラック」、9月に予定されている「全日本トラックチャンピオンシップ」の3戦で構成される。
今回のトピックは、JBCF登録なしでも出場できるオープン参加が認められたことと、JBCFの大会として初めて「オムニアム」が開催されたことだ。
コロナ禍によりレース中止が相次いでいることから、レースへの出場機会を増やすことを目的に、今回の東日本トラックと西日本トラックではオープン参加の選手を募った。また、オリンピック種目でもある「オムニアム」を、JBCFの大会として初めて開催することになった。男女とも参加者を募集したものの、今回は男子のみの開催となった。
8月1日、関東甲信地方の梅雨明けが発表され、初日から夏の青空が広がった長野県の松本市美鈴湖自転車競技場。日中は30℃を超える暑さとなったものの、日陰の涼しさが標高1000mの立地を感じさせる。
この大会もJプロツアー同様、新型コロナウィルス感染拡大防止策を講じた上で開催された。
3種目で実業団新記録が誕生
初日に行われた男子4kmインディヴィデュアル・パーシュートでは、原田裕成(シエルブルー鹿屋)が、4分30秒975の実業団新記録で優勝。2日目に行われた1kmタイムトライアルでは、村田祐樹(富山県自転車競技連盟)が1分3秒408の実業団新記録を出して優勝した。
女子では、チームスプリントに出場したシエルブルー鹿屋の上野みなみと山本さくらが47秒587の実業団新記録をマーク。2位の岩井商会レーシングも実業団記録を上回る好タイムをマークした。
山本は初日の500mタイムトライアルで優勝し、上野は2日目に行われた3kmインディヴィデュアル・パーシュートでも優勝。それぞれ今大会2冠を達成した。
初開催のオムニアムは原田裕成が優勝
オムニアムには全日本チャンピオンの岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が出場。最初の種目のスクラッチでは原田裕成、冨尾大地(共にシエルブルー鹿屋)らと共に逃げて集団をラップして1位を取った。続くテンポレースでは中盤から単独で逃げた冨尾がポイントをほぼ独り占めにして1位となり、岡本と並んで総合首位となる。エリミネイションでは残り6人のところで岡本がエリミネイトされてしまう一方、最後まで残った原田が中川拳(愛三工業レーシングチーム)を下して1位となり、総合でも首位に立つ。
1位原田、同点の2位で冨尾、6点差の3位に岡本という総合順位で迎えた最後のポイントレース。序盤から逃げに乗った原田が1位通過の5点を加算していく一方、メイン集団に残った岡本はポイントを加算できない。原田が乗る逃げ集団はレース中盤にラップして20ポイントを加算。後半に入ると岡本が1位通過を繰り返して猛追し、フィニッシュも先頭を取って10ポイントを加算する。しかし2位の冨尾を上回るにとどまり、原田が優勝。初日の4kmインディヴィデュアル・パーシュートとあわせ2冠を達成した。
H3
JBCF東日本トラック 結果
男子1kmタイムトライアル・女子500mタイムトライアル 結果
男子1kmタイムトライアル | 女子500mタイムトライアル | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 村田祐樹(富山県自転車競技連盟) | 1分3秒408(実業団記録) | 山本さくら(シエルブルー鹿屋) | 36秒316 |
2位 | 堀 航輝(シエルブルー鹿屋) | 1分4秒306 | 中嶋里美(岩井商会レーシング) | 37秒524 |
3位 | 邊見竜馬(日本大学) | 1分5秒086 | 田中夢菜(日本大学) | 37秒843 |
インディヴィデュアル・パーシュート 結果
男子4km | 女子3km | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 原田裕成(シエルブルー鹿屋) | 4分30秒975(実業団記録) | 上野みなみ(シエルブルー鹿屋) | 3分55秒496 |
2位 | 渡邊正光(群馬グリフィンレーシングチーム) | 4分38秒964 | 山本さくら(シエルブルー鹿屋) | 3分58秒196 |
3位 | 中川 拳(愛三工業レーシングチーム) | 4分43秒640 | 五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミラバネロ) | 4分01秒074 |
女子ジュニア2km
1位 船橋星来(日本体育大学桜華高等学校) 2分47秒222
1位 船橋星来(日本体育大学桜華高等学校) 2分47秒222
スクラッチ 結果
男子(10km) | 女子 (6km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 邊見竜馬(日本大学) | 12分49秒8 | 田中夢菜(日本大学) | 9分50秒751 |
2位 | 橘田和樹(リベルタスTOCHIGI BYCYCLE CLUB) | 中嶋里美(岩井商会レーシング) | ||
3位 | 塩野淳平(TEAM SPORTS KID GoMore) | 石中 葵(富山県自転車競技連盟) |
男子4kmチームパーシュート
1位 | VC VELOCE(井上、大原、小原、二階堂) | 4分43秒277 |
2位 | Roppongi Express(高岡、高橋、半澤、山本) | 4分43秒698 |
チームスプリント 結果
男子(333m×3) | 女子(333m×2) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 岩井商会レーシング(奥平・小谷・山本) | 1分4秒351 | シエルブルー鹿屋(上野・山本) | 47秒587 実業団記録 |
2位 | AISAN SUPPORTERS(小松・西谷・早川) | 1分6秒606 | 岩井商会レーシング(高橋・中嶋) | 47秒666 実業団記録 |
3位 | イナーメ信濃山形-EFT(石田・篠原・増田) | 1分6秒828 | スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ(五味田・鈴木) | 50秒212 |
男子ポイントレース 結果
1位 | 冨尾大地(シエルブルー鹿屋) | 55p |
2位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | 40p |
3位 | 狩野智也(マトリックスパワータグ ) | 28p |
ケイリン 結果
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 堀 航輝(シエルブルー鹿屋) | 10秒655 | 小林莉子(岩井商会レーシング) | 14秒519 |
2位 | 大村慶二(Team Logisty Jack) | 中村友紀子(京浜ピストクラブ) | ||
3位 | 小松定俊(AISAN SUPPORTERS) | 高橋瑞恵(Roppongi Express) |
スプリント 結果
1位 | 村田祐樹(富山県自転車競技連盟) |
2位 | 末廣快理(同志社大学) |
3位 | 中川由人(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) |
オムニアム 結果
1位 | 原田裕成(シエルブルー鹿屋) | 163p |
2位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | 139p |
3位 | 冨尾大地(シエルブルー鹿屋) | 134p |
text&photo:Satoru Kato
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