三重県いなべ市で行われたツアー・オブ・ジャパン第3ステージは、序盤に発生した逃げ集団が最終周回に吸収され、スプリント勝負をニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO)が制して優勝した。総合首位はトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)が維持。ベンジャミ・プラデス(VC福岡)がポイント賞を獲得した。

スタートラインで言葉を交わすトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO、右)とジャコモ・カラヴァーリャ(スワットクラブ) photo:Satoru Kato 
カラフルなテープの使い分けは? photo:Satoru Kato

阿下喜駅前をパレードスタート photo:Satoru Kato
ツアー・オブ・ジャパン3日目の舞台は、三重県北部のいなべ市。国内では珍しいナローゲージの三岐鉄道北勢線の阿下喜駅前をパレードスタートし、いなべ市梅林公園周辺に設定された1周14.8kmの周回コースを8周する127kmのレースが行われる。

「いなベルグ」を登る集団 photo:Satoru Kato
周回コース序盤は最大斜度17%を誇る激坂「いなベルグ」を含む登りが2級山岳に指定される頂上まで続き、下りと水田地帯を抜ける平坦区間を抜けると梅林公園内のフィニッシュまで登りが続くレイアウト。逃げ切りが決まることもある一方、長い下り区間があるため終盤に集団がひとつになってのスプリント勝負に持ち込まれることも多いコースだ。

田植えが終わったばかりの水田地帯を集団が駆け抜ける photo:Satoru Kato

1周目に形成された5名の先頭集団 photo:Satoru Kato
雲多めながらも朝から晴れ。前日までの暑さがひと段落した中でスタートしたレースは、1周目から5名が先頭集団を形成する。メンバーは、山本哲央(TEAM NIPPO)、ティレン・フィンクスト(ソリューションテックNIPPOラーリ)、ニルス・シンシェック(リーニン スター)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、フランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ)。5名を見送った集団は減速し、一時2分以上まで差が開く。

コース沿いにある養泉寺前を通過していく photo:Satoru Kato

2回目の山岳賞、山本元喜(キナンレーシングチーム)がトップ通過を逃す photo:Satoru Kato
2周目に設定された山岳賞は山本元喜が先頭通過。5周目に設定された2回目の山岳賞を先頭通過すれば山岳賞争いトップになるはずだった。しかし山岳賞ジャージを着るジャコモ・ガラヴァーリャのチームメイトであるカロッロが先頭通過し、山本元喜の山岳賞獲得を阻止する。その間に先頭集団とメイン集団との差は1分を切る距離まで縮まり、終盤にかけてさらに差が縮まっていく。

3名が先行して最終周回へ photo:Satoru Kato

メイン集団は30秒ほど遅れて最終周回へ photo:Satoru Kato
6周目、先頭集団から山本元喜が遅れて4名に。さらに残り2周でメカトラブルにより山本哲央が遅れて3名となると、追走するメイン集団との差は一気に縮まって吸収される。残り1km、TEAM UKYOが集団前方に集まってスプリント勝負へ。最後はニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO)とベンジャミ・プラデス(VC福岡)の競り合いとなったが、ガリッポが先着。TEAM UKYOが第1ステージ以降3連勝とし、トンマーゾ・ダーティがリーダージャージを守った。

ニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO)とベンジャミ・プラデス(VC福岡)がスプリントで競り合う photo:Satoru Kato

ニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO)が優勝 photo:Satoru Kato
2日連続で2位となったベンジャミ・プラデス(VC福岡)だが、この日次点で着用していたポイント賞ジャージを自分のものとした。

いなべステージ優勝 ニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO) photo:Satoru Kato
ニコロ・ガリッポ コメント
逃げに乗った山本哲央選手が最後まで行く作戦だったけれど、メカトラで遅れてしまったので作戦を変更することになった。チームメイトと3人で集団の前に出て、僕とフェデリコ・イアコモーニが脚を残していたので僕が行くことにした。昨年このコースを走ってスプリントのタイミングを知っていたので、少し早めに仕掛けた。
明日のチームタイムトライアルは、とにかくスタートから全力で行くことだけを考えている。富士山で総合が決まるので、ここでタイムロスをしないようにしたい。

第3ステージ終了後の各賞ジャージ photo:Satoru Kato



ツアー・オブ・ジャパン3日目の舞台は、三重県北部のいなべ市。国内では珍しいナローゲージの三岐鉄道北勢線の阿下喜駅前をパレードスタートし、いなべ市梅林公園周辺に設定された1周14.8kmの周回コースを8周する127kmのレースが行われる。

周回コース序盤は最大斜度17%を誇る激坂「いなベルグ」を含む登りが2級山岳に指定される頂上まで続き、下りと水田地帯を抜ける平坦区間を抜けると梅林公園内のフィニッシュまで登りが続くレイアウト。逃げ切りが決まることもある一方、長い下り区間があるため終盤に集団がひとつになってのスプリント勝負に持ち込まれることも多いコースだ。


雲多めながらも朝から晴れ。前日までの暑さがひと段落した中でスタートしたレースは、1周目から5名が先頭集団を形成する。メンバーは、山本哲央(TEAM NIPPO)、ティレン・フィンクスト(ソリューションテックNIPPOラーリ)、ニルス・シンシェック(リーニン スター)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、フランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ)。5名を見送った集団は減速し、一時2分以上まで差が開く。


2周目に設定された山岳賞は山本元喜が先頭通過。5周目に設定された2回目の山岳賞を先頭通過すれば山岳賞争いトップになるはずだった。しかし山岳賞ジャージを着るジャコモ・ガラヴァーリャのチームメイトであるカロッロが先頭通過し、山本元喜の山岳賞獲得を阻止する。その間に先頭集団とメイン集団との差は1分を切る距離まで縮まり、終盤にかけてさらに差が縮まっていく。


6周目、先頭集団から山本元喜が遅れて4名に。さらに残り2周でメカトラブルにより山本哲央が遅れて3名となると、追走するメイン集団との差は一気に縮まって吸収される。残り1km、TEAM UKYOが集団前方に集まってスプリント勝負へ。最後はニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO)とベンジャミ・プラデス(VC福岡)の競り合いとなったが、ガリッポが先着。TEAM UKYOが第1ステージ以降3連勝とし、トンマーゾ・ダーティがリーダージャージを守った。


2日連続で2位となったベンジャミ・プラデス(VC福岡)だが、この日次点で着用していたポイント賞ジャージを自分のものとした。

ニコロ・ガリッポ コメント
逃げに乗った山本哲央選手が最後まで行く作戦だったけれど、メカトラで遅れてしまったので作戦を変更することになった。チームメイトと3人で集団の前に出て、僕とフェデリコ・イアコモーニが脚を残していたので僕が行くことにした。昨年このコースを走ってスプリントのタイミングを知っていたので、少し早めに仕掛けた。
明日のチームタイムトライアルは、とにかくスタートから全力で行くことだけを考えている。富士山で総合が決まるので、ここでタイムロスをしないようにしたい。

ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ いなべ 結果(127km)
| 1位 | ニコロ・ガリッボ (TEAM UKYO、イタリア) | 3時間3分0秒 |
| 2位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡、スペイン) | +0秒 |
| 3位 | オスカー・ギャラガー (シーキャッシュXボディラップ) | |
| 4位 | フェデリコ・イアコモーニ (TEAM UKYO、イタリア) | |
| 5位 | ファーガス・ブラウニング (トレンガヌ サイクリング チーム、オーストラリア) | |
| 6位 | ジェラルド・レデスマ・ガルシア (VC福岡、スペイン) | |
| 7位 | マッテオ・ファッブロ (ソリューションテック NIPPO ラーリ、イタリア) | |
| 8位 | ジャコモ・ガラヴァーリャ (スワット クラブ、イタリア) | |
| 9位 | シモーネ・ラッカーニ (TEAM UKYO、イタリア) | |
| 10位 | エドアルド・セプルベダ (リーニン スター、アルゼンチン) | |
| 個人総合成績 | ||
| 1位 | トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO、イタリア) | 5時間44分53秒 |
| 2位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡、スペイン) | +10秒 |
| 3位 | フェデリコ・イアコモーニ (TEAM UKYO、イタリア) | +10秒 |
| 4位 | レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム、エストニア) | +31秒 |
| 5位 | ニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO、イタリア) | +31秒 |
| 6位 | ファーガス・ブラウニング (トレンガヌ サイクリング チーム、オーストラリア) | +36秒 |
| ポイント賞 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡、スペイン) | ||
| 山岳賞 ジャコモ・ガラヴァーリャ(スワットクラブ、イタリア) | ||
| 新人賞 ウィル・ヒース(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア) | ||
| チーム順位1位 TEAM UKYO |
ツアー・オブ・ジャパン いなべステージ ダイジェスト
text&photo:Satoru Kato
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