2020/08/31(月) - 09:30
ファクターからピュアグラベルレーサー「LS」がデビュー。ロードレースのようなスピードでグラベルを走るライダーのために生まれた1台だ。フレーム重量950gという軽量性を手に入れたレーシングバイクを紹介しよう。
ファクター LS (c)Factor
バイクパッキングやアドベンチャーを楽しむライドから、長距離を最速で駆け抜けるレースまで、遊び方が多様になってきたグラベルというジャンル。ダーティーカンザを代表とするグラベルレースには、現役のプロロードレーサーも参戦し始めレース展開が高速になっているという。
その中で、ファクターはアメリカのグラベルチーム「パナレーサー・ファクター p/b バイシクルエクスチェンジ」をサポート。チームに所属する竹下佳映選手がダーティカンザで女子総合4位を獲得するなど、ファクターのグラベルバイクであるVISTAは好成績を収めており、同社がよりレースにフォーカスを当てたバイクを開発するのは自然な流れであろう。
ブレーキホースはヘッドとフォーククラウンから挿入される (c)Factor
シートチューブはタイヤの形状に合わせて切り欠かれた形状とされている (c)Factor
今年デビューを果たした「LS」は、これまでのグラベルバイクとは一線を画すスピードを追求したジオメトリーと剛性、軽量性を目指した。ダーティカンザが開かれるアメリカ中西部フリントヒルズや、レッドサウスのような赤土の大地を最速で駆け抜けるためのバイクとして開発されたという。
最大の特徴はフレーム重量950gという軽量性。長時間走り続けるグラベルレースでは登りで軽快に走れることはアドバンテージとなるはず。また、乗車不可能な区間が現れても、重量の軽さは武器となる。更に、ヒルクライムバイクとして人気を集めるO2で培ったノウハウを活かし、軽量でありながらレースバイクとして必要な剛性もしっかりと確保されているはずだ。
LSは一般的なフォーク/コラム形状とされている (c)Factor
スラムFORCEで組み上げられる完成車 (c)Factor
既存モデルであるVISTAとの大きな違いは、フォーク及びヘッドの構造だ。エアロヒンジを採用したVISTAに対し、LSでは一般的なステアリングコラムを持つフォークへと変更されている。VISTAが同社のエアロロードであるONEのグラベルバージョンとするなら、LSはクライミングバイクO2がベースとなったと言えよう。ステムやハンドル、シートポストは一般的な規格とされ、様々なアフターパーツが使用可能というのもポイントだ。
ジオメトリーはプロ選手とともにに作成されており、レーサーのニーズに基づいた設計が施されたという。数値で見るとVISTAと比較しリーチとトップチューブが若干長めに作られているなど全体的に微調整が加えられている。ヘッドアングルやフォークオフセットも変更されており、ワイドタイヤでもハンドリングを犠牲にしないよう調整しているという。LSの最大タイヤクリアランスは43mm。
ワイドすぎないタイヤクリアランスとされている (c)Factor
タイヤは43mmまで装着可能とされている (c)Factor
フレームは電動と機械式コンポーネント、フロントシングルとダブルどちらにも対応する。フロントシングルが一般的となっているが、高速区間が予想されるコースであればダブルを装着するという選択もあるだろう。ボトルケージ台座はダウンチューブ下を含め3箇所。トップチューブにはボルトオンのベントーボックス用台座が設けられている。またフレームバッグ類を装着することも考慮されているという。
販売ラインアップはフレームセットのみ。対応コンポーネントは機械式と電動両方で、スルーアクスル規格は前100×12mm、後142×12mm。展開サイズは49~58まで5種類が用意される。価格は295,000円(税抜)。
ファクター LS (c)Factor
ファクター LS
シートポスト:27.2 Round, post not included
ヘッドセット:1-1/8" upper, 1-3/8" lower, 45x36
フロントアクスル:12x100 Threaded
リアアクスル:12x142 Threaded
ブレーキタイプ:Disc
対応コンポーネント:1x or 2x, Electronic or Mechanical
カラー:UD/Grey
保証:5 year limited lifetime warranty
ホイールサイズ:700c
タイヤクリアランス:43mm
サイズ:49、52、54、56、58
価格:295,000円(税抜)
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バイクパッキングやアドベンチャーを楽しむライドから、長距離を最速で駆け抜けるレースまで、遊び方が多様になってきたグラベルというジャンル。ダーティーカンザを代表とするグラベルレースには、現役のプロロードレーサーも参戦し始めレース展開が高速になっているという。
その中で、ファクターはアメリカのグラベルチーム「パナレーサー・ファクター p/b バイシクルエクスチェンジ」をサポート。チームに所属する竹下佳映選手がダーティカンザで女子総合4位を獲得するなど、ファクターのグラベルバイクであるVISTAは好成績を収めており、同社がよりレースにフォーカスを当てたバイクを開発するのは自然な流れであろう。
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今年デビューを果たした「LS」は、これまでのグラベルバイクとは一線を画すスピードを追求したジオメトリーと剛性、軽量性を目指した。ダーティカンザが開かれるアメリカ中西部フリントヒルズや、レッドサウスのような赤土の大地を最速で駆け抜けるためのバイクとして開発されたという。
最大の特徴はフレーム重量950gという軽量性。長時間走り続けるグラベルレースでは登りで軽快に走れることはアドバンテージとなるはず。また、乗車不可能な区間が現れても、重量の軽さは武器となる。更に、ヒルクライムバイクとして人気を集めるO2で培ったノウハウを活かし、軽量でありながらレースバイクとして必要な剛性もしっかりと確保されているはずだ。
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ジオメトリーはプロ選手とともにに作成されており、レーサーのニーズに基づいた設計が施されたという。数値で見るとVISTAと比較しリーチとトップチューブが若干長めに作られているなど全体的に微調整が加えられている。ヘッドアングルやフォークオフセットも変更されており、ワイドタイヤでもハンドリングを犠牲にしないよう調整しているという。LSの最大タイヤクリアランスは43mm。
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フレームは電動と機械式コンポーネント、フロントシングルとダブルどちらにも対応する。フロントシングルが一般的となっているが、高速区間が予想されるコースであればダブルを装着するという選択もあるだろう。ボトルケージ台座はダウンチューブ下を含め3箇所。トップチューブにはボルトオンのベントーボックス用台座が設けられている。またフレームバッグ類を装着することも考慮されているという。
販売ラインアップはフレームセットのみ。対応コンポーネントは機械式と電動両方で、スルーアクスル規格は前100×12mm、後142×12mm。展開サイズは49~58まで5種類が用意される。価格は295,000円(税抜)。
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ファクター LS
シートポスト:27.2 Round, post not included
ヘッドセット:1-1/8" upper, 1-3/8" lower, 45x36
フロントアクスル:12x100 Threaded
リアアクスル:12x142 Threaded
ブレーキタイプ:Disc
対応コンポーネント:1x or 2x, Electronic or Mechanical
カラー:UD/Grey
保証:5 year limited lifetime warranty
ホイールサイズ:700c
タイヤクリアランス:43mm
サイズ:49、52、54、56、58
価格:295,000円(税抜)
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