2020/02/02(日) - 06:57
シクロクロス世界選手権のオープニングレースは史上初開催の女子ジュニアカテゴリー。下馬評通りシリン・ファンアンローイが圧勝し、オランダ勢に1枚目のアルカンシエルをもたらした。石田唯は6分32秒差の31位、渡部春雅は9分05秒遅れの39位となった。
スイス、デューベンドルフの空軍基地内を舞台にしたシクロクロス世界選手権。1995年以来26年ぶりにスイスで開催される世界選手権初日の天気は晴れのちくもり。前日夜にも雨は降らず、試走とレースを重ねるたびにラインが固まったことで近年稀に見るパワー&スピードレースが展開された。
第1レースである女子ジュニア(U19)カテゴリーのスタートラインに並んだのは、日本の渡部春雅と石田唯を含む46名。11時に打ち鳴らされた号砲と共に、史上初のシクロクロス女子ジュニア世界タイトルを目指して選手たちが飛び出した。
目の覚めるような加速でホールショットを奪ったのは、オレンジのジャージを着るシリン・ファンアンローイ(オランダ)。第一コーナーを抜けた先でリジー・グンサルス(アメリカ)が先頭に立ったものの、ファンアンローイがすぐさま抜き返し、続けざまに強烈な加速でリードを奪った。
2番手を走るのはパック・ピーテルスで、オランダ勢が早くもワンツー体制を築き上げる。「独走に持ち込めば勝てると知っていたので、スタートダッシュを決めてそのまま全開でプッシュしたいと思っていた」と言うファンアンローイが狙い通りの展開に持ち込んだ。
2002年2月5日生まれの17歳ながら、既にワールドカップの女子エリートレースでもトップ10に顔を出す実力を身につけているファンアンローイ。U19のヨーロッパ個人TT王者らしい圧倒的なパワーでリードを広げ、2番手ピーテルスに1分近い差をつけてフィニッシュ。史上初のシクロクロス女子ジュニア世界タイトルを手に入れた。
「試走では自分向きだと思っていたけれど、実際にはものすごく厳しいコースなので自分のリズムで走ることが大切だった。アメージングでアンビリーバブルな気持ち」とファンアンローイは語っている。2位にはピーテルスが、3位にはマディガン・ムンロー(アメリカ)が入り、オランダは幸先良いワンツー勝利を達成した。
また、石田唯は6分32秒差の31位、渡部春雅は9分05秒遅れの39位となっている。以下は2人のコメント。
石田:「三船監督から1人で走らないよう指示を受けていたので、食らいつこうとしたのですが、やはりパワーで劣っていると言う印象を受けました。最後まで粘って走れたのは良かったと思うのですが、最終周回のキャンバーで転倒し、20番台を逃してしまったのが残念。監督には練習すればもっと上を狙えると言ってもらえたので、ロードバイクだけではなくシクロクロスバイクに乗り慣れるようにこの先過ごしていきたいと感じています」
渡部:「スタートから出遅れてしまい、そのまま追い上げることができずに終わってしまいました。レース前は漠然と”また来年もここを走りたい”と言う思いだったのですが、今は”もっと準備を重ねて戻ってきたい”という感想に変わりました」
スイス、デューベンドルフの空軍基地内を舞台にしたシクロクロス世界選手権。1995年以来26年ぶりにスイスで開催される世界選手権初日の天気は晴れのちくもり。前日夜にも雨は降らず、試走とレースを重ねるたびにラインが固まったことで近年稀に見るパワー&スピードレースが展開された。
第1レースである女子ジュニア(U19)カテゴリーのスタートラインに並んだのは、日本の渡部春雅と石田唯を含む46名。11時に打ち鳴らされた号砲と共に、史上初のシクロクロス女子ジュニア世界タイトルを目指して選手たちが飛び出した。
目の覚めるような加速でホールショットを奪ったのは、オレンジのジャージを着るシリン・ファンアンローイ(オランダ)。第一コーナーを抜けた先でリジー・グンサルス(アメリカ)が先頭に立ったものの、ファンアンローイがすぐさま抜き返し、続けざまに強烈な加速でリードを奪った。
2番手を走るのはパック・ピーテルスで、オランダ勢が早くもワンツー体制を築き上げる。「独走に持ち込めば勝てると知っていたので、スタートダッシュを決めてそのまま全開でプッシュしたいと思っていた」と言うファンアンローイが狙い通りの展開に持ち込んだ。
2002年2月5日生まれの17歳ながら、既にワールドカップの女子エリートレースでもトップ10に顔を出す実力を身につけているファンアンローイ。U19のヨーロッパ個人TT王者らしい圧倒的なパワーでリードを広げ、2番手ピーテルスに1分近い差をつけてフィニッシュ。史上初のシクロクロス女子ジュニア世界タイトルを手に入れた。
「試走では自分向きだと思っていたけれど、実際にはものすごく厳しいコースなので自分のリズムで走ることが大切だった。アメージングでアンビリーバブルな気持ち」とファンアンローイは語っている。2位にはピーテルスが、3位にはマディガン・ムンロー(アメリカ)が入り、オランダは幸先良いワンツー勝利を達成した。
また、石田唯は6分32秒差の31位、渡部春雅は9分05秒遅れの39位となっている。以下は2人のコメント。
石田:「三船監督から1人で走らないよう指示を受けていたので、食らいつこうとしたのですが、やはりパワーで劣っていると言う印象を受けました。最後まで粘って走れたのは良かったと思うのですが、最終周回のキャンバーで転倒し、20番台を逃してしまったのが残念。監督には練習すればもっと上を狙えると言ってもらえたので、ロードバイクだけではなくシクロクロスバイクに乗り慣れるようにこの先過ごしていきたいと感じています」
渡部:「スタートから出遅れてしまい、そのまま追い上げることができずに終わってしまいました。レース前は漠然と”また来年もここを走りたい”と言う思いだったのですが、今は”もっと準備を重ねて戻ってきたい”という感想に変わりました」
シクロクロス世界選手権2020 女子ジュニア結果
1位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ) | 38:34 |
2位 | パック・ピーテルス(オランダ) | 0:53 |
3位 | マディガン・ムンロー(アメリカ) | 1:18 |
4位 | ミリー・カズンズ(イギリス) | 1:43 |
5位 | フェム・ファンエンペル(オランダ) | 2:12 |
6位 | リヌ・バーキエ(フランス) | |
7位 | ジョジー・ネルソン(イギリス) | 2:32 |
8位 | リジー・グンザレス(アメリカ) | 2:47 |
9位 | マリー・シュレイバー(ルクセンブルク) | 3:01 |
10位 | ジュリー・デウィルデ(ベルギー) | 3:20 |
31位 | 石田唯(日本) | 6:32 |
39位 | 渡部春雅(日本) | 9:05 |
Text:So.Isobe
Photo:Nobuhiko.Tanabe
Photo:Nobuhiko.Tanabe
Amazon.co.jp